ヤクルト工場で作業員男性(36)が意識不明の重体 高さ約2.5mの足場から転落 保守点検中/兵庫
■■ ESHの解決策
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2023.9.6 No.574
企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
今回のバスケ男子ワールドカップは日本中が歓喜の渦に包まれましたね。格上
の相手に劣勢に追い込まれながらも驚異の粘り強さで勝利をつかみ取る姿は
圧巻でした。48年ぶりに自力でパリ五輪出場の切符を手にすることができ、
最後まで諦めない姿に勇気をもらった方も多いのではないでしょうか?
大会前はあまり選手の名前も知らなかったのですが、応援しているうちに日本
には本当に素晴らしい選手がたくさんいることを知りました。WBCもそうでし
たが、これまでそのスポーツに興味のなかった多くの人々にまで注目されるこ
とで裾野が広がり、日本のスポーツ界の発展につながるのでしょうね。
9月16日からは女子バレー、30日からは男子バレーのワールドカップが開幕し
ます。どんなドラマが待っているか今からとても楽しみです。(門)
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◆オンラインセミナー「安全衛生エキスパート」録画受講のお知らせ
「労働安全衛生を体系的に学ぶ機会はないか?」というご要望にお応えし、
弊社では、2021年4月より6コースのオンラインセミナーを開催し、企業内安全
衛生担当者、コンサルタント、ISO審査員など多くの方々に受講いただき、
高いご満足を頂戴しております。
詳細は次のサイトをご覧ください。
https://esh.hp.peraichi.com/2022seminar
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■環境不祥事の教訓
◆基準値超の鉛検出 玉城町の工場/三重 (9/5)
三重県は4日、パナソニックインダストリーのメカトロニクス事業部伊勢拠点
(玉城町田宮寺)で、県生活環境保全条例の基準値を超える鉛が検出されたと
発表した。「直ちに周辺環境への影響はない」としている。
県によると、同社の自主的な調査で判明。土壌調査を実施した24区画のうち
一区画で、基準値の12倍に当たる鉛とその化合物が検出された。敷地内では
過去に電子部品の製造で鉛を使用していた。
同社は土壌汚染が確認された部分をシートで覆い、立ち入りを禁止した。
飛散を防ぐため、近くアスファルトを舗装する予定。南勢志摩地域活性化局は
「対策が適切に行われるよう指導する」としている。
(伊勢新聞)
◆解説
近年、土壌・地下水汚染のニュースはだいぶ少なくなりましたが、決してなく
なった訳ではありません。
特に土壌汚染の特徴は、長年蓄積して消え去ることは期待できないことで、
それが水質汚濁、大気汚染、騒音・振動と異なる点です。
特に、本件の鉛のような重金属類は長年にわたりその場に留まることとなりま
す。
その点において形質変更(土地の形状を変更する行為:宅地造成、土地の掘削、
土壌の採取、開墾等の行為)をしなければ被害を及ぼす可能性は低いものとな
ります。
三重県は、9/5にホームページ上で本件を次のとおり公表しています。
届出によると、自主的に土壌調査(予定地周辺24区画にて有害物質12項目)を
行ったところ、次のとおり条例で規定する基準を超過していました。
【鉛及びその化合物】
土壌含有量:1,800mg/kg(全24区画中1区画で超過)
(基準値150mg/kgの12倍)
なお、同時に行った土壌溶出量試験では、溶出量基準を超過しておらず、同社
が平時から実施している地下水調査でも鉛の地下水基準を超過していないこと
から、直ちに周辺環境への影響はないものと考えられます。
同事業所では鉛及びその化合物の使用履歴はありますが、本日発見された汚染
との関係は不明です。
届出を受け、本日(9月4日)、南勢志摩地域活性化局が現場確認を行ったとこ
ろ、土壌汚染が確認された区画の屋外の部分に関しては、応急措置として
ブルーシートで覆われるとともに、立入禁止措置が行われていたことから、
汚染された土壌の飛散流出のおそれがないことを確認しました。
なお、同社では、今後、同区画のアスファルト舗装による飛散流出防止措置を
行う予定です。
引き続き、土壌汚染対策が適切に行われるよう指導していきます。
アスファルト舗装による封じ込めを行う予定とのことで、確実な対応とリスク
コミュニケーションが期待されます。
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■労働災害の真相
◆ヤクルト工場で作業員男性(36)が意識不明の重体 高さ約2.5mの足場から
転落 保守点検中/兵庫 (9/3)
3日午前10時前、三木市にある「ヤクルト本社兵庫三木工場」で、36歳の男性
作業員が、高さおよそ2.5メートルの足場から転落した。
男性は頭を強く打ち、耳から出血していたということで、病院に搬送された際
は意識があったが、その後、意識不明の重体となり、病院で治療を受けている
という。
警察によると、男性は、充填機などを保守点検するための足場で、ヘルメット
をつけて作業をしていて、同僚が、足場の脇に倒れている男性を発見し、消防
に通報した。
警察は、詳しい状況を調べている。
(関西テレビ)
◆解説
前号に引き続き大手飲料メーカーにおける36歳と若い方の重篤災害です。
とにかく、被災者が快方に向かうことを願ってやみません。
別の記事では次のような記述がありました:
県警三木署によると、男性は飲料を充填(じゅうてん)する機器の足場(高さ
約2.5メートル)に上って改修中だったとみられる。「ガチャン」という大き
な音に同僚が気付き、男性が倒れて意識がもうろうとしているのを見つけた。
いずれにせよ、被災者が同社の社員なのか否か、「充填機などを保守点検する
ための足場」が常設の足場か否かなど詳細は不明です。
しかし、記事に含まれる「保守点検」、「保守作業中」、「改修中」の言葉の
とおり、非定常作業中であることは間違いないようです。
少なくとも適切な足場や安全帯着用があれば重篤になることは防ぐことができ
た筈です。
若い方々が犠牲になることのないよう、「作業許可制度」など、マネジメント
システムを整備することが重要です。
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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■復活!今日の言霊
あなたの天井はもっと上にある
■新着情報
・心理的負荷による精神障害の労災認定基準改正
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本当は教えたくない ChatGPTによる労災調査
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■環境不祥事の教訓
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報 2件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報 26件
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