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NO.575

東京 八重洲 建設現場で鉄骨落下 2人死亡 事故が起きた状況は

■■ ESHの解決策
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2023.9.20 No.575

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

長く厳しかった暑さもいくぶん和らぎ、少しずつ過ごしやすい日が増えてきま
した。夏の疲れが出て体調が優れない方も多いと思いますが、「夏バテ」なら
ぬ「秋バテ」という症状かもしれません。

「秋バテ」という言葉はあまり聞き慣れませんが、横浜市の病院の先生による
と「夏バテというのはいわゆる暑気あたりで、食欲不振やだるさなどの体調不
良が代表的な症状。それが秋口まで続いて、寝不足で朝起きられない、やる気
が出ず頭がボーッとする、めまいや立ちくらみがする、口やノドが渇き風邪を
ひきやすい、といった症状が加わったら、秋バテを起こしていると考えられま
す」とのことです。

対策として次の5つが紹介されています。
・38~40℃のぬるめのお湯で長めに入浴
・上着やひざ掛けなどで寒暖差対策
・軽めの運動
・常温や温かい飲み物で水分補給
・食事(タンパク質、ビタミン、ミネラルなど)

「秋バテかな?」と思い当たる節があったら早めに対策し、秋を存分に楽しみ
ましょう!(門)

 

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◆オンラインセミナー「安全衛生エキスパート」録画受講のお知らせ

「労働安全衛生を体系的に学ぶ機会はないか?」というご要望にお応えし、
弊社では、2021年4月より6コースのオンラインセミナーを開催し、企業内安全
衛生担当者、コンサルタント、ISO審査員など多くの方々に受講いただき、
高いご満足を頂戴しております。

詳細は次のサイトをご覧ください。

https://esh.hp.peraichi.com/2022seminar

 

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■環境不祥事の教訓

◆オリオンビール名護工場で冷却水の漏出事故 「バルブ開け忘れで配管に
亀裂」が原因/沖縄 (9/7)

2カ月半前に、沖縄名護市にあるオリオンビールの工場から漏れた大量の冷却
水が流れ出て海が赤く染まった事故で、配管のバルブを開け忘れた人為的な
ミスが原因だったことがわかった。

6月に名護市の工場からプロピレングリコールという色付けされた赤色の冷却
水が雨水を排出する溝に漏れて河川や海に流出した事故について、オリオン
ビールは通常開けておくべき配管のバルブが閉めたままになっていたことが
原因だったと発表した。

バルブが閉まって流れがせき止められている配管に冷却水が送られ続けたため
に亀裂が入って、そこから約24.8立方メートルの冷却水が漏れたという。
環境への影響はないという。

オリオンビールは再発防止策として今後冷却水が入ったタンクにセンサーを
付けるほか、ハザードマップを書くなどして監視体制の強化をはかる予定で
「多大なご迷惑とご心配をおかけすることとなりましたことを深くおわび申し
上げます」とコメントした。
(琉球朝日放送)

◆解説

沖縄の青い海と食紅で着色した冷却水の流出で赤く染まった漁港のコントラス
トが印象的だった水質事故の続報を9月6日に同社がホームページでニュースリ
リースしました。

直接的な原因は、ポンプの締め切り運転によるフレキシブル配管の亀裂だとい
うことです。

また、次のような再発防止対策を掲げています。
・代表取締役社長を委員長とする危機管理委員会の設置
・外部有識者3名で構成される「工場安全・安心水準向上のためのアドバイザ
リーコミッティ」の設置
・再発防止策完了までの当該冷却水ポンプの使用停止と防液堤の増強・新設
・冷却水タンク液面監視センサー設置など現場監視範囲拡大・体制の強化
・ハザードマップの作成(他設備・化学品への水平展開)
・緊急事態訓練およびオペレーションマニュアルの更新と管理の強化

発端はバルブの閉め忘れとのことですが、漏洩が構外に流出し河川や海域に
影響を与えることは避けなければなりません。

End of Pipe の重要性を再認識させられる水質事故でした。

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スパート」で解説しています!

 

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採用されています。

 

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■労働災害の真相

◆東京 八重洲 建設現場で鉄骨落下 2人死亡 事故が起きた状況は (9/19)

19日午前、JR東京駅八重洲口近くのビルの建設工事現場で、クレーンでつり上
げられていた鉄骨が落下し、作業員5人が巻き込まれ、このうち2人が死亡した。
警視庁が現場の責任者から話を聞くなどして事故の詳しい状況を調べている。

警視庁によると、19日午前9時20分ごろ、東京 中央区八重洲のビルの建設工事
現場で、クレーンでつり上げた長さ30メートル、重さおよそ15トンの鉄骨を
ほかの鉄骨と固定する作業をしていたところ、突然、落下した。

この事故で、つり上げられていた鉄骨の上で作業をしていたとみられる男性
作業員5人が7階部分から3階部分に転落し、このうち2人が死亡した。

死亡したのは、埼玉県朝霞市の会社員、Aさん(33)と千葉県市川市の会社員、
Bさん(43)。

このほか40代と20代の合わせて3人がけがをして病院で手当てを受けているが、
いずれも意識はあるという。

現場は51階建てのビルの建設工事現場で、JR東京駅八重洲口近くの多くの
オフィスビルが建ち並ぶ人通りの多い地区。

警視庁は、現場の責任者から話を聞くなどして事故の詳しい状況を調べている。

警視庁によると、事故があった地上51階建ての複合商業施設の建設現場は、
4階部分から7階部分はまだ床がない状態で、事故に巻き込まれた5人は7階部分
で、はりにあたる鉄骨を設置する作業をしていたという。

この鉄骨は長さ30メートル、重さ15トンほどで、現場の作業員の話からクレー
ンでつるした状態の鉄骨の上に5人が乗って、ほかの鉄骨と固定する作業を
していたとみられる。

ところが、何らかの理由で突然、鉄骨が落下し、5人もいっしょに3階部分まで
転落したとみられるという。

また、隣にあった別のはりも一緒に落下したとみられ、3階部分には折れた
鉄骨が複数、散らばっていたという。

死亡した2人の作業員は鉄骨の下敷きの状態で見つかり、5人の中には鉄骨と
体が安全帯でつながった状態で倒れている作業員もいたという。

現場では、ほかの鉄骨が落下するおそれがあるということで、警視庁は安全
確認を行ったあと、現場の詳しい状況を調べることにしている。(NHK NEWS
WEB)

◆解説

またしても建設業で重大災害(一度に3人以上の労働者が業務上死傷または
病気にかかった災害)が起きてしまいました。

次のような報道もありました。

亡くなった男性2人は鉄骨と命綱で結ばれていたといい、鉄骨と一緒に落下し、
3階部分で下敷きになったとみられる。ほかの3人も7階部分から3階部分に落下
したという。

警視庁は周辺の防犯カメラの映像を確認するなどして事故の状況を調べている
が、これまでのところ、鉄骨をつり上げていたワイヤーが何らかの理由で切れ
たか、鉄骨から外れた可能性があるとのこと。

都内はこの日も厳しい残暑の中、懸命に働く人々が命を失うことは残念でなり
ません。

人材と人手の不足、これに拍車をかける2024年問題(建設業は「働き方改革関
連法」が5年間猶予されていましたが、2024年4月からは適用される)や円安な
どによる外国人労働者の採用難で本当に厳しい状況です。

スーパーゼネコンですらこのような状況で、インフラの老朽化と自然災害の
多発の中、絶対に必要な日本の建設業は大丈夫なのか懸念されます。

「ご安全に」と「工期厳守」を両立することは至難の業です。国を挙げて考え
るべき社会問題です。

この記事に関する解説は、YouTubeチャンネル「安全衛生アカデミー」でも
お伝えしています。どうぞご覧ください。

★玉掛け作業を安全に実施するためのポイントを「ESHエキスパート」で解説
しています!

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

皇天親なくただ徳をこれ輔く

■新着情報

・YouTube「安全衛生アカデミー」新着動画

ビルの建設現場で鉄骨が落下し2名が死亡、建設業の構造的問題とは
https://youtu.be/9rlOKDBiJbU

■環境不祥事の教訓

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 4件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 28件

 

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