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NO.465

梁と高所作業車に挟まれ死亡 計画未策定で鋼構造物工事業者を送検

■■ ESHの解決策
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2019.2.20 No.465

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

近畿地方を中心に「麻疹(はしか)」が大流行しています。麻疹はインフルエ
ンザの10倍の感染力を持ち、免疫を持たない人がウイルスに接触するとほぼ10
0%感染してしまうそうです。

麻疹というと子供の病気という印象が強いですが、患者の半数以上は成人で、
成人が麻疹に感染すると子供より重症化しやすいといわれています。一度感染
して発症すると、抗体ができて生涯免疫が続くとされています。

そこで、自分が子供の頃、麻疹にかかったどうか母に確認したところ「どうだ
ったかしらね~。よく覚えてないわ」とのこと。

私のように、自分が麻疹に感染したことがあるか分からないという方も多いの
ではないでしょうか?自費診療で数千円かかりますが、採血で抗体検査を受け
ると確認することができるそうです。

麻疹は非常に感染力が強く、マスクでの予防は難しいとされています。免疫が
あるか不明だという場合、抗体検査を受けることをお勧めします。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆上山のバイオマス施設で爆発 民家に被害、女性軽傷/山形 (2/7)

6日午後4時10分ごろ、上山市金谷の金谷工業団地内にある「山形バイオマスエ
ネルギー」の発電施設で爆発事故が発生した。上山署によると、水素タンクの
金属製のふたが吹き飛び、南西側の民家の壁を突き破り、中にいた30代女性が
頭や首に軽いけがをした。周辺の工場や民家では爆風で窓ガラスが割れる被害
が確認された。同署は7日午前に実況見分を行い、事故原因を調べる。

同署の話では、事故当時、発電施設は試運転をしており、稼働開始から10分ほ
どで水素タンクが爆発したという。吹き飛んだ金属製のふたは直径3メートル、
厚さ1センチの円形。施設から約100メートル南西にある民家2階部分の壁を直
撃した。けがをした女性は生後1カ月の娘とともに、ふたが壁を突き破ったの
とは別の部屋にいた。

女性によると、娘をあやしていた時に大きな衝撃を感じ、木片のようなものが
頭に当たったという。「2階の部屋には、銀色の円盤のようなものも落ちてい
た。ぶつかっていたらと思うと怖い」と不安そうに話した。

施設の東隣にある少なくとも3カ所の工場などで、爆風により窓ガラスが割れ
ているのが見つかり、他にも広範囲に爆発の衝撃や振動で建物の破損が確認さ
れた。

事故があった発電施設は、建設業や産業廃棄物処理業の荒正とヤマコー(とも
に山形市)などが木質バイオマス発電の新会社として設立した「山形バイオマ
スエネルギー」が運営。昨年12月に完成した。チップを高熱で炭化させた際に
出るガスを燃焼させ、エンジンを回して発電する方式を採用しているという。
耳をつく爆音と地震のような揺れは工業団地の外にまで広がり、周囲の建物の
ガラスが割れた。「雷の何倍も大きな音だった」。夕方に起きた爆発事故に辺
りは騒然となった。

現場周辺は広範囲に警察の規制線が張られ、「何があったのか」と様子をうか
がう人も。被害の確認をしていた消防団員は「けがをした女性の家は壁と屋根
が吹き飛んでいた。もし直撃していたら命は無かっただろう」と語った。
(山形新聞、抜粋)

◆解説

本件については、次のような続報もあります。

【2/7、山形新聞報道より抜粋】
爆発したタンクは燃料となるガスをためるために設置されており、水素や一酸
化炭素が貯蔵されていた。実況見分の結果、タンク上部にあった金属製のふた
が吹き飛んだ他に、下部の金属版も爆発の勢いで脱落していたことが分かった。

試運転を担っていたのは木質バイオマス発電施設などの設計・施工を請け負っ
た「テスナエナジー」で、事故当日は午後4時ごろから、試運転に向けた作業
を進めていたという。県警は、スイッチを入れた際、何らかの原因でタンク内
の水素ガスに引火し、爆発が起きたとみて、当時の状況を調べている。

【2/14、さくらんぼテレビ報道より抜粋】
試運転中に爆発事故を起こしたバイオマス発電施設は、作業の遅れから、稼働
開始が当初の計画からおよそ2年ずれ込んでいたことが分かった。

これまでの調べで、発電プラントは当初2017年春に操業を開始する計画だった
が、設備の整備や技術的なテストに遅れが生じ、稼働開始の予定が約2年ずれ
込んでいたことが分かった。

稼働開始の時期は今年春に延期され、今回の爆発事故はプラントの設計と施工
を請け負った「テスナエナジー」(東京)が、引渡し前の試運転をしていた最
中に起きた。警察は工期の遅れが安全管理や作業の工程に影響しなかったかな
どを調べている。

テスナエナジー社のHPによれば、ガス化プロセスは次のとおりとなります。

改質ガス化発電は、熱化学的変換によるガス化発電です。蒸気改質反応を利用
します。

改質ガス反応 C+H20→CO+H2
(1) 木くずを1,200℃前後で炭化します。
(2) 炭化物と水蒸気を反応させて蒸気改質をさせます。
(3) 改質ガス中の水素濃度44%と空気とで、ガスエンジンを駆動させ発電しま
す。

水素+一酸化炭素のガスを貯留したタンクですので、着火源があれば爆発に到
ることは必然です。

引渡し前の試運転中ではありますが、リスクコミュニケーション(近隣へのケ
ア)は発注者の責任です。

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■労働災害の真相

◆梁と高所作業車に挟まれ死亡 計画未策定で鋼構造物工事業者を送検 沼津
労基署 (2/18)

静岡・沼津労働基準監督署は高所作業車と天井の梁の間に労働者が挟まれ死亡
した労働災害で、鋼構造物工事業H社(名古屋市)と同社の現場責任者を労働
安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで静岡地検沼津支部
に書類送検した。高所作業車の作業計画を定めていなかった。

労働災害は平成30年9月6日に、同社が下請として請負工事をしていた工場の
増築現場(静岡県沼津市)で起きた。46歳の男性労働者が高所作業車で鉄製の
梁のボルトを締める作業をしていたところ、梁と作業車の間に挟まれた。労働
者は翌日、低酸素脳症により死亡した。挟まれた瞬間を見ていた者はいなかっ
たが、作業車を上昇させた際に挟まれたとみられる。

労働安全衛生法は高所作業車を使って作業をさせる場合、あらかじめ作業計画
を策定しなければならないと定めているが、同社は計画の策定を怠っていた。
【平成31年1月17日送検】
(労働新聞社)

◆解説

本メールマガジンでは、たびたびフォークリフトの作業計画未策定による書類
送検事案を取り上げていますが、高所作業車についても同様です。

【労働安全衛生規則】
(作業計画)
第百九十四条の九 事業者は、高所作業車を用いて作業を行うときは、あらか
じめ、当該作業に係る場所の状況、当該高所作業車の種類及び能力等に適応す
る作業計画を定め、かつ、当該作業計画により作業を行わなければならない。
2 前項の作業計画は、当該高所作業車による作業の方法が示されているもの
でなければならない。
3 事業者は、第一項の作業計画を定めたときは、前項の規定により示される
事項について関係労働者に周知させなければならない。

また、作業指揮者の選任が必要なこともフォークリフトなどと同様です。

(作業指揮者)
第百九十四条の十 事業者は、高所作業車を用いて作業を行うときは、当該作
業の指揮者を定め、その者に前条第一項の作業計画に基づき作業の指揮を行わ
せなければならない。

近年、脚立の事故が多いことにより、たとえば天井照明の電球交換などにも高
所作業車を使用するケースが増えています。

高所作業車については、作業床の高さに応じて2種類の運転資格があります。

作業床の高さが十メートル以上の高所作業車の運転の業務:技能講習修了者
(令第20条第15号)

作業床の高さが十メートル未満の高所作業車の運転の業務:特別教育修了
(則第36条第10の5号)

労働安全衛生規則を正しく認識して遵法を確実にすることが必要です。

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発行責任者 黒崎

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