代表者
黒崎 由行環境ワークス株式会社 代表
挨拶
こんにちは、環境ワークス代表で環境安全衛生コンサルタントの黒崎由行です。CSR意識の高い企業にコンプライアンスを支援する誠実がモットーの環境安全衛生スペシャリストです。23歳で入社した化学会社で大爆発事故があり環境安全衛生管理部門に配属されて以降、水質問題、悪臭、土壌・地下水汚染、死亡災害などを経験し、33歳で独立後はISO14001・OHSAS18001の審査やコンサルティングを通して様々な環境安全衛生問題と対峙してきました。
労働安全コンサルタント(厚生労働省)、労働衛生コンサルタント(同)、ISO14001やISO45001主任審査員などの多数の公的資格を保有し、外資系大手ISO審査登録機関の技術アドバイザー、外資系グローバル企業3社の顧問コンサルタントを務める、環境安全衛生に40年以上携わるESH(EHS)エキスパートです。
プロフィール
全く勉強しなかった学生時代
学生のころはテニスや音楽に明け暮れていました。有機化学の教授とテニスで勝負して、テストの点数を上乗せしてもらったことを覚えています。
卒業時も深く考えずに高圧ガスのメーカーに就職しました。最初に配属されたのは鹿島コンビナートの化学プラントでした。
プラントでは危険物や高圧ガスの資格は必須要件で、私もいくつかの資格を取得しました。これがそののちの運命に大きな影響を与えることになります。
環境安全衛生との出会い
地元に戻るために転職をしたのですが、私が入社した某化学系企業ではその前年の昭和58年に有機溶剤乾燥炉の大爆発事故が発生しました。その対策の一環として環境安全部門を強化しようと若手を探していたのですが、そこにいくつかの資格を持っていた私がはまってしまったのです。本当は研究開発や生産技術を希望していたのですが。
折しもバブルの絶頂期、膨大な設備投資がされ、市の環境課、労働基準監督署、消防署等への許認可業務が大きなウェイトを占めましたが、お陰で社内コンサル的な立場となりました。
死亡事故の衝撃
環境安全監査対応や教育訓練の仕事など忙しい毎日を送っていたとき、平成3年5月某日、休日に上司からの電話を受けました。作業者の方が自動機械にはさまれて胸部圧迫により死亡したのでした。
労働基準監督署、警察署や会社幹部などによる厳しい追及、そして葬儀の対応などに忙殺される数週間。事故の直接的な原因は、その装置の自主保全清掃の際に、被災者が電源を切らなかったこと、そして事故を防ぐべき安全装置にも欠陥があったのです。会社にも、当然、環境安全衛生担当部門の私たちにも、教育訓練の不足や、安全装置の設計審査の不適切などマネジメント上の落度があったのです。
その事業所は業種別無災害の日本最長記録を保持するほど環境安全衛生には力を入れていた筈なのですが・・・。その事故が一つの契機となり私はその会社を辞めました。もともと独立志向が強く、会社勤めを辞めないと始らないと思ったからです。
退職から独立
退職後は産業廃棄物の技術営業を1年経験しました。当時の産廃業者のレベルは低く、もっと良い営業ができるだろうと修行のつもりで取り組みました。しかし工場での経験しかない私にとって営業という仕事は想像以上に難しいことと、今までの実力は自分ではなく会社の実力であったことを学びました。
その仕事は1年で辞めて環境ワークスを設立しました。ある環境計量証明事業所の役員も務めさせていただき無難なスタートを切ることができました。
ある日、産廃の仕事をしていた頃の顧客の外資系企業から声を掛けて戴きました。米国本社の環境安全衛生(ESH)監査があるのでサポートして欲しい、ということでした。監査対応は相当経験していましたので喜んでお手伝いさせて戴きました。それなりの準備の上で迎えた米国本社のESH監査は私のターニングポイントともなりました。
米国流マネジメントとの出会い
米国人ESHプロフェッショナルの罵声にも似た厳しい指摘。それは、日本のESH監査とは大きく異なるものでした。
たとえば、保護マスクを例にとると
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「この作業では有機溶剤を扱うのだから保護マスクを着用させないとダメだ」
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「保護マスク着用のリスク評価の手順はあるのか?」
「マスク着用のトレーニングの方法は?」
「その記録は?」
「マスクのメンテナンス方法は?」
「健康診断の妥当性チェックは?」
当時はISO14001やISO45001など影も形もない時代です。日本はモグラ叩き、米国はシステム。何というレベルの相違でしょう。米国人から馬鹿にされたように指摘されたことよりも、マネジメントシステムの優位性に衝撃を受けた瞬間でした。
それから私は米国のESHマネジメント手法を勉強し、米国労働安全衛生庁のトレーナー資格も取得しました。ESHマネジメントは、気合とか作業者の注意によるものではなく、確立されたテクニックとシステムによるものであることを理解したのです。
現在、私は企業の外側から、コンサルタントとして、主任審査員として数百社の企業を見ていますが、現状の日本において、環境・労働安全衛生管理、そして、ISO14001/EMS、ISO45001/OHSMSへの理解は、先進国アメリカより20年以上遅れているといわざるを得ません。それは一つには、「問題が発生してから対処する」という、訴訟の少ない日本での、受身的体質が影響しているとも考えています。
人を大切にするマネジメント
私のライフワークは、システマチックなESHマネジメントを日本企業に伝承することだと信じて日々の仕事に邁進していた2011年、大変な事態が起こりました。東日本大震災と福島第一原発事故です。甚大な放射線汚染や被ばくの状況を見たときに、私がしてきた工場内の小さな事故防止は、本当にライフワークにふさわしいのか、と疑問を持ったのです。 そんなある日、一冊の本と出合います。「日本で一番大切にしたい会社」という法政大学大学院の坂本光司教授が書いた社員を幸せにすることが経営の最大の目的だと説いた本でした。先生にメールすると、「一度、大学院にいらっしゃい」と返信がありました。
そこでは70代の方も含めて、企業経営者や仕業の方など多くの社会人が熱心に学んでいました。私も入学を決意し、3年間、坂本先生のもとで人を大切にする経営を学びました。
私自身の専門がESHマネジメントであることは今も変わりません。しかし、従来の企業からの視点だけでなく社員からの視点を持ち合わせたことは、私にとってとても大きな進歩となりました。
世界でも最も安全文化が高いといわれる米国の化学会社デュポン社は、「災害はチームメンバーの思いやりで激減できる」と結論付けています。折しも、私が長年携わってきた労働安全衛生が国際規格ISO 45001として誕生しましたが、そこでも安全文化が重要視されています。
経営者が社員を思いやり、社員が部下や同僚に関心を持ち合う文化を企業が作ることを支援し、働く人々の幸福感を高めることが私のライフワークです。
顧問
大岡健三
経歴
産業環境管理協会の化学物質情報管理センター副所長、環境人材育成センター所長、出版・広報センター所長を経て、月刊「環境管理」の編集長に就任。また、茨城大学非常勤講師、法政大学、早稲田大学等で環境リスクマネジメントの非常勤講師を歴任。
著書に「ケーススタディで学ぶ環境管理の基礎知識」(日刊工業新聞社)や、「問われる法令順守」(日刊工業新聞社)の連載執筆がある。
シニアEHSコンサルタント
鈴木剛
経歴
労働安全コンサルタント(土木)、技術士(総合技術監理部門、建設部門)、ISO45001/14001/9001/50001/39001主任審査員(BSI)などの資格をベースに特に建設分野を中心に豊富なコンサルティング、審査経験を有す。
著書に「送検理由に学ぶ安衛法の理解」(労働調査会、黒崎と共著)、技術士第一次試験「環境部門」専門科目 問題と対策(日刊工業新聞社)、技術士第二次試験 「環境部門」問題と対策(日刊工業新聞社)がある。
会社概要
会社名 | 環境ワークス株式会社 | |
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責任者 | 代表取締役 黒崎由行 | |
住所 | 〒320-0056 栃木県宇都宮市戸祭2丁目9-28 | |
TEL・FAX | TEL.028-650-5060 FAX.028-650-5070 | |
info*esh.co.jp (*を@に変えて送信してください) | ||
設立 | 平成6年7月20日 | |
取引銀行 | 足利銀行 / 栃木銀行 | |
資格実績 (返上した資格を含む) |
安全衛生関連 |
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環境関連 |
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保険衛生関連 |
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ISO・監査関連 |
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※SA8000とは、SAI(Social Accountability International)が認証する企業の労働・人権などの社会的側面に関する国際的規格で、CSR調達を実施する一つの基準。SAIによる5日間の研修を受講し修了試験に合格することにより付与される資格。
社名について
環境ワークスの「環境」とは三つの環境「地球環境」、「地域環境」、「職場環境」を意味しています。また、ワークスWorksとは工場、製作所、良い行い、業(わざ)、作品などの意味があります。
良い環境(地球・地域・職場)を作り出す支援をしたいという社是を示しています。
ロゴマークについて
弊社のロゴはクリエイティブ・グラフィックス・プルーラ(creative graphics plur)のアートディレクター/グラフィックデザイナー宇賀地裕子氏のデザインによるものです。
環境ワークスの「K」と「W」をあしらい、Kの上部のブルーは空を下部のブルーは水を表しています。またWのグリーンは木や植物の緑を表しています。