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NO.281

<労災補償状況>「心の病」過去最多 支給決定308件

■■ ESHの解決策
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                          2011.6.15 No.281

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

本格的な梅雨シーズンを迎え、蒸し暑い毎日が続いていますね。週末は停滞し
た梅雨前線の影響により各地で大雨となりました。がけ崩れや冠水などの被害
も出ているようですので、くれぐれもご注意ください。

さて、夏の電力不足に備え、クールビズはもちろんのことサマータイム導入や
土日操業など、自治体や企業がさまざまな節電対策に乗り出しています。

節電意識の高まりにより、今まで当たり前のように電気を使えていたことへの
有難さ、便利さに慣れきっていたことへの反省を感じていらっしゃる方も多い
のではないでしょうか?

大手企業はもちろんのこと、小規模な事業所や一般住宅に至るまで知恵と少し
の我慢で停電の危機を回避したいものですね。

東京電力は7月1日より電力の需給見通しや使用状況を掲載する Web サイト
「でんき予報」を7月1日に開設すると発表しました。

「でんき予報」を掲載する URL は以下の予定です。(門)

【パソコン向け】
・日本語版:http://www.tepco.co.jp/forecast/index-j.html
・英語版:http://www.tepco.co.jp/en/forecast/html/index-e.html

【携帯電話向け】
・日本語版:http://www.tepco.co.jp/forecast/mobile/yohou-j.html
・英語版:http://www.tepco.co.jp/en/forecast/mobile/yohou-e.html

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て6月末日までの期間限定で初年度年会費30%OFFにてご提供いたします。

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なお、申込みページの「質問・ご確認事項など」欄に、必ず ”メルマガ読
者”とご記入ください。

【会員さまの声】

●大手外資系ISO審査機関の認証事業本部長T様より

弊社では「ESHエキスパート」を弊社審査員の力量向上のための教材としてEMS
/OHSMS審査員に配信し利用させていただいております。

「ESHエキスパート」では、毎月国内で発生している環境や労働安全衛生上の
事故事例をリアルタイムで紹介し、それらをマネジメントシステムの要素と関
連付けて洞察したコメントが掲載されております。

海外のリスクマネジメントにおいては、「Learn from lessons/過ちから学
ぶ」というコンセプトがあります。現実にどのような事業体でどのような事故
や災害が起き、何が原因であったのか・・・それだけにとどまらず、マネジメ
ントシステムを通じてどのような管理がされていればそれらが防げたのか・
・・を学ぶことにより、実際の審査の現場で審査員が潜在的なリスクを検知し、
それらに対して必要な管理策を瞬時にイメージできるようになり、審査員にと
って極めて有益な教材となります。

「ESHエキスパート」は、「Learn from lessons」という観点から、企業の内
部監査員のレベルアップにも十分利用できると考えます。

私は、個人的に「今日の言霊」をとても楽しみにしており、毎回、ほのぼのと
しながらも奥の深い言霊に多くの気づきをいただいています。

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■環境不祥事の教訓

◆化学工場爆発・危険物無許可保管容疑で経営者逮捕へ/奈良 (6/14)

奈良県天理市の化学薬品製造会社「大東化成」の工場で今年4月に起きた大規
模火災を巡り、県警は揮発性の有機溶剤「トルエン」などの危険物を無許可で
保管していた疑いが強まったとして、経営者の男(75)と男性従業員(4
4)を消防法違反容疑で一両日中にも逮捕する方針を固めた。

捜査関係者らによると、2人は同市南六条町の工場で、取り扱いや保管をする
には市の許可が必要なトルエンなどをドラム缶に入れ、大量に保管していた疑
いが持たれている。

火災は4月13日午後2時半ごろ、従業員が溶剤を移し替える作業中に発生。
トルエンなどに次々と引火して爆発し、鉄骨平屋の工場と倉庫計約550平方
メートルを全焼するなどし、周辺のホテルから客が避難する騒ぎとなった。出
火原因は静電気とみられている。

◆解説

トルエンは、消防法に定められた危険物の「第4類(引火性液体)第1石油類・
非水溶性液体」に該当します。

指定数量は200リットルで、200リットルを超えて製造/貯蔵/取扱をする場合
は、製造所/貯蔵所/取扱所ごとに、消防署に申請し、許可を受けなければな
りません。

200リットルですからドラム缶1本以上では許可の対象となります。

別の記事では、「トルエン約1000リットルを無届けで保管していた」との記載
もあり、指定数量を超えていたようです。

また、指定数量の1/5以上指定数量未満(トルエンの場合40リットル以上
200リットル未満の場合は、「少量危険物貯蔵取扱所」として消防署への届出
が必要となります。

つまり一斗缶(18リットル)3本以上では届出対象となります。

注意が必要なのは、廃液も引火点が変わらなければ新液と同様に危険物となり
ますので、例えば新液2缶と廃液1缶が貯蔵されていれば「少量危険物貯蔵取扱
所」に該当することとなります。

なお、引火点が70度以下(第1石油類または第2石油類)の場合は、廃棄物の
処理及び清掃に関する法律の「引火性廃油」として「特別管理産業廃棄物(特
管)」になります。「特別管理産業廃棄物管理責任者」の設置が必要となるこ
とにも注意が必要です。

さらに水質汚濁防止法(下水道法)の「事故時の措置」の対象となる貯油施設
の「油」(原油、重油、潤滑油、軽油、灯油、揮発油、動植物油)の揮発油に
ついて、トルエンは0.864であり「温度15℃において比重0.8017をこえない比
重を有する炭化水素油」に該当は該当しないと考えられます。

しかし、本年4月1日からは「指定物質」に該当し、事故時の措置の対象になっ
ています。

事故時には、直ちに応急の措置を講ずるとともに、速やかに行政に届け出なけ
ればなりません。

さらにPRTR法の「第一種指定化学物質」にも該当します。

もちろん、労働安全衛生法の有機溶剤にも該当し、有機溶剤中毒予防規則の適
用も受けます。

毒物劇物取締法の劇物にも該当します。

トルエンは広く使用される物質ですが、様々な法令の対象となり注意が必要で
す。

★火災・爆発発生時の危機管理のベストプラクティスを「ESHエキスパート」
でご紹介しています!

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  ☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関に審査員教育用資料として
   採用されています。

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■労働災害の真相

◆<労災補償状況>「心の病」過去最多 支給決定308件 (6/14)

厚生労働省は14日、10年度の脳・心臓疾患や精神疾患に絡む労災補償状況
を発表した。仕事のストレスや過労でうつ病になるケースなど「心の病」に絡
む労災の申請は1181件(前年度比45件増)、補償が認められた支給決定
は308件(同74件増)で、ともに過去最多となった。

支給決定案件の主な内容は、嫌がらせやセクハラなど対人関係のトラブル65
件▽重い病気やけが、悲惨な事故の体験48件▽仕事の失敗や過度の責任の発
生44件--など。過労自殺に絡む申請は171件、支給決定は65件だった。

一方、仕事のストレスから脳や心臓の疾患で倒れるケースでの労災申請は80
2件(同35件増)で、4年ぶりに増加した。支給決定は285件(同2件
減)。このうち過労死に絡む申請は270件、支給決定は113件だった。

◆解説

労働安全衛生においてメンタルヘルスの比重は増す一方です。

ソフトウェア業界では、「デスマーチ 」(death march:死の行進、死の行軍
等) という言葉があり、過酷な状況にある労働環境、特に過酷な状況にあるプ
ロジェクトを指します。(「デスマ」、「デスマる」という略語もある)

「デスマーチ」という言葉を広めたのは、エドワード・ヨードンであると言わ
れており、ヨードンは、その著書『デスマーチ:なぜソフトウエア・プロジェ
クトは混乱するのか』で、デスマーチの定義を「プロジェクトのパラメータが
正常値を50%以上超過したもの」もしくは「公正かつ客観的にプロジェクトの
リスク分析(技術的要因の分析、人員の解析、法的分析、政治的要因の分析を
含む)をした場合、失敗する確率が50%を超えるもの」としており、具体的に
は以下のいずれかに該当するものと定めています。

1.与えられた期間が、常識的な期間の半分以下である
2.エンジニアが通常必要な人数の半分以下である
3.予算やその他のリソースが必要分に対して半分である
4.機能や性能などの要求が倍以上である

(Wikipediaより引用)

もちろん製造業や建設業においてもデスマーチは起こりえるものであり、また、
一般の人々にはデスマーチでなくとも、当人にはデスマーチと思い得る状況も
あることでしょう。

長時間の残業や徹夜・休日出勤の常態化は労働基準法にも抵触する問題であり、
避けることが必要です。

★「デスマーチ」回避のためのベストプラクティスを「ESHエキスパート」で
ご紹介しています!

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■今日の言霊

 嫌だという感情を目的の強さに服従させる

■新着情報

・平成23年度環境カウンセラーの募集について

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報 3件

■不法投棄関連情報

 全国の事故・事件情報 4件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報 22件

★不祥事・災害事例の出典:明記のないものは毎日新聞

【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html

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