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NO.402

タンク死亡事故 社長ら書類送検 労働安全衛生法違反容疑で労基署/宮崎

■■ ESHの解決策
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                          2016.7.6 No.402

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

3日に発生した台風1号が勢力を強めながら沖縄地方へ近づいています。今年
は統計史上、2番目に遅い台風1号の発生となりました。進路次第では、沖縄
や九州地方に影響を及ぼす可能性があるとのことですので、十分にご注意くだ
さい。

台風による被害は避けたいものですが、一方で今年は深刻な水不足が懸念され
ており、台風が水不足を解消するための鍵を握っているともいわれています。

週末、栃木県の川俣ダムを訪れたのですが、やはり貯水量が少なく、茶褐色の
山肌がむき出しになっていて、その深刻さを目の当たりにしました。

すでに3年ぶりの「取水制限」に踏み切っていますが、さらに水不足が続くと、
家庭への水量を制限する「給水制限」、さらに「時間給水」や「断水」という
手段が取られることになります。

今年は猛暑が予想されていますので、まとまった雨が降ってくれることを祈ら
ずにはいられません。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆秋田の水路に泡 原因は消防職員 大量の消火剤を不法投棄 (6/24)

秋田市の雄物川に流れ込む水路で22日、大量の泡が発生する水質汚染事故が
あり、原因は市消防本部の職員2人が不法投棄した消火剤であることが分かっ
た。県警は廃棄物処理法違反の疑いで捜査している。

国土交通省秋田河川国道事務所によると、22日朝、秋田市雄和石田の水路に
大量の泡が浮かんでいると連絡があり、現場を確認し、関係機関に連絡。市上
下水道局は雄物川からの取水を約3時間停止した。

市消防本部によると、警防課の男性消防司令補(51)と男性消防士長(6
1)が「自分たちが捨てた消火剤が原因かもしれない」と申し出て、2人のほ
か消防車1台などが出動して泡の回収作業を行った。

2人は21日、現場近くの消防施設敷地内に穴を掘り、消火剤約860リット
ルを捨てた。土壌に浸透し、側溝を通じて水路に流れ込んだとみられる。市消
防本部は23日朝になって、事実関係を河川国道事務所などに報告した。

佐藤好幸消防長は「法令に従い職務を執行すべき職員が不適切な行為を行い、
ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と話している。
(産経ニュース)

◆解説

気軽に不要物を捨ててしまうのは消防署員に限ったことではありません。

例えば、トリクロロエチレンなど塩素系溶剤による土壌汚染においては、不要
になった塩素系溶剤を建屋の出入口付近の砂利や土の上に棄てた例が数多く見
られました。

もちろん当時は規制対象物質ではなかったため安易に棄てたのだと思いますが、
一般社員の認識はあまり高くないことの顕れです。

当然ながら、土壌や地下水の挙動など知る由もなく、まさか河川に流れ出ると
は考えもしなかったのでしょう。

化学物質や土壌・地下水汚染に関する教育の重要性を示す事例と言えます。

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■労働災害の真相

◆タンク死亡事故 社長ら書類送検 労働安全衛生法違反容疑で労基署/宮崎
(6/23)

木城町の飼料工場のタンク内で5月、男性が低酸素血症で死亡した事故で、宮
崎労働基準監督署は22日、宮崎市の食品加工・畜産会社「OkazakiF
ood」と、同社社長の男(41)、専務の男(51)を労働安全衛生法違反
容疑で宮崎地検に書類送検した。

送検容疑は5月26日、木城町の飼料工場にある焼酎かすを貯蔵するタンク近
くで男性従業員(43)を作業させるにあたり、タンクへの立ち入りを禁止す
る表示をしなかったとしている。従業員はタンクから焼酎かすを抜き取る作業
をしていたが、何らかの理由でタンク内に入り低酸素血症で死亡した。

男性を助けようとした別の男性従業員(38)もタンク内に入り意識がもうろ
うとして倒れた。
(毎日新聞)

◆解説

この場合の「低酸素血症」とは、「酸素欠乏症」のことです。

「低酸素血症」は原因別に、大気性低酸素症、貧血性低酸素症、 うっ血性低
酸素症などと分類されます。

大気性低酸素症とは、低酸素濃度の空気の吸入など吸気中の酸素分圧の低下が
原因で起こりますが、吸気中酸素分圧の低下によって起こる大気性低酸素症の
うち、低酸素濃度空気の吸入によるものを酸素欠乏症といいます。

本送検の事由は、酸素欠乏症等防止規則の次の条文だと考えられます;

【酸素欠乏症等防止規則】
(立入禁止)
第九条  事業者は、酸素欠乏危険場所又はこれに隣接する場所で作業を行う
ときは、酸素欠乏危険作業に従事する労働者以外の労働者が当該酸素欠乏危険
場所に立ち入ることを禁止し、かつ、その旨を見やすい箇所に表示しなければ
ならない。

被災者がタンク内に入った理由は不明ですが、もし、「酸欠注意」などの表示
があれば防げた災害かもしれません。

この災害では、救出者も酸欠状態に陥りましたが、酸欠災害では典型的な事象
であり、命を落とさなかったことがせめてもの救いと言えそうです。

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・ISO45001情報

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 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

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■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 9件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 21件

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