脚立またいで作業中に墜落死亡労災 足場設けなかった電気工事業者を送検
■■ ESHの解決策
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2019.4.17 No.469
企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
暖かな日差しがふりそそぎ、すっかり春めいた陽気となってきましたが、先週
は各地で雪が降るなど、桜もびっくりの寒さとなりました。寒暖差に体調を崩
されている方も多いのではないでしょうか。
私もずっと調子が悪かった腰痛がピークに達し、先週、くしゃみをきっかけに
ぎっくり腰になってしまいました。整体に駆け込み、動けるほどには回復しま
したが、完治にはしばらく時間がかかりそうです。
春先は心身の不調から整体に通う患者さんが一番増える季節なんだそうです。
皆様もくれぐれも無理をなさらず、上手に休養を取るようにしてくださいね。
(門)
☆発行日のお知らせ
5月の発行は、GW期間と重なるため、5月は8日(水)と22日(水)の発
行とさせていただきます。予めご了承ください。
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★『ISO 45001 実践ハンドブック』好評発売中!
弊社代表の黒崎が執筆した『ISO 45001実践 ハンドブック』、好評発売中です。
ご購入は大手書店、または次のサイトからどうぞ。
労働調査会: http://www.chosakai.co.jp/publications/21775/
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4863196938
【Amazonでご購入いただいた読者様への御礼とお願い】
多くのメールマガジン読者様にご購入いただき、厚く御礼申し上げます。
カスタマーレビューへの書き込みもいただけますと大変に嬉しく存じます。
ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。
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◆お知らせ
あるISO 45001の書籍を読んでいたら、KYTが”OHS機会”だと記されていまし
た。本当でしょうか?
そんな疑問を開発者に直接聞けるセミナーがあります。
↓ ↓ ↓
◆ISO 45001 チャールズ・コリー再来日特別セミナー
ISO 45001を開発したPC283の事務局長チャールズ・コリー氏が再来日し、特別
セミナーを開催します。
前回の2018年6月の来日セミナーでも「他では聞けない話だった」と大変にご
好評をいただきました。今回はさらに充実を図り懇親会を含め2日間で開催さ
れます。
弊社黒崎は海外出張のため参加できませんが、弊社シニアEHSコンサルタント
で「送検理由に学ぶ安衛法の理解」の共著者でもある鈴木剛氏も講師として参
加します。
2019年6月20日(木)13:30~19:30、6月21日(金)9:30~17:00
主催:BSIグループジャパン、協賛:CQI|IRCAジャパン、後援:労働調査会
なお、本メルマガの読者様は10%引きで参加することが可能です。
詳細は次のサイトをご確認ください。
https://www.bsigroup.com/ja-JP/iso-45001/iso-45001-training-courses/seminar-Jun/
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■環境不祥事の教訓
◆春日井の王子製紙工場で火災 操業停止、再開のめど立たず/愛知 (4/8)
7日午後2時55分ごろ、愛知県春日井市王子町1、王子製紙春日井工場の排
水処理棟内の電気室から出火、電気機器や水ポンプなどを焼損した。排水処理
棟は鉄筋コンクリート一部3階建て。工場は24時間操業で、火災により一部
の生産を停止した。再開のめどはたっていない。
春日井署によると、建物内を点検中の男性従業員が異臭に気付き、電気室から
煙が出ていたため119番した。出火時は操業中で建物内にいた従業員は逃げ
だして無事だった。
春日井工場によると、工場では印刷用紙やティッシュなど一日約2千トンの紙
製品を生産している。現場はJR中央線春日井駅から1キロ南西。
(中日新聞)
◆解説
同社のHPでは、午後2時40分頃出火し同日午後6時40分に鎮火したことのみが
記されており、原因や影響は調査中とのことです。
「排水処理施設の電気室から出火」とのことですが、多くの企業の排水処理施
設は老朽化が進んでいます。
さらには、運転員も高齢化が進み、技能の伝承が十分ではありません。
本件のように排水処理施設が停止すれば生産も中止せざるを得ず、事業継続
(BCM、BCP)の上でもとても重要な施設なのですが、十分な経営資源が
投入されていないと見受けられるケースが散見されます。これは中小企業のみ
ならず、大企業でも同様です。
ISO 14001においては、箇条4.2の「内部の課題」として取り上げ、リスクとし
て決定することが有効です。
監査や審査に携わる方々には、事業継続の観点からも排水処理施設の老朽化に
着目し、経営層による経営資源の投入を後押しすることが期待されます。
★排水処理施設の会計上の耐用年数を「ESHエキスパート」でご紹介していま
す!
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採用されています。
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■労働災害の真相
◆脚立またいで作業中に墜落死亡労災 足場設けなかった電気工事業者を送検
金沢労基署 (4/9)
石川・金沢労働基準監督署は、労働者に高所作業を行わせる際の墜落防止対策
を怠ったとして、電気工事業(京都府京都市)と同社代表取締役を労働安全衛
生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で金沢地検に書類送検した。
平成30年10月、労働者が地上から高さ2.3メートル付近から墜落して死亡する
労働災害が発生していた。
労災は、同社が請け負った石川県白山市内の工場内における天井の照明工事現
場で発生した。被災した労働者は、脚立の天板をまたぐ形で作業していたとい
う。足場を組み立てて作業床を設けるなどの安全対策を怠っていた。【平成31
年3月13日送検】
(労働新聞社)
◆解説
脚立の天板をまたぐ作業は散見されます。
なぜ、脚立をまたいではいけないのでしょうか。その理由は次のとおりです。
・天板にまたいだ状態では、脚立の両側面が身体の正面と背面に一致するため
、正面に向かって作業する際、反作用によって腰を支点に後方に転倒するリ
スクが高い。
・天板をまたぐ時、およびまたいだ状態から降りる時に、脚立の上部で片足立
ちになり、尚且つ身体を反転させる必要があるので、バランスを崩して転落
または脚立ごと転倒するリスクが高い。
脚立やはしごに関して、日本企業では管理手順、教育訓練、点検が充足してい
るケースはほとんどありません。しかし、グローバル企業ではそれらが充足さ
れています。
その一例として、米国の脚立・はしごに関する秀逸な教育訓練資料(パワーポ
イント)をご紹介します。英語ではありますが、興味深い写真も多いので是非
ともご活用ください。
★スポーツ用品メーカーNIKE社の脚立・はしごの管理基準を「ESHエキスパー
ト」でご紹介しています!
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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める
◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■お知らせ
・ISO 45001 チャールズ・コリー再来日特別セミナー
■復活!今日の言霊
人生はスポーツ観戦じゃない。
ただ見てるだけじゃ、あんたの人生が主役なしで流れていくのを見ることに
なっちまうよ。
■新着情報
・「環境報告のための解説書~環境報告ガイドライン2018年版対応~」の
公表
■環境不祥事の教訓
より詳細な解説と参考事例紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報 3件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報 18件
【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html
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ることになります。読者様も増え、実名を含む記事の紹介などの支障も懸念さ
れるためです。
どうぞご理解ください。
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のご意見やご要望をお待ちしております。是非ともお寄せください。
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