6人死亡 米菓工場は「火災事故の常習犯」従業員の告発
■■ ESHの解決策
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2022.3.2 No.538
企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
ロシアがウクライナに軍事侵攻して1週間。予断を許さない状況が続き、子供
を含む民間人にも多くの犠牲が出ています。日々突きつけられる無慈悲な現実
に心が痛むばかりです。
世界各国だけでなくロシア国内でも反戦デモが繰り広げられ、世界中が一刻も
早くこの戦いに終止符が打たれることを祈っています。
世界中の想いがプーチン大統領の心に届くことを祈らずにはいられません。
(門)
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◆グローバルレベルの安全衛生管理手法(RBA)セミナー(3月18日)
弊社では、安全衛生スタッフや監査員・審査員向けにオンラインセミナー
【グローバルレベルの安全衛生管理手法(RBA)】を3月18日(金)に開催します。
当日のご都合が合わない場合は動画での視聴も可能です。
本年9月開催の同セミナーでは、100%(大いに満足、満足)の高評価を頂戴し
ました。
受講された安全衛生スタッフ、コンサルタントの方々の声を一部ご紹介いたし
ます。
・RBAが生まれた背景とそれが重要視されている現状を知ることができた。
自社の安全要求がどこから来ているのかを、RBAを知ることで腹落ちできた。
日本の法律だけではカバーできない、今後進むべき方向性を窺い知ることがで
きた。上記から、私にとって一番良かったことはトップダウンで降りてきたこ
とを現場に説明する際に、「ルールだから」ではなく「Why」をしっかり語れ
るようになれたということです。
・EHS Academy(Apple社)の事例を拝聴し、CSRピラミッドの底支えである安全
衛生の大切さを感じることができた点は今回の講義を受講した中での収穫でし
た。
・RBAだけでなく、NIKEのCSR要求事項や製薬業界のPSCIの内容も説明していた
だいたので、広範囲で必要な情報を知る事ができて良かったです。 動画での
ERTの内容が腑に落ちたので、良かったです。
・CSR監査の国際標準を知ることができた。それ以上に、それをプラチナで
クリアーしようとしたら、ある程度以上の安全文化が無いと無理そうだと
分かったこと。
・ESHを運用をしてく上で必要な活動を導入する為に役員メンバーを説得する
材料としてRBAの要求などは役員が興味を持ってもらえる感じがしました。
・グローバルレベルの安全管理について、先生の具体的な説明によって少し
見えてきました。
詳細は次のサイトをご覧ください。
https://peraichi.com/landing_pages/view/gfrsv
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■環境不祥事の教訓
◆灯油400Lが流出 埼玉・加須の小学校、屋上タンクから雨水升へ くみ取る
も一部は水路に…土壌にも浸透/埼玉 (2/16)
埼玉県の加須市は15日、市立鴻茎小学校屋上の暖房設備用灯油タンクから灯油
が流出する事故が発生したと発表した。流出量は約400リットルに上り、一部
は学校敷地北側の水路、備前堀古笊田落(こざるだおとし)に流れ出していた。
市によると、灯油はこぼれた灯油を回収する油水分離槽に流れ込み、その一部
が学校敷地内の雨水升へ流れ、さらに土壌にも浸透していた。7日に確認し、
9日に油水分離槽と雨水升にたまった灯油をくみ取ったものの、夜の降雨で雨
水升の最終放流口から水路へ、配管に付着した灯油も流出。10日に県東部環境
管理事務所の指導を受け、油水分離槽から水路に放流する最終の排水口までの
排水管と雨水升の高圧洗浄を行った。
校舎は3階建てで、灯油は各階のストーブ用に供給されるシステムになってい
る。市では流出の原因調査を行うとともに、土壌汚染の状況を調査し、必要な
対策を講じたいとしている。
(埼玉新聞)
◆解説
油類流出の厄介さを示す事例と言えます。
漏洩に気付き汲み取ったものの、水路、配管、土壌に付着した灯油が雨水で
洗い流され構外の水路に流出したものです。
漏洩した油の大部分を除去したとしても付着残留する油が少しずつ油膜として
流出し、なかなか油膜が消えない経験をされている方も多いのではないでしょ
うか。
流出した油類は、魚類、鳥類、植物、動物、昆虫など生物に悪影響を与えるこ
とは多くの水質事故が示すとおりです。
液面計や防液提などにより油類を漏洩させないことは勿論ですが、構外に流出
させないことは企業の社会的責任です。
油類を構外に流出させないためには、次の手段があります。
・水路を清浄に保ち、漏えいした油類の付着や残留を防ぐこと
・油水分離槽、油吸着剤フィルターなどを設置し適切に管理すること
・油膜センサーで検知し、水門を閉止すること
漏洩防止と流出防止により油類による水質事故を防止しましょう。
★油類の構外流出時の対応方法を「ESHエキスパート」でご紹介しています!
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採用されています。
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■労働災害の真相
◆6人死亡 米菓工場は「火災事故の常習犯」従業員の告発(2/24)
2月11日、老舗米菓メーカー・三幸製菓の新潟県北部にある荒川工場で起こっ
た火災事故。同社の従業員など複数の関係者が、防火体制に問題があったと
「 週刊文春 」の取材に語った。
三幸製菓は煎餅の「雪の宿」や「ぱりんこ」で知られ、亀田製菓に次ぐ業界第
2位だ。現在は創業家の佐藤元保氏がCEOを務める。
「焼け跡にはバイトの女性4人と、従業員とみられる男性2人の遺体があった。
女性は防火シャッター前で見つかっており、逃げ遅れたと思われる。アルバイ
トへの避難訓練をしていなかった点も問題視されている」(社会部記者)
出火原因を三幸製菓は「調査中」としているが、同社の従業員は「菓子のカス
が原因の可能性がある」と指摘する。
「三幸製菓は火災事故の常習犯。今回の事故は起こるべくして起きた人災です。
実は荒川工場は2019年までに8回も火災が起きています。生地を焼く窯の下や、
焼きあがったお菓子を運ぶコンベアの脇に受け皿があり、そこにカスが溜まる。
他社は毎日掃除をするのですが、ウチはよく溜まったまま。そのためカスが炭
化し、発火するのです」
管理体制にも問題があった。消防は2020年に立ち入り検査をし、消火器の設置
場所不良、火災報知機の作動不良、避難誘導灯の作動不良などの不備を指摘。
同社は改修計画書を提出したが、誘導灯に関する記載はなかった。
「工場内は製造ラインが迷路のように入り組んでいた。誘導灯が作動しないと、
逃げ遅れる可能性はあった」(同前)
元従業員の一人も、管理の杜撰さについて証言する。
「工場内に、出荷用のコンテナが何百個も積み上げられていました。食品を
扱うのに衛生的にありえません。工場外には、香料が入った容器が転がって
いたこともあります」
火事があった時も、製造再開を優先させていた。三幸製菓関係者が語る。
「19年夏、新崎工場で消防車16台が出動する火災が発生しました。その際、
修理業者に、警察や消防の立ち入り前に『5日で生産を再開させたい』と伝え、
昼夜問わず損傷した設備を修繕させていた。警察や消防の立ち入り時にも作業
を行わせ、業者には『テストをしている』と言い訳させていたのです」
同社は全工場で3カ月間の生産停止を決めたが、「3カ月で安全管理体制を立て
直すのは難しい。同じことが繰り返されてしまうのではないか」と、同社関係
者は懸念する。
三幸製菓に安全管理体制について聞くと、概ね次のように回答した。
「お亡くなりになった深夜清掃作業員の4名の方については避難訓練を実施で
きていませんでした。火災報知機などの設備の稼働状況に関しては、火災によ
り設備が消失しているところではありますが、現在調査中です。(新崎工場の
火災後、修理業者に)安全確認・復旧に向けての作業工程の協議をする中で、
目標日時として『5日』と伝えた事実はあります。
荒川工場敷地内にて焼・味付工程の味付乾燥機設備内のせんべい屑焼損のイン
シデントがこれまで複数回発生しており、その度に消防当局の指導のもと、工
程の安全性の向上に努めてまいりました。それにもかかわらず、今回の事象が
発生したことを大変重く受け止めております。今後、専門家を交えて改めて厳
しい検証を行い、本件の原因究明と再発防止策の策定および執行に向けて取り
組んでまいります」
だが三幸製菓の工場の問題点はこれだけではなかった――。
そのほか、同社の荒川工場で使っていたコンベアの素材、火災の背景にあった
徹底したコスト意識など、詳しくは2月22日(火)12時から配信中の「 週刊文
春 電子版 」、および2月24日(木)発売の「週刊文春」で報じている。
(文春オンライン)
◆解説
ひとたび問題が顕在化すると、内部から鬱積した不満が噴出することは世の常
ですね。
弊社のYouTubeチャンネルの視聴者で以前に同社に勤務されている方からコメ
ントを頂戴しました。その中で同社の製造ラインが紹介された動画を教えてい
ただきました。(火災が発生した工場とは異なります)
この動画をご覧いただきますと、避難がいかに困難なものかが良くわかります。
また、次のコメントも頂戴しました。
「掃除をしているバイトの方は、包装でも一番奥の方で掃除をしていたと思い
ます。なぜならベルトを拭く作業は裸煎餅が流れてくる場所だからです。火災
の時、停電にならなかったら逃げれたかもと思います。なぜそんなに早く停電
になったかも不思議です。」
夜間に停電した中で高齢のアルバイト社員の方が避難することは至難の業でし
た。それでも防火シャッターの前までは辿り着けたのですから、すぐ脇の避難
口がわからなかったことは本当に残念です。
避難ルートを含む火災対応は同社だけの問題ではなく、多くの事業所に共通す
る大きな事業リスクです。
この火災を教訓に自社の火災対応を見直すことを期待します。
この記事に関する解説は、YouTubeチャンネル「安全衛生アカデミー」でもお
伝えしています。どうぞご覧ください。
★英国で5人以上の事業所に求めている火災リスクアセスメントについて「ESH
エキスパート」でご紹介しています!
【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html
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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める
◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■復活!今日の言霊
成し遂げることはできなかったけど、やり遂げることはできた
■新着情報
・石綿の事前調査結果の報告制度
・プラスチック資源循環促進法に関する制度説明会
・YouTube「安全衛生アカデミー」新着動画
【避難できずに高齢アルバイト社員4名死亡】新潟の米菓工場火災、教訓とす
べき防災管理
https://youtu.be/luxROqddrbo
消防法のみでは不十分、火災リスクアセスメントで不幸な犠牲を減らす
https://youtu.be/7ppD69DgWY0
■環境不祥事の教訓
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報 2件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報 21件
【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html
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◇ info@esh.co.jp まで
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