落雷で停電、毒劇物流出＝従業員4人軽症―群馬
■■ ESHの解決策
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2010.7.7 No.258
企業の環境＆安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
連日、日本各地で集中豪雨による被害が相次いでいます。気象庁によると今後
も激しい雷雨に見舞われる可能性があるとのことです。くれぐれもお気をつけ
ください。
さて先日、ずっと娘（５歳）を連れて行きたいと思っていた「キッザニア」
（東京・豊洲）に行くことができました。
キッザニアとは、子供向けの職業体験型テーマパークで、２００６年にメキシ
コから輸入しオープン。ここでは、実物の３分の２のサイズの街の中で９０種
類以上の職業が体験できるようになっています。しかも体験すると、給料をキ
ッザニア発行の紙幣（キッゾ）でもらえて、館内で買い物ができるというシス
テム。
子どもたちは夢中で”転職競争”を繰り返し、親元から離れたきり一向に帰っ
てくる気配はありません。大人は職場に入れないので、遠くからお仕事の様子
を見ているだけです。
娘が体験したのは、ジュース屋さん、パン屋さん、シェフ、ネイルサロンのお
客さん、そしてファッションモデルです。取り組んでいる姿は真剣そのもので、
３０分から１時間の待ち時間など気にもならないようでした。
子どもたちの楽しそうな姿を微笑ましく見ながら、大人向けのこういった施設
があっても楽しいのになぁと羨ましくも感じた１日でした。（門）
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■環境不祥事の教訓
◆三菱化学水質データ改ざん：再発防止策を提出 三菱化学、県と四日市市へ
／三重 (6/23)
三菱化学四日市事業所（四日市市東邦町）の水質データ改ざん問題で、同社は
２２日、弁護士らで構成した特別調査チームの調査結果を元に再発防止策をま
とめ、県と四日市市に報告書を提出した。
同社の常務執行役員と事業所長が県庁で副知事に、四日市市役所で市長に報告
書を渡したうえで「地元の住民や県、市に大変なご迷惑をかけ申し訳ない」と
謝罪した。
報告書には、再発防止策として
▽測定データを直接コンピューターに入力して改ざん不可能なシステムを整備
▽法令順守教育の徹底
▽チェック機能の充実
－－などを盛り込んでいる。
報告を受けた市長は「大企業だけに（改ざんは）非常にショックを受けた。改
善策を確実に実行し、万全を期していただきたい」と強く求めたうえ、進ちょ
く状況を定期的に確認する考えを示した。
◆解説
1月に発覚したデータ改ざんなどの問題に対し、社外の弁護士などによる特別
調査チームの報告を受けて、同社が纏めた再発防止策が県と市に報告され、併
せてプレスリリースされたものです。
この情報は同社四日市工場のホームページに詳細に記述されていますので、是
非ともご一読ください。
http://www.m-kagaku.co.jp/yokkaichi/
5/10には、水質汚濁防止法、大気汚染防止法の改正が公布され、一年以内には
施行されますが、データ改ざん等への対応が次のとおり強化されます。
ばい煙排出者及び排出水を排出する者等に対し、ばい煙量又は排出水の汚染状
態等の測定結果の記録に加え、その記録の保存を義務付けるとともに、これら
の義務に違反して、記録をせず、虚偽の記録をし、又は記録を保存しなかった
者に対する罰則を設ける。
この問題は決して同社だけのものではなく、環境管理に永年にわたり従事して
いる方々ほど身にしみる内容です。同社の報告書をベースに関係者で討議され
ることをお薦めします。
★この問題に関するベストプラクティスを「ESHエキスパート」で詳述してい
ます！
【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html
☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
採用されています。
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■労働災害の真相
◆落雷で停電、毒劇物流出＝従業員4人軽症―群馬 (7/2)
1日午後8時40分ごろ、群馬県伊勢崎市富塚町の昭和電工伊勢崎事業所で、落雷
による停電があった。樹脂を合成する反応器から毒劇物が流出し、従業員の男
性4人が病院に運ばれた。いずれも軽症とみられ、命に別条はないという。県
警伊勢崎署は事故の原因を調べている。
同署によると、搬送されたのは35歳から48歳の作業員4人。停電になったため、
工場の外に出て被害を受けたという。当時、事業所内には約25人がいた。
同事業所によると、反応器ではフェノールとホルマリンからフェノール樹脂を
合成していた。停電のため温度を制御する冷却システムが作動せず、反応器内
部の温度が上昇。安全弁から工場の外にガスと樹脂が飛散したという。
樹脂は雨水に混じり、敷地外に一部流出したが、周囲で被害は確認されていな
い。
◆解説
発熱反応が停電による冷却水の停止により制御不能となり、暴走反応に至った
ものです。
落雷による停電とのことですが、落雷は考え得る（考えるべき）状況であり、
OHSAS18002では、「危険源の特定プロセスにおいて考慮すべき非定常の活動及
び状況の例」に”悪天候”を挙げています。
停電に備えて、非常用発電機や、さらに異常反応が考えられる場合には高所の
貯水槽からの重力による冷却水供給などが考慮されている筈ですが、このケー
スでは有効ではなかったようです。
安全弁からの飛散とのことですが、ベント（開放口）の場所も考慮する必要が
あります。
反応プロセスを持つ事業所では、冷却水が止まった際のリスクを見直すことが
期待されます。
★この事故に関連する法規制を「ESHエキスパート」でご紹介しています！
【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html
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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■今日の言霊
「全ての不幸は未来への踏み台にすぎない」
■新着情報
・平成20（2008）年度温室効果ガス排出量の集計結果の公表
・平成22年度環境カウンセラーの募集について
・土壌の汚染に係る環境基準についての一部を改正する告示
・じん肺健康診断の判定基準等
■環境不祥事の教訓
より詳細な解説と参考事例紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報８件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報１１件
【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html
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