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NO.472

熊本の産廃業者が義務違反 県に処理実績報告書提出せず

■■ ESHの解決策
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2019.6.5 No.472

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

早いものでもう6月。今年も半分近くが過ぎてしまいました。関東地方はまだ
梅雨入りの発表はされていませんが、6月上旬から中旬にかけて梅雨入りが予
想されているようです。湿気が増えて蒸し暑さが体に堪える季節となります。
こまめに水分を取るなど、十分に熱中症対策をなさってください。

さて、毎年、楽しみにしているサラリーマン川柳コンクール(第一生命)の優
秀作品が発表になりました。今年のベスト3には次の作品が選ばれました。

第1位: 五時過ぎた カモンベイビー USA(うさ)ばらし
第2位: いい数字 出るまで測る 血圧計
第3位: メルカリで 妻が売るのは 俺の物

その他の作品はこちらから
⇒ https://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/index.html

時代は平成から令和へと変わりましたが、サラリーマンの悲哀は変わらないよ
うです。(門)

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◆【セミナー】EHSの最新動向と企業に求められるEHSマネジメント

情報機構が主催するセミナーで弊社代表の黒崎が講師を務めます。

セミナーでは、CSRとEHSの関係、EHSガバナンスの構築方法、EHSマネジメント
の要素について解説いたします。
・日時 2019年6月13日(木) 12:30-16:30
・会場 [東京・京急蒲田]大田区産業プラザ(PiO)1階B会議室
・受講料 1名41,040円(税込、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,240円

詳細はこちら→ https://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA190643.php

本セミナーでは、講師割引が適用されます。

割引額はそれぞれ上記料金より
・1名ご参加の場合 \10.800円引き
・2名以上参加の場合
通常の同時申込割引から更に1名につき¥2160円引きとなります。

講師割引をご希望される方は申込書をお送りしますので、info@esh.co.jp ま
でご連絡ください。

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◆ISO 45001 チャールズ・コリー再来日特別セミナー

あるISO 45001の書籍を読んでいたら、KYTが”OHS機会”だと記されていまし
た。本当でしょうか?
そんな疑問を開発者に直接聞けるセミナーがあります。

↓ ↓ ↓

ISO 45001を開発したPC283の事務局長チャールズ・コリー氏が再来日し、特別
セミナーを開催します。

前回の2018年6月の来日セミナーでも「他では聞けない話だった」と大変にご
好評をいただきました。今回はさらに充実を図り懇親会を含め2日間で開催さ
れます。

弊社黒崎は海外出張のため参加できませんが、弊社シニアEHSコンサルタント
で「送検理由に学ぶ安衛法の理解」の共著者でもある鈴木剛氏も講師として参
加します。

2019年6月20日(木)13:30~19:30、6月21日(金)9:30~17:00
主催:BSIグループジャパン、協賛:CQI|IRCAジャパン、後援:労働調査会

なお、本メルマガの読者様は10%引きで参加することが可能です。

詳細は次のサイトをご確認ください。

https://www.bsigroup.com/ja-JP/iso-45001/iso-45001-training-courses/seminar-Jun/

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★『ISO 45001 実践ハンドブック』好評発売中!

弊社代表の黒崎が執筆した『ISO 45001実践 ハンドブック』、好評発売中です。

ご購入は大手書店、または次のサイトからどうぞ。

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4863196938

労働調査会: http://www.chosakai.co.jp/publications/21775/

【Amazonでご購入いただいた読者様への御礼とお願い】
多くのメールマガジン読者様にご購入いただき、厚く御礼申し上げます。
カスタマーレビューへの書き込みもいただけますと大変に嬉しく存じます。
ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

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■環境不祥事の教訓

◆熊本の産廃業者が義務違反 県に処理実績報告書提出せず (5/20)

熊本県の産業廃棄物処理業者が、年度終了後に許可主体である県に提出を義務
付けられている産業廃棄物の処理実績報告書の一部の提出を怠っていたことが
県への取材でわかった。

報告書が未提出となっているのは、産業廃棄物の中間処理と収集運搬を手がけ
ている「(株)大」(熊本県八代市)。通常、許可業者は年度終了後に、前年
度の産業廃棄物処理の実績を許可主体である自治体に報告しなければならない
が、同社が中間処理施設での処理実績の報告を怠っていたことが、熊本県への
情報公開請求で判明した。

データ・マックスが熊本県に対し、同社の「平成29年度産業廃棄物の処理実績
報告書」を情報公開請求したところ、中間処理施設での実績があるにもかかわ
らず、県に同報告書が提出されておらず、文書が不存在であることがわかった。
熊本県環境局も同報告書の未提出を認めている。同局によると、同社は年度途
中で許可を取得したため、リストから漏れた可能性を示唆。熊本県八代市では
30社ほどの産廃業者が稼動しているが、データ・マックスからの請求で未提出
を覚知したという。

熊本県産業廃棄物指導要綱では、産業廃棄物の処理施設の所有者は、毎年6月3
0日までに、「産業廃棄物処理実績報告書」を保健所長を経由して、知事に提
出しなければならないことになっているが、これを怠っていたとみられる。同
局は10カ月以上、未提出のままだったことを認めたうえで、発覚後保健所を通
じ、提出を促したという。

罰則はないものの、福岡県内の同業者は「実績報告の未提出はありえない。管
理体制が杜撰であると言わざるを得ない。気づかなかった熊本県も反省すべき
だ」と話す。

また同社においては収集運搬のために大型トレーラーを所有、運行させている
が、国に申請すべき「特殊車両運行許可」を取得していない可能性が高い。法
令で定められている一般制限値(幅・高さ・長さ・重量など)を超える特殊車
両を走行させる場合は、安全な通行や道路保全のため、車両ごとにその運行ル
ートを事前に申請し、許可を得る必要があり、許可証を常に車両に備え付けな
ければならない。

データ・マックスが国土交通省九州地方整備局に同社の特殊車両通行許可証を
情報公開請求したところ、文書が存在しないことが判明。九州での特殊車両運
行実績がありながらも、申請していない可能性がある。同許可制度には罰則規
定があり、特殊車両を無許可で通行させた場合、30万円以下の罰金などが科せ
られる。

以上2件の文書不存在について、同社に質問状を送っていたが、5月20日現在、
回答は来ていない。
(NET IB NEWS)

◆解説

以前に弊社クライアント(排出事業者)が、産業廃棄物のマニフェスト伝票の
交付状況を行政に報告する「管理票交付状況報告書」について、行政から数量
訂正の指示を受けたことがありました。

行政は、提出された報告書を受け取るのみで、記載内容など確認していないだ
ろうと思っていたので驚いたことがありました。

それに比べると、本件は中間処理業者の未報告ですので悪質ですね。

データ・マックスとは、福岡に本社を置く信用調査会社で、Wikipediaには、
次のような記述もありました。

独自取材により大手メディアの取り上げない九州地場の情報を多く取り扱うの
が特徴。企業の信用情報だけではなく、行政の不正や問題点を多く取り上げる
報道も行っており、独自に企業活動や市民生活などで、行政によって不当に扱
われた事例に対応する相談窓口を設置するなどの活動も行っている。

産廃処分場の乗っ取り事件を探る中で、情報公開請求したところ未報告が発覚
したようです。

排出事業者としては、排出事業者責任の点から優良な業者に委託しなければな
りませんが、コンプライアンス違反がないことを確認するのは難しいことです
ね。

自社が受けるリスクにもよりますが、現地確認も有効な手段です。

多くの企業を訪問していると、企業を訪問した瞬間に文化や風土を感じ取るこ
とができるようになります。

社員の挨拶や表情、5Sの状況などから好ましくない感じを受けたらその直感
は正しいと思います。より慎重に検討しましょう。

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■労働災害の真相

◆配線ショート 粉じん爆発か 長野の製粉工場で倉庫全焼 (5/22)

長野市篠ノ井小松原で20日深夜、清水製粉工場の「共和倉庫」を全焼した火
災で、倉庫に保管されていた米ぬかや小麦粉などの粉が空気中に漂い、連鎖的
に着火する「粉じん爆発」が起きた可能性があることが21日、長野南署など
の調べで分かった。

同署や市消防局によると、出火当時に従業員は不在で倉庫の扉が開いており、
粉が強風に巻き上げられて内部に充満し、粉じん爆発が起きやすい状況だった。
現場周辺の住民が爆発音を聞いたとの情報も確認。倉庫の中央部にある製粉機
の配線にショートした跡があり、同署などは、周囲に落ちていた小麦の外皮に
引火したのが原因とみている。

市消防局は「粉類など可燃性の固体微粒子を扱っている場所では、静電気でも
一気に爆発する危険性がある」と指摘。「危険性を認識し、火の取り扱いなど
に十分注意してほしい」と呼び掛けている。
(信濃毎日新聞、抜粋)

◆みやき町の塗料製造工場で爆発、1人やけど/佐賀 (5/24)

23日午前11時20分ごろ、佐賀県三養基郡みやき町江口の日本特殊塗料九
州工場で、塗料製造中に爆発が起き、作業員の30代男性が顔にやけどを負っ
た。鳥栖署が原因を調べている。

同署によると、現場は工場2階の作業場。作業員がタンクに溶剤を入れて作業
をしていたところ、爆発が起き、高さ約2メートルの火柱が発生したという。
室内にはもう1人作業員がいたが、けがはなかった。二次被害の危険性もなく、
従業員の避難措置はなかった。
(佐賀新聞)

◆アルミ工場で爆発か、従業員複数に重軽傷のもよう/滋賀 (5/26)

26日午後5時半ごろ、滋賀県東近江市柴原南町の大紀アルミニウム工業所滋
賀工場から「設備の一部が爆発した」と119番があった。男性従業員2人が
やけどを負い、1人が重傷、もう1人が軽傷で、滋賀県警東近江署が原因を調
べている。

同署や東近江行政組合消防本部によると、工場ではアルミニウムの加工をして
おり、2人は爆発したとみられる設備の近くで作業をしていた。工場内の他の
設備や周辺の家屋への被害はないという。
(京都新聞)

◆解説

今号では、粉じん爆発、有機溶剤爆発、可燃性固体爆発とタイプの異なる3つ
の爆発事故をお伝えすることとなりました。

いずれも死者が出なかったことが幸いです。

爆発や火災において、忘れがちなのが労働基準監督署への報告です。消防署へ
の通報や報告は忘れることはありませんが、労基署への報告が労働安全衛生法
で求められていることは意外と知られていません。

労働安全衛生規則(事故報告)
第九十六条 事業者は、次の場合は、遅滞なく、様式第二十二号による報告書
を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
一 事業場又はその附属建設物内で、次の事故が発生したとき
イ 火災又は爆発の事故(次号の事故を除く。)
ロ 遠心機械、研削といしその他高速回転体の破裂の事故
ハ 機械集材装置、巻上げ機又は索道の鎖又は索の切断の事故
ニ 建設物、附属建設物又は機械集材装置、煙突、高架そう等の倒壊の事故
(以下略)

ISO 14001やISO 45001における箇条7.4コミュニケーションでは、次のとおり、
法的要求事項を考慮に入れることが求められています。

コミュニケーションのプロセスを確立するとき、組織は、次の事項を行わなけ
ればならない:
– 法的要求事項及びその他の要求事項を考慮に入れる;

ちなみに「考慮に入れる」(take into account)は除外はできないものです
ね。

爆発や火災は、労基署へも報告が必要であることを再確認していただくことを
期待します。

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■復活!今日の言霊

自分に勝つこと。 これこそがこの世で最も難しい勝利である。

■新着情報

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プラン」の策定について

■環境不祥事の教訓

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■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 2件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 15件

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