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NO.315

高アルカリ水排出:大同特殊鋼知多工場、検査せず流す 「管理に問題」

■■ ESHの解決策
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                          2012.11.21 No.315

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
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◆ご挨拶

11月も半ばを過ぎ、いよいよ今年も終わりに近づいてきました。街には早くも
クリスマスの飾り付けが溢れ、年末ムードが高まっています。

12月といえば忘年会シーズンですね。楽しい反面、中にはどうしても気の進ま
ない飲み会もあるかもしれません。さすがに1次会から欠席するのは気が引け
るけど、せめて2次会はうまく切り抜けて帰りたい!そんな時に役立つ上手な
断りテクをビジネスマン300人にアンケート調査してみたところ、次のような
結果が出たそうです。

第1位:「実はこの後、別件で飲みの約束がありまして、顔を出さないといけ
ないんです」と“仕事絡みの予定”を理由に断る。
第2位:「親が体調を崩していて看病をしなければいけないので」と家族の体
調不良を装う。
第3位:「地方から親が来ていまして…」と前日から布石を打っておく。
第4位:「実は肝臓が悪くて、医者から酒を控えるよう指示されているんで
す」と体調不良を装う。
第5位:「もしもし?」とやっかいな仕事の電話がかかってきたフリをしてフ
ェイドアウトする。

「いかにも」といった感じですが、周囲の方々ともお酒とも上手に付き合って
楽しい忘年会をお過ごしください。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆高アルカリ水排出:大同特殊鋼知多工場、検査せず流す 「管理に問題」 (1
1/13)

大同特殊鋼知多工場(愛知県東海市)が基準値を超す高アルカリ水を名古屋港
に排出した問題で同社は12日、昨年1月以降の大雨時に高濃度アルカリ水を
検査せずに流したことがあったと発表した。同社は水質汚濁防止法違反容疑で
8月に名古屋海上保安部の家宅捜索を受けた翌日の記者会見で「施設に問題は
なく、アルカリ水が地中の配管の隙間(すきま)から染み込んだ」と説明。だ
が同保安部の指摘で社内調査したところ、放流が判明した。同社は「管理に問
題があり反省している」と話した。

同社によると、昨年1月から、雨水用ピットの高濃度アルカリ水を汚水用の処
理系統に送るように変更したが、大雨時にあふれたアルカリ水が排出口から流
された。本来は排出前に水質を検査し、基準に合えば流す手順だったが、担当
者は雨水で薄まると考え、アルカリ水と認識しながら検査せずにゲートを開け
ていた。

◆解説

発端は、本年5月、名古屋海上保安部の巡視船艇が同工場の排水口から名古屋
港に白濁水が排出されているのを発見。pHの測定で、水質汚濁防止法の基準を
超過する9.9~11.8の高アルカリ水であることがわかりました。

そして、8月に水質汚濁防止法違反容疑で名古屋海上保安部の家宅捜索を受け
た翌日の記者会見で「施設に問題はなく、アルカリ水が地中の配管の隙間(す
きま)から染み込んだ」と説明していたのです。

しかし、同保安部の指摘により再調査した結果、実際には、排水処理施設の処
理能力を超えるような大雨時を中心に、高濃度アルカリ水を意図的に放流した
事実があると発表したものです。

基準を超える排水を放流したことに加えて、虚偽の(調査不足の)事実を公
表したことが問題となります。

同社のHPには配管のフロー図入りで詳細が報告されています。
簡単に纏めると、大雨時の高pH雨水排水を処理するのが難しい排水系統となっ
ていたことに加えて、最終の放流ゲート部でpHを測定してから放流する手順が
守られていなかったことになります。異常排水の放流について、同社は次の原
因を挙げています。

・浅慮な配管変更と安易なオーバーフロー構造
・pH測定後に放流する手順の不順守
・工場全体の環境を司る部門が工場設備管理部門の配下部署であった組織体制
・工場設備管理部門の人材不足

このうちの「pH測定後に放流する手順の不順守」ですが、HPでは「未処理水に
つきましては、全量工場内に貯留し、天候の回復後、順次適切な処理を実施」
ということですので、相当に大変な労力を必要とする無理な手順であったこと
が推察されます。

EMSの組織体制、経営資源、変更管理(事前アセスメント)、手順と教育、順
守評価と内部監査など、教訓とすべき事項が多い事件ですが、貴社は何を教訓
とされますか。

★EMS組織体制のベストプラクティスについて「ESHエキスパート」でご紹介し
ています!

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   採用されています。

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■労働災害の真相

◆金庫の下敷き男性死亡 800キロ、搬出作業中 (11/13)

12日午後3時50分ごろ、名護市役所市民福祉部羽地支所で、廃棄用の大型
金庫を運んでいたリサイクル会社従業員の男性(51)が、倒れてきた金庫の
下敷きになった。男性は病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。名
護署が詳しく調べている。

同署によると、金庫は縦約150センチ、横約70センチ、奥行き約80セン
チ、重さ約800キロ。男性が同支所の男性職員ら3人と計4人で、台車で部
屋の外に運びだそうとしたところ、金庫が倒れたという。
(沖縄タイムス)

◆解説

ネット検索すると、次のような記述もありました。

事故当時、被災者と名護市の職員3人の合わせて4人で、台車に乗せた金庫を
運んでいたが、室内の段差になっている部分を通過する際にバランスを崩し金
庫が倒れた。

被災者は、およそ20分間金庫の下敷きとなり意識不明の状態で病院に運ばれ
たが、間もなく死亡が確認された。

重いものほど加速度がつきますので、段差に車輪を取られた際に金庫が飛び出
したものと推察されます。

800kgを運搬可能な手押し台車があったのか不明ですが、台車の最大積載重量
は、キャスター(車輪)の耐荷重に依存します。

仮に耐荷重100kgのキャスター4個で、自重が50kgの台車だとすると、
100×4-50=350kg となりますが、安全率を30%程度見込んで
350×0.7=240kg 程度となります。

さらに耐荷重のみならず人力によるハンドリングや床面の状況、通路の幅員な
ども考慮して適切な手押し台車を選定し運搬作業を計画する必要があります。

台車による事故は重篤な災害に至るケースは少ないものの、激突や積荷の落下
による脚の打撲や手の切傷など数多くの災害が発生しています。

また、地震の場合には勝手に走り出して安全通路を塞ぐ懸念もあります。その
ため、ストッパーは必須です。

とても重宝な手押し台車ですが、それだけに安易に、また過剰に導入しがちで
すが、ルールを定めて適切に使用したいものです。

★手押し台車の管理手法のベストプラクティスについて「ESHエキスパート」
でご紹介しています!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

 散歩のついでに富士山に登った人はいない

■新着情報

・放射性物質汚染対処特措法施行規則の一部を改正する省令

・労働安全衛生法に基づく新規化学物質の届出等の手続の簡素化

・インジウム化合物等、エチルベンゼン等又はコバルト等に関する改正

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 10件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 15件

★不祥事・災害事例の出典:明記のないものは毎日新聞

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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