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NO.369

県、村山の産廃業者を処分 業務停止50日間など/山形

■■ ESHの解決策
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                          2015.2.18 No.369

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

先日、テニスの錦織圭選手が米国で行われたメンフィス・オープンで自身初の
3連覇という偉業を成し遂げました。次のメキシコ・オープンの結果次第では、
男女を通じて日本勢最高の3位に浮上する可能性が出てきたとのことで、ます
ますの活躍が期待されます。

W杯ジャンプ女子では、個人総合2位の高梨沙羅選手が今季4勝目を挙げ、フ
ィギュアスケートの四大陸選手権では、宮原知子選手が銀メダル、本郷理華選
手が銅メダルを獲得し、すばらしい活躍を見せてくれました。惜しくもメダル
は逃しましたが、宇野昌磨選手の演技も輝いていましたね。

若い選手たちの活躍に元気をもらった気がします。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆県、村山の産廃業者を処分 業務停止50日間など/山形 (2/11)

一般・産業廃棄物処理業のアシスト(村山市)が同市の最終処分場で無届けの
排水設備から基準値を超える濁度の水を流していた問題で、県は10日、廃棄物
処理法に基づき、同社を業務停止50日間と処理施設使用停止50日間の行政処分
とした。期間はともに17日から4月7日まで。県の調査で、同社が地下水の水質
検査の結果を改ざんして報告していたことも明らかになった。

同社は2001年に村山市富並の処分場で業務を始め、関東地方や新潟県などから
運ばれた廃棄物を埋め立て処分している。埋め立て地内部に水がたまるため、
処理施設で浄化した後に施設外に放流している。

県循環型社会推進課によると、県は09年10月から埋め立て地の地下水について、
日々の水質データの報告を1カ月ごとに受けていたが、同社は昨年7、8月に不
純物の混入の目安となる「電気伝導率」の数値を操作。過少申告したり、「地
下水が取れなかった」として欠測扱いにしたりしていた。改ざんは2カ月間で2
9日分に上った。

また、同社は11年7月から14年10月下旬まで、処理施設に無届けで排水設備を
設置。この設備は活性炭や砂によるろ過装置につながっておらず、県が村山市
と合同で実施した立ち入り検査で14年10月22日に水を採取し、調べたところ、
1リットル当たり93ミリグラムの浮遊物質量を計測。村山市と同社が01年に締
結した環境保全協定書で定める基準値20ミリグラムを大きく超え、国の基準の
60ミリグラムも上回った。

県の調べに対し、データの改ざん、虚偽報告について同社は「現場の担当者が
数値が高い時のために報告する数字を用意していた」と説明。排水設備の無届
け設置に関しては「昨年8月にろ過装置に不具合があったため」と釈明してい
るが、この設備は不具合の3年前に設置しており、県は「説明になっていな
い」としている。

県は同社に処分期間中も施設の維持管理を適切に行うよう指示した。

山形新聞の取材に対し、社長は「信頼してもらっていた地域の人々に申し訳な
かった。今後一切こうしたことがないように、水処理を外部委託して社外のチ
ェックを受けるなど管理体制を強化していく」と話した。
(山形新聞社)

◆解説

山形新聞社の2014年11月21日の記事には次のような記述もありました。

「放流水の水質検査では、外部に委託する前に水を混ぜて薄めていたという。
・・・同社は浄化施設の故障が原因で、砂や活性炭を使ったろ過をする前の水
を無届けの放流口から流したと説明している。」

同社はISO14001の認証も取得しているようですが、担当者のデータ改ざんや排
水処理設備の無届は内部監査や外部審査でも見抜けなかったようです。

ろ過装置を通さずに排水していたのが定常的だったのであれば現場を見ていれ
ば発見できた可能性もあります。

浮遊物質量が93mg/lであれば、一見して濁り具合で異常だとわかるはずです。

本来であれば沈殿槽で沈降分離されて綺麗な上澄み液が放流されることが望ま
しいのですが、それが果たせず、砂ろ過装置を通し、さらにCODを下げるため
に活性炭ろ過装置を通していたのだと推測されます。

環境監査員/審査員は排水処理プロセスにもある程度の知識を持ち、内部監査
や外部審査では必ず排水処理施設や放流口を確認して欲しいものです。

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ています!

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■労働災害の真相

◆排水路工事中に男性転落、死亡/秋田 (2/12)

11日午後1時15分ごろ、秋田県横手市雄物川町深井の排水路工事現場で、
はしごに上って水抜き作業を行おうとした会社員(69)が、誤って約2メー
トル下の排水路に転落した。横手市内の病院に搬送されたが、頸椎(けいつ
い)損傷などで約1時間後に死亡した。

横手署によると、現場は排水路の中間地点で、水の流れを遮断する矢板が設置
されていた。男性は、この矢板に掛けたはしごに上り、ポンプを使って前方の
排水路の水抜きをしようとした際、はしごごと後方の排水路に転落した。水位
は約50センチだった。
(秋田魁新報社)

◆解説

たかが「はしご」、されど「はしご」です。

労働災害ではありませんが、昨年12月22日に消費者庁が「はしご」に関する注
意事項を次のとおり発表しています。

平成26年12月22日脚立・はしごからの転落に注意!~庭木の剪定せんてい、屋
根修理で、死亡事故の危険も~消費者庁には、脚立・はしごからの転落事故の
情報が437件寄せられています。転落して頭部を強打し死亡に至った事故情報
も8件ありました。

年齢が明らかな事故情報をみると、50歳以上が7割強を占めています。また、
事故の大半が、庭木の剪定中や屋根等の修理といった住宅周りの作業中に発生
しています。

木の上、屋根の上など高い位置から落ちると骨折の危険が高く、特に頭部を強
打して生活に支障を来すような後遺症が残ったケースも見られます。転落事故
の原因が明らかなもののうち、脚立・はしごの製品が破損したことが原因のも
のは1割にも満たず、使用者の誤使用や、バランスを崩したり滑ったケースが、
大半を占めています。

脚立・はしごを使う場合には、高所で作業することの危険を認識し、「脚立の
天板(最上段)に乗らない」、「脚立・はしごは平らで安定したところに設置
する」、「はしごの使用時は補助者に支えてもらう」など、使用上の注意を守
るとともに、自らの身体能力を過信せず、バランスを崩したり足を滑らせない
ように注意して、転落事故を防ぎましょう。

一般消費者なら自己責任で済みますが、企業内では刑事責任(労働安全衛生法
違反、業務上過失致死傷罪)や民事責任、そして社会的責任にも繋がる可能性
があります。

適切な管理プログラムが必要となります。

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

  幸福になりたければ、思いやりを学びなさい

■新着情報

 ・ISO14001:2015の発行遅延
 
 ・有害物ばく露作業報告について

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 5件

■不法投棄関連情報

 全国の不法投棄関連情報 1件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 15件

■海外の事故情報

 海外の環境事故・労働災害情報 1件

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