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NO.578

トヨタ、6工場10ライン停止 部品メーカー、愛知で爆発事故

■■ ESHの解決策
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2023.11.1 No.578

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

「11月からLINEが使えなくなる」と、ソーシャルメディアを中心に話題になっ
ています。

10月1日にLINEとヤフーが合併し、LINEヤフー株式会社となったことで「プラ
イバシーポリシー」が変更され、11月以降もLINEを利用するには新しいプライ
バシーポリシーへの「同意」が必要とのことなのですが…。

何のことかよく分からないので、とりあえず保留にしていたところ、同意しな
いと11月以降、LINEアプリの継続利用ができなくなるというので、10月31日に
慌てて同意しました。

ご参考までに、LINEの案内文を確認してボタンを押すか、LINEアプリの
「account center」([ホーム>設定>account center]からも同意が可能で
す。

同意の後に「ヤフーとのアカウント連携」の画面が表示されますが、こちらは
任意だそうです。

LINEを継続して利用される方で、手続きがまだの方ははぜひご確認ください。
(門)

 

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◆オンラインセミナー「安全衛生エキスパート」録画受講のお知らせ

「労働安全衛生を体系的に学ぶ機会はないか?」というご要望にお応えし、
弊社では、2021年4月より6コースのオンラインセミナーを開催し、企業内安全
衛生担当者、コンサルタント、ISO審査員など多くの方々に受講いただき、
高いご満足を頂戴しております。

詳細は次のサイトをご覧ください。

https://esh.hp.peraichi.com/2022seminar

 

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■環境不祥事の教訓

◆群馬 明和町の工場排水から基準値超える水銀を検出 (10/27)

群馬県は26日夜、群馬県明和町にある工場の排水から基準値を超える水銀が
検出されたと発表した。

すでに工場からの排水は停止しているが、県では詳しい調査結果がわかるまで
は周辺の川に入らないように呼びかけている。

群馬県によると、基準値を超える水銀が確認されたのは利根川の支流、新堀川
の導水路。

県が25日、群馬県明和町にある薬品メーカーの群馬工場から出る排水の定期的
な調査を行ったところ、判明したという。

原因や水銀の詳細な検出量などはわかっていないということで、県などは引き
続き調査を行うことにしている。

また、すでに工場からの排水は停止しているが、県では水質汚染の可能性も
あるとして詳しい調査結果がわかるまでは周辺の川に入らないように呼びかけ
ている。

県によると、この工場から排出された水は新堀川を経由して谷田川や渡良瀬遊
水地などに流れていくという。
(NHK NEWS WEB)

◆解説

別の記事(上毛新聞)では、次のとおり濃度が示されておりました。

群馬県は、基準値(1リットル当たり0.005ミリグラム)の7倍超となる0.038
ミリグラムを確認した。
ヒ素が基準値の15倍となる1.5ミリグラム、カドミウムが1.8倍の0.055ミリグ
ラムを検出した。

「排水が流れ込む周辺の水路や川の水質は、水銀などの6項目全て基準値未満
で水道の取水口もない」とのことですが、水銀が基準値超過とは驚きですね。

同社のホームページによれば、1946年設立、資本金4,000万円、従業員数40名
で、アセトアルデヒド、アセトニトリル、酢酸などの研究用試薬を製造する
ほか、受託製造などもしているようです。

大企業は、リソースが充実しているため環境リスクは適切に管理されています
が(もちろん例外もあります)、中小企業はとても心配です。

県の立ち入り採水で判明したのですが、行政の立ち入り検査や立ち入り採水も
重要であることを再認識させられる事案です。

★立ち入り採水の際に実施してほしい「同時採水」について「ESHエキスパー
ト」で解説しています!

 

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関で審査員教育用資料として
採用されています。

 

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■労働災害の真相

◆トヨタ、6工場10ライン停止 部品メーカー、愛知で爆発事故 (10/17)

トヨタ自動車は17日、愛知、三重両県にある6工場10ラインで車両の組み立て
を停止していると明らかにした。17日は終日稼働を取りやめる。ばね製品など
を手がける中央発条の藤岡工場(愛知県豊田市)で16日に爆発事故が発生し、
部品調達に影響が出ているという。18日以降の稼働については17日午後に判断
する。

中央発条によると、爆発事故は16日午後0時15分ごろ、11ある建屋のうちの一
つで発生。従業員2人がけがを負い、1人は病院で処置を受けたという。事故が
発生した乾燥炉と建屋の一部が損傷しており、消防や警察と原因を調べている。

停止しているのは、高岡工場(豊田市)や堤工場(同)、トヨタ車体の吉原工
場(同)、富士松工場(愛知県刈谷市)、いなべ工場(三重県いなべ市)、
豊田自動織機の長草工場(愛知県大府市)の1ラインを除く全ライン。このう
ち吉原、富士松に関しては16日夕から停止していた。

トヨタは国内に14の組立工場を持ち、国内販売分に加えて海外への輸出分も
生産している。
(共同通信)

◆解説

労災自体は軽症で済んだ乾燥炉の爆発事故ですが、顧客の事業継続に多大なる
影響を与えてしまいました。10月20日には7工場13ラインが稼働を停止したと
の記事もありました。

安全衛生が事業の基本であることを示す事例といえます。

同社が10月30日に公表したニュースリリースでは次のとおり事故原因を報じて
います。

〈発生原因〉
・通常、燃焼室のバーナーで作り出した熱を乾燥炉へ送り込んでいるが、燃焼
室と乾燥炉の間を循環しているダクトのフィルターの目詰まりが起き(隣接エ
リアでの撤去工事で発生した粉塵の影響)、空気循環が悪化したことにより、
熱が燃焼室内に閉じ込められ、高温異常が発生
・バーナー燃焼用の空気供給量を抑えたところ、燃焼室から不燃ガスが発生、
乾燥炉内に流入・蓄積
・その後、炉内温度が下がり過ぎたため、バーナーへの空気供給量を増やした
際、バーナーの火が強まり、炉内の不燃ガスに到達し引火・爆発

隣接エリアでの撤去工事で発生した粉塵の影響でフィルターが目詰まりし、
爆発の原因になるとは予想できなかったことでしょう。

サプライチェーンにおいて、自社が顧客に迷惑を掛けないことはもちろんです
が、サプライヤーから迷惑かけられぬよう安全衛生面も含めてサプライヤー
管理が重要であることを再認識させられる事案です。

この記事に関する解説は、YouTubeチャンネル「安全衛生アカデミー」でも
お伝えしています。どうぞご覧ください。

★日本のサプライヤーに対する米国の損害保険会社による監査でよくある所見
を「ESHエキスパート」でご紹介しています!

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

 

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

平和は外部の世界ではなく、我々自身の中に存在する

■新着情報

・パンフレット、教材

・YouTube「安全衛生アカデミー」新着動画

ばねメーカーの爆発事故で自動車メーカーのライン停止、安全の重要性を
ChatGPTで表現してみると
https://youtu.be/oRU9eUa4gvM

 

■環境不祥事の教訓

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 2件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 23件

 

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

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