トヨタ車体工場で作業事故 ガス引火か、4人やけど/愛知
■■ ESHの解決策
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2019.1.9 No.462
企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年は、3月にISO 45001が発行され、11月にその解説本を出版することができ
ました。皆様のご支援の賜物と厚くお礼申し上げます。
年始に10年ぶりに「人を動かす」を読み返しました。1937年に発行された、デ
ール・カーネギーの不朽の歴史的ベストセラーです。人が身につけるべき人間
関係の原則を事例とともに説いた同書ですが、「人を動かす三原則」の章に
「対話」による安全管理の事例が紹介されていました。ヘルメットをかぶらな
いことを責めるのではなく、まずはかぶり心地を心配し危険が防げるからかぶ
ろうと諭すことにより着用率が上がる、ということです。
今日でこそ、対話型パトロールなどが普及しつつありますが、80年以上前にそ
のような手法が有効だとされている点に感心しました。
私自身を含め、社会の「安全文化」に対する意識が高まっています。今年も皆
様の安全文化向上をはじめ有効な情報のご提供に努めて参る所存ですので、変
わらぬご指導、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
末筆ですが、皆様の本年のご健康とご活躍を祈念申し上げます。
環境ワークス株式会社
代表取締役 黒崎 由行
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非定常作業における事故防止の解決策として関心が高まっているロックアウ
ト・タグアウトシステムのセミナーです。ISO 45001やリスクアセスメントに
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2.ロックアウトシステムのベストプラクティス(講師:黒崎)
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■環境不祥事の教訓
◆実験で使った水銀、そのまま流す 京都工繊大元教授に賠償命令 (12/26)
実験で使用した水銀を排水に流すなどの不適切な扱いを続けていたとして、京
都工芸繊維大(京都市左京区)が、同大学の60代の元教授の男性に水銀除去費
用を求めた訴訟の判決が26日、京都地裁であった。井上一成裁判官は「水銀を
拡散させない措置や学生への健康配慮がなかった」として、元教授に1550万円
の支払いを命じる判決を言い渡した。
判決によると、元教授は1991~2014年まで、同大学の実験室で水銀を使用。07
年以降は水銀を取得・使用した際に大学に報告せず、実験で水銀がこぼれ落ち
ることを認識しながら学生に保護具を装着させるなどの指導を行わなかった。
残留水銀は流し台から排出され「少なくとも4キロ、推計分も含めると約40キ
ロの水銀を流出させた」と認定。キャンパス内の排水路や最終貯留槽を水銀で
汚染したとして、汚泥の撤去費用の賠償を命じた。
大学側は、14年に行った学内のアンケート調査で「水銀を水道に廃棄してよい
と指導している教授がいる」との記載から問題を把握。元教授から汚泥の撤去
費用の支払いがなかったため、16年に提訴した。
(京都新聞)
◆解説
本件は、2015年に同教授が停職6カ月の懲戒処分となったことが報じられてお
り、ご存知の方も多いと思います。
健康被害を心配した学生に対し、「お前らの健康なんて知ったことではない」
などの不適切な発言をしたことも報じられていました。
以前の報道によると、「大学によると、男性教授は、大学に無届けだった上、
処理の際には学内の専用施設に持ち込むことが内規で定められていたが、水銀
を含む廃液を流し台に捨てていた」とあります。
大学は、排水管の除染や撤去、実験装置の廃棄などで受けた損害約2500万円の
うち、1550万円の負担を教授に求めていたとのことです。
水銀の排水基準は、0.005 mg Hg/Lです。原液を流すことなど到底考えられま
せん。化学に関する十分な知識を持った大学教授としては、あまりにもお粗末
な対応です。
教訓としては、流し台の管理です。審査や監査において、実験室や研究室の流
し台が適切に管理されていないケースは散見されます。
本判例を、流し台に関連する人々への教材として役立ていただくことを期待し
ます。
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■労働災害の真相
◆トヨタ車体工場で作業事故 ガス引火か、4人やけど/愛知 (12/28)
28日午後2時55分ごろ、愛知県刈谷市のトヨタ車体富士松工場から「作業中に
引火し、やけどを負った」と119番があった。地元消防や同社によると、設備
の入れ替えをしていた外部の男性作業員4人が顔などにやけどをして病院に搬
送されたが、いずれも命に別条はないという。
現場はトヨタ車体本社に併設された工場。作業員らは設備を一部撤去して周辺
をスプレー型のクリーナーで洗浄した後、研削盤を使っていて生じた火の粉が
スプレーのガスに引火し、瞬間的に炎が上がったとみられる。
工場は28日から連休に入り稼働していなかったため、周囲への被害はなかった。
工場では「エスティマ」などのミニバンや、輸出向けのスポーツタイプ多目的
車(SUV)「ランドクルーザー」を生産している。
(日本経済新聞)
◆解説
昨年12月16日、札幌市豊平区の不動産会社で起きた爆発事故は、除菌消臭用の
スプレーおよそ120本を室内で放出したこと、そしてその後にガス湯沸かし器
を着けたことが原因でした。
多くの方々が、「なぜそんな馬鹿なことをしたのか」と嘲笑ったことでしょう。
しかし、その12日後に起きた本件は、それと類似の事故ではないでしょうか。
「人の振り見て我が振り直せ」は、とても難しいことです。
本人>身内>自社内>業界内・・・と自分から遠ざかるほど、「他人事」とし
て関心が薄れることは仕方ないことでしょう。
また、脳にとっては「ネガティブなイメージを持つこと=苦痛を伴う作業」と
なるため、自ら悪い部分を見つけるのは苦痛なのだそうです。
多くの企業が類似災害防止として、社内やグループ内の事故事例を共有し、類
似災害防止の点検を求めていますが、とても多くのケースで点検が形骸化して
います。
一つの解決策は、悪い点を見つけるのではなく、ベストプラクティス(良い
点)を共有することです。
災害が起きたら、その対策が上手くできている事例を共有することに主眼を置
くことにより、ポジティブな感覚を持つことができます。
本事例で言うと、次のようなベストプラクティスが考えられます。
・スプレー缶にGHS標章(炎マーク)を大きく表示する
・爆発実演や動画による安全教育を追加する
工夫を凝らして類似災害防止の形骸化を抑止しましょう。
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・鹿児島県が、建設工事入札参加資格格付の加点を見直し
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全国の労働災害・書類送検情報 23件
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