宮崎・霧島酒造を書類送検 安全怠り腕切断事故の疑い
■■ ESHの解決策
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2019.6.19 No.473
企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
梅雨に入り、変わりやすいお天気が続いています。蒸し暑い気候にはうんざり
ですが、色彩豊かなアジサイが見頃を迎えて目を楽しませてくれていますね。
日曜日は娘の体育祭でした。中学生最後の体育祭ということもあって、練習か
ら気合が入っていたのですが、大雨による順延にも負けず、大いに盛り上がり
ました。みんな一生懸命に競技に取組み、声の限りチームメートを応援する姿
や、失敗して涙する姿など、まさに青春という感じでした。
また、今年は準備運動のラジオ体操に変わり、2022年に開催される「いちご一
会(いちえ)とちぎ国体」のイメージダンスを全校生徒で披露してくれました。
恥ずかしい年頃であろう男子生徒も一生懸命に踊っていて、とても微笑ましか
ったです。(門)
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■ロックアウト・タグアウト無料セミナー
ミドリ安全が開催する標記セミナーで、弊社代表の黒崎が講師を務めます。
2月に東京で開催しご好評を頂戴したセミナーを大阪と岡山で開催します。
無料ですので、是非ともご参加ください。
(本セミナーは企業向けセミナーです。ご参加には事前のお申し込みが必要と
なりますのでご注意ください。)
【セミナー概要】
非定常作業における事故防止の解決策として関心が高まっているロックアウ
ト・タグアウトシステムのセミナーです。ISO 45001やリスクアセスメントに
ついても解説いたします。
1.ISO45001とリスクアセスメント(講師:黒崎)
2.ロックアウトシステムのベストプラクティス(講師:黒崎)
3.機械安全からみたロックアウトの活用について(IDEC株式会社専任講師)
【大阪会場】
・日時:8月6日(火)13:30~17:00
・会場:中之島インテス(大阪市北区中之島6-2-40)
【岡山会場】
・日時:8月7日(水)13:30~17:00
・会場:TKPガーデンシティ岡山(岡山市北区中山下1-8-45)
【お申し込み方法】
次の事項をご記入のうえ、ミドリ安全SH統括部宛ご送信ください。
宛先: sh-tokatsu8294@midori-grp.com
・社名
・ご参加者名
・ご連絡先
・「講師黒崎紹介」
無料ですので、是非ともご参加ください。(1社2名までとなります)
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★『ISO 45001 実践ハンドブック』好評発売中!
弊社代表の黒崎が執筆した『ISO 45001実践 ハンドブック』、好評発売中です。
ご購入は大手書店、または次のサイトからどうぞ。
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4863196938
労働調査会: http://www.chosakai.co.jp/publications/21775/
【Amazonでご購入いただいた読者様への御礼とお願い】
多くのメールマガジン読者様にご購入いただき、厚く御礼申し上げます。
カスタマーレビューへの書き込みもいただけますと大変に嬉しく存じます。
ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。
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■環境不祥事の教訓
◆日系含む38社処分、産業廃水の違法処理で (6/11)
シンガポールの水道庁に当たるPUBは10日、産業廃水を適切に処理しないまま
公共の下水管に流していたとして、過去1年間で38社に罰金などの処分を下し
たと発表した。外食大手や日系企業が含まれる。罰金の総額は25万3,700Sド
ル(約2,000万円)だ。
下水に流すことが許される水準以上の化学物質や金属を含んだ廃水を流した企
業があったほか、有害物質や危険な成分を含む廃水を投棄していた悪質なケー
スもあった。シンナーなどに含まれる揮発性有機化合物(VOC)を含む廃液を
流していた例もあった。
PUBは、2018年6月~19年5月に実施した現場調査や下水システムの監視で、
各社の違法行為を摘発。うち18社は過去にも摘発歴があるという。
外食大手ブレッドトーク・グループは3回目の摘発で、今回は1万6,300Sド
ルの罰金が科された。日系企業では、神戸製鋼所傘下のシンガポール・コウベ
など金属2社、食品卸売1社の少なくとも3社が摘発された。
シンガポールでは、産業廃水を下水に違法投棄すると、初犯で最大5万Sドル、
2回目以降は最大10万Sドルの罰金が科される。
(NNA ASIA)
◆解説
日系企業3社も摘発されたとのことで、残念ですね。
多くの日本企業が海外に現地法人を持つ時代となっていますが、それらの海外
現地法人を適切に管理できていないケースも多いようです。
大多数のケースでは、現地法人に駐在できる日本人スタッフは限られており、
現地に環境安全衛生(EHS)の日本人管理者を置けるケースは極めて少ないの
が実態です。そのうえ、現地の法令にも精通しておらず、現地スタッフに頼ら
ざるを得ない状況となります。
したがって、日本の本社や統括部門が現地法人を適切にコントロールする必要
があります。
この点において、グローバル企業の本社のEHS部門と拠点のEHSスタッフとの結
びつきは、日本企業のそれよりはるかに強いと感じます。
その要因として、欧米ではEHSスタッフは専門職として確立しており、専門家
同士として共通言語で話ができるという点が考えられます。専門家としてリス
ペクトし合う関係は羨ましい限りです。
日本のように、去年まで製造部長だった人が今年からEHS部長ということは、
グローバル企業では有り得ないのです。
アジアにおいてもEHS専門家の育成は進んでいます。
Appleは、中国において、2014年からEHSの管理資格保有者の不足に対処するた
め、Apple Supplier EHS Academyを立ち上げました。このアカデミーは、EHS
に関する25の講座を18か月で提供しています。
その科目には危機リスクの識別と評価、火災防止、有害化学物質の管理、産業
衛生、人間工学、個人用保護具、ロックアウト/タグアウト(LOTO)などが含
まれます。
タイでは、一定規模以上の企業に、Professional Safety Officerの配員を義
務付けています。大学では、Department of Occupational Health and Safety
に学士,修士,博士の3つのコースがある大学もあるようです。
日本では長年EHSに携わってきた方々が定年を迎え、嘱託としてご継続いただ
いているケースが増えています。それ自体は悪いことではないのですが、若い
EHSスタッフの育成も不可欠です。
国、大学、企業が力を合わせてEHS専門家の育成に注力しないと、世界から取
り残されてしまうのではないかと懸念しています。
★日本語で入手可能なグローバルEHS基準(NIKE社、EICC(現RBA))を「ESH
エキスパート」でご紹介しています!
【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html
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採用されています。
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■労働災害の真相
◆宮崎・霧島酒造を書類送検 安全怠り腕切断事故の疑い (6/4)
焼酎「黒霧島」などのブランドで知られる霧島酒造(宮崎県都城市)の工場で
昨年11月、コンベヤーを清掃中の女性が右腕を巻き込まれ切断する事故があり、
都城労働基準監督署は4日、安全措置を怠ったとして、労働安全衛生法違反の
疑いで同社と男性現場主任(37)を書類送検した。
書類送検容疑は昨年11月21日、派遣会社から来ていた当時47歳の女性が、焼酎
の原料のサツマイモを運搬するコンベヤーを清掃した際、コンベヤーの運転を
止めるか、危険な箇所に覆いを設けるなどの措置を取らなかった疑い。
同社の担当者は取材に対し「厳粛に受け止め、法令順守と労働環境の改善に全
力で取り組む」とコメントした。
(共同)
◆解説
本メルマガの読者にも同社の焼酎を飲んだことがある方は多いのではないでし
ょうか。それだけに残念な事故ですね。
別の報道によれば、負傷した女性は同社に派遣されて2日目に被災した、と
のことで、本当にお気の毒です。
同社のホームページでは6/5付で「弊社志比田工場における労働災害事故につ
いて(経過と今後の対策)」として、被災者、ご家族、関係者へのお詫びとと
もに、次のとおり今後の再発防止に向けた取り組みを記しています。
【再発防止に向けた取り組み】
弊社は、事故直後より、社内の安全衛生管理体制の強化と全従業員への安全
衛生に関する教育を実施しました。今回の事態を厳粛に受け止め、改めて労
働災害の重大性を認識するとともに、労働災害の防止への取り組みを進めて
まいります。
・清掃作業中に全てのコンベアを停止することを徹底。
・事故発生箇所の設備改善。
(コンベアカバーの追加、安全装置の追加、洗浄配管の追加)
・全ての工場の危険個所の総点検とリスクの再評価ならびに対策の実施。
・安全衛生に関する教育内容の見直しと全ての従業員に向けた教育の徹底。
・安全衛生に関する組織体制の強化。
ホームページ上のプレスリリースですので、問題はないのですが、これが社内
の災害報告書だとしたら、絶対に避けるべき言葉が使われています。
それは、「徹底」です。
本メルマガの読者であれば十分に承知していただいていると思いますが、災害
報告書に「徹底」という便利な言葉を使ってはなりません。
政治家が使う「検討する」と同義です。具体的な時間や頻度を定めない限り、
喉元過ぎれば・・・となることでしょう。
とても多くの災害報告書で「徹底」を見かけます。「徹底」を使いたくなった
ら、本メルマガを思い出していただきたいと思います。
★「雇入れ時等の教育」の法令要求事項を「ESHエキスパート」でご紹介して
います!
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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める
◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■復活!今日の言霊
判断力が残ってたから
■新着情報
・設計技術者、生産技術管理者に対する機械安全・機能安全に係る教育
■環境不祥事の教訓
より詳細な解説と参考事例紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報 5件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報 14件
【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html
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(2回/月:第一、第三水曜日発行)
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のご意見やご要望をお待ちしております。是非ともお寄せください。
◇ info@esh.co.jp まで
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