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NO.585

工場排水から基準値超える有害物質 群馬・伊勢崎市

■■ ESHの解決策
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2024.2.21 No.585

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

初夏のような暑さになったかと思えば、真冬の寒さに逆戻り。寒暖差が激しく、
体調が優れないという方も多いのではないでしょうか?

気温差(7℃以上)が大きいと「寒暖差疲労」が起こりやすくなるそうです。
寒暖差疲労とは、体温を調節する自律神経が過剰に働いてしまい、全身倦怠感、
冷え症、頭痛、首こり・肩こり、胃腸障害、イライラ、不安、アレルギー(鼻
炎症状)などの様々な症状が出てしまう「気象病」の1つです。

寒暖差疲労には次の対策が有効とされています。
1.体を中から温める(食事)
2.体を外から温める(入浴、服装など)
3.体を軽く動かす
4.ゆっくりと深い呼吸を行う
5.腸内環境を整える(ヨーグルトや納豆などの発酵食品)

ぜひお試しください!(門)

 

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◆オンラインセミナー「安全衛生エキスパート」録画受講のお知らせ

「労働安全衛生を体系的に学ぶ機会はないか?」というご要望にお応えし、
弊社では、2021年4月より6コースのオンラインセミナーを開催し、企業内安全
衛生担当者、コンサルタント、ISO審査員など多くの方々に受講いただき、
高いご満足を頂戴しております。

詳細は次のサイトをご覧ください。

https://esh.hp.peraichi.com/2022seminar

 

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■環境不祥事の教訓

◆工場排水から基準値超える有害物質 群馬・伊勢崎市(2/16)

群馬県伊勢崎市は16日、同市柴町にある工場の排水から、基準値(1リットル
当たり0.2ミリグラム)の3500倍のジクロロメタンを含む有害物質が確認され
たと発表した。ジクロロメタンは塗装の剥離や金属の脱脂などに用いられ、
発がん性があるとされる。市は同日、工場からの排水を停止させる措置を取っ
た。周辺河川などの水質を調べた結果、同市戸谷塚町の調整池で環境基準値
(同0.02ミリグラム)の約6倍(同0.13ミリグラム、速報値)のジクロロメタ
ンが検出された。

広瀬川を経由してつながる利根川についても関東地方整備局が調べている。
水質汚染の可能性があるとして、市は周辺の川に入らないよう呼びかけている。

市によると、排水1リットル当たりでジクロロメタンが700ミリグラム、トリク
ロロエチレン(基準値0.1ミリグラム)が0.76ミリグラム検出され、いずれも
基準を超過した。

複数の事業場を対象にした水質調査の一環で、14日に同工場の排水を採取。
16日に分析結果が判明した。市は排水が流入する調整池と車川(同市堀口町)、
韮川(同市長沼町)の3地点で水質を調べ、調整池のみ基準超過を確認した。

排水を処理する機械の一部故障が原因とみられるが、14日中に修繕されたとい
う。
(上毛新聞)

(続報)伊勢崎 工場排水から基準値超の有害物質 周辺河川は下回る/群馬
(2/17)

群馬県伊勢崎市で工場の排水から基準値を超える有害物質が確認された問題で、
市は水質調査の速報結果を発表し、工場近くにある調整池でも基準値を上回っ
たものの、周辺の河川では基準値を下回ったことを明らかにした。

伊勢崎市によると、市が14日、広瀬川の支流、車川に排出している伊勢崎市柴
町にある工場の排水を調査したところ、基準値を超える「ジクロロメタン」や
「トリクロロエチレン」などの有害物質が確認された。

市は周辺の河川など3つの地点で水質調査を行い、16日速報結果を発表した。
それによると、工場からの排水が流れ込む調整池では基準値の6.5倍にあたる
濃度の「ジクロロメタン」が確認されたという。

一方、車川とその下流にある韮川では有害物質はいずれも基準値を下回ったと
いう。

工場側は市の聞き取りに対し、「ジクロロメタン」は業務で使用していて、
汚水処理設備に問題があったと説明している。いまのところ被害の情報は入っ
ていない。

市などは引き続き、水質の状況や原因を調べることにしていて、詳しい調査
結果がわかるまでは周辺の川に入らないように呼びかけている。
(NHK NEWS WEB)

◆解説

本件が判明したのは、行政による複数の事業場を対象にした水質調査の一環で、
同工場の排水を採取し、翌々日に分析結果が判明したとのことです。

いわゆる”立入採水”の結果となります。

EHS監査においては、立入採水への対応が明確になっていないケースが散見さ
れます。必ず同一サンプルを自社でも分析依頼することをお薦めします。

それは、行政側が採水する際に、その一部を自社が用意した採水容器に分けて
もらうことです。

それにより次の利点があります。
・行政より早く結果を知ることができる
・分析のばらつきを指摘することができる(特にBOD)

立入採水に対する対応を明確にしておきましょう。

★米国の排水測定の精度管理のポイントを「ESHエキスパート」で解説してい
ます!

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■労働災害の真相

◆大林組「鉄骨の重さで計算ミス」 想定以上の荷重か 東京駅近くの建設現
場事故 (2/11)

昨年9月、JR東京駅近くのビル建設現場で7階部分から鉄骨の梁と共に作業員
5人が転落し死傷した事故で、工事を請け負った大林組が「鉄骨の重さの計算
ミスがあった」と警視庁に説明していることが11日、捜査関係者への取材で
分かった。梁を支える「支保工」と呼ばれる仮設の土台に、想定以上の重さが
かかった可能性があり、警視庁は業務上過失致死傷の疑いで捜査している。

工事は大林組と大成建設の共同企業体(JV)が請け負っていた。支保工は3階
から組まれ、7階部分の梁と梁の継ぎ目付近を支えていたとみられる。大林組
は1月、ホームページで「被災者の方々の行動や作業に関して問題は一切なく、
責任は当社側にあるものと考えている」と公表。支保工の強度計算や落下対策
などを見直したとして工事再開を発表していた。

事故は昨年9月19日午前9時20分ごろ、東京都中央区八重洲で発生。男性作業員
5人が7階部分から3階に落ち、2人が死亡、3人がけがをした。
(産経新聞)

◆解説

日本を代表する大手ゼネコンの共同企業体であり、「鉄骨の重さの計算ミス」
とし、「被災者の方々の行動や作業に関して問題は一切なく、責任は当社側に
あるものと考えている」と全面的に非を認めていることは前代未聞ではないで
しょうか。

同社のホームページでは、計算ミスの対策について次のとおり記しています。

(1)施工計画の再構築及び再承認等
ア 鉄骨工事計画の見直し
東京本店工事部門・安全部門の管理の下、鉄骨工事の施工ステップや組み立て
中の鉄骨を支える支保工等の強度計算、落下対策等を改めて見直し、本件事故
原因のあらゆる可能性を考慮のうえ安全性を十分に確保した施工計画を再構築
しました。

しかし、再発防止については、あまり明確ではないように感じます。
https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20240112_1.html

管理面の落ち度が作業者の命を奪う事故が二度と起きないことを願うばかりで
す。

★工場などに建築物を施工する際にゼネコンを管理するポイントを「ESHエキ
スパート」で解説しています!

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

物事を変える唯一の方法は行動すること

■新着情報

・「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル(ver5.0)」の公表

・YouTube「安全衛生アカデミー」新着動画

化学物質に暴露された女性社員の悲劇、7000人のチャンネル登録者、視聴者
へのお願い
https://youtu.be/8mTGt0SK1Mk

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■環境不祥事の教訓

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■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 3件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 27件

 

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