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 環境安全衛生のオンライン情報マガジン
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土砂が崩れ、3人が生き埋めとなった現場=岐阜県各務原カントリー倶楽部 (3/4)

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[2010.3.9]
労働災害の書類送検事例(2010.1-2)

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No.44 March 17, 2010

おたより

日毎に暖かくなり、ようやく春の訪れが感じられるようになりました。

昨年秋から猛威を振るってきた新型インフルエンザの流行も下火になり、ようやく一安心、という間もなく、花粉症の季節がやってきてしまいました。まだまだマスクを離せそうにありません。

さて、厚生労働省は15日、来季のインフルエンザワクチンを、新型の豚インフルと季節性を組み込んだ1種類のワクチンにまとめる方針を決めたと発表しました。これで接種希望者の負担が軽くて済みそうです。

特に小学生以下の小児は2回の接種が必要とされているため、今冬は季節性と新型インフルエンザで合計4回注射を受けなくてはなりませんでした。

我が家でも注射嫌いの5歳の娘を病院に連れていくのに一苦労しました。怪我の功名といったところか、4回も受けるうちにすっかり慣れてしまったようですが。 (門)


今日の言霊

ストレスの多い読者様の心を癒し勇気づけるためのこのコーナー、29回目の言葉は、

愛したか、愛されたか、感謝されたか


ワタミ(一部上場の全国的居酒屋チェーン店)会長の渡邉美樹氏が、直木賞受賞作、天童荒太氏の『悼む人』をブログで紹介していました。

『悼む人』では、友人を救えなかった心の傷を持つ主人公「静人」の旅を描いており、旅の目的は悼むこと。新聞などで得た情報をもとに、全国の事故現場、事件現場を歩いてまわっては、見ず知らずの死者を悼みます。

死者を知る者を訪ね歩いたときに必ず聞く静人の言葉で渡邉氏が心を奪われたのは、「誰に愛されていたか、誰を愛していたか、どんなことをして人に感謝されたことがあったか」

このたった3つの質問で人は生きてきた道筋がすべて分かる、と著者は考えているのだろうと紹介しています。誰に愛されたのか、誰を愛していたのか、どんな感謝を受けたのかーー。

渡邉美樹氏はワタミの経営を50歳で会長に退き、現在はカンボジアに学校や孤児院を作る活動など社会起業家としても活躍しています。

そんな渡邉氏だからこそ響いた言葉だったと思います。

ブログの最後は次の言葉で締めくくっています。
「われわれはちゃんと生きているか。静人の3つの質問に、改めて向き合ったらどうだろう」


新着情報

地球温暖化対策基本法案の閣議決定について

3/12・環境省は、地球温暖化対策基本法案が、3月12日(金)に閣議決定されたことを発表しました。

すべての主要国による公平かつ実効性のある国際的な枠組みの構築及び意欲的な目標の合意を前提として、2020年までに1990年比で25%削減、また、2050年までに1990年比で80%を削減することを目指すためのものです。

今国会(第174回国会)に提出されることとなります。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12257


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改正温対法説明会の開催について

3/8・環境省は、3月15日から3月29日までの間、全国6か所で改正温対法説明会を開催することを発表しました。

これは、地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)及び関係政省令の改正に伴い、温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度について、平成21年度排出量(平成22年度に報告)から、企業・フランチャイズチェーン単位での報告になることや新たに調整後温室効果ガス排出量の報告が必要となるなど、新しい算定・報告方法になることを受け、開催されるものです。

追加開催も含まれています。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12230


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廃掃法律一部を改正する法律案の閣議決定について

3/5・環境省は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案が、3月5日(金)に閣議決定されたことを発表しました。

廃棄物を排出する事業者による適正な処理を確保するための対策の強化、廃棄物処理施設の維持管理対策の強化、不法投棄等に対する罰則の強化、廃棄物処理業の優良化の推進、適正な循環的利用の確保などを内容とする「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案」が閣議決定され、今国会に提出されることとなります。

公布の日から1年以内で政令で定める日から施行となりますので、注意が必要です。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12222


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大気汚染防止法・水質汚濁防止法の一部を改正する法律案の閣議決定について

3/2・環境省は、大気汚染防止法及び水質汚濁防止法の一部を改正する法律案が、3月2日(火)に閣議決定されたことを発表しました。

前号でもご報告したとおり大気汚染防止法及び水質汚濁防止法の排出基準の超過があった場合に、ばい煙や排水の測定結果を改ざんする等の不適正事案が発生しています。また、公共用水域において発見される水質事故の件数が増加傾向にあります。

このような現状にかんがみ、事業者及び地方公共団体による公害防止対策の効果的な実施を図るため、「大気汚染防止法及び水質汚濁防止法の一部を改正する法律案」が閣議決定され、今国会に提出されます。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12205


環境不祥事の教訓

三菱化学水質データ改ざん:「担当者間のみで情報交換」が原因−報告書/三重 (3/4)

水質汚濁データなどの改ざんが発覚した三菱化学四日市事業所は3日、公害防止組織の整備に関する報告書を県に提出した。

報告書は、改ざんが起きた原因として「測定から測定値の管理までが担当者間のみで情報交換され、組織として抑止力が働きにくかった」と分析。対策として▽環境室新設など環境保全組織の強化▽測定計画を毎月確認▽従業員教育の徹底−−などを盛り込んだ。


解説

これは三菱化学だけの問題では決してありません。同社には申し訳ないのですが、教訓としていただきたい事例だけに採り上げます。

同社四日市事業所のHPには、「環境データの不適切処理について」のページが設けられ、3/3の「公害防止組織の整備に係る報告書の提出について」もアップされています。

http://www.m-kagaku.co.jp/yokkaichi/

その中で原因については次のとおり記しています。

・環境測定から測定値の管理までの一連の仕組みが、通常、担当者間でのみ情 報交換が行われ組織としての抑止力が働きにくかった。
・プラントの運転年度計画等への環境測定の織り込み及び計画変更の重要性の 認識が不十分であった。
・公害防止管理者を含む管理責任者の関与が不十分であった。
・環境管理体制が脆弱であった。

「組織として抑止力が働きにくかった」とありますが、ISO14001では4.5.2順守評価が求められており、これが機能していれば防げた不祥事だと思います。

内部統制では、職務分掌は職責分離していることが求められていますが(つまり性悪説)、未だに多くの組織の順守評価は自らの仕事を自分で評価しているケースが散見されます。

ガバナンスの強化が期待されます。


ベストプラクティス

内部統制の分野で広く知られているCOSO(トレッドウェイ委員会支援組織委員会:The Committee of Sponsoring Organizations of the Treadway Commission)の内部統制モデルは下図のとおりです。

          


内部統制の目的の一つはコンプライアンスで、ISO14001と共通です。その手段がCOSOキューブに示されていますが、八田進二氏と木村剛氏の共著の中では次のような解説がありましたのでご紹介します。

統制環境: トップの本気度である
リスクの評価と対応: リスク評価の最大の目的はリスクについて討議(コミュニケーションすることである
統制活動: 職務分掌は職責分離となっているか、文書化が目的ではない
情報と伝達: 「情報の伝達」ではなく「情報」と「伝達」、必要な情報が識別・把握・処理され、組織内外や関係者相互間に正しく伝えられているか
モニタリング: 独立的評価(監査)が重要である

いずれもEMSについても重要なことで、その質的向上が期待されます。

労働災害の真相

事故:マンホールで作業の2人死亡−埼玉・日高/東京 (3/11)

10日午前10時半ごろ、埼玉県日高市高萩のマンホールの清掃現場から、「作業員に呼びかけても返事がない」と、見回りの市下水道課職員が119番した。駆けつけた消防隊員が下水道管の汚水槽(深さ約5メートル)に沈んでいる男性2人を発見。病院に搬送されたが、間もなく死亡確認された。

死亡したのはS建設工業社長(46)と、土木作業員(51)。2人は午前9時半ごろから汚水槽の汚泥や汚水を取り除く作業をしていた。飯能署が死因と事故原因を調べている。

埼玉西部広域消防本部によると、マンホール内は低酸素状態だったといい、酸欠で意識を失った可能性もある。市下水道課によると、作業前に安全確認のためマンホール内の酸素濃度を測ることになっている。酸素濃度計とマンホールへの送風機が現場に到着する前に作業を始めたとみられるという。


解説

酸欠事故は数は多くないものの、今なお毎年10件前後、被災者数は12名前後の事故が発生しています。酸素欠乏症等による被災者の約4割が死亡する結果となっており、被災者に占める死亡者の割合が高い傾向にある危険な事故であることに変わりはありません。

本ケースは下水道管の汚水槽内ですが、どのような事業所でも酸欠(硫化水素中毒を含む)の危険場所は存在する可能性があります。

米国の管理手法では、「コンファインドスペース」(閉鎖空間)が定義され、まずは事業所内のコンファインドスペースを特定することからスタートします。

その定義は、「人が入れる大きさで、出入りの方法が制限され、人が常時居ることを想定していない場所」となります。例としては井戸、ピット、サイロ、ホッパーの中はもちろん、ケーブルダクト、屋根裏、排水路、冷凍庫、地下貯蔵庫、ダクト内など多岐にわたります。

コンファインドスペースに該当すると、その場所のリスクアセスメントし、酸欠、ガス中毒、閉じ込められのリスクが高い場所を許可を「必要とするコンファインドスペース」として指定します。

まずは皆様の事業所の中にどのような「コンファインドスペース」があるか、調べてみては如何でしょうか。


ベストプラクティス

OSHAによる規制の概要を写真で説明します。

1.強化を要するコンファインドスペースには表示をします。
http://www.des.umd.edu/pics/ls/
signs/confined.gif
2.入場の際には許可が必要で、もちろん換気や測定をして記録します。
http://www.emts.com.au/userfiles/
image/o116ConSpace.jpg
3.入場の際にはホイスト(三脚とウィンチ)を備えます。また、立会者はも ちろん、レスキューチーム(空気呼吸器装着)のスタンバイも必要です。
http://www.tricon-ems.com/images/
confined-space.jpg
4.万一の場合は、レスキューチーム(必ず二人以上)が救助に入ります。
http://sbvfd.com/about/history/
confined_space_rescue.jpg


ひとたび事故が起きると重大事故に繋がるのが酸欠事故です。米国並みにとは言わないまでも最大限の注意を払っていただきたいものです。


環境事故・ニュースレポート

ヒ素:基準の3.8倍を検出−四日市/三重 (3/3)

四日市市は2日、元西武運輸四日市営業所の土壌から、溶出量調査で国の環境基準(1リットル中0.01ミリグラム)の3.8倍にあたるヒ素(同0.038ミリグラム)が検出されたと発表した。所有する西武鉄道が、自主調査結果を届けた。

届け出によると、昨年11月〜今年1月にかけ調査した5区画中1区画で基準超えがあった。地下水調査では検出がなかったという。市環境保全課は「現場はアスファルト舗装されており、周辺への影響はないと考える」としている。近く立ち入り調査し、汚染土壌の除去を指導する。現場は国道1号沿いの店舗など密集地。


三菱化学水質データ改ざん:四日市市委託分、疑惑の事例なし/三重 (3/3)

三菱化学四日市事業所と子会社の三菱化学アナリテックによる水質汚濁などデータ改ざん問題に関連し、四日市市は2日、市がア社に分析を委託した水質・大気の測定データについては確認できる範囲内で改ざんが疑われる事例がなかったことを明らかにした。

市環境保全課によると、ア社に保存されている過去3年間(07〜09年度)の元データと市への報告データの計35件分・全約7300項目について照合した結果という。

(続報)三菱化学水質データ改ざん:「担当者間のみで情報交換」が原因−報告書/三重 (3/4)

水質汚濁データなどの改ざんが発覚した三菱化学四日市事業所は3日、公害防止組織の整備に関する報告書を県に提出した。

報告書は、改ざんが起きた原因として「測定から測定値の管理までが担当者間のみで情報交換され、組織として抑止力が働きにくかった」と分析。対策として▽環境室新設など環境保全組織の強化▽測定計画を毎月確認▽従業員教育の徹底−−などを盛り込んだ。


灯油漏出:GSタンクから1キロリットル−横手/秋田 (3/9)

横手市平和町の大和石油給油所地下タンクから灯油推定1キロリットルが漏出。市消防本部などが監視しているが、8日までに公共用水域への流出は確認されていない。

県平鹿地域振興局福祉環境部によると、市消防本部に通報があったのは5日朝。給油所従業員が前日夕、異常に気付きタンクに残っていた灯油を直ちに抜き取ったという。

同給油所には10キロリットル入り鉄製タンクが4基ある。同部は、漏れ出た灯油はタンク脇の粘土層に滞留しているとみている。


重油:富岡の鏑川に油膜 上流の「マンナンライフ」タンクから漏れる/群馬 (3/11)

国土交通省関東地方整備局は10日、富岡市七日市の鏑川で9日に油膜が発見され、原因は上流の食品製造会社「マンナンライフ」の重油タンクから漏れだした重油だったと発表した。健康被害は確認されていない。

同局によると、9日午前10時20分ごろ、県西部環境森林事務所に「油膜が流れている」と通報があり、同局と同事務所は、下流の富岡市や高崎市にオイルフェンスを設置した。

さらに、埼玉県行田浄水場職員が10日午前8時20分ごろ、刀水橋(太田市古戸−埼玉県熊谷市妻沼)で、同午前9時40分に坂東大橋(伊勢崎市八斗島町−埼玉県本庄市沼和田)で、それぞれ油臭を感知。油膜などは確認されなかったが、浄水場に活性炭を投入するなどの措置を取った。

このほか、東部地域水道が千代田町瀬戸井の取水口に、利根導水総合管理所が利根大堰取水口に、それぞれ予防措置としてオイルフェンスを設置し、取水を停止している。

(続報)富岡の重油流出:マンナンライフ従業員、鏑川川岸などで清掃や撤去作業/群馬 (3/12)

富岡市上小林の食品製造会社「マンナンライフ」の重油タンクから重油が漏れて鏑川に流出した事故で、同社は11日朝から、従業員十数人が川岸などで清掃や重油の撤去作業にあたった。

同社によると、事故原因は地下埋蔵タンクからボイラーのタンクへ重油を送るポンプの故障で、漏れた重油は約3000リットル。側溝を伝って鏑川に流れ込んだ。同社は「大変申し訳ない。国土交通省と連絡を取り合って対策を進めている」と説明した。


不法投棄関連情報

汚泥不法投棄:「地球環境秀明」社長に罰金50万円 沼津簡裁、略式命令/静岡 (3/4)

環境関連会社「地球環境秀明(ひでみつ)」社長(58)ら計4人が廃棄物処理法違反容疑で逮捕された事件で、沼津区検は3日、同社(沼津市)と社長を同法違反罪で沼津簡裁に略式起訴した。沼津簡裁は即日、それぞれに罰金50万円の略式命令を出した。

起訴内容は、元社員と共謀し09年5月28日〜6月25日にかけて計3回、産業廃棄物の油分を含んだ汚泥を清水町八幡の同社敷地内の公共汚水槽内に投棄したとしている。


大村の廃棄物処理法違反:容疑で前大村市議ら2人逮捕/長崎 (3/9)

県の許可を受けていない場所に産業廃棄物を不法投棄したとして、大村署などは8日、大村市松並、前大村市議で「ウイック」社長(70)▽元同社総務部長(62)の2容疑者を廃棄物処理法違反容疑で逮捕した。容疑者である社長は「投棄場所は会社の土地であり、不法投棄とされることには納得できない」と容疑を否認。元総務部長は認めているという。

同社は、県から許可を受けた産業廃棄物の最終処分業者。

逮捕容疑は、2容疑者らは05年12月〜06年4月ごろの間、最終処分場の埋め立て許可区域外に廃プラスチックなどの産業廃棄物約1万5800立方メートルを埋め立て、不法投棄したとしている。

同署は1月26日に県から同容疑で告発を受け、同27日〜2月10日まで処分場やその周辺地域の検証を行っていた。

長崎地裁は2月5日に、売り上げの一部を除外するなどして所得を隠す法人税法違反の罪で、同社に罰金1500万円、同社社長に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を出している。


不法焼却:ロープウエー会社、廃油を阿蘇山の草地で/熊本 (3/13)

阿蘇山ロープウエーを運行している九州産交ツーリズム(熊本市)が、山頂火口への上り口に当たる阿蘇市の阿蘇山西駅近くの草地で、廃油を不法に焼却していたことが分かった。県が昨年11月、廃棄物処理法に基づき改善指導し同社は2月、適正な処理をするなどの改善報告書を県に提出した。

県廃棄物対策課や同社によると、阿蘇くじゅう国立公園内の草地に直径4メートル、深さ1メートルの穴を掘り、ロープウエーに使った潤滑油などの廃油や枯れ木などを年に数回燃やしていたほか、廃油を入れていた一斗缶を埋めて廃棄していたという。住民の指摘を受け同社が昨年10月、県に報告した。県の指導後、燃えカスなどを処理して原状回復し、土壌検査で異常は出なかった。



労働災害レポート

労働安全衛生法違反:作業員死亡、水産会社と部長を書類送検−八戸/青森 (3/3)

八戸労働基準監督署は2日、八戸市の水産加工会社「マルヨ水産」と同社の男性製造部長(56)を労働安全衛生法違反の疑いで、青森地検八戸支部に書類送検した。

八戸労基署によると、容疑は昨年12月8日午後1時20分ごろ、同社の男性作業員(当時46歳)が天井に設置された冷却ファンの点検作業をする際、保護帽を着用させなかったとしている。その結果、作業員は点検のために上った高さ約2.9メートルの積み荷から落ち、頭を打って死亡した。


琴浦の労災死亡事故:建設会社と社員、容疑で書類送検/鳥取 (3/3)

08年8月に琴浦町尾張の治山工事で掘削作業中の男性作業員(56)が土砂崩壊のために死亡した事故で、倉吉労働基準監督署は2日、安全管理を怠ったとして工事を受注した同町逢束の伊藤建設と同社の現場責任者の男性社員(41)を労働安全衛生法違反容疑で鳥取地検に書類送検した。

同署によると、作業員はショベルカーによる掘削作業中、地山が崩壊してショベルカーごと生き埋めになり死亡した。送検容疑は、同社と現場責任者が安全を確保する義務を怠たり、土止めを設けたり、防護網を張るなどしなかったとされる。

また死亡した作業員は別の建設会社から派遣されており、建設業務への労働者派遣を禁じた労働者派遣法に抵触するという。


生き埋め:工事中1人死亡 岐阜・各務原 (3/4)

4日午後3時半ごろ、岐阜県各務原市須衛のゴルフ場、各務原カントリー倶楽部(くらぶ)で、穴を掘って配管工事をしていた田島水道工事店の社員ら3人が生き埋めになった。3人は約1時間半後、消防などに救出されたが、同店社員(36)が外傷性くも膜下出血で死亡した。他の2人も頭や胸に軽傷を負った。

県警各務原署によると、3人は午前9時ごろから同社社長(57)と4人で工事をしていた。社長がパワーショベルを使って2番ホールのグリーン南側約50メートルのラフに、すり鉢状の穴(南北約8メートル、東西4.7メートル、深さ3.8メートル)を掘り、穴の中で3人が配管の亀裂部分の交換をしていた時に壁面の土砂が崩れたという。

同署が事故原因を調べている。


労災:昨年死傷者、過去最少1117人 仕事減が影響/青森 (3/6)

青森労働局のまとめによると、昨年1年間に発生した労働災害による死傷者数は過去最少の1117人で、死亡者数も16人(前年比12人減)となった。労働局は「経済活動の停滞で仕事量が減ったことも影響した」とみている。

死傷者数は、死亡者と休業4日以上の負傷者の合計。労働局によると、09年の死傷者は前年より118人少ない1117人で、統計を始めた1948年以降、初めて1200人を下回った。

業種別では製造業が206人で最も多く、商業(197人)、建設業(189人)が続いた。事故別では、転倒265人▽墜落・転落196人▽はさまれ・巻き込まれ146人だった。

一方、死亡者16人のうち、5人は交通事故によるもので、地山の土砂が崩壊して下敷きになったり、後進した運搬車にひかれるなど、建設業では昔からある事故が多発した。

労働局安全衛生課の若林和也課長は「災害がなくても潜在的なリスクを低減させるため、指導を徹底していきたい」としている。


神栖の三菱化学工場火災:社内の立場と役割判断 刑事責任で水戸区検/茨城 (3/6)

「刑法上の責任と道義的な責任は異なる」。神栖市東和田の三菱化学鹿島事業所で07年に下請け作業員4人が死亡した火災で、水戸区検は5日、書類送検された同社社員8人のうち、作業の安全管理を直接担当する社員2人を業務上過失致死罪で水戸簡裁に略式起訴する一方、ほか6人を不起訴処分にした。区検は、社内での立場と役割によって注意義務を判断。当時の事業所長ら幹部については「分業社会でふさわしい人材を配置している実情を検討した」として刑事責任追及を見送ったとしている。

事故が起きたのは、ナフサからエチレンやベンゼンなどを精製する第2プラント10階。可燃性のオイルを送る配管の仕切り板を交換していたところ、オイルを遮断していた弁のスイッチに作業用のチェーンがあたって稼働。オイルが霧状になって噴き出して発火した。

区検は同社が▽スイッチにカバーをかける▽弁を動かす「元弁」を閉じる−−などの安全策を講じていれば火災は防げたと指摘。担当のグループマネジャーだった男性(41)に作業の「安全管理者」としての責任、平社員の男性(35)に現場の安全を確認してから下請け作業員に作業を行わせる責任があると判断した。

事業所長の不起訴理由として区検は「信頼の原則がある」と説明する。部下や同僚がミスをしても、常識的な信頼関係や役割分担を前提に自らの責務を果たした場合は刑事責任が及ばないとする考え方だ。区検は「(事故の原因は)こまごまとした作業で、幹部が知っていたかどうかだ」と述べ、幹部が把握すべき義務とまでは言えない領域との認識を示した。

2人の刑事処分について同事業所は「事実を厳粛に受け止め、再発防止対策を徹底する」とコメントした。


ボヤ:ヤンマー工場、100人が一時避難−長浜/滋賀 (3/6)

5日午後4時10分ごろ、長浜市湖北町山本、ヤンマー山本工場から「天井の換気口から煙が出ている」と119番通報があった。同工場はアルミニウムの鋳造工場で、水を使えば爆発の危険があったため従業員約100人が一時避難した。消防が炭酸ガス消火器で消し止め、けが人はなかった。同社によると、換気口内にたまっていたほこりに溶鉱炉の火花が引火したとみられるという。


駒ケ根病院のクレーン事故:荷重限界超え1トン オペレーターも認識/長野 (3/8)

県立駒ケ根病院の本館工事現場で2月下旬に発生した大型クレーン転倒による4人死傷事故で、当時、クレーンの荷重が1トン弱だったことが7日、捜査関係者への取材で分かった。クレーンを操縦していたオペレーターも限界の重さ(最大荷重)を超えていたことを認識していたと供述しているという。県警は今月下旬にも、転倒したクレーンを起こして、当時の荷重や安全装置が作動していたかなどを調べる。

捜査関係者によると、クレーンがつり下げていた型枠用の角材は2束(60本)で約850キロ。工事の元請け業者「ヤマウラ」(駒ケ根市)は事故当時、「通常は1束(25〜30本)を運んでいた」と説明していた。また、フックが約120キロ、ワイヤが数キロだったことが判明しており、合計で荷重は1トン弱となる。クレーンのアームはほぼ最長の57メートルまで伸び、角度は約55〜60度。この場合の最大荷重はクレーンを製造した会社の資料によると、400〜750キロとなり、事故当時は上回っていたことになる。

この機種は、最大荷重の100%になると自動的に止まる安全装置が付いているが、当時、装置を解除していた可能性もある。オペレーターは「事故を起こして申し訳なかった」と話しているという。

県警は今月下旬には、大型クレーン2台で転倒したクレーンを起こす予定。操縦室内には荷重の履歴が残るコンピューターがあり、確認するなどして裏付け捜査を進める。


事故:マンホールで作業の2人死亡−埼玉・日高/東京 (3/11)

10日午前10時半ごろ、埼玉県日高市高萩のマンホールの清掃現場から、「作業員に呼びかけても返事がない」と、見回りの市下水道課職員が119番した。駆けつけた消防隊員が下水道管の汚水槽(深さ約5メートル)に沈んでいる男性2人を発見。病院に搬送されたが、間もなく死亡確認された。

死亡したのは新海建設工業社長(46)と、土木作業員(51)。2人は午前9時半ごろから汚水槽の汚泥や汚水を取り除く作業をしていた。飯能署が死因と事故原因を調べている。

埼玉西部広域消防本部によると、マンホール内は低酸素状態だったといい、酸欠で意識を失った可能性もある。市下水道課によると、作業前に安全確認のためマンホール内の酸素濃度を測ることになっている。酸素濃度計とマンホールへの送風機が現場に到着する前に作業を始めたとみられるという。


ボヤ:東ソー南陽事業所で エチレンの蒸発器付近−周南/山口 (3/11)

10日午前5時25分ごろ、周南市開成町の東ソー南陽事業所で、エチレンアミンの蒸発器と管をつなぐバルブ付近を焦がす事故があった。けが人はなかった。気化したエチレンアミンが漏れて発火した可能性もあるとみて、周南署などが原因を調べている。

事故があったのは第一エチレンプラント。薬品の原料となるエチレンアミンの一種、ピペラジンを蒸発させ、冷却し、固体にしている。焦げた部分は、蒸発せず残った液体を再利用する工程に送るための管と、蒸発器をつなぐバブル付近。屋外にある。

東ソーによると、ピペラジンは無臭で大量に吸引しない限り人体に影響はない。高温でないと自然発火はせず、管の周りに火の気はなかったという。

エチレンアミンは中国を中心に需要が高まり、今月中旬には第三プラントでも生産が始まる。東ソーがアジアで唯一、生産している。原因調査のため第一プラントでの作業は停止。消防や県が許可し再開されるまで1カ月以上かかると、生産に大きく影響するという。


労災認定訴訟:「自殺は労災」認定 NEC部長「重責でうつに」−東京地裁判決 (3/12)

NECの部長だった男性(当時52歳)がうつ病を発症して00年に自殺したのは過重労働が原因として、妻(54)が、労働災害を否定し遺族補償年金の支給を認めなかった三田労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟で、東京地裁は11日、労災と認め、処分取り消しを命じる判決を言い渡した。裁判長は「自殺と業務に因果関係があった」と述べた。

判決によると、ソフトウエア開発関連部署の部長だった男性はうつ病を発症し、00年2月「万策尽きました。会社へ 責任をとります」との遺書を残し自殺した。

旧防衛庁調達実施本部の背任事件(98年)の影響で99年3月期、約2200億円の赤字を計上したNECは当時、収益の見込めない部署を整理する方針だった。男性の部署は検討対象とされ、判決は「責任者だった男性に、うつ病を発症するほど重い心理的負荷を与えた。(残業時間が月平均約100時間を超え)極度の長時間労働だった」と指摘した。

妻は会見で「無念を晴らせた。二度とないような施策を国や会社は考えてほしい」と語った。


事故:ショベルカー運転誤り、工事現場で男性死亡−三好/徳島 (3/12)

11日正午ごろ、三好市東祖谷落合の工事現場で、会社役員(47)がショベルカーのドアに挟まれた、と同僚の男性から119番通報があった。男性は同市内の病院に運ばれたが、胸を強く圧迫されており間もなく死亡した。

三好署によると、男性は道路に土を埋めるため、ショベルカーを操作していた。車体が回転するレバーを誤って踏んだことから、身を乗り出して運転していた男性が山側の壁との間に挟まれたとみられる。


男性死亡:解体工事現場で下敷き 外壁ブロック倒れ−松山/愛媛 (3/12)

11日午前11時20分ごろ、松山市二番町の雑居ビル(鉄筋4階建て)の解体工事現場で、産業廃棄物を収集している会社の社長(56)が倒れてきた外壁ブロックの下敷きになった。男性は頭を強く打ち、同市内の病院へ搬送されたが間もなく死亡した。

松山東署によると、男性は同社社員2人と共に午前8時半ごろから同ビル2階で、外壁ブロック(幅約2.3メートル、高さ約2.9メートル、厚さ約15センチ、重さ約300キロ)の取り壊し作業をしていた。社員2人は室内側で機械を操作してコンクリートブロックを破壊する作業をしており、壊れたブロックがそばにいた男性の上に崩れ落ちたとみて原因を調べている。



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