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NO.416

作業員死亡のリサイクル会社、3件目書類送検/奈良

■■ ESHの解決策
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                          2017.2.1 No.416

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
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◆ご挨拶

週末、春を思わせるぽかぽか陽気に誘われ、愛犬とドッグランで楽しんできま
した。普段なら1時間も遊んだら寒さに耐え切れずカフェに入るか、帰宅する
のですが、暖かい日差しの下、他の飼い主さんとのんびり談笑することができ
ました。

まだまだ真冬の寒さは続きますが、少しずつでも確実に春の足音は近づいてい
るのですね。

一方で、インフルエンザが猛威を振るっています。娘が通う小学校でも、学級
閉鎖が相次いでいます。

予防接種を受けたことと冬を忘れさせる暖かい陽気に、つい気も緩んでしまい
がちでしたが、再度気を引き締めて予防に努めたいと思います。

皆さまもどうぞお気をつけください。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆石綿工事届け怠った疑い、堺市と職員4人を書類送検/大阪 (1/17)

堺市北部地域整備事務所(同市北区)の倉庫の解体工事でアスベスト(石綿)
が検出された問題で、担当部局への届け出を怠ったとして、大阪府警生活環境
課は17日、大気汚染防止法違反の疑いで、工事を発注した法人としての堺市
と、担当の市建築課長(52)ら職員4人を書類送検した。

同法は平成26年の改正で、石綿が含まれる建材や工事方法について、発注者
が事前に自治体へ届けるよう義務付けた。生活環境課によると、この規定の適
用で立件されるケースは珍しい。

送検容疑は共謀し、倉庫の煙突の耐熱材に石綿が含まれていたのに、工事の1
4日前までに石綿対策を担当する市環境対策課に届け出ず、昨年6月18日に
解体した疑い。

生活環境課によると、4人は「石綿が含まれているという認識はなかった」と
説明。業者に対して、工事前に煙突の石綿を調査するよう指示していなかった。

市によると、解体により多数のがれきが隣接する保育園に落下したが、土壌調
査で石綿の繊維は検出されなかった。煙突の解体は着工当日に終了。建物全体
の工事は一時停止中で、石綿の飛散を防ぐ措置を取っている。

竹山修身市長は「遺憾であり、厳粛に受け止める。再発防止に徹底して取り組
む」とのコメントを出した。
(産経WEST)

◆解説

堺市と、担当の市建築課長(52)ら職員4人が書類送検されました。

本件の適用法令は大気汚染防止法の次の条文です;

(特定粉じん排出等作業の実施の届出)
第十八条の十五  特定粉じん排出等作業を伴う建設工事の発注者又は特定工
事を請負契約によらないで自ら施工する者は、特定粉じん排出等作業の開始の
日の十四日前までに、環境省令で定めるところにより、次に掲げる事項を都道
府県知事に届け出なければならない。

「特定粉じん排出等作業」とは、吹付け石綿その他の特定粉じんを発生し、又
は飛散させる原因となる建築材料で政令で定めるもの(現時点ではアスベスト
のみ)が使用されている建築物その他の工作物を解体し、改造し、又は補修す
る作業のうち、その作業の場所から排出され、又は飛散する特定粉じんが大気
の汚染の原因となるもので政令で定めるものです。

政令で定める作業は、次に掲げる作業です;
一  特定建築材料が使用されている建築物その他の工作物を解体する作業
二  特定建築材料が使用されている建築物等を改造し、又は補修する作業

解体のみならず、改造や補修も含まれる点に注意が必要です。

書類送検されても刑が確定した訳ではありませんが、「知らなかった」では済
まないことを認識しなければなりません。

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■労働災害の真相

◆作業員死亡のリサイクル会社、3件目書類送検/奈良 (1/19)

奈良市南庄町の木材リサイクル会社「I・T・O」の2工場で約1か月間に作
業員3人が死亡した事故で、奈良労働基準監督署は19日、南庄工場での昨年
9月の事故について、同社と生産管理課長(41)を労働安全衛生法違反容疑
で書類送検した。書類送検は3件目。

発表では、同社と課長は昨年9月5日、南庄工場で男性派遣社員(45)にベ
ルトコンベヤー上の廃棄木材から異物を除去する作業をさせる際、非常停止装
置を設けなかった疑い。男性はベルトコンベヤーに転落し、破砕機に巻き込ま
れて死亡した。
(読売新聞)

◆解説

亡くなった3名の方は、いずれも派遣社員であったことも罪深いですね。

一人目は、回転軸に覆いや囲い等を設けず、ベルトコンベヤーを送る回転軸に
右半身が巻き込まれ死亡。

二人目は、技能講習を修了していない男性派遣社員に無資格でショベルカーを
運転させ、ショベルカーと停止中のトラックに挟まれ死亡。

三人目は、コンベヤーに非常停止装置を設けず、何らかの理由により、コンベ
ヤーにて破砕機まで運ばれ巻き込まて死亡。

いずれも労働安全衛生法を順守していれば防ぐことができた死亡災害です。

3件のうち2件はコンベヤーに関連するもので、コンベヤーを使用する事業所に
はこの教訓を活かして欲しいものです。

★コンベヤーに非常停止装置を設けなければならない要件など本事例に関連す
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■今日の言霊

  経験と実績がない場合、エネルギーと情熱を売り込むべきだ

■新着情報

・労働安全衛生規則第95条の6の規定に基づき厚生労働大臣が定める物等の
 一部改正

・食品リサイクル法の判断基準省令等の改正及び食品関連事業者向けガイド
 ラインの公表

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

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■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 3件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 21件

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