無料メールマガジン詳細

NO.503

関電原発で作業員転落事故/福井

■■ ESHの解決策
■■—————————————————————–
2020.9.16 No.503

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

——————————————————————-

◆ご挨拶

これまでの猛烈な暑さも収まり、朝晩の涼しい風に秋の気配を感じるようにな
りました。夏の間は新型コロナと熱中症予防のために外出を控えていましたが、
そろそろ愛犬と一緒に自然の中を散策しに出掛けたいと思っています。

先日、娘が山中伸弥教授の講演会に参加してきました。高校生向けの講演で全
国の学校でZoomを利用して開催されました。以前なら講演会場に出向かなけれ
ばならず地方在住者はなかなか機会に恵まれませんでしたが、Zoomなどの利用
によりどこにいても新しい知識を得ることができるようになりました。今後も
様々な分野での活用が期待されます。

一方で未だオンライン授業が続く大学では孤独を感じる学生が多くみられ心の
問題が取り沙汰されています。

新型コロナがなかなか収束しない状況下において、オンラインで十分なことと
オフラインでしか習得できないことを見極めて学生の学習環境を考えていくこ
とが求められる時期にきているのだと思います。(門)

 

———————————————————————

◆有料オンラインセミナー:「グローバルレベルのEHSマネジメント」のお
知らせ

グローバル企業と取引のある企業、海外に拠点を持つ企業、外資系企業の方々
にとって、ロックアウト・タグアウト、コンファインドスペース、PPE管理な
どの世界的標準を知ることが不可欠です。

ガラパゴス化した日本の安全衛生管理手法を知るだけでは、監査や海外拠点の
指導に十分対応することができないからです。

そこで、グローバルに通用するEHSマネジメントの手法を1日でお伝えします。

1.日時: 10月28日(水)9:30-16:30

2.場所: Teams

3.内容:
・CSRとEHS
・グローバルレベルの管理手法
・EHS監査

4.参加費(税別)
一般: 40,000円
会員: 30,000円(ESHエキスパート、ESHデータバンク会員様)
個人一般:20,000円※
個人会員:15,000円※(ESHエキスパート、ESHデータバンク会員様)

※法人でお申込みの場合、1社2人目からは10,000円引きとさせていただきます。
※個人でのお申込みは、所属企業から費用負担が得られず、自腹でも学びたい
という前向きな方を支援するもので、クレジットカード支払い限定(領収書
なし)となります。

5.お申込み
次のサイトからお申込みください。

https://creativesurvey.com/ng/answers/1c13e9096a209670998896b1fe21cb/

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

———————————————————————

◆誤記のお詫びと訂正

前号(9月2日 No.502)の「労働災害の真相」の解説で

「仮設通路の手すりは、85センチメートル以上です。(安衛則第552条)」

との表記がありましたが、「架設」の誤りでした。
慎んでお詫び申し上げます。

ご指摘くださった読者様に厚く御礼申し上げます。

 

——————————————————————-

■環境不祥事の教訓

◆有害スラグ 3業者に行政処分 東邦亜鉛など 県、産廃と認定/群馬 (9/
11)

金属メーカー「東邦亜鉛」の安中製錬所(安中市)が出荷した有害スラグが県
内で建設資材として流通していた問題で、県は10日、東邦亜鉛など3業者に
対し廃棄物処理法違反で業務停止の行政処分を出した。土壌汚染の可能性があ
ることや取引実態などから産業廃棄物と判断した。

県によると、スラグを路盤材など土壌と接する方法で使用した場合、鉛やヒ素
による土壌汚染の可能性がある▽東邦亜鉛が取引業者に対しスラグの販売代金
を上回る運賃補助を支払うなど「逆有償取引」が行われていた――ことなどか
ら、証拠書類が確認できた2014年6月~16年3月に出荷されたスラグを
産業廃棄物と認定した。

駐車場や庭などで使われ、今年7月末時点で使用箇所は榛東村の公共工事1カ
所と民間工事103カ所の計104カ所。土壌環境基準を超える有害物質が検
出された箇所があるが、土壌汚染は確認されていないという。すでに74カ所
は撤去し、30カ所は立ち入り禁止や注意喚起を行っている。16年4月以降、
スラグは路盤材原料として出荷されていない。

行政処分は、排出者である東邦亜鉛=産業廃棄物処分業の停止90日間など▽
スラグを運搬した石井商事(埼玉県八潮市)と仲介をした岡田工務店(高崎
市)=ともに産業廃棄物収集運搬業の停止10日間。
(毎日新聞)

◆解説

本件は、2019年に明らかになった問題の続報となります。

2019年8月9日付けの東邦亜鉛のプレスリリースを以下に抜粋します。

当社の非鉄スラグ製品の調査・回収について

このたび、当社安中製錬所(群馬県安中市)が過去に出荷した非鉄スラグ製品
の一部において、土壌汚染対策法の土壌環境基準を超過した製品があること、
ならびに、当社の管理不足により不適切な使用・混入がなされた可能性のある
ことが、調査の結果判明いたしました。
当社といたしましては、生活環境上の支障を除去する措置が必要な場合は、当
社負担にて回収・撤去等を進めてまいります。

また、毎日新聞は、同日2019年8月9日に次のとおり報じていました。

環境基準を超える鉛やヒ素が含まれる砂利状の金属片「スラグ」が、群馬県内
の公園、駐車場、住宅の庭などで使用されていた。東証1部上場の金属メー
カー「東邦亜鉛」の安中製錬所から排出されたもので、毎日新聞が同社製のス
ラグを入手し、国指定の検査機関に分析を依頼したところ、環境基準の55倍の
鉛と6倍のヒ素を検出。

このように、当該スラグの有害性については異論はなかったのですが、群馬県
は当該スラグが産業廃棄物に該当するか否かの判断に多くの時間を要しました。

廃棄物該当性の判断はとても難しいものです。多くの行政担当官が言うように、
排出事業者としては「法令の解釈に迷ったら安全サイドに考える」ことが重要
です。

★排出事業者として教訓とすべき「逆有償取引」について「ESHエキスパー
ト」で解説しています!

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関で審査員教育用資料として
採用されています。

 

——————————————————————-

■労働災害の真相

◆関電原発で作業員転落事故/福井 (9/2)

関西電力は2日、美浜原発3号機(福井県美浜町)で8月12日、屋外でケー
ブル敷設作業をしていた協力会社の30代男性作業員が足場から転落し、腰の
骨を折るなどする重傷事故があったと明らかにした。

関電では大飯原発でも8月28日に点検中の作業員が転落してけがをする事故
が起きており、同社は「重く受け止める」としている。

関電によると、男性は屋外で海水ポンプ室の消火設備に関わる電気ケーブルを
敷設する工事をしていた。安全帯のフックを別の場所に掛け替えようと一時的
に外し、足場から身を乗り出してパイプに足をかけた際、足を滑らせて約1.
8メートル下に転落した。

関電は「細心の注意で発電所運営に万全を期す」としている。
(産経新聞)

◆解説

関西電力では、本年4月11日にも高浜原発1号機のディーゼル発電建屋内で、
配管の点検をしていた協力会社の作業員(61)が高さ1.4メートルの脚立から
転落し、骨盤の骨を折る重傷を負っています。

さらには高浜原発1、2号機で3月13日、敷地内のトンネル工事で作業員がト
ラックにひかれ、死亡する事故も発生していました。

その翌日の3月14日には、福井県が「再三にわたり県から安全意識の徹底を求
めてきた。猛省し、抜本的な再発防止策をまとめてほしい」と注文をつけてい
ました。

昨年9月の同トンネルでは、一酸化炭素中毒で作業員9人が搬送される事故が、
同10月には大飯原発3、4号機敷地内のトンネルで作業員が転落し重傷を負う
事故が発生し、関電は同11月、再発防止策をまとめ、安全管理の徹底を掲げた
ばかりだったからです。

福井県の要求に対して、関西電力は3月31日に「高浜発電所1、2号機安全対
策工事における協力会社作業員の労働災害(死亡事故)に関する再発防止対策
等について」と題した報告書を纏めています。

https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2020/pdf/0331_1j_01.pdf

同報告書を見て驚くのは、協力会社入構者数です。3発電所合わせて1日当たり
約8,800人(当時)もの請負者が入構しているのです。

なお、同報告書では、「最近の労働災害の傾向」が次のとおり示されています。

・土木建築工事に関係する労働災害が多く、その原因は、「基本動作の遵守」
からの逸脱が共通している。また、特に工事量の多い高浜発電所で多数の労災
が発生している。

・対策として、「労働安全コンサルタント」の資格を有する安全技術アドバイ
ザー1名を新たに高浜発電所専属として配置し、土木建築工事を重点的に見回
り、現場指導を行う。

実は、関西電力では、昨年6月にも「労働災害の撲減に向けた取組みと今後の
方向性について」と題した報告書を出していました。

https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/pdf/0605_1j_02.pdf

これは、2018年6月に原子力検証委員会より安全管理に関する指導を受けたこ
とに対するものでした。

しかし、いずれの報告書でも安全文化や経営層の責任に関する言及はありませ
んでした。

役員らの金品受領問題で揺れている関西電力ですが、安全文化にも問題がある
のかもしれません。

なお、この災害に関する解説は、YouTubeチャンネル「安全衛生アカデミー」
でもお伝えしています。どうぞご覧ください。

https://youtu.be/iw6HAsEeqnw

★英国安全衛生庁の請負者選定の事例を「ESHエキスパート」でご紹介してい
ます!

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

 

——————————————————————-

★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

やりたくねぇことやってる暇はねぇ

■新着情報

溶接ヒュームに関するリーフレット

■環境不祥事の教訓

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 7件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 25件

 

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

——————————————————————–

本メルマガは、「ESHエキスパート」のダイジェスト版をお届けしています。
(2回/月:第一、第三水曜日発行)

■ 『ESHエキスパート』の詳細及びお申込みはこちらから
https://www.esh.co.jp/expert.html

——————————————————————–

★このメールマガジンを皆様にとってより良いものとするために、読者の皆様
のご意見やご要望をお待ちしております。是非ともお寄せください。

◇ info@esh.co.jp まで

——————————————————————–

★★★読者の皆様へESHデータバンクのご案内★★★

環境、安全衛生、ISO14001、ISO45001に関する有料の資料集サイト「ESHデー
タバンク」のサービス、好評提供中です。

https://www.esh.co.jp/eshdatabank.html

——————————————————————–

【発行元】
環境ワークス株式会社
https://www.esh.co.jp
発行責任者 黒崎

★このメールマガジン転送はOKですが
掲載された記事の内容を許可なく転載する
ことを禁じます。問い合わせ下さい。
Copyright 2009 環境ワークス株式会社
——————————————————————–

E-MAIL NEWSLETTER

企業の環境&OHS(労働安全衛生)担当者をサポートするメールマガジンです。
配信は毎月2回、全国の事故事例や法令改正情報などをお届けします。

ページトップへ