利根川・化学物質検出:HMT法的規制、知事「評価する」/群馬
■■ ESHの解決策
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2012.8.22 No.309
企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
相変わらず厳しい暑さが続いていますが、それでも朝晩の涼しい風にほっと一
息ついたり、夜には虫の声が聞こえてきたりと、少しずつ夏も終わりに近づい
ているようです。
夏の疲れが出やすい時期となりますので、皆様くれぐれもご自愛くださいね。
ロンドン五輪も閉幕し、お祭りの後の寂しさみたいなものを感じていましたが、
先日のメダリストによるパレードの様子にはとにかく驚きました。約50万人
が沿道を埋め尽くしたのだとか。
それだけ多くの人がロンドン五輪で感動したということなのでしょうね。すべ
ての選手に「感動をありがとう」と伝えたいです。(門)
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本メールマガジンの有料版『ESHエキスパート』が先日100号を迎えることがで
きました。
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なお、下記の配信スタンド変更手続きを実施いただきますと、更に割引させて
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★100号発行に寄せられた読者様の声
・100号おめでとうございます。弊社は外資系企業なのですが、ベストプラク
ティスでESH先進国の事例を紹介していただけるのが大変助かっています。
これからも200号目指して頑張ってください。
・昨年の震災の折には、ESHエキスパートで提言されているリスクマネジメン
トの重要性を痛感いたしました。これからも現場に密着した問題提起を期待
しています。
・いつもESH関連情報のご提供ありがとうございます。ESHエキスパートを社内
配信しておりますが、当社従業員に大変好評です。特に「今日の言霊」は個
人的にとても楽しみにしています。
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★★★【重要】配信スタンド変更手続きのお願い★★★
読者の皆様、いつもメルマガのご愛読ありがとうございます。
当メルマガはこれまで「まぐまぐ」「メルマ」などの無料配信スタンドを利用
し、配信しておりました。しかし、無作為に広告が入ってしまうなど読者の皆
様にはご迷惑をお掛けしておりました。
そこで今後、自社配信に変更することにいたしました。
つきましては、大変お手数ですが、次のサイトより登録のお手続きをお願いい
たします。
登録はコチラから→ http://www.esh.co.jp/mailmaga_touroku.html
◆現行の「まぐまぐ」「メルマ」からの配信は移行が完了次第、停止させてい
ただく予定ですので、早急にお手続きをお願いいたします。
ご迷惑・お手数をお掛けしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいた
します。
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■環境不祥事の教訓
◆利根川・化学物質検出:HMT法的規制、知事「評価する」/群馬 (8/10)
利根川水系の浄水場で5月に基準値を超えるホルムアルデヒドが検出された問
題を受け、環境省が設置した検討会は9日、原因物質となったヘキサメチレン
テトラミン(HMT)を水質汚濁防止法の指定物質に追加すべきだとする提言
をとりまとめた。これまでHMTの法的規制を求めてきた大沢正明知事は「評
価する。早急にこれを踏まえた対策を実施してほしい」とするコメントを発表
した。
提言は、HMTを指定物質に追加する理由について「応急の措置が講じられ、
迅速な対応が可能となる」「HMTを含む廃液の取り扱いについて事業者に注
意を促す効果がある」などとした。濃度は1リットルあたり0.8ミリグラム
とした。また、HMT以外にもホルムアルデヒド生成の原因となりうる物質は
多数あるとみられており、これらについても「知見の集積を進め、取り扱いを
検討すべきだ」とした。
◆解説
利根川水系のHTMに問題については、日経エコロジー8月号でも特集記事が
掲載されていました。
それによると、水質上の問題となる有害性の高いホルムアルデヒドを作り出す
ような、他の物質と化学反応することにより毒性を持つ物質を「前駆物質」と
言いますが、ホルムアルデヒドの前駆物質は85物質もあるとのことです。
もし、これらをすべてを水質汚濁防止法の排水規制物質にしたら、事業者にと
っては水質測定だけでも大きな負担となり、現実的ではないでしょう。
そこで、事故時に迅速な措置と報告を求める「指定物質」への追加が現実的な
対応として提言されたようです。
さて、この指定物質ですが、ISO14001の審査などにおいて、未だに適切に認識
されていなケースが散見されます。対象物質の特定と緊急事態対応への考慮を
見直すことを期待します。
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■労働災害の真相
◆爆発は独断の手動解除が原因 (8/7)
山口県和木町の三井化学岩国大竹工場プラント爆発事故で、三井化学の事故調
査委員会は6日、作業員がプラントの緊急停止システムを独断で手動解除した
ために爆発につながったとする調査結果をまとめた。小川輝繁委員長が同日、
工場で会見し、明らかにした。
事故当時、爆発したタイヤ接着剤原料レゾルシン製造プラントの酸化塔は緊急
停止システムが作動。空気注入を止め、窒素によるかき混ぜと緊急冷却水によ
る冷却が進められていた。
小川委員長によると、プラント運転担当の班長男性(58)が冷却速度が遅いと
感じ、緊急冷却水よりも通常運転時の循環水の方が早く冷却できると思い込み、
システムを手動解除したという。解除のための具体的な条件はマニュアルには
記載されていなかったが、必要な上司の了解を得ていなかった。事後報告もし
なかったという。
小川委員長は、解除すれば、冷却に効果のある窒素によるかき混ぜも停止する
ことを班長が失念していたと指摘。この結果、塔内の温度が部分的に上昇して
過酸化物の分解が進み、内部の温度と圧力が急激に上がって爆発につながった
としている。
(中国新聞)
◆解説
社員1名が死亡、家屋損傷 999軒、経済的損失60億円のこの爆発事故は、わず
か一つのスイッチの誤操作が原因であると中間報告されていましたが、その実
態が明らかになりました。
プラント運転担当の班長男性(58)がプラントの緊急停止システムを手動解除
したとのことですが、夜勤時における班長ということは、その場においては最
高責任者だったということでしょう。上司の了解など得ている余裕もないでし
ょうし、上司が判断できるとも考えられません。
「冷却速度が遅いと感じ」というのは、どの程度の切迫感であったのかは不明
です。
私も化学プラントの運転に従事した経験がありますが、思うように追随しない
計器の値を睨みながら制御盤で操作する緊迫感は、福島原発事故の状況とも重
なります。
もしかすると手動解除しなくても暴走反応に至った可能性もあるかもしれませ
ん。
事故調査委員会は、「緊急停止後の温度の低下が遅いことなどを示す基準値の
記載がないことからマニュアルや教育資料の不備についても二次要因として挙
げた」との報道もあるようですが、班長一人の責任で済ませることのないよう
期待します。
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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める
◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■今日の言霊
ゴールなのか、スタートなのか、分からなくなった
■新着情報
・セクシュアルハラスメント対策について
・リーフレット「有機溶剤を正しく使いましょう」の公表
■環境不祥事の教訓
より詳細な解説と参考事例紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報 6件
■不法投棄関連情報
全国の事故・事件情報 1件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報 13件
★不祥事・災害事例の出典:明記のないものは毎日新聞
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