ドラム缶爆発で作業員負傷、熊本・上天草
■■ ESHの解決策
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2017.9.20 No.431
企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
3連休に日本列島を縦断した台風18号は、各地で死傷者や住宅に被害が出る
など大きな影響をもたらしました。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し
上げます。
さて、爽やかな季節になり、スポーツを楽しんでいる方も多いかと思います。
しかし、準備運動を怠ると筋肉痛や思わぬ怪我をしたりして、日頃の運動不足
を痛感する場合もあるのではないでしょうか?
私は昔から体が硬く、一時期話題になった180度開脚にもチャレンジしたの
ですが、やりすぎてぎっくり腰になってしまい、断念してしまいました。
180度開脚は無理だとしても、少しでも柔らかくなればと調べてみたら、開
脚ができないのは、内ももの筋肉が硬くなっているためで、ストレッチなどで
硬さをとってあげると開脚がスムーズになるのだとか。しかも、開脚は90度
程度まで開けばOKレベルということなので、改めて頑張ってみたいと思いま
す。(門)
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■環境不祥事の教訓
◆日立製作所跡地で土壌汚染/愛知 (9/15)
県と豊川市は14日、新文化会館などの建設計画のある豊川市白鳥町の日立製作
所豊川事業所の跡地で土壌汚染が発生していると発表した。近隣には市民病院
や大型商業施設イオンモールの進出予定地もあるが、周辺住民の人体への影響
はないという。
日立製作所が今月3日から13日にかけて、敷地内の約8万3144平方mで行
った調査によると、敷地の一部で鉛とその化合物による土壌汚染が判明。汚染
場所は現在、建物やアスファルト、不透水シートで覆われており、汚染土壌の
飛散や雨水などによる汚染拡大の恐れはなく、近隣住民への健康面の影響はな
いという。
今後は日立製作所が建物の解体撤去工事に合わせて、汚染土壌をすべて掘削除
去する予定。県は掘削除去時の飛散や流出防止などの対策を適切に実施するよ
うに指導する。
鉛とその化合物は条例で規定された土壌溶出量基準を超過。同基準には適合し
ていたが、トリクロロエタンとトリクロロエチレンの土壌ガスも検出された。
地下水に関しては条例の地下水基準内だった。同社は汚染原因について「事業
場内で過去に取り扱いがあった、はんだに含まれる鉛に由来するものと推定さ
れる」としている。
日立製作所では1968(昭和43)年から操業を停止した昨年3月までの約半
世紀にわたり、ステレオやCDプレーヤー、パソコンや金融機関向けATMな
どを製造。前記の物質の他、カドミウムや六価クロムの取り扱い履歴もあると
いう。
市は名鉄・八幡駅にも近いこの敷地の大半を今年度中に約36億円で買収する予
定で、新文化会館や駐車場、住宅用地などを整備する計画案を表明。複合型公
共施設の設置も念頭に置き、立体駐車場を建設する方向で県と協議している。
(東愛知新聞)
◆解説
土壌・地下水汚染は、修復費用が膨大で最も懸念すべき環境汚染です。
その予防策として重要なのは、secondary containment です。二次格納、つま
り防液堤や受皿のことです。
某大手企業が、サプライヤーに対する自己チェック調査表で、secondary
containment を「二次汚染」と日本語訳していましたが、明らかな間違いです。
誤った邦訳でサプライヤーに対して無用な混乱を与えることのないよう留意し
て欲しいものです。
EHS(環境安全衛生)において、英文で意味が不明な専門用語について、その
意味を調べる際に有効なのが画像検索を使用することです。
例えば、Googleで、「画像」を選択して検索すると多くの画像(写真やイラス
ト)が表示されます。それを見れば邦訳を誤る可能性を低減することが可能で、
お薦めします。
化学物質を直置きしないことは、世界標準です。環境マネジメントの基本とし
て、secondary containment を覚えておきましょう。
★Secondary Containmentのワークシート等、防液堤の雨水を管理するための
ベストプラクティスについて「ESHエキスパート」で解説しています!
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採用されています。
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■労働災害の真相
◆ドラム缶爆発で作業員負傷、熊本・上天草 (9/13)
13日午後3時45分ごろ、熊本県上天草市大矢野町の金属解体業S社で、解
体中のドラム缶が爆発した。男性作業員(69)が頭部を負傷し病院に搬送さ
れたが、意識はあるという。
上天草署によると、ドラム缶は高さ90センチ、直径60センチで、中は空だ
ったとみられる。男性がふたをガス溶接機で開けようとしていたところ、突然
爆発した。署が原因を調べている。
(産経WEST)
◆解説
2,3年に一度は発生する事故事例です。
可燃性溶剤の液体や蒸気が残留しているドラム缶を溶断すれば爆発するのは当
然なのですが、知らない人も大勢いるのです。
安全担当者の常識は、世間(社員を含む)の非常識であることを再認識すべき
事例だと言えます。
ちなみに、私は安全教育で次のようなクイズを出します。
ドラム缶(200リットル)を爆発させるのに必要なエチルアルコールの量は?
答は、15mLです。
ほとんどの受講者は答えることができません。
安全担当者は、安全教育の際に、自分の常識が受講者の常識ではないこと、多
くの受講者は安全教育に興味がないことを肝に銘じる必要があります。
興味のない受講者に如何に興味を持ってもらうか、そして少しでも記憶に留ま
るように工夫することが必要です。
テキストの棒読みなど論外です。事故や送検の事例紹介、クイズ、動画、実験、
体感、ワークショップなど、工夫を凝らすことが不可欠です。
★可燃性溶剤の危険性を教える教育の事例を「ESHエキスパート」でご紹介し
ています!
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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める
◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■新着情報
・ISO45001情報
・化学物質に係る労働安全衛生規則第585条(立入禁止等)の適用について
・名称等を表示すべき危険物及び有害物、名称等を通知すべき危険物及び
有害物の変更
■環境不祥事の教訓
より詳細な解説と参考事例紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報 7件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報 23件
【ESHエキスパート】 → http://www.esh.co.jp/expert.html
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