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NO.481

高梁の工場から劇物流出 岡山河川事務所「環境影響なし」

■■ ESHの解決策
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2019.10.16 No.481

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

台風19号で各地に甚大な被害が出ています。人的被害では74人の方が亡くなり、
12人が行方不明となっています(NHK発表)。堤防の決壊などにより住宅の浸
水被害は少なくとも1万棟以上、土砂災害、停電、断水など未だ被害は拡大し
続けています。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

千葉で発生した15号の教訓もあり、今回の台風では国や自治体、民間レベルで
も早めの対応が取られました。私も水や食料などを準備し、モバイルバッテ
リーを充電し、お風呂に水を汲み等々、考えられる範囲で行動したつもりだっ
たのですが、直前になって懐中電灯やアウトドア用のランタンを確認したとこ
ろ、電池の液漏れで点灯せず、慌てて近所のホームセンターに駆け込みました。

幸い停電はなく懐中電灯の出番はなかったのですが、改めて防災グッズの見直
しをしなければと反省しました。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆(1) 高梁の工場から劇物流出 岡山河川事務所「環境影響なし」 (10/10)

国土交通省岡山河川事務所は9日、高梁市落合町阿部のアルミ製品製造「日軽
形材」の工場で、配管の継ぎ目から劇物のカセイソーダ(水酸化ナトリウム)
が千リットル程度漏れ、一部が成羽川に流出したと発表した。付近の水質
(10日現在)は国の基準値内で、環境への影響は出ていないとしている。

同事務所や同社によると、工場内では9日に腐食した配管を交換しており、
作業に不備があったとみられるという。作業終了後に様子を見に行った従業員
が、漏出に気付いたという。
(山陽新聞)

◆(2) 高濃度の消毒薬が川に流出、魚死ぬ 岩沼/宮城 (10/3)

宮城県と仙台河川国道事務所は3日、岩沼市のタイヤ工場から五間堀川に高濃
度の消毒液が流出し、魚数十匹が死んだと発表した。

県によると、2日午後3時半ごろ、魚が死んでいるのを通行人が見つけ、市に
通報。調査の結果、トーヨータイヤ仙台工場でボイラー冷却水の滅菌に使用し
ている次亜塩素酸ソーダ約250リットルが高濃度のまま流れ出ていた。

トーヨータイヤと県などが流出の原因や環境への影響を調べている。同社は
「心からおわびしたい。速やかに原因を特定し、再発防止に努める」と謝罪し
た。
(河北新報)

◆解説

今号では二つの新規の漏洩事故をお伝えします。どちらも大企業またはそのグ
ループ会社によるもので、苛性ソーダと次亜塩素酸ソーダというどちらも広範
囲に使用されている化学物質であることが共通しています。

両社ともに、発生翌日にはホームページでお詫び文を掲載していることも同様
です。

その抜粋を次に示します。

【日本軽金属ホールディングス株式会社、日軽形材株式会社】
2019年10月9日、日本軽金属グループの日軽形材株式会社岡山工場(岡山県高
梁市)において、アルミ形材製品の製造工程で使用するダイス(金型)の洗浄
剤(苛性ソーダ)が配管から漏れ、地域を流れる成羽川(なりわがわ:高梁川
支流)に流出いたしました。近隣地域・住民の方々、関係する行政機関の方々
をはじめ、多大なるご心配とご迷惑をお掛けし、深くお詫び申し上げます。

(中略:発生日時、発生場所、流出物質、推定流出量、流出原因)

現在、岡山県備中県民局、高梁市役所、高梁警察署、高梁市消防本部のご協力
をいただき、安全確認を進めているところです。日本軽金属グループでは、日
頃より防災および安全対策に取り組んでおりましたが、今回このような事故を
起こしたことを大変申し訳なく思っております。今後、このようなことが起こ
らないよう原因究明を急ぐとともに再発防止を徹底してまいります。

https://www.nikkeikinholdings.co.jp/news/news/common/pdf/p2019101001.pdf

【TOYO TIRE株式会社】
2019年10月2日、当社仙台工場からの排水が原因で、地域を流れる五間堀川で
一時的に塩素濃度が高くなる事象が確認されました。近隣地域・住民の皆様、
関係行政機関の皆様には、多大なるご心配とご迷惑をおかけし、心よりお詫び
申しあげます。県及び関係者様にもご協力をいただき、速やかに原因の特定と
今後の再発防止を徹底してまいります。

(中略:発生日時、発生場所、発生事案、発生原因、当該物質)

現在、宮城県(河川管理者)及び、仙台河川国道事務所(水対協事務局)にも
立会い巡視のご協力をいただき、安全確認を進めているところです。弊社とい
たしましては、今後、このようなことが起こらないよう原因究明を急ぐととも
に再発防止を徹底してまいります。
(後略)

https://www.toyotires.co.jp/system/files/press/pdf/2019/20191003_TT%E6%AC%A1%E4%BA%9C%E5%A1%A9%E7%B4%A0%E9%85%B8%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%80%E6%B5%81%E5%87%BA_0.pdf

どちらも報告項目ほぼ同じですね。

・事故の概要
・お詫び
・概要(日時、場所、流出物質、原因)
・原因究明と再発防止の約束

発生翌日にこのような外部コミュニケーションを図るためには事前の準備が必
要です。

まずは、コミュニケーションのプロセスを定めることが最優先です。

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■労働災害の真相

◆2次下請け業者を書類送検 東京・多摩の5人死亡火災 (10/7)

東京都多摩市のビル建設現場で昨年7月に5人が死亡した火災で、東京労働局
は7日、ガス切断機を使った金属の焼き切り作業で大量の断熱用ウレタンに引
火させたとして、労働安全衛生法違反容疑で、東京都江戸川区の2次下請け業
者と代表取締役の男性(52)を書類送検した。

火災は昨年7月26日午後、東京都多摩市唐木田1丁目で発生。天井や梁に吹
き付けられていた断熱用ウレタンに引火した。作業員ら40人以上が救急搬送
され、うち5人が死亡した。

警視庁は昨年12月、業務上過失致死傷と業務上失火の疑いで、施工を担当し
た安藤ハザマ(港区)の現場責任者や下請け関係者ら計6人を書類送検した。
(産経新聞)

◆解説

この事故は、2018年7月26日、ビル建設現場で火災が発生し5人が死亡、約40人
が救急搬送され、このうち約30人が重症となった惨事でした。

地下3階でガスバーナーを使って鉄骨を切断していたところ、火花が近くに
あった断熱材のウレタンに燃え移り、出火したものです。

2人1組で1人が鉄骨を切断し、もう1人は火花が飛んだら水をかけるために警戒
していたことも報じられていました。

昨年12月には、元請けである安藤ハザマ(港区)の現場責任者や下請け関係者
ら計6人が、業務上過失致死傷と業務上失火の疑いで書類送検されていました。

今般は、労働安全衛生法違反容疑で、2次下請け業者と代表取締役(当時、ガ
スバーナーを使用)が書類送検されました。

適用された労働安全衛生規則は、次の条文だと考えられます。

(危険物等がある場所における火気等の使用禁止)
第二百七十九条 事業者は、危険物以外の可燃性の粉じん、火薬類、多量の易
燃性の物又は危険物が存在して爆発又は火災が生ずるおそれのある場所におい
ては、火花若しくはアークを発し、若しくは高温となつて点火源となるおそれ
のある機械等又は火気を使用してはならない。
2 労働者は、前項の場所においては、同項の点火源となるおそれのある機械
等又は火気を使用してはならない。

工事用火気による火災は後を絶ちません。自社はもちろん請負業者の火気使用
管理を強化し、火災事故を防止しましょう。

★工事用火気管理の強化に関する元請事業者の安藤ハザマの対応について
「ESHエキスパート」で解説しています!

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発行責任者 黒崎

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