無料メールマガジン詳細

NO.409

電通の新入社員の自殺を労災認定

■■ ESHの解決策
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                          2016.10.19 No.409

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆ご挨拶

10月16日は「辞書の日」ということですが、ご存知でしょうか?“アメリカの
学問・教育の父”と呼ばれている辞書編修者ノア・ウェブスターの誕生日(17
58年10月16日)にちなんでいるそうです。

以前、辞書の日を記念して「大辞泉」編集部から「間違った意味で使われる言
葉トップ10」と「言い間違いされる言葉トップ10」が発表されました。私など
はかなり誤用していることが分かり、恥ずかしくなりました。

「間違った意味で使われる言葉トップ3」をご紹介したいと思います。皆様は
正しく使用されているでしょうか?(門)

1.ハッカー (誤)コンピューターに侵入し、不正行為を行う人
      (正)コンピューターやインターネットにくわしい人

2.確信犯 (誤)悪いことであるとわかっていながらする犯罪
     (正)信念に基づいて「正しいことだ」と思い込んでする犯罪

3.他力本願(誤)自分で努力するのでなく、他人からの助けに期待すること
     (正)自らの修行などによって悟りを得るのでなく、仏の力に
        よって救済されること

———————————————————————

■ESHエキスパート200号達成記念キャンペーン

本メルマガの完全版有料マガジン「ESHエキスパート」の200号達成を記念し、
感謝を込めて「ESHエキスパート」を10月末までの期間限定で50%引きの
特別価格(初年度)でご提供します。

4年に1度の大チャンスですので、この機会に是非ともお申込みください。

・コーポレート会員 年額 90,000円(税別)→ 45,000円(税別)
・法人会員     年額 30,000円(税別)→ 15,000円(税別)
・個人会員     年額 10,000円(税別)→ 5,000円(税別)

【お申込みはこちら】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

——————————————————————–

■環境不祥事の教訓

◆市職員、産廃の消毒剤を下水道に廃棄/静岡 (10/13)

静岡市生活衛生課は12日、産業廃棄物として処理しなければならない消毒用
エタノールなどの消毒剤を下水道に廃棄していたと発表した。

同課によると、先月30日、同課職員が南部保健福祉センター敷地内の倉庫で
約30年前に製造された500ミリリットル入りの消毒用エタノールと傷消毒
用希ヨーチン計15本を発見。同日と10月4日の2回に分けて倉庫近くの下
水に流して処理した。その後同センター職員が異臭に気付き、職員9人が目や
喉の不快感を訴えたがすぐに回復したという。同課は「今後、研修を行い適切
な処理を徹底する」としている。
(毎日新聞)

◆解説

生活衛生課の職員としては拙い対応だと非難されることでしょう。

ヨーチンとは、若い方は知らないことでしょう。ヨーチンの正式名称は「ヨー
ドチンキ」で、、ヨウ素Iとヨウ化カリウムKIを70%ぐらいのエタノールに
溶かしたものです。”希”ヨーチン液とありますので、薄い液で殺菌薬・消毒
薬として利用されます。

下水に流したところで大量に希釈されますので下水処理場において実質的な影
響はないと考えられます。

おそらく市の職員はある程度の知識があるために問題ないと考えて下水に廃棄
したのだと思います。誤算は予想以上に臭気がきつかったことでしょう。

下水や排水に流して良いかの判断は難しいものです。例えば実験室の洗浄廃液
などは、どこまでを廃液として回収し、どこからを排水として流すかが明確で
はないケースも散見されます。

軽い気持ちで流した排水が重大な事態を招くことのないよう排水の基準を明確
にしたいものです。

★水質汚濁防止法の洗浄施設(流し台)について「ESHエキスパート」で解説
しています!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

  ☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
   採用されています。

———————————————————————

■労働災害の真相

◆電通の新入社員の自殺を労災認定 (10/8)

広告大手の電通に勤務していた女性新入社員(当時24)が昨年末に自殺した
のは、長時間の過重労働が原因だったとして労災が認められた。遺族と代理人
弁護士が7日、記者会見して明らかにした。電通では1991年にも入社2年
目の男性社員が長時間労働が原因で自殺し、遺族が起こした裁判で最高裁が会
社側の責任を認定。過労自殺で会社の責任を認める司法判断の流れをつくった。
その電通で、若手社員の過労自殺が繰り返された。

亡くなったのは、入社1年目だった女性。三田労働基準監督署(東京)が労災
認定した。認定は9月30日付。

女性は東大文学部を卒業後、昨年4月に電通に入社。インターネット広告を担
当するデジタル・アカウント部に配属された。代理人弁護士によると、10月
以降に業務が大幅に増え、労基署が認定した女性の1カ月(10月9日~11
月7日)の時間外労働は約105時間にのぼった。

女性は昨年12月25日、住んでいた都内の電通の女子寮で自殺。その前から、
SNSで「死にたい」などのメッセージを同僚・友人らに送っていた。三田労
基署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と
認定し、心理的負荷による精神障害で過労自殺に至ったと結論づけた。

電通は先月、インターネット広告業務で不正な取引があり、広告主に代金の過
大請求を繰り返していたと発表した。担当部署が恒常的な人手不足に陥ってい
たと説明し、「現場を理解して人員配置すべきだった」として経営に責任があ
るとしていた。女性が所属していたのも、ネット広告業務を扱う部署だった。

電通は00年の最高裁判決以降、社員の出退勤時間の管理を徹底するなどとし
ていたが、過労自殺の再発を防げなかった。代理人弁護士によると、電通は労
基署に届け出た時間外労働の上限を超えないように、「勤務状況報告書」を作
成するよう社員に指導していたという。電通は「社員の自殺については厳粛に
受け止めている。労災認定については内容を把握していないので、コメントは
差し控える」としている。
(朝日新聞)

◆解説

電通には4代目社長吉田秀雄によって1951年につくられた電通社員の行動規範
とも言える「鬼十則」と呼ばれる非常に有名な言葉があるそうです。

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地
のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努
力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味す
らがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービ
スとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練
になる。

特に中高年にとっては、「自分たちもそう言われてきた」と納得するフレーズ
も多いと思います。

同社のホームページには次の記述があります;

「充実した生活」が「質の高い仕事」を生み、「やりがいのある仕事」が「人
生の満足度」を高める。電通のワーク・ライフ・バランス(WLB)の目指すと
ころは、まさにその相乗効果です。

この言葉には誰もが納得することでしょう。

文字どおり、ワーク・ライフ・バランス、仕事と生活のバランスを考える教訓
となることを願います。

★仕事と個人とのポジティブなかかわり「ワーク・エンゲイジメント」につい
て「ESHエキスパート」でご紹介しています!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

———————————————————————

★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

  人間の価値=天職に熱心な度×心のきれいな度

■新着情報

・PCB廃棄物の適正な処理促進に関する説明会の開催

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 3件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 15件

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

———————————————————————-

本メルマガは、「ESHエキスパート」のダイジェスト版をお届けしています。
(2回/月:第一、第三水曜日発行)

メルマガは、発行者からは読者を知ることができず、不特定多数の方に配信す
ることになります。読者様も増え、実名を含む記事の紹介などの支障も懸念さ
れるためです。

どうぞご理解ください。

■ 『ESHエキスパート』の詳細及びお申込みはこちらから
   → http://www.esh.co.jp/expert.html

  ★お申込みの際、≪質問・ご確認事項など≫欄に必ず「メルマガ読者」と
   ご記入ください。
  

——————————————————————–

★このメールマガジンを皆様にとってより良いものとするために、読者の皆様
のご意見やご要望をお待ちしております。是非ともお寄せください。

◇ info@esh.co.jp まで

———————————————————————

★★★読者の皆様へESHデータバンクのご案内★★★

環境、安全衛生、ISO14001、OHSAS18001に関する有料の資料集サイト「ESHデ
ータバンク」のサービス、好評提供中です。

http://www.esh.co.jp/eshdatabank.html

◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◇

【発行元】
環境ワークス株式会社
http://www.esh.co.jp
発行責任者 黒崎

★このメールマガジン転送はOKですが
 掲載された記事の内容を許可なく転載する
 ことを禁じます。問い合わせ下さい。 (C) Copyright -2009
———————————————————————-

E-MAIL NEWSLETTER

企業の環境&OHS(労働安全衛生)担当者をサポートするメールマガジンです。
配信は毎月2回、全国の事故事例や法令改正情報などをお届けします。

ページトップへ