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NO.312

姫路工場爆発:消防隊員1人死亡 重軽傷者30人

■■ ESHの解決策
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                          2012.10.3 No.312

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◆ご挨拶

週末、大型台風17号が日本列島に上陸し、各地で事故や停電など大きな被害を
もたらしました。

近年、ゲリラ豪雨や台風などによる水害に見舞われる回数が増えた気がするの
ですが、2012年の台風傾向発表によると、

「最近10年の台風接近数は、発生数が顕著に多かった2004年を除いて、概ね10
個前後で推移しています。今年も昨年同様、10個前後の台風が接近する見込み
です。また、上陸数は2004年を除いて2~3個で推移しており、こちらも過去10
年と同じくらいになる見込みです。」

とのことです。思ったより上陸数が少ないんですね。上陸したときの影響が大
きいためにもっと多い気がするのかもしれません。

今年の上陸数は6月と先日の2回です。今後どうなるか分かりませんが、備え
を十分にしておきたいものです。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆化学物質流出:水道の取水停止-利根川/群馬 (9/20)

県は19日、渋川市半田の化学製品製造会社「日本カーリット」群馬工場から、
利根川に化学物質の過塩素酸が流出したと発表した。下流の東部地域水道浄水
場(千代田町)では、汚染水の到達が見込まれる同午前9時ごろから約3時間
にわたり取水を停止した。

県によると、過塩素酸の水質基準はなく、厚生労働省は「要検討項目」として
水中の濃度の目標値を1リットル当たり0.025ミリグラムとしている。同
工場では18日午前9時ごろ、河川流入前の排水から同15ミリグラムの過塩
素酸を検出。県が取水停止の約2時間前に同浄水場の約7キロ上流で採水した
ところ、過塩素酸の濃度は同0.011ミリグラムで目標値を下回ったが、同
浄水場付近で濃度の上昇が予想される時間帯に取水を停止したという。

(続報)利根川の化学物質流出:原因は作業手順の誤り/群馬 (9/21)

渋川市の日本カーリット群馬工場から化学物質が利根川に流出した問題で、県
は二十日、国産ロケットH2型の推進剤として使われる過塩素酸アンモニウム
の濃縮作業中に操作ミスによって引き起こされた事故だったことを明らかにし
た。同社は、異常発生時に設備が安全停止するシステムを構築し、流出防止に
努めるという。

県によると、十八日午前八時半ごろ、気圧を下げて行う過塩素酸アンモニウム
水溶液の濃縮作業で、本来、下げないといけない濃縮釜の温度を、誤って高い
まま行い、吹き上がった水滴が排水に混入したという。利根川への過塩素酸ア
ンモニウムの流出量は30kgと推定している。県は再発防止へ向けて行政指
導した。
(東京新聞)

◆解説

本年5月にも利根川でホルムアルデヒドの原因物質が放流され取水停止となっ
た問題がありましたが、再び利根川の取水停止事故です。

別の記事によると「日本カーリット群馬工場」から、「工場の排水口から化学
物質の過塩素酸が利根川に流出した」という連絡が入った、とのことで通報に
は問題はなかったようです。

原因は作業員が作業手順を誤ったとのことですが、作業手順を誤ったとしても
構外への流出を防ぐ措置が講じられるべきです。

特に、「平成18年と昨年にも、過塩素酸や別の化学物質の塩素酸を利根川に
流出。流域1都6県が同社に是正措置を要望していた」との記事もあり(産経
新聞)、その教訓が活かされていなかった可能性もあります。

エンド・オブ・パイプ(End of Pipe)を常に考慮して環境マネジメントの向
上に努めたいものです。

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■労働災害の真相

◆姫路工場爆発:消防隊員1人死亡 重軽傷者30人 (9/29)

29日午後2時35分ごろ、兵庫県姫路市網干区興浜の日本触媒姫路製造所で、
化学物質を貯蔵するタンクが爆発した。「タンクから白煙が上がっている」と
いう、製造所からの通報で現場に出動していた姫路市消防局の消防隊員1人が
爆発に巻き込まれて死亡し、消防隊員、従業員、警察官の計30人が重軽傷を
負った。

県警によると、死亡したのは網干消防署の消防副士長(28)。他に従業員2
人が重傷、消防隊員18人、従業員8人、県警網干署員2人が軽傷を負った。
全員男性という。

県警網干署や製造所によると、爆発したのは、アクリル酸を中間貯蔵している
円柱形のタンク(高さ約5.6m、直径約4.2m)。アクリル酸は、紙おむ
つに使う高吸水性樹脂や塗料の原料という。

従業員が同日午後1時前、道路を挟んだ管理棟でタンク内の温度の上昇を確認、
白煙が上がるのを目視した。同社は、社内の自衛消防隊を出してタンクへの放
水を始めた。午後1時45分には、消防に「白煙が上がっている」と状況を連
絡した。

(続報)姫路工場爆発:県警、業務上過失致死傷容疑で捜索 (9/30)

県警は30日、製造所の安全管理に問題がなかったかを調べるため、業務上過
失致死傷の疑いで事務所など製造所内の数カ所を捜索した。県警によると、新
たに消防隊員5人(26~58歳)が軽傷を負っていた。事故による負傷者は
計35人となった。

(続報)姫路工場爆発:日本触媒、消防通報遅れ認め謝罪 (9/30)

同社は一夜明けた30日、大阪市中央区の大阪本社で記者会見し、「結果的に
事の重大性を読み切れなかった。(異常に気づいた時点で消防に)通報すべき
だった」と述べ、事故発生時の初動対応の甘さを認めて謝罪を繰り返した。

専務によると、午後1時ごろ、タンク上部の排気ダクトから白煙が出ているの
を製造課員が確認。上司に報告し、同20分ごろから消火用ホースでタンクの
冷却作業を始めた。同40分ごろ、製造所の自衛消防隊を出動させ、姫路市消
防局にも出動を要請。タンクの異常に気づいてから消防に通報するまで、約4
0分が経過していた。

重大事故時の対応などを定めた同社の「防災規程」では、製造設備の暴走反応
など「異常現象」が起きた場合、詳細な手順を定めた自衛防災マニュアルに沿
って消防などに通報することになっている。

(続報)数時間前から異常反応か 温度監視に問題の可能性 (9/30)

タンクから白煙が出た数時間前にはタンク内でアクリル酸の異常反応が起こり、
温度上昇が始まっていた可能性の高いことが30日、分かった。複数の専門家
は「温度上昇に気づくのが遅い」と指摘し、製造所側の監視体制を問題視して
いる。

日本触媒が30日、大阪本社で開いた会見によると、製造所管制室の社員が2
9日午後1時ごろ、タンクの通気口から白煙が出るのを確認。同社は「当時の
タンク内温度は不明」としながらも「この段階でかなりの温度上昇があった」
とした。

大木道則・東京大名誉教授(有機化学)は「温度監視が重要。白煙発生前に異
常に気づけば、二重三重の対策が打てたのでは」と話している。
(msn産経ニュース)

◆解説

消防士の一人は、次のとおり惨状を語っています。

爆発が起こる約10分前の午後2時20分ごろ。黄色い液体がタンクの下から
大量に漏れ、上部から吹き上がっているのが見えた。
「逃げないかんかな」 そう思った瞬間だった。「ドーン」という破裂音とと
もに、火がついたアクリル樹脂が空一面から降ってきた。

必死で逃げた。隣にいた隊員の背中が燃えていた。手袋を付けていなかった両
手には樹脂が付着し、焼けるように熱い。何人もの消防隊員や日本触媒の従業
員が大声を上げて倒れていた。死も覚悟した。

この事故では消防署への通報の遅れと情報伝達も焦点になっています。

同製造所側は到着した市消防局の隊員に具体的な危険性に触れず、「最悪の場
合は爆発の可能性がある」との説明にとどめたという。

「現場の状況を最も把握している自衛防災隊の放水位置が市消防局にとっても
安全距離の一つの目安」と説明。自衛防災隊の活動に準じた結果、タンク近く
でアクリル酸をかぶった可能性を示しながら「自衛防災隊からの伝達内容に不
十分な点があった」と指摘する。

同製造所は白煙を確認してから同市消防局への通報までにも約50分かかって
いた。

テレビのニュースでは、構内業者の「入所時安全教育の際に消防には勝手に通
報してはならないと指導されている」という証言をもとに、情報隠ぺい体質が
あったことを指摘していました。

通報と情報伝達について、この事故を契機に見直されることをお薦めします。

なお、本メールマガジン9/5号にて消防署との協力関係について記しておりま
す。改めてご覧ください。

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