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高所作業車が横転し2人転落 大阪、1人死亡1人重傷 (3/22)

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[2012.3.22]
報道記事抜粋(2012年1-2月追加分)


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No.93 April 4, 2012

おたより

新年度がスタートしました。公私共に生活に変化を伴うこの時期、緊張感と使命感に気を引き締めている方も多いのではないでしょうか?新たな目標を持って有意義な一年をお過ごしください。

さて、4月は入社や転勤などで新たな人間関係が始まる時期でもあります。環境の変化に不安を感じてネガティブに・・・なんてことも。そんな時に元気をくれそうなiPhone無料アプリ「ネガポ辞典」をご存知でしょうか?

「どんなつらいこともポジティブな言葉で書けば元気になるかも」というコンセプトで全国高等学校デザイン選手権2010年大会で第3位に入賞した、ネガティブな表現を無理やりポジティブに言い換えてくれるユニークなアプリです。

例えば「つまらない」を検索してみると「1.目が肥えている、2.改善の余地がある、3.やりたいことができる時間がたんまりとある」と言い換えてくれます。

長所短所の言い回しや社員教育など参考になさってみてはいかがでしょうか?(門)


今日の言霊

ストレスの多い読者様の心を癒し勇気づけるためのこのコーナー、78回目の言葉は、

仕事を正しく定義する。
そこに、「生きる道」が拓ける。



法政大学大学院教授で「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者、坂本光司さんの言葉です。

「この仕事は何のためにあるか?」を深く掘り下げることが大切だと説いています。

例えば、市役所の住民課の窓口業務であれば、窓口に来た人に住民票を交付することではなく、「窓口に来た人を幸せにすること」と考えることにより、人材ではなく”人財”になれるということです。

40年にわたり6600社の経営者・従業員の生き様を見てきた坂本氏の人生哲学に基づく重い言葉だと思います。


新着情報

「水質汚濁防止法施行規則等の一部を改正する省令」の公布について

3/27・環境省は、6/1より施行される改正水質汚濁防止法の施行規則を公布しました。

当初の予定よりだいぶ遅れての公布となりましたが、予定されていた内容に変わりはありません。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15020

特に、「地下水汚染の未然防止のための構造と点検・管理に関するマニュアル」及び「改正水質汚濁防止法に係るQ&A集」が重要です。

http://www.env.go.jp/water/chikasui/brief2012/breif_mat02-1.pdf
http://www.env.go.jp/water/chikasui/brief2012/qa.pdf


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中小零細規模事業場集団リスクアセスメント実施事例集

3/27・厚生労働省は、標記の事例集を発表しました。

中小零細向けではありますが、対策前後の写真紹介もあり、リスクアセスメントの教育訓練にも使用できるものと思います。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei14/130316.html


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労働安全衛生法に基づく新規化学物質届出手続きQ&A

3/28・厚生労働省は、新規化学物質届出手続きに関する関連資料をHPに追加しました。

Q&Aなどもあり分かりやすいものと思います。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei06/index.html


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石綿による疾病の労災認定基準を改正

3/29・厚生労働省は、石綿による疾病の労災認定基準を改正し、3/29付けで厚生労働省労働基準局長から都道府県労働局長宛て通知しました。

これまでの認定基準を広げ、迅速・適正な労災補償を行うことを目的としています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000026n7b.html


環境不祥事の教訓

「購入地からアスベスト」ヤマト運輸が荏原製作所を提訴/東京(3/28)

購入した羽田空港近くの土地から有害なアスベスト(石綿)を含む建材が多数見つかったとして、宅配便最大手「ヤマト運輸」(東京)が28日、売り主のプラント大手「荏原製作所」(同)に対し、除去にかかった費用など約73億8千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

訴状によると、ヤマト運輸は2007年12月、荏原製作所から約10万平方メートルの土地を785億円で購入。もともとあった建物を取り壊した更地の状態で引き渡しを受け、新しい物流ターミナルを建設中だった11年1月に、石綿を含む建材の散乱に気づいたという。建材の風化で石綿が周囲に飛び散ると健康被害につながる恐れがあるため、ヤマト運輸は建材の撤去工事を実施した。

売買契約では「土地に隠れた欠陥があれば、賠償を請求できる」と定めていた。ターミナルは今年10月から使う予定だったが、来年9月に延期された。ヤマト運輸は除去費用に加え、建設の遅れによって生じた費用の支払いも求めた。

荏原製作所は「自社の調査では、問題とされた建材は産業廃棄物に当たらず、土地も汚染されていないという結論に至った。裁判で正当性を主張したい」とコメントしている。


解説

スレートによる土壌汚染は珍しいケースです。

本件については、同日、ヤマトホールディングスのHPでもニュースリリースされており、次の記述があります。

【抜粋】
平成19年、ヤマト運輸は、荏原製作所から本件土地を購入する売買契約を締結し、新物流ターミナルの建設を進めてまいりました。
ところが、荏原製作所が使用していた旧建物の解体工事が完了した後の平成23年1月、本件土地の表面および地中に、石綿(アスベスト)を含有するスレート片が広範囲にわたって多数混入しているという事実が判明いたしました。



概ね2004年以前に製造されたスレートにはアスベストが含有されていますが、吹付以外のアスベストはレベル3「非飛散性」として取り扱われ、”解体時”および産業廃棄物処理時以外は規制もないことから、あまり関心が払われていません。

ISO14001等の審査におけるサイトツアーでは、建物のスレート板の破損が散見されますが、多くの場合、環境汚染リスクとして認識されておりません。

少量であればリスクは高くはないものの、定期的な点検と飛散防止措置が期待されます。


★ベストプラクティス

東京都が発行している「民間建築物等のための建築物アスベスト点検の手引」では、吹付アスベストの管理台帳兼点検記録表が例示されています。



http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/air/attachement/tenkentebiki.pdf


EMS先進企業では、吹付アスベストのみならず、スレートなどの非飛散性アスベストについても台帳管理をしています。

スレート写真(国交省発行「目で見るアスベスト建材」より)


定期点検では、デジカメ写真により経年変化を確認しています。表面劣化や損傷が求められた際には速やかな対応を講じることは言うまでもありません。

まずはスレートなどの非飛散性アスベストを環境側面として認識し(4.3.1環境側面)、定期的な点検を実施する(4.5.1監視及び測定)ことが必要ですが、中長期計画にも織り込み計画的に撤去する(4.4.1経営資源, 4.3.3目的・目標)ことが期待されます。


労働災害の真相

作業中、機械に巻き込まれ女性死亡/滋賀(3/19)

19日午前9時ごろ、滋賀県日野町安部居、カーペット製造会社「滋賀東リ」の工場で、同社社員(56)がカーペットに糸を編み込む機械に巻き込まれ、頭を強く打ち死亡した。

東近江署によると、被災者はこの機械の監視を1人で担当。糸が切れたり、ごみが入ったりすると機械を止め、手作業で直すこともあったという。

右手から肩にかけて機械のローラーに引き込まれた状態の被災者を別の社員が発見した。同署が事故原因を調べている。
(MSN産経west)


解説

ロールによる巻き込まれ事故は数多く発生しています。

労働安全衛生規則では、次の規定があります。

(巻取りロール等の危険の防止)
第109条  事業者は、紙、布、ワイヤロープ等の巻取りロール、コイル巻等で労働者に危険を及ぼすおそれのあるものには、覆い、囲い等を設けなければならない。

(紙等を通すロール機の囲い等)
第144条  事業者は、紙、布、金属箔等を通すロール機の労働者に危険を及ぼすおそれのある部分には、囲い、ガイドロール等を設けなければならない。


被災者は、勤続17年のベテランだという報道もありましたが、ハード対策はもちろんのこと、不安全行動の排除にも注力が必要です。


★ベストプラクティス

日経ビジネス(2012.4.2号)に組織行動セーフティーマネジメントの特集が掲載されていましたのでご紹介します。

確実にすぐ起きるポジティブな結果が影響

例えば、禁煙ができない人は、「癌になるかもしれない」という長期的でネガティブな情報より、「煙草を吸うとすっきりし気分転換になる」という確実にすぐ起きるポジティブな結果を優先する。

ダイエットにおいては、将来の肥満よりも食べて美味しい結果を優先する。

安全衛生に置き換えると、作業手順を無視して労災に至ることよりも、手を抜くことで早く仕事を終わらせる結果を優先させる。

安全行動に着目した管理

行動を判断するときに必要なSMORSの原則

Safety: 危険行動ではなく安全行動を取り上げる
Measured: 行動の頻度を数値化できる
Observuable:見ること/聞くことができる
Reliable: 複数人で観察して同意でき信頼できる
Specific: 誰が何をどうするか具体的

不安全行為を注意したり叱ったりすることよりも、安全行動を取っている人を褒めて認めることにより安全文化を作り上げるのが「組織行動セーフティーマネジメント」(BBS:Behavior-Based Safety)である。

トップやマネージャーが安全行動ができているかを確認し、できていればその場で褒めたり認めたり褒美をあげたりすることが重要である。放っておくと安全行動が減ることに注意して定期的に実施することが必要である。



確かに安全パトロールなどにおいては、「不安全行為」にフォーカスすることが多いのですが、ルールを守ることにポジティブな感情を持たせることは重要なことですね。

特に重要な安全作業手順に適用してみてはいかがでしょうか。


環境事故・ニュースレポート

灯油流出:県立郡山東高、校舎屋上の配管から5トン/福島 (3/23)

郡山市の県立郡山東高校は22日、校舎屋上に設置している灯油の配管から灯油約5トンが漏れ、下水道に流入したと発表した。

同校によると、21日午前8時半ごろ、灯油の入ったタンクにつながる配管の一部が破損し、雨どいを伝って排水路に流れ出ているのに気付いたという。排水路は同市の下水道につながっており、最終的に県中浄化センターに流入した。敷地周辺への流出や民家などへの被害は確認されていないという。流出量は推定約4900リットル。

配管は鉄製で、05年の設置。昨年3月の震災後の点検では異常はなかった。


水質汚濁法違反:農事組合法人と理事を容疑で書類送検/滋賀 (3/23)

県警生活環境課と東近江署は22日、漬物製造の農事組合法人「滋賀第5営農組合」(東近江市市部町)と、同組合の男性理事(55)を水質汚濁防止法違反と廃棄物処理法違反の疑いで書類送検した。

送検容疑は昨年12月〜今年2月、県が条例で定めるCOD(化学的酸素要求量)などの基準値の5〜10倍にあたる汚水を農業用水路に排出したほか、排水処理で出た汚泥3立方メートルや野菜くず計550キロなどの産業廃棄物を工場敷地内の空き地に捨てたとされる。容疑を認めているという。


「購入地からアスベスト」ヤマト運輸が荏原製作所を提訴/東京(3/28)

購入した羽田空港近くの土地から有害なアスベスト(石綿)を含む建材が多数見つかったとして、宅配便最大手「ヤマト運輸」(東京)が28日、売り主のプラント大手「荏原製作所」(同)に対し、除去にかかった費用など約73億8千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

訴状によると、ヤマト運輸は2007年12月、荏原製作所から約10万平方メートルの土地を785億円で購入。もともとあった建物を取り壊した更地の状態で引き渡しを受け、新しい物流ターミナルを建設中だった11年1月に、石綿を含む建材の散乱に気づいたという。建材の風化で石綿が周囲に飛び散ると健康被害につながる恐れがあるため、ヤマト運輸は建材の撤去工事を実施した。

売買契約では「土地に隠れた欠陥があれば、賠償を請求できる」と定めていた。ターミナルは今年10月から使う予定だったが、来年9月に延期された。ヤマト運輸は除去費用に加え、建設の遅れによって生じた費用の支払いも求めた。

荏原製作所は「自社の調査では、問題とされた建材は産業廃棄物に当たらず、土地も汚染されていないという結論に至った。裁判で正当性を主張したい」とコメントしている。


水質汚濁防止法違反:基準値超の大腸菌排水で書類送検 容疑の水質管理者と長門市も監督責任で/山口 (3/29)

仙崎海上保安部(長門市仙崎)は27日、市油谷中央地区農業集落排水処理施設の業務委託を受けていた長門環境管理センター職員(38)を、基準値を超す大腸菌を油谷湾に流したとして、また同センターに業務委託していた長門市も監督責任を怠ったとして、それぞれ水質汚濁防止法違反の疑いで山口地検に書類送検した。

送検容疑は、男性職員は同施設で水質管理業務にあたっていたが、昨年6月16日夜から17日早朝にかけ、大腸菌などを減菌する消毒剤が湿気の多い日には溶けずに固まって減菌効果がないことを知りながら基準値(1立方センチメートル当たり3000個)の2倍を超える6700個を含む排水を流した、としている。

昨年5月中旬、油谷湾で環境調査をしていた同保安部が腐った魚などの異臭に気付き、調べていた。


不法投棄関連情報

放置産廃:津の事業場に撤去の措置命令−県/三重 (3/22)

津市白山町川口の産廃処理事業場に長期間放置された産業廃棄物から火災による悪臭が発生する恐れがあるとして、県は21日、事業場を管理する元産廃中間処理業「中部リテールテクノ」(津市白山町)と、関連会社の廃プラスチックリサイクル業「テクノアート」(松阪市嬉野小村町)、両社の社長に対し、一定の高さを超える部分の産廃を撤去するよう措置命令を出した。

県廃棄物監視・指導室によると、中部リテール社は10年11月に産廃処分業の許可を更新せず失効。事業場に放置された産廃から昨年3月に火災が起き、県は撤去を求めてきたが、両社が応じないため命令を出した。

命令では約2万7000立方メートルの産廃のうち、蓄熱により火災が再発生する可能性がある高さ5メートル以上の部分の5700立方メートルについて撤去を命じた。5月21日までに撤去に着手し、10月22日までの完了を求めている。

労働災害レポート

作業中、機械に巻き込まれ女性死亡/滋賀(3/19)

19日午前9時ごろ、滋賀県日野町安部居、カーペット製造会社「滋賀東リ」の工場で、同社社員(56)がカーペットに糸を編み込む機械に巻き込まれ、頭を強く打ち死亡した。

東近江署によると、被災者はこの機械の監視を1人で担当。糸が切れたり、ごみが入ったりすると機械を止め、手作業で直すこともあったという。

右手から肩にかけて機械のローラーに引き込まれた状態の被災者を別の社員が発見した。同署が事故原因を調べている。


東京・平和台駅のエレベーター事故:点検の社員ら、業過傷害容疑で書類送検 (3/19)

東京メトロ有楽町線・副都心線平和台駅(東京都練馬区)でエレベーターが急降下し乗っていた女性が軽傷を負った事故で、警視庁捜査1課は19日、エレベーターを保守点検していた三菱電機ビルテクノサービス(荒川区)の東京支社練馬営業所長(50)ら社員4人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。破断したロープは事故の4カ月前までの交換を求められており、捜査1課は所長らが放置していたことが事故につながったと判断した。

事故は11年7月26日午後3時ごろ発生。平和台駅の地下1階と地上を結ぶエレベーターが上昇中、かごをつるすロープ3本すべてが破断した。かごは急降下したが、高さ3メートルの地点で緊急停止した。

三菱電機ビルテクノサービス広報室は「書類送検を重く受け止め、再発防止に全力を挙げている」とコメントした。


工場火災:茨城・住金鹿島構内で2人死亡 (3/20)

19日午後2時25分ごろ、茨城県鹿嶋市光の住友金属工業鹿島製鉄所構内にある化学工場「ケミカルカンパニー鹿島工場」で火災が発生したと作業員から119番があった。約1時間15分後、火は消し止められたが、製品倉庫約450平方メートルを全焼。倉庫で作業をしていた男性社員2人が死亡し、男性の出向社員1人(44)が右腕にやけどの軽傷。県警鹿嶋署が死因や出火原因を調べている。

火災が起きたのは産業ガス会社「エア・ウォーター」(本社・大阪市)の工場。同署などによると、死傷した3人は当時、化合物を電気振動ふるい機にかける作業中だった。


エレベーター改修工事中に転落、男性重体 埼玉・越谷 (3/20)

20日午後1時55分ごろ、埼玉県越谷市流通団地の佐川急便越谷支店で、エレベーターの改修工事をしていた大阪市の男性会社員(43)が、エレベーターの2階乗降口から約8メートル下の1階に転落した。男性は頭を強く打って重体。

越谷署の調べでは、この日は3人態勢で作業に当たり、事故時、男性が1人で2階に、部下の作業員2人が3階にいた。エレベーターのカゴは3階にあったという。エレベーターの改修工事は16日から26日までの日程で行われており、男性は現場責任者だった。改修工事はドアが開いた状態で進められており、同署では男性が転落した詳しい原因を調べている。
(msn産経ニュース)


化学工場で有毒ガス発生、男性4人搬送 堺 (3/21)

21日午前9時50分ごろ、堺市堺区海山町の化学メーカー「ステラケミファ」三宝工場で、タンクからフッ化水素酸が流出。気化したフッ化水素ガスを吸い込んだ男性作業員4人が、のどの痛みなどを訴えて病院に搬送された。いずれも軽症という。

堺市消防局によると、タンクの配管に約5ミリの穴が開いており、そこからフッ化水素酸が漏れ出た。敷地外への流出はないという。

フッ化水素酸は、皮膚に付着すると激しい炎症を起こす酸性の液体。

現場は南海本線堺駅の北約1キロの工場地帯。
(msn産経ニュース)















【解説】
数名の消防署員が空気呼吸器を背負い、耐酸服を着用しています。レスキュー用具を備えることが期待されます。

弗化水素: 特定化学物質障害予防規則 第2類物質、特定第2類物質
毒物劇物取締法 毒物
PRTR法 第1種指定化学物質


クレーン車転落:大阪の淀川で工事中 68歳運転手死亡 (3/21)

21日午前10時15分ごろ、大阪市此花区高見1付近の淀川にかかる仮桟橋で、「工事中のクレーン車が川に落ちた」と現場の男性作業員から110番通報があった。大阪府警此花署などによると、現場は新設工事中の阪神高速淀川左岸線と神戸線を合流させるジャンクションの建設用桟橋で、クレーン(約25トン)は桟橋から数メートル下の淀川に落ちた。

市消防局によると、クレーン運転手(68)が病院に搬送されたが、間もなく死亡した。同署が事故原因を調べている。

此花署によると、クレーンが後進中、障害物があったため、男性が降車して移動させたが、クレーンが後進し続けたため、男性は運転席に戻ってエンジンを切ろうとしたが、間に合わずにクレーンごと転落したという。

阪神高速道路によると、淀川左岸線は湾岸線北港ジャンクションから同市北区豊崎を結ぶ約10キロの新線。94年から一部開通している。


アルミ工場で爆発か 窓ガラスなど数十枚割れる 愛知 (3/22)

21日午後11時50分ごろ、愛知県豊田市新生町3丁目のアルミ再生合金製造「スズムラ」第2工場で「大きな音がした」と、近くの住民から110番通報があった。豊田署によると、鉄骨平屋建て工場約1113平方メートルの天井の全部と窓ガラス多数が破損したほか、工場北側にある民家や工場の扉や窓ガラスなど計数十枚が割れたという。同署は工場内で爆発が起きたとみて調べている。

同署の調べによると、当時は工場内に作業員8人とトラック運転手1人の計9人がいたが、けが人はなかった。作業員は同署に対し、爆発はアルミ乾燥機での作業中に起きた、と話しているという。
(朝日新聞)


東松山の園児2人足場直撃:足場緊急点検へ−労基署/埼玉 (3/22)

東松山市で倒れた足場の下敷きになり男児2人が死傷した事故を受け、厚生労働省埼玉労働局は21日、足場の固定状況について修繕作業の現場を中心に点検する緊急パトロールを22、23の両日に実施するよう県内の全8労働基準監督署に指示した。労働局健康安全課によると、労働安全衛生規則は足場の種類に応じて、壁とボルトでつなぐなどの転倒防止策を定めている。


高所作業車が横転し2人転落 大阪、1人死亡1人重傷 (3/22)

22日午後4時10分ごろ、堺市南区桃山台1丁の西原公園で、高所作業車のゴンドラ部分から男性作業員2人が落下した、と近くにいた人から119番通報があった。40代ぐらいの男性が全身を強く打って死亡し、別の男性(35)も両腕骨折などの重傷を負った。

南堺署によると、2人は作業車のゴンドラに乗り、アームを高さ約10メートルまで伸ばした場所で立ち木の枝を切っていたところ、作業車が横転したという。

南堺署と堺市によると、この日朝から、2人を含む作業員7人が市の委託で公園内の立ち木の枝を切る作業をしていた。高所作業車はゴンドラ内でアームや車を操作できる仕組み。事故当時、ゆるやかな斜面に停車しており、南堺署は作業の安全管理に問題がなかったか、関係者から事情を聴き、業務上過失致死傷容疑で捜査している。
(朝日新聞)


アスベスト:労災死訴訟・地裁賠償命令判決 「中電免責は残念」 原告側、喜び相半ば/静岡 (3/24)

中部電力浜岡原発(御前崎市)でアスベスト(石綿)を吸い死亡したとして、2次下請けの男性会社員の遺族が中電など3社に損害賠償を求めていた訴訟は、静岡地裁が元請けの中電子会社と下請け会社の責任を認め約5200万円の支払いを命じた。記者会見で親族は「賠償がほぼ認められたのはうれしいが、発注した中電の責任も認めてほしかった」と述べ、喜びと無念さが相半ばした。県内のアスベスト訴訟の判決は初めて。

訴えていたのは、腹膜中皮腫で死亡した御前崎市のメンテナンス会社社員(当時39歳)の妻(44)ら遺族3人。

判決は、元請けの中部プラントサービス(名古屋市)と下請けの太平電業(東京都)が「男性にアスベストを吸わせないよう、マスクを着用させるなどの安全配慮義務を怠った」とした。しかし中電については「男性の作業を指揮監督しておらず、責任はない」と判断した。

閉廷後の記者会見には原告らを支えてきた妻の兄(48)が参加。「被災地ではがれきの中でアスベストがむき出しになっている。今後のアスベスト処理に向け、今回の判例で一つでも二つでも(安全対策が)前進してもらえば、亡くなった和也の死も無駄ではないと思う」と再発防止を訴えた。

熱に強いアスベストは、原発でシール材など多くの部品で使われていたことが分かっており、鶴岡寿治弁護士は「原発作業員は放射線だけでなく、アスベスト粉じんにも注意しないといけないことを今回の判決が物語っている」と話した。

大橋昭夫弁護団長は「一番責任を負わなければいけない企業(中電)が免責されたのは非常に残念」と不満をにじませながら、「アスベスト被害を救済するのが全国的な流れ。県内にもその流れが広まったとみるべきだ」と意義を述べた。

「アスベストの粉じんが飛散する可能性はなかった」と請求棄却を求めていた中部プラントサービスの総務グループは「判決の内容を十分に検討して対応したい」とコメント。太平電業は「担当者が不在でコメントできない」としている。


転落:床取り付けで、工事作業員2人死傷−新日鉄君津製鉄所/千葉 (3/26)

25日午前6時半ごろ、新日鉄君津製鉄所(君津市君津)内の君津第2高炉で、12層かならなる鉄製の床の下から8層目で、床の取り付け工事中の男性作業員2人が、約6メートル下の7層目に床ごと転落。2人は病院に運ばれたが、作業員(63)が、胸などを強く打ちまもなく死亡。もう一人の作業員(28)も背骨を折る重傷を負った。

君津署によると、2人は下請け会社の従業員で、この日は計8人で作業をしていた。作業員らがいた8層目は地上約50メートルの高さにある。同署で事故原因を調べている。

同高炉は稼働停止中で、5月の完了を目指して改修工事中だった。


クーラー落下:作業員2人負傷−新日鉄君津製鉄所/千葉 (3/27)

26日午後2時20分ごろ、新日鉄君津製鉄所(君津市君津)の君津第2高炉で、高炉の冷却水を冷やすステーションクーラー(重さ約12トン)の取り付け作業中、クーラーが約20センチの高さから落下し、作業員2人がクーラーと床に挟まれた。40歳くらいの男性が右太ももや右腕に重傷。35歳ぐらいの男性が足と腰に軽傷を負った。

作業は高炉改修工事の一環。改修工事を巡っては25日にも、床の取り付け作業中に男性作業員2人が床ごと約6メートル転落して死傷する事故が起きており、君津署は安全管理に問題がなかったか調べる。

同署によるとクーラーは縦約2.2メートル、横約1.3メートル、高さ約3・1メートル。現場搬入後、クーラーを支えるため底に敷いていたH型鋼を抜こうとジャッキで20センチほど持ち上げたところ、バランスを崩したとみられる。


作業現場で転落、男性死亡 真岡 (3/27)

27日午前10時ごろ、真岡市荒町3丁目、介護老健施設で、施設西側にあった足場の最上段で作業をしていた作業員(32)が転落、間もなく死亡した。

真岡署によると、足場は6段で、施設外枠として設置されており、同日朝から4人の作業員で外す作業をしていた。男性は骨盤を折った可能性があるという。同署で原因を調べている。
(下野新聞)


姫路の建設現場爆発:損害賠償求め施工2社提訴へ、姫路市議会可決 「事故予測できた」/兵庫 (3/27)

姫路市網干区のエコパークあぼし・網干健康増進センターの爆発事故で、市は安全対策を怠ったとして、設計や工事を請け負った新日鉄エンジニアリング(東京都)と神崎組(姫路市)に総額3億1457万円の損害賠償を求め、4月上旬にも神戸地裁姫路支部に提訴することを決めた。関連議案を2月定例会最終日の26日に提案、可決した。

事故は一昨年3月25日に発生。建設作業員10人が重軽傷を負い、地中のメタンガスにガスバーナーが引火したことが判明した。

市は、「有機物が埋め立てられた土地からメタンガスが発生することは周知であり事故は予測できた」と主張。両社に対し、センターの再建費用など1億8711万円を連帯して支払うよう求め、これとは別に新日鉄エンジニアリングには事故に伴うごみ処理委託経費など1億2746万円の支払いを求める、としている。市は当初、別の設計2業者も請求対象としていたが、「代表企業2社の責任を追及することで足りる」としている。

提訴について、新日鉄エンジニアリングは「市から正式に連絡を受けておらずコメントできない」、神崎組は「訴状をみてからしっかり対応したい」と話している。


火災:羽村の工場で、従業員ら3人軽傷/東京 (3/28)

27日午後0時20分ごろ、羽村市のアミューズメントロボット製作・販売会社「ココロ」の本社工場から出火。鉄骨スレート造り3階建て工場のうち1階部分約480平方メートルを焼いた。従業員の男性ら3人が軽傷を負った。福生署などによると、恐竜のロボットを製作中、接着剤をかわかす際に発火し、ウレタンなどに燃え移ったとみられるという。同工場では今年1月9日にも製作中の恐竜が燃える火災があった。


事故:浜岡原発の津波対策工事で男性作業員重傷/静岡 (3/28)

27日午前1時20分ごろ、中部電力浜岡原発(御前崎市)4号機の緊急時海水取水設備を設置するためのトンネル掘削工事現場で、クレーンでつり上げていたパワーショベルの部品が数メートル落下し、協力会社の50代の男性作業員の腰にぶつかった。中電によると、男性作業員は腰の骨を折る重傷を負った。工事は緊急津波対策の一環として行われているという。


神戸・汚水槽作業員窒息死:社長に懲役3年求刑−地検/兵庫 (3/28)

神戸市須磨区の雑居ビルで07年4月、管理会社「松山工務店」の従業員2人が雑排水槽内で作業中に酸素欠乏で倒れ窒息死した事故で、業務上過失致死と労働安全衛生法違反の罪に問われた同社社長(77)らの論告求刑が27日、神戸地裁(三宅康弘裁判官)であった。検察側は「危険性を認識しながら作業をさせた暴挙」として被告に懲役3年、同社に罰金100万円を求刑した。

起訴状によると、被告は法令上必要な酸素濃度の測定などを行わず、男性従業員2人(いずれも当時61歳)に詰まりのある排水管を切断する作業をさせ、窒息死させたとされる。被告は指示を否定し、無罪を主張している。

検察側は「被告は雑工事に至るまで把握、指示していた」と指摘。従業員の1人が2級建築士だったことから、「詰まりのある配水管を切断するのは素人の発想で、被告が命じたと推認できる」と主張した。被害者代理人は「被告は法廷で『こんなしょうもない無駄な時間、費やしたくない』と述べるなど、反省の態度が見られない」と批判した。


2トンの部品に挟まれ従業員死亡 愛知のトヨタ関連会社 (3/28)

28日午前1時半ごろ、愛知県豊田市桂野町白早稲の「トリニティ工業」の自動車部品工場で、従業員(35)が重さ約2トンの型枠部品に上半身を挟まれているのを同僚の男性従業員が見つけた。男性は病院に運ばれたが、頭の骨が折れていて、間もなく死亡した。

豊田署などによると、男性は自動車のドアグリップを作る型枠機械に部品をはめこむ作業を1人でしていたらしい。男性は入社15年で、この作業は3カ月前からしているという。同署は労災事故とみて原因を調べている。

トリニティ工業はトヨタ自動車の関連会社で、東証2部上場。
(朝日新聞)


転落:工事現場の屋上から 作業員が死亡−新宿/東京 (3/29)

新宿区の7階建てマンションの外壁塗装工事現場で27日午後2時45分ごろ、足場を組んでいた建築作業員(39)が、屋上から約20メートル下の地面に転落した。病院に搬送されたが、胸などを強く打っており、間もなく死亡した。新宿署は工事の進め方に問題がなかったか業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。

新宿署によると、男性は、足場を組むための鉄製パイプを屋上で受け取るため、同僚7人と作業していた。屋上にあるエレベーター建屋に付いている柵につかまって下をのぞき込もうとして転落した可能性がある。

現場はJR新大久保駅の東約200メートルの大久保通り沿い。


機械に体挟まれ男性死亡 愛知の金属加工会社 (3/29)

29日午前9時ごろ、愛知県豊橋市大岩町前荒田、金属加工業「二川熱処理工業所」で、同社社員(41)が機械に挟まれ、病院に搬送されたが約2時間後に死亡した。

県警豊橋署によると、男性はかごから金属部品を研磨機に入れる作業中、かごと研磨機の間に体が挟まれた。社員が119番した。同署が詳しい状況と原因を調べている。
(msn産経ニュース)


ショベルカーの下敷きになり男性死亡/高松 (3/29)

28日午前10時半ごろ、香川県高松市庵治町の土砂採取現場で、ショベルカーが横転、運転していた土木作業員(59)が下敷きになり、胸などを強く打って間もなく死亡した。高松北署によると、山の斜面で整地作業中だったショベルカーがバランスを崩して横転、男性は開いていた運転席のドアから投げ出されたらしい。
(四国新聞)


塗装工場などを全焼 小山 (3/29)

28日午後11時44分ごろ、小山市喜沢の塗装工場から出火しているのを通行人が見つけ、119番した。鉄骨スレート平屋約200平方メートルと、工場内にあった大型貨物車1台が全焼した。

小山署によると、同社の従業員は同日午後9時ごろに帰宅していたという。同署で出火原因を調べている。
(下野新聞)


岐阜・壁倒壊死:高2女子事故死、業者を損賠提訴「真実を明らかに」/岐阜(3/30)

「刑事責任を追及するだけでは、事故の真実を明らかにできない」。10年10月に岐阜市で発生した壁倒壊事故で、下敷きとなって死亡した富田高校2年の川瀬友可里さん(当時17歳)の両親は、強い思いで提訴に踏み切った。事故から約1年半。来月には友可里さんの誕生日がまた来る。

事故の原因や背景を調べるうちに、疑問が浮かんだという。道路の拡幅工事に伴う土地の明け渡し期限は、10年10月28日。解体工事が始まったのは9月中旬で、工期は1カ月半だった。訴状によると、解体工事の発注額は、行政側が取り壊し費用として査定した金額の約6分の1に過ぎなかった。

さらに、建造物の柱の位置などを記した図面が、発注元の「かんぜん」から元請けの「松原建築商事」、下請けの「丸萬後藤興業」に交付されていなかった。

提訴後の会見で父正明さん(42)は「当日の朝に元気よく出て行った娘を見送ったのが最後となってしまい、忘れることはできない。あれからも似た事故が起きており、再発防止の意味も込めて働きかけをしていきたい」と話した。


東ソー工場爆発:調査対策委、再発防止策を発表 自動停止システム導入/山口 (4/1)

周南市の大手総合化学メーカー「東ソー」南陽事業所で昨年11月に発生した爆発事故の調査対策委員会は31日、同事業所で記者会見を開き、再発防止策を発表した。

事故が発生した第2塩ビモノマープラントの塩酸塔の温度が上がり、塩化水素をためる枕タンクに塩ビモノマーが混入したことが、最終的に爆発につながったと調査委はみている。このため、塩酸塔の温度異常が発生した場合、警報ランプを鳴らし、プラントを自動停止させるシステムを導入する。またプラントの異常停止時や再起動について、運転マニュアルを見直す。

また、同事業所は停止している第1塩ビモノマープラントの運転を5月をめどに再開する方針を示した。第2プラントと設備の一部を共用している第3プラントは、6月以降の稼働再開を目指す。

同事業所所長は「再発防止策を確実に実施し、二度と事故を起こさないよう総力で取り組む」と話した。


労災認定:官庁警備で過労死 東京・渋谷労基署が認定/東京(4/2)

外務省の警備業務にあたっていた男性警備員(当時58歳)が昨年3月、胸部大動脈瘤(りゅう)破裂で急死したことについて、遺族の代理人弁護士が2日、渋谷労働基準監督署から先月21日付で過重労働による労災認定を受けたと発表した。

川人博弁護士は「官公庁の警備業務は一般競争入札による低価格化が進み、労働環境が著しく悪化している」と指摘。官公庁に申し入れをするなど、是正を求めていく考えを明らかにした。

弁護団や遺族によると、男性は08年6月に警備会社「ライジングサンセキュリティーサービス」(東京都)に入社し、外務省で立哨や訪問者への対応業務に従事。午前7時ごろから午後8時ごろまで、休憩時間もほとんどなく働いた。11年3月4日、帰宅のため駅から自宅に向かう途中に胸の痛みを訴えて救急搬送され、翌5日に死亡した。

渋谷労基署は、男性が倒れる直前2カ月間の時間外労働時間の月平均が81時間40分に上ることから過労死と認定した。


船舶会社で爆発事故 やけどで男性作業員1人搬送 塩釜市/宮城(4/2)

2日午後4時15分ごろ、宮城県塩釜市の船舶会社、東北ドック鉄工の職員から「爆発事故が起きた」と119番通報があった。すぐに鎮火したが、男性作業員(30)が顔や首にやけどを負い、病院に搬送された。

塩釜署や同社職員によると、同社敷地内の倉庫で、男性がオイルタンカー「第17菱安丸」(1586トン)の溶接をしようとしたところ、船底に残っていたガソリンに引火。男性は意識はあるが、近くにいた作業員3人が耳に異常を訴えたという。
(産経ニュース)



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