産廃トラック転落:毒性洗浄剤が散乱-山北の河川敷/神奈川
■■ ESHの解決策
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2009.12.16 No.245
企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
今年も残りわずかとなりました。慌しい毎日をお過ごしのことと思います。
先日、毎年恒例の「今年の漢字」が発表となりました。今年の漢字は「新」。
政権交代、スポーツ界における新記録、新型インフルエンザ、裁判員制度など
の新制度の導入など、今年はさまざまな新しいことが起こりました。
応募者が「新」を選んだ理由の概要は「さまざまな新しいことに期待し、恐怖
を感じ、希望を抱いた一年。世の中が新たな一歩を踏み出した今、新しい時代
に期待したい」ということです。
今年のメルマガは本号で最後となりますが、来年からまた新たな気持ちで皆様
のお役に立つ情報を発信してゆくとともに、新企画も交えてさらに紙面を充実
させて参りたいと思います。
最後になりましたが、本年もご愛読を賜りありがとうございました。
なお、年明けは1月6日からスタートします。
年末年始でご多忙とは思いますが、ご自愛のうえ、良い新年をお迎えください。
(門)
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■環境不祥事の教訓
◆産廃トラック転落:毒性洗浄剤が散乱-山北の河川敷/神奈川 (12/2)
1日午前9時半ごろ、山北町の有機工業薬品製造会社の工場内に止めてあった
トラック(14トン)が無人で動き出した。トラックはそのまま、工場前の町道
を横切り、ガードレールを突き破り、約15メートル下を流れる鮎沢川の河原に
転落、大破した。
積み荷のドラム缶(200リットル入り)数缶に入っていた毒性のある有機溶
剤「ソルべッソ」の廃液が流出したが、県によると、これまでのところ環境へ
の大きな影響はないとみられる。
松田署で事故原因を調べている。トラックは愛川町の産業廃棄物処理会社の所
有。事故当時、男性運転手(63)と工場従業員が工場入口付近に止めてあった
トラックの荷台に廃液入りドラム缶64缶を積み込んで搬出しようと作業中だっ
た。約50缶積んだ時に動き出し工場前の坂を下り町道に飛び出したという。
男性運転手は取材に対し、「ハンドブレーキをかけ、エンジンは切ってあった。
突然、プシュッとブレーキが解除されるような音がして、トラックが動いた」
と話した。
転落地点付近の河原では、県などがオイルフェンスなどを設置し、バキューム
カーで廃液を吸い上げている。鮎沢川は酒匂川の上流に当たるため、県内広域
水道企業団は酒匂川からの取水を停止した。
◆解説
思わぬことが起こるものです。
産業廃棄物の積込み時にタイヤに輪留めをしている状況を見かけることは少な
いのが実態です。
多くの化学薬品のローリー車はきちんと輪留めをしていることが多いのですが、
産廃業者では十分な徹底がされていないのが実態だと思います。
このケースのように、空車の場合は動き出すことはなくても、実車の場合は荷
物の重量と勾配で動き出す可能性が高くなりますので輪留めはより必要となり
ます。
もちろん業者にも責任がありますが、排出事業者の責任も重大です。きちんと
輪留めをすることを指導する必要があると考えます。
多くの排出事業者が中間処理場や最終処分場に視察に行っていますが、収集運
搬業者の場合には事業所に来てくれる訳ですから業者の評価や指導は簡単な筈
です。
輪留め、保護具の着用、許可証の携帯、社内の清掃状況などにより収集運搬業
者のレベルが判断できます。立会いの際に評価・指導することをお薦めします。
なお、写真の白いものは油吸着マットです。かなりの量が必要なことがわかり
ますね。貴社の在庫は大丈夫か確認されると良いでしょう。
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す!
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■労働災害の真相
◆労働安全衛生法違反:労災死亡事故で課長ら書類送検 容疑で彦根労基署/
滋賀 (12/10)
彦根労基署は9日、大阪市天王寺区の印刷会社と、同社滋賀生産部第2工場の
男性課長(43)を労働安全衛生法違反の疑いで大津地検に書類送検した。
同労基署によると10月13日、同工場でロール機にシール用の台紙を送る作
業をしていた男性従業員(37)が、通紙バーとロールの間に首を挟まれ、間
もなく死亡。送検容疑は、従業員の危険防止のため、ロール機に囲いなどの安
全施設を設けるなどの措置を取らなかった、としている。課長は現場責任者だ
った。
◆解説
ロールによるはさまれ事故は多く最新の詳細統計である平成19年のデータを見
ると474名の方がロールによるはさまれ・巻き込まれで休業4日以上の負傷
をしています。
http://www.jaish.gr.jp/user/anzen/tok/link/tok1-691-3-10.html
このうち458件は稼働中の状況で、多くは清掃時などにロールが稼動した状
態で手や腕を巻き込まれたと推察できます。
この事故では現場責任者である課長が書類送検されていることにも注目するべ
きで、多くの管理者は自職場の安全対策を見直すことが必要です。
そのためにもリスクアセスメントは重要で、予見可能なリスクに対しては安全
対策を講じるか、直ちに対策を講じられないものについては管理的対策として
手順や教育訓練で対応しておくことが自らの保身のためにも必要です。
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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■今日の言霊
「結果が良くても悪くても淡々と次のホールに向かう」
■新着情報
・平成20年度石綿ばく露作業による労災認定等事業場一覧表等の公表
■環境不祥事の教訓
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■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報2件
■不法投棄関連情報
全国の不法投棄情報2件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報16件
【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html
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