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NO.241

ダイハツ竜王工場火災、1人死亡 メンテ中、2人重軽傷

■■ ESHの解決策
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                          2009.10.21 No.241

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

インフルエンザが猛威を振るっています。先日、いよいよ医療従事者への新型
インフルエンザのワクチン接種が始まりました。今後は基礎疾患のある人や妊
婦、乳幼児、小学生と優先順位に沿って接種される予定ですが、いつ成人に順
番が回ってくるのかは現段階では不明だそうです。引き続き感染予防を心がけ
ましょう!

さて、10月15日は昨年ユニセフによって制定された「世界手洗いの日」で
した。本来の趣旨は、「世界には石鹸で手を洗うことができないために、死ん
でしまう子どもたちがいる。もし石鹸を使って正しく手を洗うことができたな
ら100万人の子どもたちの命は救えるといわれている。石鹸で手を洗うこと
は、考えている以上に私たちを病気から守ってくれているのだ。ただし、正し
く洗わないと効果も半減する。」というものでした。

そして現在、日本では新型インフルエンザの脅威から身を守るために、こまめ
に手を洗うことが推奨されています。我が家の娘も保育園で習ってきた「あわ
あわ手洗いのうた」を歌いながら20秒ほど丁寧に手を洗っています。その様
子を見ていて、爪の間や親指、手首などちゃんと洗っていなかったなぁ、と気
づかされました。

これからの季節、インフルエンザだけではなく、風邪やノロウィルス、O-1
57など感染の危険が多く潜んでいます。皆さまも引き続き、手洗い、うがい、
マスクの着用を徹底して感染予防を心がけてくださいね。 (門)

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■環境不祥事の教訓

◆汚濁水流出:酸化チタン含む工場汚濁水流出 周辺影響なし-石原産業四日
市/三重 (10/15)

四日市市石原町の化学メーカー、石原産業四日市工場は14日、排水のくみ上
げ作業中に誤って酸化チタンを含む汚濁水約17立方メートルを工場外へ流出
させたと発表した。

同社四日市広報部によると、社員が水中ポンプで排水溝の排水をくみ上げて末
端排水口に送り込む作業をしていた際、誤って排水溝内の酸化チタンを含んだ
土砂などを巻き上げたという。同工場は1日から定期修理に入っていた。

同部は「末端排水口のpHは基準内で、周辺への影響はないと考える。近隣住
民や関係者にご迷惑をかけ、おわびする」と話している。

◆解説

同社の度重なる環境不祥事には、疑問を感じる読者も多いことと存じます。

同社のホームページには翌日に次のとおりニュースリリースをアップしていま
す。

【事故内容】

四日市工場は10 月1 日から定期修理に入り生産活動を停止しておりますので、
生産活動に伴うプロセス排水は発生しておりませんが、定期修理中も運転を継
続している石炭ボイラーからの冷却水など水質上問題のない排水については、
10 月13 日から直接放流する体制としておりました。定期修理期間中の排水量
変動に対しては、排水溝に大型水中ポンプを設置して排水を末端排水溝に送水
しておりましたが、同日、水中ポンプによる揚水作業を開始したところ、排水
溝内の堆積物を巻き上げ、濁水が四日市港に約17m3(約8分間)流出しました。
工場排水の浮遊物質量濃度は最大880mg/L(21 時18 分時点の自社分析値)と
なっており、排水基準(180mg/L 以下)を超えておりました。

【事故の原因】

排水溝からの水中ポンプによる揚水作業時に、排水溝の堆積物を巻き上げ
たことによります。

【周辺への影響】

堆積物は酸化チタンを含む土砂等と思われ、周辺への影響はないと考えており
ます。

★リスクコミュニケーションの詳細についてESHエキスパートで詳述していま
す!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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■労働災害の真相

◆ダイハツ竜王工場火災、1人死亡 メンテ中、2人重軽傷 (10/11)

10日午後2時40分ごろ、滋賀県竜王町、ダイハツ工業滋賀竜王第1工場第
3鋳造工場から出火、工場内の約千平方メートルを焼き、約5時間後に消した。
この火災でダクトの交換作業をしてい会社員(22)が死亡し、2人が重軽傷
を負った。

近江八幡署や近江八幡消防署によると、出火当時、ダイハツの従業員9人と外
部の下請け業者の4人がダクトの交換やアルミ溶解炉の点検をしていた。

死亡した男性は下請会社の社員で、高さ5メートルの作業用通路で倒れていた
という。下請会社社員(42)が全身にやけどを負う重傷、ダイハツの男性従
業員(50)が軽いやけどを負った。

ダイハツによると、現場はアルミくずを炉で溶かしてエンジン部品などに加工
する工場で、この日は休業だった。従業員によると、ダクトの連結部分を外し
た際、約3メートル下の溶解炉にダクト上にあったアルミ粉と思われる粉じん
が落ち、急に火柱が上がった、という。炉の開口部には断熱カバーがかぶせて
あったが、炉内にアルミ粉が混入した可能性がある、という。

火災後、会見したダイハツ工業の副社長は「亡くなられた方には心から哀悼の
意を示したい。原因を究明し、再発防止に努めたい」と謝罪した。

◆解説

同社のホームページでは、10/13に「お知らせとお詫び」がニュースリリース
されています。原因については、警察署、消防署に全面協力し究明中、とのこ
とです。企業の広報の対応は素早くなっていますね。

ダクトの交換作業中とのことで、下部の炉の開口部には断熱カバーがかぶせて
あったとのことですが、その養生が十分ではなかったものと考えられます。

この事故の場合に役に立ったか否かは不明ですが、火傷の際には大量の水での
冷却が有効な場合が多いと考えられます。

米国では火傷や薬傷に対して緊急(安全)シャワー、洗眼器が詳細に規定され
ています。日本のJISに相当する米国規格協会ANSI(American Nationa
l Standard Instituet)が10秒以内にアクセスできる位置に設置することのほ
か、流量や圧力など詳細を規定しています。

ボイラー室などでも緊急シャワーを見かけることは少ないのですが、高温、高
熱職場には備えておきたいものです。

★緊急シャワーの概要と関連法令をESHエキスパートでご紹介します!

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■今日の言霊

「これでいいのだ」

■新着情報

・電子マニフェスト普及促進キャンペーンについて

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■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報2件

■不法投棄関連情報

 全国の労働災害・書類送検情報3件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報16件

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