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NO.243

お知らせ【2/23環境コンプライアンス研修】

■■ ESHの解決策
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                          2009.11.18 No.243

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

11月も半ばとなりました。毎年この時期になると気になるのが書店などの店
頭に設置される来年の手帳コーナーです。

ひと口に手帳といっても大きさから中身まで種類が豊富で「来年はどんな手帳
にしようか」と毎年頭を悩ませています。さらには手帳の活用術なども紹介さ
れるなど今や日本は空前の手帳ブームと言っても過言ではないかもしれません。

使用目的や方法は人それぞれだと思うのですが、皆さまはどのようにお使いで
しょうか?ちなみに私はB6サイズのスリムな手帳を愛用しています。主にス
ケジュール管理が目的ですが、それほど時間に追われる生活を送っていないた
め、カレンダー部分はマンスリー見開きタイプで十分といったところです。工
夫といえば、仕事の予定は黒、保育園の行事は青、プライベートは赤とボール
ペンで色分けをしていることくらいでしょうか。

主な手帳の使い方としてスケジュール管理以外では、メモ帳や日記帳代わりに
使ったり、ToDoリストなどでタスクを管理するなどが一般的ですが、最近
では「夢や目標の実現」に利用される方も多いようです。

年末になると決まって「今年も何も変わらなかったなぁ」と一年を振り返るの
ですが、来年は手帳を上手く活用して成長した自分を実感できる一年にしたい
ものです。 (門)

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◆お知らせ

(社)産業環境管理協会(JEMAI)は、環境省の後援のもと環境コンプライア
ンス監査研修(仮称)を下記により開催することとなりました。これは弊社の
黒崎が代表を務めるNPO法人国際環境・安全衛生ガバナンス機構の提案によるも
ので、来年度以降の資格制度化も視野に開催するものです。

日 時:2010年2月23日(火)09:30-17:00
場 所:東京都千代田区(神田)
内 容:環境コンプライアンスに寄与する内部監査員、法令等順守評価の要員
    の養成
(研修の最後に修了試験を実施し修了証を交付する予定)
費 用:30,000円(JEMAI会員は18,000円)
(本メルマガ読者で、アンケートにご協力いただいた方はJEMAI会員と
 同額の特典を得ました)
定 員:30名

つきましては、研修の充実を図るために、読者の皆様にアンケートをお願いし
たく、ご協力をお願いいたします。

アンケートはこちらからお願いします。
→ http://www.iehsg.org/questionnaire0911.html

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■環境不祥事の教訓

◆爆発:化学工場で爆発、全焼 5人軽傷、37棟被害-山口・下関 (11/5)

4日午後1時25分ごろ、山口県下関市彦島迫町の下関三井化学の工場で爆発
があり、工場1棟が全焼した。男性作業員2人など計5人が軽傷を負った。

山口県警は、5日朝から業務上過失傷害容疑で現場検証する方針。

爆発があったのは、三フッ化窒素ガスをボンベに詰める充填(じゅうてん)工
場。約2時間半後に鎮火したが、鉄骨平屋1500平方メートルを全焼した。
充填作業をしていた男性作業員(29)が打撲と軽いやけど、男性社員(5
3)も避難の際にすり傷を負った。また半径約150~300メートルの家屋
37棟も屋根が吹き飛ぶなど被害を受け、近くにいた40歳の設備業男性が飛
んできた瓦で指を切るなどした。

爆発は午後1時45分までに2~3回あり、充填工場内のボンベ充填室からと
みられる。

(続報)会社、住民に謝罪 (11/6)

下関市の下関三井化学で発生した爆発事故から一夜明けた5日、同社は被害を
受けた周辺住宅などへのおわびを本格的に始めた。住民らは改めて不安や怒り
の声を口にし、現地を視察した同市の本広正則副市長は、会社側に被害者への
誠意ある対応と再発防止を強く求めた。

社員ら約50人は、大きな被害が出た工場そばの住宅地などを回って状況を確
認、頭を下げた。同社に委託された業者や住民は、道路に飛び散った瓦や木材、
ガラスなどの片づけを始めた。

天井の一部が落ちるなどした男性(82)は「昨晩は不安で寝付けなかった。
こんな危険な工場は住宅街から離れた場所に造るべき」と憤った。一人暮らし
の女性(77)も「安心して生活できない」と語った。

飛んできた瓦で軽乗用車のフロントガラスが割れるなどした男性(69)は
「早く補償してもらいたい。雨が降ったらどうなるのか」と、ぶぜんとした表
情だった。

同社は8年前にも爆発事故を起こしており、女性(66)は「もう二度と繰り
返さないでほしい。死者が出なくてよかったが、本当に怖い」と話していた。

顔などをやけどして入院した協力会社の社員(29)は8年前の爆発でも負傷。
母親(62)が5日朝に見舞ったところ、会話や食事もでき、壁につかまって
歩くこともできたという。

「前回の事故から立ち直って頑張っていたのに、かわいそう。事故の割にけが
は軽く、人への被害も少なくてよかった。早く元気になってほしい」と話して
いた。

下関市役所では、同社社長が副市長に陳謝、同行した親会社の三井化学(東
京)の専務は「三井化学としても全面的にバックアップする」と、補償や復旧
に言及した。

同社は4日夜、被災者のためにホテル50室を用意、2人が利用したという。

(続報)管とホース接続部、工場爆発前に発火 (11/6)

山口県下関市の下関三井化学で起きた爆発事故で、同社は5日、三フッ化窒素
をタンクに充填(じゅうてん)するための金属製の管とホースの接続部付近が、
爆発前に発火していたと明らかにした。本来火の気のない所から火が出ており、
県警は作業手順や安全管理に問題がなかったかを調べている。

同社によると、製造された三フッ化窒素は、コンプレッサーで圧縮後、管につ
ないだホースを通ってタンクに充填される。

4日午後1時半頃、管とホースをつなぐ部品付近から火が上がるのを、作業員
が監視カメラのモニターで確認したという。同1時39分に大きな爆発があり、
さらに2回の爆発が起きた。

三フッ化窒素は、高温で鉄と反応すると発火することがあるという。

充填作業は同日午前5時に開始。同8時からは負傷した業務委託先の従業員
(29)が担当していた。事故当時も充填中だったとみられる。

一方、市によると、周辺の住宅被害は46棟に増えた。県警は5日、業務上過
失傷害容疑で本社の捜索と工場の現場検証を実施。6日も約50人態勢で行う。

◆解説

同社は翌5日にお詫び文を、6日には続報を同社のホームページに掲載していま
す。また親会社である三井化学のホームページにも両日とも同様のニュースリ
リースをしています。

このようなリスクコミュニケーションの対応は本当に素早くなっていますね。

6日の発表には、事故対策本部組織図も含まれていますが、その組織図には下
関三井化学だけでなく三井化学本社との関連も示されており、親会社としての
関与が示されている点も立派ですね。

また、原因物質の三フッ化窒素の性状も詳細に示されており、おそらく日常か
らの準備の成果だと推察され、また、翌日には社員が周辺住宅のお詫びにも回
っているなど、リスクコミュニケーションの点においては合格と言えるのでは
ないでしょうか。

11月9日現在で、地域住民7名が負傷し、被災家屋80棟、車輌被害33台が被害を
受けた大爆発事故の原因調査は、三井化学との合同事故調査委員会に委ねられ
るとのことですが、「事故当時、ボンベ充填室では委託業者の男性作業員がホ
ースを使ってガスを詰めていた」、「出火はガス管接続部」とも言っており、
今後の調査が待たれます。

なお、同社は2001年にも同ラインで爆発事故を起こしており、再発防止に向け
て万全の対応が期待されます。

★独立行政法人科学技術振興機構(JST)の「失敗知識データベース」につい
てESHエキスパートで紹介しています!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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■労働災害の真相

◆火災:日本製紙工場でチップ・コンベヤーが全焼 -岩国/山口 (11/2)

1日午前5時25分ごろ、岩国市の日本製紙岩国工場で火災があり、チップ・
コンベヤーが全焼した。けが人はなかったが、主力プラントが稼働できなくな
ったため、製紙の生産量は大幅に減り、現状の3分の1まで落ち込む可能性も
あるという。

チップ・コンベヤーは同工場で使用するパルプ製造の主力プラント用で、長さ
約70メートル、幅1.2メートル。工場の自衛消防隊と岩国地区消防組合本
部の消防車が消火に当たり、約6時間後の同日午前11時20分ごろ鎮火した。

同工場によると、プラントは94年設置。木材チップをカセイソーダなどを使
い、釜で煮て漂白し、液状の製紙用パルプを製造する施設で国内最大級。コン
ベヤーは貯蔵サイロの底部から、地上約45メートルのプラント最上部付近ま
でチップを運び上げていた。同工場は「復旧まで数カ月を要するため大幅な減
産を強いられる。約530人の従業員の雇用は維持する」としている。

同工場は、月産約7万トンの製紙生産能力があるが、景気低迷で08年秋から
3割程度を減産。09年2月には1カ月の全面操業停止に踏み切り、現在も3
割減産を続けていた。

(続報)日本製紙岩国工場の火災:工場に、防火体制強化を指導-地区消防組
合/山口 (11/11)

1日にコンベヤー火災を起こした岩国市飯田町の日本製紙岩国工場に対し10
日、岩国地区消防組合が消防法に基づき、防火管理体制の強化などを求める指
導書を交付した。

指導書では、火災があったパルプ製造装置では99年11月に鎮火まで2時間
を要する火災があったことを指摘。今回の火災でも鎮火までに6時間もかかっ
たことから、防火管理体制の強化策として(1)点検・監視体制の強化(2)
定期的な清掃の充実(3)より有効な消火設備--などを求めた。また、改善
計画書と事故調査報告書を提出し、原因究明と再発防止に努めるように求めた。

同消防組合本部で野上悦生消防長から指導書を受け取った常務取締役工場長は
「外部の識者を交えた調査委員会を設置した。徹底して原因を究明して報告し
たい」と述べた。

◆解説

1999年11月以降、同工場であった火災は計9件。2007年には4カ月
間に3回相次ぎ、同組合が指示書を出しているとのことです。

消防組合は次の点を求めていますが、特に(2)は教訓とすべき点です。

(1)点検・監視体制の強化
(2)定期的な清掃の充実
(3)より有効な消火設備

14001/18001の審査において時々問題になるのが「指定可燃物」です。可燃物
が大量に保管されているのに届出されておらず、また防火・消火も考慮されて
いない状況が散見されます。

火災は安全上または環境上のみならずビジネス上も大きな影響を与えるもので、
日頃からの整理整頓が重要です。

★火災爆発の関連法令をESHエキスパートでご紹介しています!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

「これからの人生で今が一番若い」

■新着情報

・OHSAS18001の登録件数

・2008年度(平成20年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について

・廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則の一部を改正する省令等の公布
 について

・平成21年度土壌汚染対策セミナーの開催について

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報8件

■不法投棄関連情報

 全国の不法投棄情報3件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報11件

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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