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産廃処分地の汚水、浄化処理せず川に放流10年超 京都・宇治市の公社

■■ ESHの解決策
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2020.9.2 No.502

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

いよいよ9月ですね。東日本では暑さも和らぎ、いくぶん過ごしやすくなりま
したが、西日本では依然として厳しい暑さが続いているようです。昔から暑さ
寒さも彼岸までといいますが、今年は彼岸を過ぎても汗ばむ陽気となる予想で
す。引き続き熱中症には十分にお気を付けください。

さて、9月1日は防災の日でした。多くの自治体では新型コロナウイルスに対
応した避難所運営などについて確認したようです。

そして、防災グッズの準備にもコロナの影響が出ています。「マスクや除菌
グッズを追加した」「自宅で待機できるよう備蓄量を増やした」などなど。こ
こ最近、必要最小限のもので暮らす「ミニマリスト」が拡がりつつありました
が、そうした方たちもコロナのきっかけに備蓄量を増やさざるを得ないとのこ
とです。

災害やコロナなど想定すべき事態はさまざまですが、各人の事情に応じて適切
な備えを心掛けたいものですね。(門)

 

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◆有料オンラインセミナー:「グローバルレベルのEHSマネジメント」のお
知らせ

グローバル企業のサプライヤー監査やRBA、PSCIなど業界団体のCSR監査におい
ては、国内法を守っているだけでは不十分です。ロックアウト・タグアウト、
コンファインドスペース、個人用保護具管理などの世界的標準に基づく管理が
求められています。その手法を1日でお伝えします。

1.日時: 10月28日(水)9:30-16:30

2.場所: Teams

3.内容:
・CSRとEHS
・グローバルレベルの管理手法
・EHS監査

4.参加費(税別)
一般: 40,000円
会員: 30,000円(ESHエキスパート、ESHデータバンク会員様)
個人一般:20,000円※
個人会員:15,000円※(ESHエキスパート、ESHデータバンク会員様)

※法人でお申込みの場合、1社2人目からは10,000円引きとさせていただきます。
※個人でのお申込みは、所属企業から費用負担が得られず、自腹でも学びたい
という前向きな方を支援するもので、クレジットカード支払い限定(領収書
なし)となります。

5.お申込み
次のサイトからお申込みください。

https://creativesurvey.com/ng/answers/1c13e9096a209670998896b1fe21cb/

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

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■環境不祥事の教訓

◆産廃処分地の汚水、浄化処理せず川に放流10年超 京都・宇治市の公社 (8/
21)

京都府宇治市が100%出資する「宇治廃棄物処理公社」(同市池尾)は20日、
一般廃棄物と産業廃棄物の埋め立て処分地からしみ出た汚水を浄化処理しない
まま、年に数度、そばの川に放流していたと発表した。少なくとも10年以上は
続けていたという。府山城北保健所は廃棄物処理法に違反する可能性があると
して、行政処分の可否を検討する。

同公社の敷地には第1~3期の埋め立て処分地があり、降雨により処分地からし
み出た汚水は、近くの汚水処理施設内の原水槽でいったんためた後、浄化し、
川に放流する。

しかし第1期・第2期の汚水処理を担う施設は1984年完成と古く、長雨や豪雨の
際に原水槽が満杯になっても、汚水の流入を止める機能がないという。そのた
め、原水槽からあふれ出た汚水で施設の機械が損傷しないよう、原水槽にポン
プを入れて汚水をくみ上げ、浄化処理をせずに川に放流していたという。

担当の職員2人が、前任の職員から引き継いで続けていたといい、「常態化し
ていた」とする。一方で、公社が組織として指示したことはなく、関係者から
情報を得た同保健所が8月中旬に立ち入り調査した際に初めて状況を知り、担
当職員に聞き取った結果、判明したという。

汚水を放流した川の水は宇治川につながっているといい、同公社は、原水槽の
汚水を検査して有害物質の種類や程度を把握し、人や環境に与える影響を調べ
るという。第1期・第2期の汚水処理は今後、比較的新しい第3期の処理施設に
送水管でつなぎ、対応する。

同公社の理事長は「地域住民や関係者に多大なご迷惑をおかけし、おわびす
る」とのコメントを出した。
(京都新聞)

◆解説

宇治市が100%出資する公社としてはお粗末すぎますね。写真を見ると排水処理
施設が機能していないことが一目瞭然です。

これほど明確にわかることを「関係者から情報を得た同保健所が8月中旬に立
ち入り調査した際に初めて状況を知った」ということで宇治市のガバナンスが
問われます。

ということで、宇治市の環境マネジメントはどうなのかと調べてみると、次の
情報がウェブサイトに掲載されていました。

2002年2月 ISO14001の認証を取得し、ISO14001の運用を開始。

2013年4月 ISO14001自己適合宣言に移行。

2018年4月 新たに宇治市環境マネジメントシステム(UA)の運用を開始。

「宇治市環境アクション基本マニュアル」を確認すると、内部環境監査のみな
らず、外部有識者による外部環境監査も実施されています。

その対象は、「主に環境管理事務局と環境法規制に関係する所属を対象とす
る」とのことです。

多くの自治体がISO 14001の認証取得を自己宣言に切り替え、ISO 14001の2015
年版移行に伴い独自のマネジメントシステムに簡略化しています。

多くのケースで外部監査も取り入れていますが、残念ながら外部監査チームに
サンプリングの権限もなく形式的なものとなっています。

ISO審査登録機関は認定基準に基づく認定機関からの厳しい審査のもとに審査
を実施しています。それでもサンプリングにより監査が行き届かないケースも
あるのですから、スキームに基づかないボランタリーな監査ではガバナンスが
十分ではないことは自明だと考えます。

審査、監査の有効性を見直す契機としていただくことを期待します。

★グループ会社・サプライヤーに対するEHS監査のベストプラクティスとして
アリゾナ環境保護局の排水処理施設チェックリストを「ESHエキスパート」で
ご紹介しています!

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採用されています。

 

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■労働災害の真相

◆産廃処理施設で破砕機に挟まり男性死亡/三重(8/31)

8月31日午後3時45分ごろ、伊賀市伊勢路にある産業廃棄物などの中間処理施設
で、作業をしていた名張市つつじが丘の会社員(67)が破砕機に挟まり死亡し
た。

名張署と伊賀市消防本部によると、被災者は当時、足場の上から破砕機に木の
板を投入していたとみられ、付近で作業をしていた同僚が声を掛けても返事が
無かったため確認したところ、事故が分かったという。

同署では、被災者が何らかの原因で足場から転落したとみて事故原因を調べて
いる。
(伊賀タウン情報ユー)

◆解説

毎年のように発生している廃棄物処理施設の破砕機による死亡災害が、また発
生してしまいました。

67歳の男性が転落して破砕機に巻き込まれてしまった状況は、悲惨すぎて想像
することも気が引けます。

現時点で詳細は不明ですが、次の法令が関連するものと推察します

【労働安全衛生規則】
(転落等の危険の防止)
第142条 事業者は、粉砕機又は混合機の開口部から転落することにより労働
者に危険が生ずるおそれのあるときは、蓋、囲い、高さが九十センチメートル
以上の柵等を設けなければならない。ただし、蓋、囲い、柵等を設けることが
作業の性質上困難な場合において、要求性能墜落制止用器具を使用させる等転
落の危険を防止するための措置を講じたときは、この限りでない。
2 事業者は、前項の開口部から可動部分に接触することにより労働者に危険
が生ずるおそれのあるときは、蓋、囲い等を設けなければならない。
3 労働者は、第一項ただし書の場合において、要求性能墜落制止用器具等の
使用を命じられたときは、これを使用しなければならない。

本条では、明確に90センチメートル以上と定められています。

例えば、煮沸槽 、ホツパー、ピツト等に対しては75センチメートル以上と規
定されています。(安衛則第533条)

仮設通路の手すりは、85センチメートル以上です。(安衛則第552条)

柵や手すりの高さにも十分な配慮が必要です。

破砕機や粉砕機は命に係わる重大性の高い危険源です。このような悲劇を繰り
返すことのないよう、業界の方々はもちろん、排出事業者の立場からも現地確
認の際に危険箇所を指摘していただく等、リスクの低減に注力いただくことを
期待します。

なお、この災害に関する解説は、YouTubeチャンネル「安全衛生アカデミー」
でもお伝えしています。どうぞご覧ください。

https://youtu.be/foL5Ercct-U

★安全柵における「つま先板」の基準として労働安全衛生規則とOSHA米国安全
衛生庁のスタンダード(抜粋)を「ESHエキスパート」でご紹介しています!

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

ビジネスは、感謝と恩返し

■新着情報

令和2年度土壌汚染対策セミナーの開催

■環境不祥事の教訓

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 3件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 14件

 

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【発行元】
環境ワークス株式会社
https://www.esh.co.jp
発行責任者 黒崎

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