無料メールマガジン詳細

NO.426

除染シャワー故障でホース使用 洗浄不十分か 原子力機構

■■ ESHの解決策
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                          2017.7.5 No.426

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆ご挨拶

最近「睡眠負債」という言葉をよく耳にします。睡眠負債は短期的な睡眠不足
と違って、慢性的に睡眠が不足している状態を指すそうです。睡眠不足は日中
に眠くなるなどで認識できますが、睡眠負債は本人が気づきにくいことが特徴
です。

様々な研究論文では、慢性的に睡眠が不足することで疾病リスク(がんや糖尿
病、高血圧など生活習慣病)が1.5~2倍に上昇することが明らかになっていま
す。また、肥満にもつながるそうです。

そうはいっても、平日は忙しくて十分な睡眠を確保することが難しいから、休
日に寝だめをすることで睡眠負債を返済できるのかというと、そうではないよ
うです。寝だめは一時的な疲労には効果がありますが、体内時計を狂わせてし
まい、かえって身体に負担をかけてしまうとか。

理想的なのは、1週間を通じてほぼ一定の時間に起床すること。できるだけ長
く睡眠時間を取るために早く就寝すること。早く寝るのが難しければ、いった
んいつもと同じ時間に起きて、光をあびて体内時計を動かしてから二度寝した
り、昼寝をするのがいいそうです。

一度ご自分の睡眠を振り返ってみてはいかがでしょうか?(門)

——————————————————————–

■環境不祥事の教訓

◆寺川の水 環境基準値に アルカリ化収まる 舞鶴/京都 (6/20)

舞鶴市東部の市街地を流れる寺川で環境基準値を超えるアルカリ性の水が流れ
白濁していた問題で、府中丹東保健所は19日、水質はほぼ環境基準値(pH
6.5~8.5)内に収まったと発表した。

保健所によると、5月に川の白濁、アルカリ化が判明して以来、水質測定とと
もに流域の5工場で立ち入り調査。うち1カ所では本来敷地内から出さないは
ずの廃水が一部漏れていたという。改善指導の結果川の白濁は見られなくなり、
水質も今月中旬にはpH7~8.6になった。しかし、アルカリ質の水はこの
工場より上流でも検出されており、保健所では、何者かがアルカリ性物資を不
法投棄していた可能性もあるとして、当分の間監視と測定を続ける。
(毎日新聞)

◆解説

工場に立入調査を実施した結果、本来は出さない筈の廃水が漏れていたという
事例です。

ISO14001審査、EHS監査でも数多く見られる状況です。

もし、側溝などに排水が出ていたら、監査員/審査員は、必ず「あの排水は何
ですか?」と質問していただくことが期待されます。

特に重要なのは、次のケースです;
・構内の側溝に不明な排水が出ているケース
・降雨時ではないのに雨水溝に排水が出ているケース

質問したのに何の排水か答えられない場合には特に注意が必要です。また、必
ず排水の行き先を確認することも重要です。

何度もお伝えしているとおり、End of Pipe を意識した審査/監査が期待され
ます。

★排水管理における「有害物質使用特定施設」及び「有害物質貯蔵指定施設」
の「管理要領」及び「定期点検」のベストプラクティスを「ESHエキスパー
ト」でご紹介しています!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

  ☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
   採用されています。

———————————————————————

■労働災害の真相

◆除染シャワー故障でホース使用 洗浄不十分か 原子力機構 (6/30)

日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の被曝
(ひばく)事故で、作業員が汚染された区域から退出する際に、除染用シャワ
ーが故障で使えず、別の建物からホースで引いた水で体を洗っていたことが3
0日、原子力規制委員会が被曝した5人に対して行った聞き取り調査で分かっ
た。

機構はシャワーで除染したと規制委に報告していた。規制委は「報告が不正確
だった」とし、シャワーが使えなかったことが不十分な除染につながった可能
性があるとみている。

規制委は同日、3回目の立ち入り検査を実施。機構の報告で「シャワー実施」
とされた4人はいずれもホースを使っていた。50代の作業員は機構の検査で
肺から2万2千ベクレルのプルトニウムが検出されたが、別施設での検査で4
人の体表面から汚染が検出、不十分な除染が指摘されていた。
(産経ニュース)

◆解説

除染シャワーが故障で使えなかったとは論外ですね。

しかし、多くの企業の安全監査では、安全シャワー自体が設置されていないケ
ースも数多く見られます。

欧米企業と日本企業の安全管理レベルの最も顕著な相違といっても過言ではあ
りません。

ちなみに日本には明確な規格がありませんが、米国ではANSIの規格があります。

緊急シャワーの具備基準は;
・危険な場所から歩いて10秒以内の位置に設置しなければならない。
・シャワーは15分間、1分間に75リットルの水を供給しなければならない。
・シャワーヘッドは床から208cmから243cmの間でなければならない。
・水の中心は最低40cm障害物から離れていなければならない。
・床から152cmの位置で、水のパターンの直径が最低50cmなければならな
い。
・ハンズフリーで開いたままになるバルブは1秒以内に作動する。
・15分間最低1分間に75リットルで十分に水を供給しなければならない。
・作動装置は床から173cm以下にあり、簡単に場所がわかり、操作が容易で
なければならない。

また、設置するだけでなく、確実に維持することも必要です。最低でも月に一
度は実際に水を出して確認と保有水の洗浄を行う必要があります。

本件では、その後に虚偽の報告をしていたことも問題であり、特に原子力です
ので、厳格な管理が期待されます。

★OHSMSの継続的改善における事故調査の重要性を「ESHエキスパート」で解説
しています!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

———————————————————————

★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■新着情報

・精神疾患の労災、最多498人

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 5件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 14件

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

———————————————————————-

本メルマガは、「ESHエキスパート」のダイジェスト版をお届けしています。
(2回/月:第一、第三水曜日発行)

メルマガは、発行者からは読者を知ることができず、不特定多数の方に配信す
ることになります。読者様も増え、実名を含む記事の紹介などの支障も懸念さ
れるためです。

どうぞご理解ください。

■ 『ESHエキスパート』の詳細及びお申込みはこちらから
   → http://www.esh.co.jp/expert.html

  ★お申込みの際、≪質問・ご確認事項など≫欄に必ず「メルマガ読者」と
   ご記入ください。
  

——————————————————————–

★このメールマガジンを皆様にとってより良いものとするために、読者の皆様
のご意見やご要望をお待ちしております。是非ともお寄せください。

◇ info@esh.co.jp まで

———————————————————————

★★★読者の皆様へESHデータバンクのご案内★★★

環境、安全衛生、ISO14001、OHSAS18001に関する有料の資料集サイト「ESHデ
ータバンク」のサービス、好評提供中です。

トップページ

◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◇

【発行元】
環境ワークス株式会社

トップページ


発行責任者 黒崎

★このメールマガジン転送はOKですが
 掲載された記事の内容を許可なく転載する
 ことを禁じます。問い合わせ下さい。 (C) Copyright -2009
———————————————————————-

E-MAIL NEWSLETTER

企業の環境&OHS(労働安全衛生)担当者をサポートするメールマガジンです。
配信は毎月2回、全国の事故事例や法令改正情報などをお届けします。

ページトップへ