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NO.272

東京ドームシティ:コースターから男性転落 間もなく死亡

■■ ESHの解決策
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                          2011.2.2 No.272

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
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◆ご挨拶

先日、カタールで開催されたサッカーアジアカップが幕を閉じました。日本代
表チームは決勝戦で強豪オーストラリアを破り、4度目のチャンピオンに輝き
ました。夜中の放送にも関わらず、テレビの前で声援を送り続けた方も多いの
ではないでしょうか?

決勝戦が行われたドーハは、アメリカ・ワールドカップ予選で出場権を目前で
逃してしまった「ドーハの悲劇」が思い起こされる場所ですが、川島選手が試
合前に「自分たちが新しい歴史を作る」と話していたとおり、今回の日本代表
チームは、そうしたトラウマから完全に脱し、勝負強さを感じさせる戦いを見
せてくれました。

そして何より印象的なのは、歴代最長となる就任からの8戦不敗をマークして
タイトルを獲得したイタリアのザッケローニ監督の采配です。優勝の瞬間、選
手とともに全身で喜びを表現していた姿に、短期間で確かな信頼関係を築き上
げ、チーム一丸となって今回の優勝を勝ち取ったことを感じました。

「ザックジャパン」の躍進を期待したいですね。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆灯油流出:雪の重みで配管破裂-湯沢河川国道事務所/秋田 (1/26)

湯沢雄勝広域市町村圏組合消防本部に23、24の両日、湯沢市若葉町の住民
らから「油のにおいがする」との通報があった。追跡調査で、同市関口の国土
交通省湯沢河川国道事務所の暖房用配管が破損し、灯油が漏れ出して排水路を
通じて松沢川や雄物川へ流出したことがわかった。雪の重みが原因とみられる。

同事務所によると、灯油配管は事務所屋上に設置され、約1.7メートル積も
った雪の重みで壊れたらしい。24日午後4時ごろに破損が判明。雄物川水系
水質汚濁対策連絡協議会がオイルフェンスを張り油の回収作業をした。流出量
は不明。

地下タンク(容量2万5000立方メートル)に貯蔵した灯油を小分け用のサ
ービスタンクに送る仕組みで、同事務所の説明では10年8月に2万4960
立方メートルを給油。事故後の残存量は1万4000立方メートルだった。

同事務所副所長は「雪の重みによるものとはいえ、市民の皆様にご迷惑をおか
けし深くおわびする」と陳謝した。

◆解説

各地で豪雪の被害が報じられていますが、環境面でも影響があるようですね。

凍結での漏洩は珍しいことではありませんが、雪の重みでの配管破損は聞いた
ことがありませんでした。

豪雪の他にも台風・豪雨、強風、洪水・浸水、地震、そして新燃(しんもえ)
岳で進行中の噴火など、自然災害も考慮した環境マネジメントまたは危機管理
を整備することが期待されます。

EMSの緊急事態対応は各事業所が準備しており、危機管理プログラムは全社
で対応している例が多いですが、EMSと危機管理の連携が不明瞭な組織が散
見されます。

緊急事態対応と危機管理との連携をスムーズにするために、検討会や訓練を実
施し、組織の「社会的責任」を果たし、「社会的信用」を確保することを目指
して欲しいものです。

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■労働災害の真相

◆東京ドームシティ:コースターから男性転落 間もなく死亡/東京(1/30)

30日午後0時45分ごろ、東京都文京区後楽1の遊園地「東京ドームシティ
アトラクションズ」で、小型コースターから男性が転落した。東京消防庁によ
ると、男性は34歳で病院に運ばれたが死亡した。警視庁富坂署が業務上過失
致死容疑を視野に捜査を始めた。

富坂署などによると、事故があったのは「スピニングコースター舞姫」と呼ば
れる4人乗りの遊具。2人ずつが背中合わせに乗り込み、約300メートルを
左右や上下に動くという。男性は7~8メートルの高さから転落したらしい。
遊園地は事故後間もなく閉園し、営業を見合わせている。

同遊園地では昨年12月、ジェットコースター「サンダードルフィン」の金属
製部品が走行中に落下し、地上にいた小学3年生の女児(9)が脇腹に軽傷を
負った。同11月にも、開園前に垂直落下型アトラクション「タワーハッカ
ー」を点検していた女性従業員(26)が指を3本切断する事故があった。

【続報】コースター事故:東京ドーム社捜索へ 安全バー固定不徹底(1/31)

東京都文京区の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」で小型コースタ
ーから羽村市の会社員(34)が転落して死亡した事故で、乗客の安全バーを
手で触って固定状況を確認する作業が日常的に徹底されていなかった疑いが強
いことが捜査関係者への取材で分かった。事故の際もしっかり固定されていな
かったとみられる。警視庁捜査1課は、運営する「東京ドーム」社がアルバイ
トの係員などに必要な作業を徹底させず安全管理に不備があった可能性もある
とみて、近く業務上過失致死容疑で同社を家宅捜索する方針。

捜査1課などによると、事故があった「スピニングコースター舞姫」の安全バ
ーは乗客自身が手前に引き、8段階のうち適切な位置で固定する。その後アル
バイトの係員が確認する手順だった。東京ドーム社は30日の会見で、「固定
状況は目視だけでなく、必ず手で触って確認するよう指導していた」と説明し
た。

しかし、コースターの係員として約1年半の経験があり、事故の際現場にいた
大学生の女性アルバイトは調べに対し、「これまでもバーを触らずに見て確か
めるだけの時もあった」と話しており、捜査1課が会社の指導状況を確認して
いる。

コースターの運用マニュアルには、安全バーの固定について▽締め忘れの無い
よう、確認する▽再度、安全確認--などと記載されているが、手で触ること
は明記していない。捜査1課はマニュアルに問題がなかったかも調べる。

女性アルバイトは事故後、「安全バーをちらっと見たら締まっているようにみ
えた」と、目視による確認しかしていなかったと説明した。同乗者の3人も触
っての確認はされていなかった。捜査1課は大柄だった倉野内さんの安全バー
が固定されないままコースターが発車した可能性が高いとみている。捜査1課
は31日、コースターを現場検証して詳しい状況を調べた。

◆解説

労働災害ではありませんが、OHSAS18001では来訪者の安全にも配慮することが
求められており、敢えて取り上げます。

報道からは次のような問題が浮かび上がります。

・「ロックがかかっていなくても、発進できる仕組み」(東京ドーム社)とい
う設備設計
・アルバイトへの教育、指導
・マニュアルの内容
・11月、12月の事故に対する是正処置(再発防止)

特に次の2件の事故から再発防止として再教育やリスクアセスメントが実施さ
れていれば、防げたかもしれません。

【11月29日】
女性従業員(26)が「タワーハッカー」という垂直落下型のアトラクションを
点検中、モーター部分に右手の指を挟み指3本を切断する大けがをした。

【12月5日】
ジェットコースター「サンダードルフィン」の車体下部の部品(長さ約25セ
ンチ、直径約1.2センチ、重さ約200グラムのボルト)が、走行中に折れ
て高さ約13メートルの地点から落下し、小学3年の女児(9)の脇腹にあた
り打撲した。08年4月にも車体前部のボルトが落下する事故があり、同社広
報IR室は「事態を重く受け止め、原因を早急に究明し、再発防止に全力で取
り組む」としている。

「再発防止に全力で取り組む」という言葉がどこまで実践されたか疑問ですね。

多くの安全担当者は事故が続けて起きることを体験している筈です。また起き
るかも知れない、という危機感を経営幹部が強く認識して対応することが不可
欠です。

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■今日の言霊

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■新着情報

・廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則等の一部を改正する省令の公布
について

・産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成20年度実績)について

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報3件

■不法投棄関連情報

 全国の事故・事件情報3件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報10件

★不祥事・災害事例の出典:明記のないものは毎日新聞

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