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NO.450

工場爆発、薬品を混ぜる作業中に 男性1人死亡、男性1人重傷/福井

■■ ESHの解決策
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                          2018.7.4 No.450

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

ロシアワールドカップでは熱戦が繰り広げられていますが、日本代表は惜しく
もベスト16で敗退してしまいました。残念な結果ではありますが、2点を先
制し、強豪ベルギーを本気にさせた素晴らしい試合でした。

サッカーにそれほど詳しくない私でも本当に夢中になれる2週間でした。選手
の皆さんに「お疲れさま、感動をありがとう」と伝えたいです。

ワールドカップ観戦、連日の熱帯夜で寝不足気味の方も多いのではないでしょ
うか?エアコンなどを上手に使用し、快適な睡眠を心がけて夏バテ防止に努め
ましょう!(門)

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■環境不祥事の教訓

◆工場爆発、薬品を混ぜる作業中に 男性1人死亡、男性1人重傷/福井 (7/
3)

7月2日午後1時45分ごろ、福井県若狭町の若狭テクノバレー内にあるプロ
テインケミカル(本社東京都)の福井工場で、鉄骨平屋の化学工場が爆発した
と119番通報があった。化学製品の製造中に、何らかの理由で薬品を混ぜて
いた容器が爆発したらしい。この爆発により同社社員の男性1人が死亡、男性
1人が重傷。近くの別会社の従業員や住民ら計10人が、目やのどの痛みを訴
えるなどして救急搬送された。県警は業務上過失致死傷容疑を視野に原因など
を詳しく調べる方針。

死亡したのは同社社員の男性(39)。事故後、病院に搬送されたが約1時間
後に死亡が確認された。別の同社社員男性(18)が顔などにやけどを負う重
傷を負った。ほかに同社の男性社員3人と、北側にある別会社の40~50歳
の男女従業員5人、近隣に住む58歳と86歳の女性2人が搬送された。

小浜署によると、死亡男性社員と重傷男性社員の2人は工場の中2階で機械で
液体を混ぜ合わせる作業をしていた。爆発により工場の屋根などに穴が開き、
オレンジ色の煙が周辺に拡散した。同署による同社への聴取から、煙は窒素酸
化物で人体に大きな影響はないとみられる。

プロテインケミカル東京本社によると、爆発した福井工場はOEM(相手先ブ
ランドによる生産)により、他社からの依頼を受けて、医薬品や電子材料の原
料を生産している。日によって製造品目が違うため「事故当時、どういう薬品
を使っていたか現時点では分からない」と説明。電気火花が飛ばない処理など
が施された防爆施設で、混ぜて爆発するような薬品はないとし「なぜ爆発が起
きたのか見当がつかない。爆発原因を把握し発表したい」としている。

爆発の影響により、校区に同工場がある野木小では全児童を保護者同伴で下校
させた。上中中は工場近くの生徒のみ、保護者の迎えで帰宅させた。また同町
は、杉山区の上水道の水源がある現場北側の山などで水質検査を実施。同日午
後4時ごろの調査では異常はなかった。3日以降も検査を続ける。

同町によると、同社は1999年4月に若狭テクノバレーに進出し、今年4月
時点での従業員は23人。小浜署によると爆発当時は工場内に22人がいた。
同署は3日、消防と合同で現場を詳しく調べる予定。
(福井新聞より抜粋)

(続報)若狭町工場爆発、息できない異臭 (7/3)

「ドォーンという爆発音の後、オレンジ色の“煙”が広がった。爆弾が落とさ
れたのかと思った」。福井県若狭町の山あいにある工場群の一画で起きた爆発
事故。現場周辺には息ができないほどの異臭が広がり、救急車や消防車、パト
カーが次々と往来して騒然となった。

近くの山で作業していた男性(86)によると午後1時40分すぎ、「いきな
りドォーンという爆発音が響いた」。工場の方を見ると、白い屋根が粉々にな
って数十メートル高く舞い上がり、その直後にオレンジ色の煙のようなものが
辺りに広がっていったという。

爆発現場の北側にある別の会社の工場の従業員にも「大砲が鳴ったような音」
「雷が落ちたような爆音」が響き、オレンジ色の飛散物が漂ってきたため、工
場の外に避難した。体に浴びた女性のズボンにはオレンジ色の飛まつが張り付
き「腕の表面がピリピリする」と心配そうに話し、「異臭がひどくて気持ち悪
い」と漏らす人もいた。

爆発した工場の敷地内や周辺の道路には屋根の部材が飛び散り、駆けつけた住
民らがマスクをしたりタオルで口を覆ったりしながら、往来する救急車などを
心配そうに見守った。付近の集落には消防団の車が回り「飛散物には手を触れ
ないように」「気分が悪くなったらすぐに一報を」と住民に注意を呼びかけた。
(福井新聞)

◆解説

同社のホームページでは、次のとおりの謝罪文が掲載されています。

「弊社福井工場内の第一工場において、化学反応中の3000Lステンレス反
応缶が爆発する事故が発生いたしました。製造中の当該製品は既に、800回
程製造しており現在に至るまでこのような事故はございませんでした」

硝酸を混ぜ合わせる工程との報道もあり、硝酸が爆発したのであれば、オレン
ジ色の煙は二酸化窒素であると推察できます。3000リットルの反応釜です
ので、小さいものではありません。

硝酸を使用しているのに、記事の中で「混ぜて爆発するような薬品はない、な
ぜ爆発が起きたのか見当がつかない」というのは不可解ですね。

同事業所の従業員は23名(全社で65名)とのことで、このような緊急事態に対
しては、とても社外まで対応できないものと考えられます。

同社はISO9001の認証は取得していましたが、ISO14001やOHSAS18001の認証は
取得していなかったようです。

記事にはOEM(相手先ブランドによる生産)により、他社からの依頼を受け
て、医薬品や電子材料の原料を生産しているとあります。一般論から言えば、
製造委託元の企業は委託先の環境安全衛生の管理状況を評価し、適切な費用を
負担する一方で厳しい環境安全衛生上の管理を要求する必要があると考えます。

ISO14001もISO45001も、「外部委託したプロセス(アウトソース先)が管理さ
れている又は影響を及ぼされていることを確実にしなければならない」ことを
求めています。

自社に及びリスクを勘案してサプライチェーンを適切に管理することが期待さ
れます。

★RBA(Responsible Business Alliance:責任ある企業同盟)における緊
急事態対応の要求事項を「ESHエキスパート」でご紹介しています!

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■労働災害の真相

◆工場勤務で過敏症 花王に賠償命令、東京地裁 (7/2)

花王の工場に勤務していた元従業員の男性が、有害な化学物質にさらされたこ
とで「化学物質過敏症」になり、退職を余儀なくされたとして、同社に約4700
万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2日、東京地裁であった。梅本圭一郎裁
判長は花王の責任を認め、同社に約1995万円の賠償を命じた。

訴状によると、男性は1985年に入社。93~2001年、花王の和歌山工場でクロロ
ホルムなどを扱う検査分析業務を担当した。頭痛や目まいなどの症状に悩まさ
れるようになり、化学物質過敏症と診断されて12年に退職した。

男性側は、作業場所の排気設備が不十分で、有害物質を防ぐ機能のあるマスク
や手袋などの保護具も支給されなかったと主張。花王が雇用契約に基づく安全
配慮義務に違反していると訴えていた。

梅本裁判長は判決理由で、発症の経過や医師の診断結果などから、「大量の化
学物質にさらされ、化学物質過敏症を発症したと認められる」と指摘。その上
で、花王には排気装置の設置や保護具の支給、作業環境の測定などについて安
全配慮義務違反があったとして、賠償責任を認めた。

花王は「判決を真摯に受け止めます。判決文を精査した上で、会社としての対
応を決めたいと思います」とコメントしている。
(日本経済新聞)

◆解説

化学会社の検査分析業務に従事していたのであれば、多種の化学物質を取り扱
うことは避けられません。

排気装置が不十分で、マスクや手袋も支給されていないとのことであれば問題
ですが、労働安全衛生法違反があったのか否かは不明です。

本症例は、有機溶剤中毒や特定化学物質障害ではなく、「化学物質過敏症」と
なります。

化学物質過敏症とは、「従来の中毒という概念からは考えられないほど微量な
物質でアレルギー様の反応が起こり、様々な症状を来す」(厚労省パンフレッ
トより)とされています。

化学物質過敏症まで安全配慮義務が及ぶとしたら、企業の対応は難しいものと
なります。

対処方法としては、懸念がある社員の早目の配置転換です。産業医と連携して、
早期に対応することが必要です。

いずれにしても、企業は、化学物質のばく露を最小限とする努力を怠ってはな
りません。

★化学物質過敏症について、厚生労働省パンフレットを引用して「ESHエキス
パート」で解説しています!

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

 やってきたことに対しては自分自身に対して誇りを感じる

■新着情報

 ★労働安全衛生法施行令の一部を改正、「墜落制止用器具の安全な使用に
  関するガイドライン」を公表

 ・環境報告ガイドライン(2018年版)の公表

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 6件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 28件

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