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NO.251

事故:マンホールで作業の2人死亡-埼玉・日高/東京

■■ ESHの解決策
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                          2010.3.17 No.251

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

日毎に暖かくなり、ようやく春の訪れが感じられるようになりました。

昨年秋から猛威を振るってきた新型インフルエンザの流行も下火になり、よう
やく一安心、という間もなく、花粉症の季節がやってきてしまいました。まだ
まだマスクを離せそうにありません。

さて、厚生労働省は15日、来季のインフルエンザワクチンを、新型の豚イン
フルと季節性を組み込んだ1種類のワクチンにまとめる方針を決めたと発表し
ました。これで接種希望者の負担が軽くて済みそうです。

特に小学生以下の小児は2回の接種が必要とされているため、今冬は季節性と
新型インフルエンザで合計4回注射を受けなくてはなりませんでした。

我が家でも注射嫌いの5歳の娘を病院に連れていくのに一苦労しました。怪我
の功名といったところか、4回も受けるうちにすっかり慣れてしまったようで
すが。 (門)

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◆お知らせ

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弊社が運営するウェブサイトOSHMS.jpを全面的にリニューアルしました。OSHM
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安全衛生に携わる方は是非ともご覧ください。

ホーム

なお、サイトリニューアルを記念して、弊社が提供する情報資料「OHSAS18001
セット」及び「ESHデータバンク」を定価の20%OFFにてご提供いたしま
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い。

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■環境不祥事の教訓

◆三菱化学水質データ改ざん:「担当者間のみで情報交換」が原因-報告書/
三重 (3/4)

水質汚濁データなどの改ざんが発覚した三菱化学四日市事業所は3日、公害防
止組織の整備に関する報告書を県に提出した。

報告書は、改ざんが起きた原因として「測定から測定値の管理までが担当者間
のみで情報交換され、組織として抑止力が働きにくかった」と分析。対策とし
て▽環境室新設など環境保全組織の強化▽測定計画を毎月確認▽従業員教育の
徹底--などを盛り込んだ。

◆解説

これは三菱化学だけの問題では決してありません。同社には申し訳ないのです
が、教訓としていただきたい事例だけに採り上げます。

同社四日市事業所のHPには、「環境データの不適切処理について」のページ
が設けられ、3/3の「公害防止組織の整備に係る報告書の提出について」もア
ップされています。

http://www.m-kagaku.co.jp/yokkaichi/

その中で原因については次のとおり記しています。

・環境測定から測定値の管理までの一連の仕組みが、通常、担当者間でのみ情
報交換が行われ組織としての抑止力が働きにくかった。
・プラントの運転年度計画等への環境測定の織り込み及び計画変更の重要性の
認識が不十分であった。
・公害防止管理者を含む管理責任者の関与が不十分であった。
・環境管理体制が脆弱であった。

「組織として抑止力が働きにくかった」とありますが、ISO14001では4.5.2順
守評価が求められており、これが機能していれば防げた不祥事だと思います。

内部統制では、職務分掌は職責分離していることが求められていますが(つま
り性悪説)、未だに多くの組織の順守評価は自らの仕事を自分で評価している
ケースが散見されます。

ガバナンスの強化が期待されます。

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■労働災害の真相

◆事故:マンホールで作業の2人死亡-埼玉・日高/東京 (3/11)

10日午前10時半ごろ、埼玉県日高市高萩のマンホールの清掃現場から、
「作業員に呼びかけても返事がない」と、見回りの市下水道課職員が119番
した。駆けつけた消防隊員が下水道管の汚水槽(深さ約5メートル)に沈んで
いる男性2人を発見。病院に搬送されたが、間もなく死亡確認された。

死亡したのはS建設工業社長(46)と、土木作業員(51)。2人は午前9
時半ごろから汚水槽の汚泥や汚水を取り除く作業をしていた。飯能署が死因と
事故原因を調べている。

埼玉西部広域消防本部によると、マンホール内は低酸素状態だったといい、酸
欠で意識を失った可能性もある。市下水道課によると、作業前に安全確認のた
めマンホール内の酸素濃度を測ることになっている。酸素濃度計とマンホール
への送風機が現場に到着する前に作業を始めたとみられるという。

◆解説

酸欠事故は数は多くないものの、今なお毎年10件前後、被災者数は12名前後の
事故が発生しています。酸素欠乏症等による被災者の約4割が死亡する結果と
なっており、被災者に占める死亡者の割合が高い傾向にある危険な事故である
ことに変わりはありません。

本ケースは下水道管の汚水槽内ですが、どのような事業所でも酸欠(硫化水素
中毒を含む)の危険場所は存在する可能性があります。

米国の管理手法では、「コンファインドスペース」(閉鎖空間)が定義され、
まずは事業所内のコンファインドスペースを特定することからスタートします。

その定義は、「人が入れる大きさで、出入りの方法が制限され、人が常時居る
ことを想定していない場所」となります。例としては井戸、ピット、サイロ、
ホッパーの中はもちろん、ケーブルダクト、屋根裏、排水路、冷凍庫、地下貯
蔵庫、ダクト内など多岐にわたります。

コンファインドスペースに該当すると、その場所のリスクアセスメントし、酸
欠、ガス中毒、閉じ込められのリスクが高い場所を許可を「必要とするコンフ
ァインドスペース」として指定します。

まずは皆様の事業所の中にどのような「コンファインドスペース」があるか、
調べてみては如何でしょうか。

★コンファインドスペースのOSHAによる規制の概要を「ESHエキスパート」で
ご紹介しています!

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

「愛したか、愛されたか、感謝されたか」

■新着情報

・地球温暖化対策基本法案の閣議決定について

・改正温対法説明会の開催について

・廃掃法律一部を改正する法律案の閣議決定について

・大気汚染防止法・水質汚濁防止法の一部を改正する法律案の閣議決定につい

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報4件

■不法投棄関連情報

 全国の不法投棄情報3件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報12件

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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