三菱ガス化学爆発事故:元現場監督を書類送検
■■ ESHの解決策
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2009.2.4 No.224
企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン
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◆ご挨拶
世間では季節同様、厳しい冬の時代を迎えているようです。耳にするのは暗い
ニュースばかりで、流されまいと思いながらも、ついつい気持ちが沈んでしま
いがちです。
でも、子どもには不景気なんて関係ありません。我が家の4歳になる娘も寝る
間際まで「遊ぼー!」を連発し、ひとりで喋りまくっています。
先日、娘に「どうしてそんなに元気なの?」とちょっとグッタリしながら聞い
てみると、自分の胸をトントンと叩きながら、「ここにね、元気の電池が入っ
てるの」と言うので「いいなー、お母さんもそんな電池欲しいな」と言うと
「大丈夫。お母さんは大人だから、もっと大きな電池が入ってるよ」…そうか、
大人だって元気でいいんだ。子どもより元気でいいんだ。
今年は、たくさん食べて、たくさん遊んで、たくさん寝て、「元気な大人」を
目指すぞ~!(おっと、もちろん仕事も頑張ります!) (門)
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■環境不祥事の教訓
◆新潟・産廃処分場のドラム缶:缶製造会社が廃棄-日本原電発表/茨城 (1/
20)
「日本原子力発電」「東海発電所」「放射性廃棄物」などと書かれたドラム缶
が新潟市の産廃処分場で見つかった問題で、日本原電は19日、東海原発(東
海村)から出た廃棄物ではなかったとする調査結果を発表した。
日本原電によると、原電の子会社を通じて缶の製造を請け負った新潟市東区の
「JFE協和容器」が99年12月、不良品の缶にマークを試し刷りし、00
年1~3月に廃油などを入れて、新潟県内の産廃処分場(02年廃業)に引き
渡したという。15日にJFE協和容器から連絡があり、調査していた。JF
E協和容器は「地域住民に大きな不安を与え、多大な迷惑をかけたことを深く
おわびする」とのコメントを出した。
日本原電は今後、外注業者に対し、不良品や試作品を処分する際には、印刷し
た文字を消すよう仕様書に明記するという。
◆教訓
「放射性廃棄物」と書かれていたために大きなニュースとなりました。
しかし、ドラム缶の流用は一般的に行われていることであり、産廃業者が排出
事業者に貸し出した空ドラムが再流用され、それが不法投棄されて問題になっ
たケースもあります。
ドラム缶に限らず容器の流用には二つの大きな危険性があります。
1.容器内の残留物との混触反応(酸とアルカリ、酸化剤と還元剤など)
2.ラべリング(表示)の不良による内容物の不明化
この事故のケースは2に該当します。
米国では、危険・有害性の周知徹底をハズコム(Hazard Communication = Haz
Com)と言います。
その代表的な方策がMSDSでありラべリングとなります。
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■労働災害の真相
◆三菱ガス化学爆発事故:元現場監督を書類送検/新潟 (1/21)
新潟市北区の三菱ガス化学新潟工場の天然ガス採掘場で07年12月、地下水
タンクが爆発し男性作業員が死亡した事故で、県警捜査1課と新潟北署は20
日、事故当時、現場監督をしていた同工場の男性社員(30)を業務上過失致
死容疑で新潟地検に書類送検した。
容疑は07年12月6日、ガスや油が混じった水が配管からタンク内に流入す
るのを遮断せず、ガス検知器で安全確認するのを怠った結果、爆発事故を招き、
協力会社社員(当時64歳)を死亡させた疑い。この男性社員は容疑を認めて
いるという。
同署によると、事故当時、タンク内には配管からガスを含んだ水が流入し引火
の恐れがあったが、被害に遭った社員は溶接作業をし、その熱がガスに引火し
て爆発したとしている。
事故当時、社員は社内規定に反し作業内容を報告しておらず、県警は上司であ
る工場幹部らの刑事責任は問えないと判断した。同工場は「厳粛に受け止め、
安全確保と信頼回復に努めたい」とのコメントを出した。
◆解説
30歳の男性社員には厳しい結果となりました。
工場幹部らの刑事責任は問えないとの判断ですが、なぜ男性社員が社内規定に
反して報告しなかったのか、マネジメントシステム上に欠陥がなかったのかは
不明です。
三菱ガス化学では送検当日にホームページでコメントを出しているのはさすが
です。
その中で同社は社則が遵守されず保安教育が十分でなかったと記しています。
そして会社全体で安全文化の醸成に向けた努力を継続する旨をコミットしてい
ます。
事故が発生したことは残念ですが、このようなリスクコミュニケーションは見
習うべき点も多く、同社のホームページをご覧いただいては如何でしょうか。
http://www.mgc.co.jp/
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【会員様の声】
電子部品製造会社で品質及び環境ISOの事務局を担当しています。
約1年前にインターネットから偶然アクセスし、内容を拝見した瞬間に「入会
金に見合う」と思いました。
毎月2回配信される【ESHエキスパート】の「新着情報」では法令の制・改内容
がコメント付きで分かり易く、「環境不祥事の教訓」は環境リスクアセスメン
ト、内部環境監査チェックシートのブラッシュアップに利用させていただいて
います。また、「労働災害の真相」は解説内容を自分なりに編集し、社内安全
衛生委員会に展開させていただいています。
これらの情報を毎月発行している「社内環境報告書」に盛り込み、内部コミュ
ニケーションのツールとしてISO認証機関の審査員からもお褒めの言葉を頂
いています。
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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介
■今日の言霊
「東京タワーには必ずたどり着く」
■新着情報
・平成19年度土壌汚染対策法の施行状況及び土壌汚染調査・対策事例等に関す
る調査結果について
・温対法に基づく温室効果ガス排出量の集計結果の修正について
■環境不祥事の教訓
より詳細な解説と参考事例紹介
■労働災害の真相
より詳細な解説とベストプラクティス紹介
■環境事故・ニュースレポート
全国の事故・事件情報14件
■労働災害レポート
全国の労働災害・書類送検情報18件
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