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NO.420

未処理汚水こっそり放出 「秘密の管」111カ所/仙台

■■ ESHの解決策
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                          2017.4.5 No.420

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
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◆ご挨拶

各地で桜が開花し、週末はお花見をする方が多かったようですが、朝晩は冷え
込みが厳しく大変だったかもしれませんね。いよいよ新年度がスタートしまし
た。気分も新たに頑張ってまいりましょう。

さて、例年ご紹介している、財団法人社会経済生産性本部から今年の「新入社
員タイプ」が発表されました。今年の新入社員は「キャラクター捕獲ゲーム
型」です。

【キャラクター捕獲ゲーム型】
キャラクター(就職先)は数多くあり、比較的容易に捕獲(内定)できたよう
だ。一方で、レアキャラ(優良企業)を捕まえるのはやはり難しい。すばやく
(採用活動の前倒し)捕獲するためにはネット・SNSを駆使して情報収集し、
スマホを片手に東奔西走しなければならない。必死になりすぎてうっかり危険
地帯(ブラック企業)に入らぬように注意が必要だ。はじめは熱中して取り組
むが、飽きやすい傾向も(早期離職)。モチベーションを維持するためにも新
しいイベントを準備して、飽きさせぬような注意が必要(やりがい、目標の提
供)。

昨年流行したポケモンGOにちなんだようですが、やや無理やり当てはめたよ
うな気がしないでもありません。私の個人的な感想はさておき、新入社員の皆
様のご活躍をお祈りしたいと思います。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆未処理汚水こっそり放出 「秘密の管」111カ所/仙台 (4/2)

仙台市が、大雨のときにマンホールなどから汚水があふれないよう、未処理の
ままの汚水を「秘密の管」から川などに流していた。「緊急避難」として、3
0年近く前からこっそり行われてきた実態が、3月の市議会で明るみに出た。
市は国土交通省にも初めて報告。「好ましくない」と改善を求められている。

仙台市の下水道は、雨水と汚水が別々に流れる「分流式」が面積の8割を占め、
汚水は処理場で浄化しないと川や海に出て行かないのが原則だ。だが実際には、
地中管のひびなどから雨水が汚水管に入り込み、雨天時には管の容量をオーバ
ーしてしまう。このためマンホール内の水位が上がった際、汚水を雨水管にバ
イパスする「緊急避難管」が、市内111カ所でつくられていた。

仙台市で分流式の処理が始まったのは1979年。当初から大雨のたび、郊外
のくぼ地などで、マンホールやトイレから汚物まじりの水がふきだすことが相
次いだ。苦情が殺到し、下水道の現場担当者は苦肉の策をとる。マンホールか
ら近くの雨水管までの「抜け穴」を緊急工事でつくり、地上にあふれるのを抑
えようとしたのだ。

これでは、雨水で薄まるとはいえ、家庭の汚水が一時的に川などに放出される。
「後ろめたさもあり公表してこなかった」と下水道調整課長は説明する。

管は下水道台帳図にも載っていない。市が把握する最も古い管は1990年に
つくられたが、もっと昔からあった可能性もある。暫定措置のはずが、約3年
前までズルズルと緊急避難管はつくられ続けた。

市民からの情報開示請求を受け、市は経緯を確認。3月議会の予算等審査特別
委員会で、庄司あかり議員(共産)の質問に村上貞則建設局長が「公衆衛生や
水質汚濁防止という下水道の目的からは好ましくない。やむにやまれぬ対応だ
ったが、今後改善が必要」と答えた。2月には国交省に実情を「告白」した。

仙台は70~80年代、市街地が郊外に急拡大したが、汚水に比べ雨水処理の
整備が遅れたことが問題の背景にある。解決のカギは、雨天時に汚水管に浸入
する水をどれだけ減らせるか。市は地中管のひび割れをカメラで調べて補修し
たり、民家を回って雨どいが汚水管に誤接続されているのを直させたりしてき
たが、追いつかないのが実情だ。

市は新年度、調査費を2倍強の1億500万円に増額し、緊急避難管の実態把
握も急ぐ。雨水の流入対策をとりながら、不要なものから塞いでいく方針だ。
(朝日新聞)

◆解説

本ケースを仙台市や自治体のみの問題と捉えてはなりません。

構内の雨水処理を考慮しておかないと、汚染された雨水を構外に放流すること
になりかねません。

特に雨水が排水処理施設に混入することにより、処理水量が増加し適切な処理
ができなくなる事態には注意が必要です。

特に近年の集中豪雨の多発は、設計時の雨水想定を上回るかもしれません。

ちなみに気象庁の大雨の定義は次のとおりです。

猛烈な雨:
1時間に80mm以上の雨

局地的大雨(ゲリラ豪雨):
急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十mm程度の雨量をもたらす雨

集中豪雨:
狭い範囲に数時間にわたり強く降り、100mm から数百mmの雨量をもたらす雨

雨水の排水処理施設への混入を見直しましょう。

★雨水系の監査に役立つ「水質汚濁防止法に基づく立入検査マニュアル策定の
手引き」(環境省)について「ESHエキスパート」でご紹介しています!

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  ☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
   採用されています。

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■労働災害の真相

◆茨城県の廃油処理工場で火災4時間半後鎮火1人死亡 (3/17)

17日正午ごろ、茨城県稲敷市釜井の三和油化工業茨城工場で「油が燃えてい
る」と119番があった。約4時間半後に鎮火し、建物内から1人の焼死体が
見つかった。40代の男性従業員と連絡が取れておらず、県警が身元確認を進
め、出火原因を調べている。56歳と35歳の男性従業員2人がやけどを負っ
た。

県警によると、工場では廃油を処理しており、出火時は廃油などが入ったドラ
ム缶の移動作業をしていた。建物内には多くのドラム缶があり、引火して爆発
するなどして燃え上がった。

県警は付近の道路を通行止めにし、市は一時、周辺の749世帯、計1931
人を対象に避難指示を出した。

避難所となった市立小学校には、工場周辺にいた人らが集まった。勤務先から
避難した男性(42)は「黒煙や火柱が見え、地鳴りもした」と疲れた表情だ
った。

現場は工業団地の一角で、付近には住宅やゴルフ場がある。同社は「近隣の皆
さまに深くおわびします」とのコメントを出した。
(日刊スポーツ)

◆解説

テレビニュースなどで映像をご覧になった方も多いかもしれません。凄まじい
爆発の様子はYoutubeにもアップされています。

アルコール類やシンナーなどの可燃性有機溶剤は、多方面で日常的に使用され
ているため、その怖さを忘れがちになります。しかし、ひとたび引火すれば大
変な事態となり消火は困難であることを、この動画は教えてくれます。

ドラム缶が爆発し、飛んでゆく映像は、安易に近づけないことを示唆し、消火
のあり方にも教訓を与えるものです。

安全教育に利用し、日頃の取扱いや緊急事態の教訓としていただくことが期待
されます。

なお、弊社では動画の利用に関する著作権などについて責任を負いません。

★可燃性有機溶剤(危険物第4類)の特性と安全教育に役立つ動画について「E
SHエキスパート」でご紹介しています!

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

  練習がしたい

■新着情報

★ISO45001のDIS2発行

・化学物質管理に関する相談窓口のご案内

・はしごや脚立からの墜落・転落災害防止リーフレット

・外国人建設就労者用教育テキスト

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 7件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 27件

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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