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NO.271

窃盗:倉庫から毒物盗まれる 900人分の致死量-栃木・古河電工

■■ ESHの解決策
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                          2011.1.19 No.271

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◆ご挨拶

全国で厳しい寒さが続き、週末は太平洋側の関東地方でも雪が降りました。日
中も気温が上がらないため路面が凍結し、通勤時にはとても神経を使います。

今後も日本海側を中心に雪が降り続くとのことですが、転倒やスリップ事故な
どで怪我をされている方が相次いでいます。お出かけの際にはくれぐれもご注
意ください。

さて、1月に入ってからインフルエンザ患者が急増しています。昨シーズンは
10代以下の患者が多かったのに対し、今シーズンは幅広い年代で発生してい
るそうです。

手洗い、うがい、マスク着用など感染予防を徹底し、元気に冬を乗り切りまし
ょう! (門)

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■環境不祥事の教訓

◆窃盗:倉庫から毒物盗まれる 900人分の致死量-栃木・古河電工 (1/8)

栃木県日光市清滝町の古河電工日光事業所から、青酸カリを含む毒物のシアン
化金カリウム1100グラム(約280万円相当)が盗まれたと7日、県警日
光署に届け出があった。同署は窃盗事件とみて調べている。

同署によると、盗まれたのは倉庫で保管していた粉末状のシアン化金カリウム
が入った瓶(100グラム入り)11本で、致死量は約900人分。5日午前
8時ごろ、男性従業員が33本あった瓶のうち、11本がなくなっていること
に気付いた。5、6の両日、捜したが見つからなかったという。

倉庫は施錠されていたが、壊された形跡はなかったという。事業所は先月29
日から5日まで休みで、先月28日朝の時点では異常はなかった。シアン化金
カリウムはメッキの加工に使用される。

同じ倉庫内には20キロ缶入りの青酸カリ2缶も入っていたが、無事だった。
(下野新聞)

金属カンパニー条事業部の石原淳一製造部長によると、先月29日から5日ま
での休業中、作業長や職場長が交代で毎日、建物内外を巡回していたが、シア
ン化金カリウムを保管していた倉庫の施錠などは確認しなかったという。倉庫
の鍵2本は、それぞれ作業長が持っていたり、職場長の机に施錠して保管。ピ
ッキング被害の形跡は「見た限りはなく、他に荒らされた跡もなかった」とい
う。

警察への通報の遅れについて石原部長は「申し訳なく思っている」と陳謝。シ
アン化金カリウム使用量の記入漏れや置き忘れなどをチェックするとともに、
職場関係者8人からのヒアリングに時間がかかったなどと釈明した。この他6
人がシアン化金カリウムの存在を知っているが触れる機会はないという。
(毎日jp)

事業所の出入り口に警備員はいるが、工場には監視カメラなどの警備システム
がない上、休業時の常駐者もなく同事業所は同日夕、記者会見で管理体制の不
備を謝罪した。
(読売新聞)

◆解説

5日の午前8時に盗難を発見し、県警に通報したのが7日とはお粗末ですね。

毒物劇物取締法上はもちろん、致死量900人を考えたら社会的責任として、”
直ちに”届け出る必要があったと思います。

日光署は8日、瓶入りの毒物が遺棄された可能性もあるとして同事業所周辺を
捜索しているほどで、事の重大性が認識されていなかったのかもしれません。

同社ではCSR基本方針・行動憲章・行動規範が定められ、コンプライアンス教
育なども充実していたはずなのですが、2日間のブランクはそれらが十分に機
能しなかった証ともいえるのではないでしょうか。

この事故をケーススタディとして、CSRやコンプライアンスとは何かを討議し
ていただくことも有効だと考えます。

もう一つの視点は、実は、めっき工場などではシアン化合物をバケツで取り扱
う光景も見られるほどで、リスク感度が麻痺して一般人の感覚とは大きな差が
あります。危険有害な作業を中小零細企業に依存するいわゆる「リスク飛ば
し」の要素もあり、特に大企業には厳格な対応と適切な費用負担が期待されま
す。

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■労働災害の真相

◆福井・敦賀原発、1号機トラブル/福井 (1/13)

日本原子力発電は12日、運転中の敦賀原発1号機(福井県敦賀市、沸騰水型、
35.7万キロワット)で、大事故発生時に原子炉圧力容器に水を送る緊急炉
心冷却装置に1台しかない高圧注水系ポンプが起動しないトラブルがあった、
と発表した。

ポンプを動かすディーゼル発電機の排気弁を1カ月前に運転員が閉め忘れたこ
とが原因で、この間、起動しない状態だったとみられる。

原電によると、12日午後、月1回のポンプ起動試験をしたところ、発電機に
16個あるシリンダー排気弁がすべて開いており、発電機が動かなかった。

◆解説

当該ポンプは、原子炉の水位が低下して空だき状態になった際の冷却装置だと
のことで極めて重要な設備ですが、16個の排気弁がすべて開いていたという重
大なヒューマンエラーと言えます。

ただし、敦賀発電所のニュースりリースでは、「手動起動試験時、当該弁16個
が全て「開」状態であった原因については、現在、調査中です」としており、
運転員の閉め忘れとは断定していません。

一方では、1ヶ月に1回の頻度で手動起動試験を実施していたために発見でき
たという点では、緊急事態対応設備を保有する組織にとっては見習うべき点も
あると思います。

プラントでは、「ターニング」と言って予備のポンプなどが円滑に回転するこ
とを手廻しで点検するケースもありますが、緊急対応設備や予備機、特に滅多
に使用しない設備ほど保守点検の配慮が必要です。

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