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NO.345

小田原・魚大量死1週間 発生源の特定難航か/神奈川

■■ ESHの解決策
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                          2014.2.19 No.345

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
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◆ご挨拶

先日の大雪は各地に様々な被害をもたらし、想像を超えた大雪に対する備えの
重要性を改めて考えさせられました。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申
し上げます。

さて、ソチ冬季オリンピックが開幕し、現地からは毎日、熱戦の模様が伝えら
れています。フィギュア男子・羽生選手の金メダルには日本中が歓喜の渦に巻
き込まれましたが、会見で「金メダリストだからこそできる復興支援がある」
と思いを綴った姿に誰もが感動したことでしょう。

今夜からフィギュア女子が始まります。ソチを最後に引退を表明している浅田
選手・鈴木選手には悔いのない演技をしてほしいと願います。(門)

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◆出版記念セミナーのお知らせ

「送検理由に学ぶ安衛法の理解」出版記念セミナーについて、多くの読者様に
ご参加申込みをいただき有難うございます。

まだ空きがございますので、是非ともお申込ください。

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  場 所:BSIグループジャパン本社(東京都港区北青山)
  受講料:30,000円(税抜)

→ 詳細は次のサイトをご覧ください。
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★【重要】配信スタンド変更手続きのお願い★

読者の皆様、いつもメルマガのご愛読ありがとうございます。

当メルマガはこれまで「まぐまぐ」「メルマ」などの無料配信スタンドを利用
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そこで今後、自社配信に変更することにいたしました。

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たします。

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ご迷惑・お手数をお掛けしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいた
します。

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■環境不祥事の教訓

◆小田原・魚大量死1週間 発生源の特定難航か/神奈川 (2/15)

小田原市西酒匂の鬼柳排水路で稚魚の大量死が確認されてから1週間が経過し
た。県が管理する酒匂川流域下水道左岸処理場の放流水から毒性の高いシアン
化合物が検出され、同物質による水質汚染が一時的に起きたことが主な原因と
おおかた判明。すでに汚染経路の調査も始まっているが、同処理場には小田原
市のほか秦野や大井など1市4町からの排水も集まっているため、発生源の特
定には時間がかかりそうだ。

稚魚の大量死は7日午前、市民が同排水路にボラやコイなどが沈んでいるのを
見つけた。通報を受けた小田原市が約200匹を回収、県と合同で調査に着手
した。

当初、市の簡易水質調査では異常は確認されなかった。しかし、県の精密水質
調査で同日夜までに、シアン化合物が1リットル当たり0.1ミリグラム検出
された。環境基準では不検出とされる有害物質の汚染が分かり、市民や関係者
らの緊張感が高まった。

大雪に見舞われた8日も現場調査が続行されたが、心配した死んだ魚の増加は
確認されず、シアン化合物も不検出だった。

■情報共有に遅れ

今回、市と県の連携に課題を残した。約600メートル上流の酒匂川流域下水
道左岸処理場の放流水から7日の段階で、同0.35ミリグラムのシアン化合
物が検出されていたと、県流域下水道整備事務所が発表したのは3日後の10
日だった。

検出値は水質汚濁防止法が定める排水基準(1ミリグラム以内)に収まってい
るものの、月2回実施している定期検査では、ほとんどの場合が不検出で、異
常は明らかだったと言える。

同整備事務所は「放流水の調査は自主的に実施したもの。7日の時点では速報
値であり、10日に確定したので不検出に変わった8日分と一緒に発表、市と
県環境部局にも伝えた」と説明している。

こうした対応に市環境保護課は「もっと早く情報提供してもらいたかった。危
機管理上も問題であり、改善を近く申し入れたい」と話している。
(神奈川新聞)

◆解説

この事件の経緯は次のとおりです。

2/07 09:40 市民がコイ、ウナギ、ボラの稚魚等、約200匹の死亡を発見

2/07 10:20 県と市と取水管理事務所が合同で現場を確認

2/07 17:48 県が記者発表→ シアン化合物が0.1mg/L検出

2/10 県が記者発表→ 死亡魚の検査結果は病気での死亡の可能性は低い

2/10 市が記者発表→ 2/7・19:35以降のシアン追跡調査結果は不検出

2/10 県土整備局河川下水道部下水道課が記者発表
→ 2/7・10:30のシアン調査結果は0.35mg/L、2/8は不検出

何ともお粗末な話で、県下水道課は、2/7の時点でシアン化合物が、0.35mg/L
も検出されていたのをどこにも知らせていなかったのです。

シアン化合物という毒性の高い物質ですし、実際に魚も死んでいるのですから
市が怒るのも当然ですね。下水道課という水の専門家であるのに信じられない
事態です。

この事件から教訓としたいのは、水質異常時の確認体制を予め定めておくこと
です。

どこで、何の項目(物質)で問題を検知したら、どの場所でどのような手法で
簡易測定し、またJIS法に基づく正式測定をするのか、手順と担当者を定め、
備品を用意し訓練しておくことが重要です。

★毒性の高い物質に対する監視方法のベストプラクティスを「ESHエキスパー
ト」で解説しています!

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   採用されています。

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■労働災害の真相

◆各地で頻発コンビナート事故 「人災」起きやすい環境に (2/16)

石油コンビナートの事故が頻発している。一月に三重県四日市市の化学工場で
爆発事故が起きたが、川崎市臨海部の工業地帯でも事故は増えている。企業の
リストラもあって、従業員の知識や経験不足が原因の「人災」が起こりやすく
なっているという。

四日市のコンビナート事故を受け、川崎市消防局は臨海部のコンビナート地域
に立地する事業所に対し、点検・保守作業中の事故防止の徹底を通知した。工
場で扱う化学物質の性質を再確認し、危険要因を洗い出すよう求めた。

「コンビナートでの事故が、近年目に見えて増えている」と懸念するのは、市
消防局の危険物課長。川崎で最近大災害は起きていないが、大きな被害は出な
かったものの、事業所内で起きた出火や爆発、可燃性ガスの漏えいなどを指す
「異常現象」が近年多発しており、昨年の二十九件は過去最多だった。「バル
ブの開け閉めを忘れた、といった確認ミスで事故が起きている」という。

石油化学工場では、多種多様な化学物質が貯蔵されたり精製されたりしている。
取り扱いには高度な専門知識が必要だ。

課長は「空中の水分や、わずかな残留物に触れただけで化学反応が起きる。そ
ういう化学物質の潜在リスクの伝承に問題が出ているのでは」と警鐘を鳴らす。
背景として、熟練の団塊世代の従業員が退職したこと、経営合理化で施設の監
視がコンピューター化され、安全管理が機械任せになっていることなどを挙げ
る。

昨秋、神奈川県など石油コンビナートが立地する道府県は国に、施設の保安対
策の強化を要望した。経費がかさむ総点検などに財政支援を求めたほか、専門
人材の育成のために国レベルでルールを構築する必要があると訴えた。

市内企業の防災対策を調査するNPO「産業・環境創造リエゾンセンター」
(幸区)の専務理事は「ベテラン従業員の退職などで安全操業のノウハウが引
き継がれていないことに、どのコンビナートも危機意識を持っている」と明か
す。

日常業務でヒヤリとした事例を日誌に残すようマニュアル化するなど、一部で
独自対策が始まっている。

専務理事は「事業者は消火活動中心の訓練ばかりでなく、なぜ事故が起きるの
か、どうしたら防ぐことができるのかを主眼に置いた予防訓練にも取り組むべ
きだ」と提言する。
(東京新聞)

◆解説

東京新聞の特集記事です。

この記事のベースは、消防庁が、毎年、石油コンビナート等特別防災区域内の
特定事業所における事故の概要を取りまとめている、「石油コンビナート等特
別防災区域の特定事業所における事故概要」です。

http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h25/2505/250530_1houdou/02_
houdoushiryou.pdf

この記事でも、「環境不祥事の教訓」でも記しましたことと同様に、「ベテラ
ン従業員の退職などで安全操業のノウハウが引き継がれていないこと」を問題
点として挙げています。

特に以前は、絶妙なバルブ操作などによりミスもしながら身体で覚えた操作が
ブラックボックス化している今日は、緊急事態に対する応用力もなく、事態を
悪化させるケースも多いようです。

震災の際に、ベテランの方々の対応力に救われたという企業も数多くあります。

2007年問題などと言われて久しいのですが、ベテランからの技術の伝承はナレ
ッジマネジメントなど言うは易しであり、企業が抱える共通の課題です。

伊勢神宮の20年ごとの式年遷宮は、伝統、技術、技能を次世代に伝えるためと
言われていますが、企業においても式年遷宮に当たるイベントが必要なのかも
しれません。

最近、再び見直され復活しているというQCサークルや発表会なども、その重
要なイベントになるかもしれませんね。

一見、無駄と思われる活動の中に、日本企業の強さの秘密があるのです。

★石油コンビナート等の事故発生状況を「ESHエキスパート」でご紹介してい
ます!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

  雪の後ろに太陽が照っている

■新着情報

 ・産業廃棄物処理業の許可等に関する状況(平成23年度実績)について
 
 ・発がん性のある有機溶剤を取扱う事業者の方へ

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 8件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 15件

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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