余ったコンクリートを学校に不法投棄か 鹿島を書類送検
■■ ESHの解決策
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2016.5.25 No.399
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支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
週末は全国各地で夏日となり、熱中症の注意が呼びかけられました。熊本の避
難所では、食中毒の発生や体調不良を訴える方も多いそうですが、これから暑
さが厳しくなる中で、被災者の皆様の健康管理が心配ですね。
さて、リオ五輪に向けてバレーボールの最終予選が東京体育館で行われていま
す。先日、女子は閉幕しましたが、３位という結果で見事、出場権を獲得しま
した。
私もほぼ毎試合テレビで観戦していましたが、後半戦になるにつれ選手の皆さ
んに「なにがなんでもオリンピックへの切符をつかみとるんだ！」という気迫
がみなぎっていたように感じます。
２８日（土）からは男子大会が開幕します。全日本男子チームにとっては２大
会ぶりの五輪出場をかけた試合です。女子に続いて出場権を獲得できるよう、
頑張ってほしいです。（門）
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☆発行日の変更について
本メルマガは毎月第１,３水曜日に発行しておりますが、ＧＷ期間と重なるた
め、５月と６月は第２，４水曜日の発行とさせていただきますので、ご了承く
ださい。
【５・６月の発行日】
・５月１１日（水）
・５月２５日（水）
・６月８日（水）
・６月２２日（水）
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■環境不祥事の教訓
◆余ったコンクリートを学校に不法投棄か 鹿島を書類送検 (5/19)
東京都内の中学校の建て替え工事で余ったコンクリートおよそ５６０キロを、
学校の敷地内に不法に投棄したとして、警視庁は、大手建設会社の鹿島と現場
監督をしていた社員を、廃棄物処理法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、大手建設会社の鹿島と現場監督をしていた３０歳の社員
で、警視庁の調べによりますと、おととし１月、東京・中野区にある中学校の
建て替え工事で余ったコンクリートおよそ５６０キロを、学校の敷地内に不法
に投棄したとして、廃棄物処理法違反の疑いが持たれています。
これまでの調べで、余ったコンクリートは校舎の建て替えに伴う工事で、学校
の敷地を掘っていた場所に流し込んで捨てられていたということです。
おととし、警視庁や東京都に「コンクリートなどが地中に埋められている」と
匿名の通報があり、鹿島が掘り起こしたところ、コンクリートなどが見つかっ
たということです。警視庁によりますと、調べに対し社員は「工期が２か月ほ
ど遅れていて短縮するよう言われていた。あとで取り除くつもりだった」と供
述し、容疑をおおむね認めているということです。
鹿島は「関係の皆さまに多大なご迷惑をおかけし、深くおわびするとともに、
施工管理の徹底と再発の防止に努めます」とコメントしています。
（NHK NEWS WEB）
◆解説
別の記事では、「警視庁生活環境課は、コンクリートを産業廃棄物として処理
する手間を省くため、下請け業者に指示して不法投棄させたとみている」と報
じています。（日本経済新聞）
余ったコンクリートは、一般的には「残コン」と呼ばれています。
日本コンクリート工学協会の資料によれば、残コンの量を全国で足し合わせる
と、なんと年間で150～200万m3にもなるそうです。
残コンは、ほとんどが再利用されることなく産業廃棄物として処理されていま
すが、これまで施工者は、生コン工場任せにし、生コン車で工場に持ち帰らせ
ることが多く、また、ほとんどの場合で処理費用が無償であったこともあり、
施工者に処理の責任があることを見落しがちでした。
もちろん、ゼネコンの現場代理人の責任は大きいのですが、業界全体として残
コンの低減に取り組む必要があります。
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■労働災害の真相
◆梱包用の機械にはさまれ男性死亡／富山 (5/9)
富山北警察署によると、9日午後0時20分ごろ、富山市海岸通にある三菱レイヨ
ンの関連会社、富山フィルタートウのタバコのフィルター用の繊維を作る工場
で、製品の梱包作業を行っていた三菱レイヨンの社員(21)が梱包する機械に左
腕を挟まれて倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが死亡が確認された。
この機械は金属製の枠が上下に動いて製品が入った段ボールをテープで梱包す
るもので、男性は、この枠に挟まれたとみられる。
（KNBニュース）
◆解説
21歳の尊い命が失われました。とても残念な事故です。
平成27年の労働災害による死者は、972人となり、統計を取り始めて以来初め
て1,000人を下回りましたが、北野武の言葉を借りれば、972人死亡の事故が、
1件あったのではなく、一人ひとりの悲惨な事故が972件あったのです。
事故の原因は、報道からはわかりませんが、おそらくハード・ソフト両面に問
題があったのだと推察されます。
もしも原因の一つに不安全行為があったとしても、管理監督者はそれを根本原
因と断定してはなりません。
英国規格協会（BSI）は次のように記しています；
事故の80%は、マネジメントを行っている人の過失の結果である。
事故調査を行うと、ほぼ事故を起こしてしまった人が犯した間違いに焦点をあ
てがちであるが、事故を起こした風土や物理的環境を作ってしまったマネージ
ャー（経営層、管理者層）に焦点をあてないことがより深刻である。
梱包機械の事故は多発していることを念頭に、事故の防止に万全を期して欲し
いものです。
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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■今日の言霊
大丈夫だ～
■新着情報
・平成27年の労働災害発生状況：初めて1,000人を下回る
■環境不祥事の教訓
より詳細な解説と参考事例紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報 ４件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報 ２３件
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