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NO.508

事業所火災「動画で避難行動イメージして」 京アニ事件教訓に京都市消防局が作成

■■ ESHの解決策
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2020.12.2 No.508

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

12月に入り、寒さが厳しくなってきました。早いものであと1か月足らずで今
年も終わりです。公私共に何かと慌しいこの季節ですが、思わぬケガなどしな
いよう、しっかりと気を引き締めて参りましょう。

さて昨日、今年の流行語大賞の発表が行われ、東京都の小池百合子知事らが呼
びかけた、新型コロナウイルスの感染防止を目的とする新概念、新習慣である
「3密」が年間大賞に選ばれました。

「3密」をおさらいすると「密閉、密集、密接」の3つの密から名付けられた
言葉です。第三波が猛威を振るう中、改めてこの基本に立ち返らなければなり
ませんね。3密の他にも「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン〇〇」
「Go Toキャンペーン」「ソロキャンプ」といった新型コロナウイルス関連の
言葉がトップ10に選ばれました。

来年の年末には明るい話題に関連した流行語が選ばれていてほしいと祈ってい
ます。(門)

 

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■環境不祥事の教訓

◆六甲山牧場に牛乳不法投棄 元副場長に有罪判決 地裁/兵庫 (11/29)

神戸市灘区の市立六甲山牧場の敷地内に、商品化できない牛乳約7トンを不法
投棄したとして廃棄物処理法違反の罪に問われた元副場長の男性被告(49)
に対し、神戸地裁は27日、懲役1年2月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6
月)の有罪判決を言い渡した。西森英司裁判官は「六甲山の地下水や河川、瀬
戸内海を汚染する恐れがあり、刑事責任は重い」と指摘。執行猶予付きとした
理由について「働きぶりを多くの職員が評価し、献身的に働いてきた」などと
述べた。

判決によると、牧場を運営する神戸みのりの公社職員の被告は2016年4月
~18年8月、別の元副場長=同罪で起訴=らと共謀し、食品に加工できない
乳房炎などにかかった牛の乳計7トンを288回にわたり牧場の土中に流した。

廃棄した牛乳は当初、浄化槽に流していたが、排水が基準値を超え、2015
年に市から改善勧告を受けた。浄化槽の保守管理の責任者だった被告は「公社
に廃棄乳を産業廃棄物として処理する経費がない」と判断。部下らに土中への
廃棄を指示した。

弁護側は牧場長ら上司は実務に疎く、被告が一人で市との折衝を担っていたと
し、「経費削減を方針とする公社との間で板挟みになった」と主張。公社には
禁錮刑以上で懲戒解雇になる就業規則があり、被告を慕った職員らから刑の減
軽の嘆願書が集まっているとして、罰金刑を求めていた。

西森裁判官は「上司がお飾り的存在だったのであれば、被告は廃棄乳を適正に
処理して六甲山や瀬戸内海の環境を守る、とりでだった」と指摘。「不法投棄
は詐欺的行為で懲役刑の選択は免れない」とした。一方で「多くの職員も寛刑
を望んでいる」として執行猶予付きとし、「被告が懲戒解雇に値するか否かは
公社の判断に委ねられる」と述べた。
(毎日新聞)

◆解説

本件については、次の報道もありました。

7年前から、担当の飼育員たちが死んだヒツジやヤギなど約60体を敷地内の
立ち入り禁止エリアに埋めていたことが発覚した神戸市立六甲山牧場。繁忙期
で人手が足りないときなどに、動物の死骸を適正に処理していなかったという。

「飼育員の間で(死骸処理の)マニュアルが徹底されず、前例踏襲の中で『そ
こに埋めといたらいいんじゃないか』という安易な発想があったようだ」

同牧場を運営する神戸みのりの公社(同市西区)の理事長は記者会見で、「飼
育員に法令違反の認識がなかった」とし、「お客さまにご迷惑をかけ申し訳な
い」と謝罪した。

昨年11月までに飼育員9人が敷地内に埋めた動物は、ヒツジやヤギ、豚、ウ
サギ、アヒル、モルモットの6種で推計64体。同牧場では牛や馬も飼ってい
るが、大型動物は適正に処理していたという。
(2020/3/19 神戸新聞NEXT)

化学物質とは異なり環境への影響は限定的ではあります。しかし、神戸市が約
6割を出資する一般財団法人であり、その公益性からも法令違反は避けなけれ
ばなりません。

「内部の通報を受けた調査により発覚した」とのことですが、不法な対応を隠
しておける時代ではないことを認識する必要があります。

被告は「公社に廃棄乳を産業廃棄物として処理する経費がない」と判断したと
のことですが、同牧場の職員は16名程度のようで経営資源が限られていたのか
もしれません。

公社の理事長は、「飼育員に法令違反の認識がなかった」と言っていますが、
コンプライアンス教育をしていたのか、経営資源を適切に投入していたのか、
自らが反省する必要があるのではないでしょうか。

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■労働災害の真相

◆事業所火災「動画で避難行動イメージして」 京アニ事件教訓に京都市消防
局が作成 (11/16)

京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオで発生した放火殺人事件を受
け、市消防局は事業所向けに火災時の避難行動を解説する動画を作成した。避
難をイメージしやすくするのが狙いで、研修や訓練などにも生かす。市消防局
は「動画を活用し、少しでも火災の被害をなくしていきたい」としている。

動画は約14分間の「総集編」などで、市消防局が事件を受けて3月にまとめ
た「火災から命を守る避難の指針」を基に作成した。架空の事業所を舞台にし、
消防局の職員らが社員として出演。煙を吸わないよう姿勢を低くして移動した
り、2階のベランダの手すりにぶら下がって地上に下りたりする方法を実演し
ている。

予防部予防課の山之内大輔・文化財係長は「火災時は瞬時の判断が求められる。
避難のポイントを分かりやすく伝え、シミュレーションできるように作成し
た」と語る。

9日には市消防活動総合センター(南区)で動画を活用した研修や訓練があり、
南区内の44事業所の防火管理者など70人が参加。動画の上映後、消防隊員
の訓練用の施設で実際に木を燃やし、煙が充満した部屋から姿勢を低くして避
難した。

服に着火した際に床を転がって火を消したり、煙の侵入を防ぐためテープで扉
に目張りをしたりなど、動画に登場した対策を体験。参加した50代男性は
「煙の怖さを実感した。会社に戻って社員と共有したい」と話した。

動画は市消防局のホームページ(https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/page/0000271405.html)で閲覧できる。
(毎日新聞)

◆解説

このYouTube動画は秀逸です。特に「サバイバル避難編」は見る価値があると
思います。

もし、あなたの着衣に火がついてしまったらどうしますか?

私は知りませんでしたが、この動画では、ストップ、ドロップ&ロールという
方法を紹介しています。

着衣に火が付いてしまったとき、立ったままだと上方に炎が拡大し、口から熱
気や煙を吸い負傷してしまうとのことです。

(1) 素早く寝転がり、手で目、鼻、口を覆い、

(2) 燃えている箇所を床に押し付けて火を消す(その際にごろごろと体をロー
リングすると有効)

この動画に加えて、自治体の消防本部が貸し出している例も多い、煙体験ハウ
スを利用して、煙による視界不良を認識することも有効です。

遊び半分の避難訓練を卒業して、より実践的な訓練を実施することを期待しま
す。

この記事に関する解説は、YouTubeチャンネル「安全衛生アカデミー」でもお
伝えしています。どうぞご覧ください。

https://youtu.be/ZdfoCZpp3vA

★避難時に心掛けたい「Stop&Goルール」「STAR」について「ESHエキスパー
ト」で解説しています!

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

 

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

3つのF
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■新着情報

・今号はお伝えする新着情報はありません

■環境不祥事の教訓

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 5件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 14件

 

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

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【発行元】
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