無料メールマガジン詳細

NO.220

水酸化ナトリウム溶液流出、相模川支流に-海老名の清涼飲料工場

■■ ESHの解決策
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                          2008.12.3 No.220

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆ご挨拶

いよいよ寒さも本格的になってまいりました。早いもので今年も残すところわ
ずか1ヶ月です。公私共に慌しい時期となりますので、皆さまくれぐれも体調
管理にはお気をつけくださいね。

さて、ここ最近、海外で治安が不安定なニュースが頻繁に聞かれるようになり
ました。長期化するタイのデモ、インドの大規模なテロ活動・・・。日本人で
も犠牲者が出てしまい、残念でなりません。

一方、不景気とはいえ、円高の影響で年末年始の海外渡航予定者が急増し、チ
ケット入手もままならない状況だそうです。皆さまの中にも海外旅行を予定し
ているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?(羨ましい!)

特に帰りのチケットが手に入りにくいとのことですので、くれぐれもチケット
確保と現地の状況確認を確実に、安全な旅行をお楽しみ下さい!(門)

———————————————————————-

■環境不祥事の教訓

◆水酸化ナトリウム溶液流出、相模川支流に-海老名の清涼飲料工場/神奈川

県は26日、海老名市上河内にある清涼飲料工場「コカ・コーラ イーストジ
ャパンプロダクツ」で25日早朝、配管から濃度25%の水酸化ナトリウム溶
液が3140リットル流出し、相模川支流の永池川に流れ込む事故が発生して
いたと発表した。製品への影響はなかったが、同工場東側に隣接する排水路で
死んだドジョウ約1600匹が確認されたという。

県環境農政部などによると、溶液は強いアルカリ性の劇物。25日午前6時半
ごろ、工場屋根に設置されている配管でバルブが破損し、溶液が屋根を伝わっ
て雨水管から排水路に流出しているのが確認された。このため、同工場では直
ちに排水路直下に土のうを積み、下流への流出を防いだという。26日も排水
をポンプで回収後、中和処理して下水道に流す作業を実施した。

同工場は、事故原因について「23日に配管パッキンを交換した際、異なる材
質のものを使用したため」と説明。「近隣にお住まいの皆さまはじめ、関係者
には多大なご心配をかけた。深くおわび申し上げます」とコメントしている。

◆教訓

このコーナーでもたびたびお伝えしている雨水溝からの流出事故です。漏洩し
た溶液が屋根を伝わって雨水溝に入るとは予想できなかったことかもしれませ
ん。

しかし2005年にも別の事業所で同物質の流出事故もあり、特に構外流出を防げ
なかったことは残念です。

配管のルートを変えることも対策の一つかもしれませんが、雨水溝にpH計が
設置されていれば3m3もの構外流出は防げた筈で、安価で管理も容易なpH計
を雨水溝にも設置することは是非ともお薦めしたい環境対策です。

ISOの審査などでも推奨するのですが、「漏れる筈はありません」との回答が
大多数で残念です。是非ともご検討ください。

★漏洩対策のベストプラクティスは? ESHエキスパートで詳述します!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp

———————————————————————-

■労働災害の真相

◆秦野の工場爆発:業務部長とセンター長を書類送検 業過傷害容疑で/神奈

秦野市のリサイクル会社のリサイクルセンターで1月、破砕機が爆発し3人が
けがを負った事故で、県警捜査1課と秦野署は17日、同社のリサイクル業務
部長(43)とセンター長(35)=いずれも当時=を業務上過失傷害容疑で
横浜地検小田原支部に書類送検した。

調べでは、部長らは1月7日午後1時ごろ、爆発事故の可能性を知りながら工
場設備拡充などの対策を怠り、トナーカートリッジの破砕機内で粉じん爆発を
起こさせ、男性従業員(33)ら3人に重軽傷を負わせた疑い。

直前の昨年12月にも大阪市の同社工場で同様の事故が発生しており、部長ら
は事故の可能性を認識していたと県警はみている。

◆解説

1か月前の他事業所の類似事故を知りながら対策を講じなかったことが、結果
を予見しながら危険を回避しなかったことが問われています。

ISO14001、OHSAS18001でも予防処置が求められていますが、予防処置が適切に
講じられているケースは少ないとも言えます。

今更ながら是正処置と予防処置を復習すると次のとおりです。

・是正処置:起きてしまった不具合の原因を除去する再発防止

・予防処置:これから起きるかもしれない不具合の原因を除去する発生防止

他社や他事業所で起きた事故に対して自事業所で適切な対応を講じないと予見
可能性を問われることを考慮して予防処置を促進して欲しいものです。

★法令の根拠は? ESHエキスパートで詳述します!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp

———————————————————————

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■新着情報

・平成19年度地下水質測定結果について

・PRTR法施行令の改正について

・「環境を『力』にするビジネスベストプラクティス集」の公表について

■読者からのご質問

・統合マネジメントシステムの管理責任者について

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介
 
 
■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介
 

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報15件

 
■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報31件

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp

———————————————————————-

本メルマガは、「ESHエキスパート」のダイジェスト版をお届けしています。
(2回/月:第一、第三水曜日発行)

メルマガは、発行者からは読者を知ることができず、不特定多数の方に配信す
ることになります。読者様も増え、実名を含む記事の紹介などの支障も懸念さ
れるためです。

どうぞご理解ください。

■ 『ESHエキスパート』の詳細及びお申込みはこちらから
   → http://www.esh.co.jp

  ★お申込みの際、≪質問・ご確認事項など≫欄に必ず「メルマガ読者」と
   ご記入ください。
  

——————————————————————–

★このメールマガジンを皆様にとってより良いものとするために、読者の皆様
のご意見やご要望をお待ちしております。是非ともお寄せください。

◇ info@esh.co.jp まで

———————————————————————

★★★読者の皆様へESHデータバンクのご案内★★★

環境、安全衛生、ISO14001、OHSAS18001に関する有料の資料集サイト「ESHデ
ータバンク」のサービス、好評提供中です。

トップページ

◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◇

【発行元】
環境ワークス株式会社

トップページ


発行責任者 黒崎

★このメールマガジン転送はOKですが
 掲載された記事の内容を許可なく転載する
 ことを禁じます。問い合わせ下さい。 (C) Copyright -2008
———————————————————————-

E-MAIL NEWSLETTER

企業の環境&OHS(労働安全衛生)担当者をサポートするメールマガジンです。
配信は毎月2回、有料メールマガジンの抜粋版としてお届けします。

ページトップへ