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NO.237

三菱ガス化学爆発事故:当時の現場監督、業過致死罪起訴/新潟

■■ ESHの解決策
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                          2009.8.19 No.237

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

今週から休暇明けという方も多いのではないでしょうか?気持ちを仕事モード
に切り替えて、また頑張って行きましょう!

さて、皆さまは夏休みをどのように過ごされましたか?

私は恒例の実家での旅行に参加してきました。場所は那須高原。空も高く風も
爽やかで、早くも秋の訪れを感じさせる気候でした。

年に数回しか会えない姪・甥たちのハイテンションについていくのがやっとの
3日間でしたが、自然の中を笑顔でかけまわる子供たちの姿に元気をもらった
気がします。

そんな中、連れ立って朝の4時にカブトムシやクワガタを捕りに行く長兄・次
兄(ともに40歳を超える)の姿を呆れながらも微笑ましく見てきました。

大人も子供もそれぞれに楽しい夏休みの思い出になったのではないかと思いま
す。 (門)

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★新型インフルエンザ対応・マスク再入荷のご案内

新型インフルエンザの国内感染が拡大し、感染者は全国で4千人を超えました。
秋からの第2波、第3波は更に警戒が必要とされています。
今から備えを万全にしておくことをお勧めします。

7月上旬に新型インフルエンザ対応マスク「バクー・ウィルソン801(N9
5規格対応)」を再入荷しましたので、お知らせします。数量に限りがござい
ますので、購入をご希望される方はお早めにご相談ください。

お問い合わせは → info@esh.co.jp

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■環境不祥事の教訓

◆ガス漏れ:信越化学工場で 上越地域消防本部、製造ラインに停止命令/新
潟 (8/15)

14日午前8時50分ごろ、上越市の信越化学工業直江津工場で「塩化水素ガ
スが発生した」と消防に通報があった。

上越署によると、工場外にガスの流出はなく、けが人はなかった。上越地域消
防本部は同日、ガスが発生した製造ラインの緊急使用停止命令を出した。

同工場によると、ガスが発生したのは化学製品「クロロシラン」を製造するラ
イン。24時間稼働しており、同8時半ごろ巡回していた従業員が、直径15
センチの配管から白い煙が上がっているのを発見した。

配管を流れていた液体の「四塩化ケイ素」が漏れ、空気中の水分と反応してガ
スが発生。同9時半までに50~100リットルが漏れ出たとみられる。空気
中に水をまいて中和作業をした。同5時の巡回で異常はなかったという。

上越署によると、配管をつなぐパッキンが腐食し、液体が漏れた可能性が高い。
同署は同9時半過ぎから付近の県道と市道の4カ所で交通規制を行ったが、同
10時20分に解除した。

同工場では、07年3月に作業員17人が重軽傷を負う爆発事故があり、その
後も火災や作業事故が続いている。

同工場の事務部長は「地域の方々に心配をかけて申し訳ない。原因究明に努め
たい」と陳謝した。

◆解説

この工場は、環境安全リスクの高い工場で、事故が起きることは止むを得ない
面もあります。

今回のトラブル後の対応としては、速やかな通報、漏洩に対して空気中に水を
まいての中和など、適切な対応が講じられたと考えられ、結果として周囲に被
害を与えませんでした。

また、事故発生当日には同社のホームページに事故報告とお詫びを掲載するな
どリスクコミュニケーションも適切なようです。

同社は2007年の爆発事故の後には「環境・社会報告書」で事故の詳細や再発防
止を4ページにわたり特集しています。報告書において、ネガティブ情報の開
示を避けたがる企業が多い中で評価できる報告書でした。

とはいえ、事故は許されるものではありません。今回はパッキンの腐食が原因
と見られていますが、定期的な配管の点検やメンテナンスは化学プラントにと
って必須のテーマです。

前回の事故後には3,700件のリスクを抽出し対策したとのことですが、今回の
事故を受けてどのように対応するかが見ものです。

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■労働災害の真相

◆三菱ガス化学爆発事故:当時の現場監督、業過致死罪起訴/新潟 (8/4)

新潟市北区の三菱ガス化学新潟工場の天然ガス採掘場で07年12月、地下水
タンクが爆発し男性作業員が死亡した事故で、新潟地検は3日までに、新潟北
署などが書類送検していた事故当時、現場監督をしていた男性社員(31)を
業務上過失致死の罪で起訴した。

起訴状などによると、男性社員は07年12月6日、可燃性ガスを含んだ水が
タンク内に流入するのを遮断せず、ガス検知器での安全確認を怠ったまま、男
性作業員(当時64歳)に溶接作業を行わせたため、溶接の熱がガスに引火し
て爆発。作業員を外傷性ショックで死亡させたとしている。同社は「全力を挙
げて安全確保と信頼回復に努めたい」とコメントした。

関東東北産業保安監督部も同社と男性社員を鉱山保安法違反で書類送検してい
たが、新潟地検は起訴猶予とした。

◆解説

起訴された当時、現場監督だった男性社員は31歳と若いのですが、現場監督
という職務に年齢は関係ないようです。多くの監督者に知って欲しい事実です。

ところで、前述の信越化学の環境・社会報告書との対比ですが、この会社のR
Cレポート(RC:レスポンシブル・ケア)では、活動計画の実績と評価のペ
ージで「2007年12月6日 重大事故が発生しました。(事故撲滅のため、
特別プロジェクトを発足させました。詳細は12頁)」とありますが、12ページ
には次のような記述があります。

2007年12月6日に新潟工場の天然ガス採掘基地にて発生した爆発事故と
それによる死亡災害のような悲惨な事故・災害を二度と繰り返さないために、
また事故・異常の増加傾向という最近の状況を打開するために、当社ではRC
活動の一環として事故撲滅のための特別プロジェクトを発足させました。

レポートを読むステークホルダーの興味を満足させるものではありません。特
に最大のステークホルダーである従業員に対してトップの決意を示す重要なテ
ーマだと思います。踏み込んだ記述が期待されます。

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