廃棄物処理法違反：無許可の業者に処分委託 三菱電機子会社を書類送検／栃木
■■ ESHの解決策
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2010.7.21 No.259
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◆ご挨拶
３連休は日本全国で厳しい暑さとなりましたが、いかがお過ごしでしたか？
この猛暑で日本各地では熱中症を訴える人が相次ぎました。東京都内では救急
搬送された熱中症患者は計９８人にのぼったそうです。また、熊本県では玉名
市の工事現場で倒れて意識不明となった５０歳代の男性作業員ら計１６人（１
０～８０歳代）が病院に搬送される事故もありました。
熱中症は７月中旬～下旬に多発するそうです。温度管理や水分補給などに留意
して夏を乗り切ってくださいね。 （門）
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■環境不祥事の教訓
◆廃棄物処理法違反：無許可の業者に処分委託 三菱電機子会社を書類送検／
栃木 (7/10)
三菱電機グループの三菱電機システムサービス（本社・東京都世田谷区）は９
日、宇都宮市内で会見し、同社と環境管理責任者の男性社員（６０）が廃棄物
処理法違反（無許可業者への委託）容疑で宇都宮地検に書類送検されたと発表
した。
同社によると、送検容疑は０８年３～６月の４カ月間、同社の宇都宮サービス
ステーション（ＳＳ）で、東京都青梅市の無許可の産廃業者に廃プラスチック
などの廃棄物の処分を委託していた。０９年１０月に宇都宮市から業者に無許
可の疑いがあると指摘され、社内調査をした結果、判明したという。同社社長
は「このような事態を引き起こし、申し訳ありません」と述べ、再発防止に取
り組む考えを示した。
◆解説
この不祥事は、多くの組織が教訓とすべきものです。
廃棄物管理について審査などでも驚かされることが多いのですが、本体はかな
り立派であるのに子会社、孫会社の管理はかなりレベルダウンすることが散見
されます。
また、本社や工場は立派であるのに、営業所になったとたんに委託契約書は未
締結、マニフェスト伝票も不適切など脆弱な管理状況であることは、とてもよ
くあるケースで、本件は決して特殊ではなく、典型的な事例だと考えていただ
きたいと思います。
同社のHPではお詫びの文を掲載していますが、「支社の環境管理責任者が廃プ
ラスチック類及びビニール等を有価物であると判断し、誤った指示を各サービ
スステーション所長に行ったため、各所長は有価物と誤認し、排出時にマニフ
ェスト票を交付していなかった」ことが原因と記しています。
http://www.melsc.co.jp/release/2010/release100709.pdf
支社の環境管理責任者やサービスステーションの所長は廃掃法に関する知識が
欠如していたものと見られますが、これも同社だけの問題ではないと断言しま
す。
グループガバナンスの点でも問題があり、グループ全社としての取り組みが期
待されます。
ところで、本件で意外だったのは行政の対応です。
HPによれば次のとおりで、行政が「管理票交付等状況報告」をきちんと見てい
たことは意外でした。
「産業廃棄物管理票交付等状況報告」を宇都宮市に提出した際に、委託先であ
る産業廃棄物処理業者の廃棄物運搬許可証偽造の疑いを宇都宮市から指摘され、
警察による捜査の結果、当社は委託違反（無許可業者への委託）で送検されま
した。
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■労働災害の真相
◆工事現場でトラック横転、1人が死亡－荷下ろしでバランス崩す (7/18)
15日午後1時50分ごろ、福島県いわき市内の国道49号で、道路工事用の資材を
荷台から下ろしていたクレーン付きトラック（ユニック車）が横転。近くにい
た51歳の男性作業員が下敷きとなる事故が起きた。男性は収容先の病院で死亡
している。
福島県警・いわき中央署によると、事故当時は新設するトンネルの関連工事が
行われており、トラックから重さ約3tのコンクリート資材を下ろしている最中
だった。
トラックはこの際にバランスを崩して横転。近くにいた51歳の男性作業員がト
ラックと資材の下敷きとなった。男性は救出後に近くの病院へ収容されたが、
事故から約4時間後に胸部強打が原因で死亡している。
現場はいわき市三和町中寺字関所付近で、新設される「いわき三和トンネル」
の工事現場。警察では適切な横転防止措置が取られていなかった可能性がある
とみて、工事関係者から事情を聞いている。
◆解説
クレーン付きトラック、通称ユニック車は便利であるため、多くの場所で利用
されています。建設工事だけでなく工場などへも多く出入りしていると思いま
す。
基本的にはトラックであり、運転免許があれば誰でも運転（走行）できますが、
クレーン作業においては、吊り能力に応じた移動式クレーンの資格や玉掛けの
資格が必要です。
資格取得者であれば、当然定格荷重の考え方やアウトリガーの重要性も認識し
ている筈ですが、実際には多くの事故が発生しています。
荷下ろしの際にアウトリガーは張り出していたものの、地盤・敷材が原因で沈
下しユニック車が傾く事故も多く発生しています。
環境上も労働安全上も工事業者管理の観点から適切な指導が必要となります。
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■今日の言霊
「情熱は川や海に似ている。浅いものはつぶやき、深いものは黙している」
■新着情報
・フロン回収・破壊法に基づく平成21年度のフロン類の破壊量の集計結果
■環境不祥事の教訓
より詳細な解説と参考事例紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報４件
■不法投棄関連情報
全国の不法投棄関連情報２件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報１０件
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