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NO.279

東日本大震災:福島第1原発事故 作業員死亡 搬送に2時間 心筋梗塞で死亡か

■■ ESHの解決策
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                          2011.5.18 No.279

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

先日、娘の通学路で自動車事故がありました。事故があったのは児童達が下校
する少し前のことで、1年生が保護者に付き添われて現場を通ったときには、
まだ事故車が歩道を塞いでいたそうです。もう少し時間がずれていたら・・・
と背筋が凍る思いでした。

栃木県鹿沼市で登校中の小学生6人がクレーン車にはねられて死亡した事故は
記憶に新しいところですが、このような事故が後を絶たないことは本当に残念
でなりません。

5月11日(水)から20日(金)まで春の全国交通安全運動実施中です。
お互いにくれぐれも安全運転を心がけましょう!(門)

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■環境不祥事の教訓

◆重油流出:養老で操作誤り、津屋川に/岐阜 (5/12)

11日午前10時ごろ、養老町西小倉の和菓子製造会社で、タンクローリーか
ら屋外タンクに給油をしていた同町石畑の「古市石油」の作業員が操作を誤り、
道路に重油が流出した。重油は、側溝を通じて約1キロメートル離れた津屋川
に流入。同町消防本部が吸着マットなどを設置し、飲み水や魚類への影響はな
かった。県西濃振興局によると、作業員が左右のホースを付け替えた後、ホー
スを付けていない装着口を開けたまま重油を流してしまったという。

◆解説

この事故は岐阜県のHPでも次のとおり報じられています。

和菓子製造会社の屋外重油タンクにタンクローリーから給油中に操作を誤り、
付近道路にA重油を流出させたため、道路側溝(暗渠)を経由して、津屋川に
流出した。

流出量は約100リットルで、津屋川約300mの区間で油膜が確認された。

養老町消防本部がオイルマット・フェンスを設置し、下流域への流出を防止し
た。

わずか100リットルでも、河川に流出したことが問題ですね。「暗渠」であ
ったことが河川流出前にくい止めることが出来なかった原因だと考えられます。

日頃から業者への適切なチェックや指導を怠ってはなりません。

ISO14001の審査では、ローリー車への緊急対応備品を確認することが多いので
すが、製品や廃油・廃酸アルカリのローリー車に吸着マットやウエスを適切に
搭載している割合は5割程度だと思います。

もちろん業者任せにせずに立会いをすること、連絡ルートを明確にすることも
忘れてはなりません。

★排水溝への流出防止のベストプラクティスを「ESHエキスパート」でご紹介
しています!

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  ☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
   採用されています。

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■労働災害の真相

◆東日本大震災:福島第1原発事故 作業員死亡 搬送に2時間 心筋梗塞で
死亡か (5/15)

東京電力福島第1原発で14日、集中廃棄物処理施設で作業していた60代の
男性作業員が死亡した問題で、男性が体調不良を訴えてから病院に着くまでに
2時間以上かかっていたことが分かった。救急車に乗せるには警戒区域(半径
20キロ圏内)外まで出る必要があるためだ。過酷な作業環境で危険にさらさ
れていると指摘される原発作業員を取り巻く救急体制の脆弱さが浮き彫りにな
った。

東電と双葉地方広域市町村圏組合消防本部によると、男性は13日から原発で
収束作業に従事。14日は午前6時に作業を始め約50分後、体調不良を訴え
て医務室に運ばれた。1人しかいない勤務医の勤務時間(午前10時~午後4
時)外だったため、心臓マッサージなどの講習を受けた東電社員の「医療班」
が応急手当てをした。既に意識は無く呼吸も確認できなかったという。

原発からの救急搬送を巡り、県災害対策本部と消防、東電の3者は原発事故後、
約20キロ南の拠点施設ナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」
(楢葉町)で受け渡すよう取り決めている。このため同7時35分ごろ業務用
車両に男性を乗せ原発を出発、8時10分ごろ着いたJヴィレッジで、常駐医
師が心臓マッサージなどをしたが回復せず、同35分ごろ救急車に乗せられた。

9時7分に原発から約45キロのいわき市立総合磐城共立病院に到着。発症か
ら2時間が過ぎており、9時33分に死亡が確認された。福島県警は医師の診
断結果などから心筋梗塞(こうそく)の可能性があるとみている。

◆解説

お亡くなりになった男性には心よりお悔やみと感謝を申し上げます。

被爆が原因か否かについては様々な憶測が流れているようですが、ここではそ
れには触れません。

本ケースでは、医師が居らず、東電社員の心臓マッサージなどの講習を受けた
「医療班」が応急手当てをしたと言うことです。

普通の職場でも高齢化が進み、職場内で心筋梗塞等、突然心停止に遭遇する可
能性がないとは言えません。

救急車を呼ぶだけが精一杯で、ただ呆然と見守るしかない状況に陥っては救え
る命も救えません。

日頃からのAED(自動体外式除細動器)や心肺蘇生法(しんぱいそせいほう、
CardioPulmonary Resuscitation; CPR)の訓練を提供する(積極的に受けてお
く)ことが大切です。

毎年の教育訓練や防災訓練に織り込みたいものです。

【心肺蘇生法の概要】

① 声をかけ意識を確認する
② 大声で人を呼び、119番通報を依頼し、AEDを持ってきてもらう
③ あご先を持ち上げ、頭を後ろにそらし気道を確保する
④ 鼻をつまみ、マウスツーマウスで息を2回吹き込む
⑤ 胸骨圧迫心臓マッサージを行う
⑥ 心臓マッサージ30回、人工呼吸2回を繰り返す

以上をAED、救急車が到着するまで続けることが必要です。

あなたの勇気が命を救う!

★心肺蘇生法のベストプラクティスを「ESHエキスパート」でご紹介していま
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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

 知恵があるやつは知恵を出そう
 力があるやつは力を出そう
 金があるやつは金を出そう
 「自分は何も出せないよ」というやつは元気を出せ

■新着情報

・クールビズについての第二報

・機械ユーザーへの機械危険情報の提供に関するガイドライン

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 4件

■不法投棄関連情報

 全国の事故・事件情報 1件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 16件

★不祥事・災害事例の出典:明記のないものは毎日新聞

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