<もんじゅ点検漏れ>再開準備見合わせ命令 原子力規制委
■■ ESHの解決策
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2013.5.22 No.327
企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
新緑の爽やかな季節になりました。週末はGWの賑わいから一段落した那須高
原をドライブしてきました。
今回は4月26日にプレオープンしたばかりの影絵作家「藤城清治美術館」を
訪れました。美しい自然の森の中に佇む美術館、門から入口までゆっくりと散
策すると途中には作品のステンドグラスに彩られた教会があり、優しい光の空
間を体感することができます。
館内には数多くの作品が展示されていて、おなじみの「こびと」の作品から昔
話の挿絵となったものまで楽しめます。また、東日本大震災の被災地を訪れて
作品にされるなど、藤城氏の想いが伝わってくるそんな素敵な美術館です。
6月15日にグランドオープンとのことですので、那須を訪れた際は是非、立
ち寄ってみてください。(門)
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■環境不祥事の教訓
◆汚染物質:東芝北九州工場跡地 土壌、地下水から基準超6種検出/福岡
(5/18)
東芝は17日、昨年操業停止した小倉北区下到津の同社北九州工場の土壌や地
下水から、環境基準を超える量のトリクロロエチレンなど6種の物質が検出さ
れたと発表した。「健康被害を生ずる恐れはない」としている。
土壌汚染対策法に基づいて昨年10月~今年4月、工場の敷地455カ所で調
査した。その結果、トリクロロエチレンが最大で基準値の約3倍の1リットル
当たり0.096ミリグラム、水銀も基準値の倍の1キロ当たり30ミリグラ
ムが検出された。他にも基準値を超える鉛、ヒ素、フッ素、ホウ素が確認され
た。
東芝によると、汚染の原因は不明だが、トリクロロエチレンは1970~80
年代に部品洗浄に使っていたという。土壌はアスファルトなどで覆われており、
敷地外や周辺の地下水など外部へ漏れる恐れは少ないとしている。今後、工場
棟を解体整地するのに併せ、土壌対策工事も進める。
(毎日新聞)
◆解説
日本経済の衰退とともに海外移転を含めて工場の撤退が相次いでいます。そし
て、その工場跡地の多くで土壌、地下水汚染が検出されています。
水質汚濁防止法の地下水への規制も土壌汚染対策法もなかった当時は、化学物
質の管理も適切ではない実態がありました。
多くの土壌汚染が、廃液置場付近だけでなく、建屋の出入口付近の未舗装部で
検出されています。これは廃液などを意図的に屋外にまいていたことを示すも
ので、当時はその程度の感覚だったのです。
そのような状況を知るベテランの社員がどんどん退職し、過去の出来事が不明
になりつつあります。これは潜在リスクの察知と調査・対策のために貴重な情
報を失うことに繋がります。
早い段階でベテランの方々にヒヤリング調査を実施することをお薦めします。
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■労働災害の真相
◆<もんじゅ点検漏れ>再開準備見合わせ命令 原子力規制委 (5/15)
原子力規制委員会は15日、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で約1
万個の機器の点検漏れがあったことを重視し、運営元の日本原子力研究開発機
構に対し、運転再開に向けた準備(使用前検査)を見合わせるよう命じること
を決めた。原子炉等規制法に基づく措置。「安全文化が劣化している」と判断
した。機構が目指していた今年度内の試験運転再開は、遅れる見通しになった。
規制委は、点検漏れの原因について▽業務は担当任せで、現場の不適切な点検
先送りが繰り返された▽チェック機能が働かず、規制当局の指摘を受けるまで
計画の見直しなどの改善に取り組めなかった--などと指摘。さらに、現場と
経営層の意思疎通が不足し、安全を最優先に業務が行われる体制作りができて
いなかったことを保安規定違反だとした。
(毎日新聞)
◆解説
中性子検出器など最も安全が求められる機器を含め、1万近い機器の点検を怠
っていたということで、規制委による処分は当然だと言われています。
「安全文化が劣化している」という言葉には相当な重みがあると考えます。
「安全文化」(Safety culture)という考え方は、1986年に発生したチェルノ
ブイリ事故の原因の調査と検討の結果をきっかけとして生まれました。調査に
あたった国際原子力機関(IAEA)の国際原子力安全諮問グループ(INSAG=Int
ernational Nuclear Safety Advisory Group)は、事故原因の分析を進める中
で、この事故の根本的な原因として、そもそも現場の作業者も、また原子力発
電所を運転する事業者も、そして国レベルでも、原子力の安全に対する考え方
や意識そのものに問題があるのではないか、それは「文化」と呼べるほどの深
さと広さをもって、個人や組織あるいは社会の意識や行動を左右しているので
はないかとの疑問を提起しました。
「組織事故」の著者である英国ジェームズ・リーズン氏は、『「安全文化」と
は組織が「もつ」ものではなく組織「そのもの」である。災害は、不適切な設
計、監督不備、メンテナンス不良、ずさんな手順書、教育訓練不足、工具や保
護具の不良などの原因が“病原体”のように長い間存在し、それがある時、管
理の穴が重なって発生(顕在化)する』と言っています。
この重い意味を、日本原子力研究開発機構は理解しているでしょうか。17日に
は理事長が辞任しましたが、トップの交代で済む問題ではありません。
劣化した安全文化を立て直すのは容易ではないことは誰の目にも明らかです。
なお、「組織事故」(ジェームズ・リーズン)は、安全担当者には是非ともお
勧めしたい良書です。
★「安全文化」の詳細について「ESHエキスパート」で解説しています!
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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■今日の言霊
新しい朝が来た 希望の朝だ!
■新着情報
・「建築物等の解体等の作業での労働者の石綿ばく露防止に関する技術上の指
針」に基づく石綿飛散漏洩防止対策徹底マニュアル
■環境不祥事の教訓
より詳細な解説と参考事例紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報 7件
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全国の労働災害・書類送検情報 23件
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