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NO.238

事故:機械調べた社員、額に鉄棒刺さる-韮崎工場/山梨

■■ ESHの解決策
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                          2009.9.2 No.238

企業の環境&安全衛生、ISO14001、OHSAS18001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

いよいよ9月ですね。朝晩は涼しく過ごしやすくなりましたが、夏の疲れが出
やすい時期でもありますので、皆さまくれぐれもご自愛ください。

今年の夏は冷夏傾向と発表された通り、梅雨明け後もぐずついた天気が続きま
したね。我が家でも一度も海にもプールにも出かけることができませんでした。
それでも晴れた日はとても暑く、日陰や木陰でホッと一息をついていました。

ところで、木陰の涼しさって格別だとは思いませんか?これは表面積が小さい
もの(葉っぱ)ほど温度が上がりにくいからなんだそうです。

この原理を応用して、このほど京都大大学院人間・環境学研究科の酒井教授と
京都八幡高校、積水化学工業が、木陰並みに涼しい日よけの共同開発に成功し
たと発表しました。塩化ビニール製の三角形の素材を組み合わせたもので、そ
の幾何学的な形から「フラクタル日よけ」と命名されました。屋根で完全に覆
うより温度が下がり、冬は逆に放射冷却を防いで寒さを和らげてくれるとのこ
と。屋上に設置すれば建物内部の温度も下がり、また屋上緑化に比べ費用も安
上がりで済むそうです。

環境対策として期待が膨らみますが、目下の課題は大規模実験に向けてフラク
タル日よけを作る機械を作ること。共同開発企業を募集中とのことです。(
門)

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◆ISO14001関連ニュース

8月25日の日本経済新聞の記事はISO関係者に大きな衝撃を与えました。

「環境管理認証『ISO14001』、国内の取得組織が初の減少 6月末. 国際標準
化機構(ISO)が規定する環境管理認証「ISO14001」を取得した組織が国
内で減少に転じている。 6月末に2万716件となり、3月末から83件減少した。

9001は既に減少に転じており、14001も同様の道を辿るのかと誰もが予想はし
ていましたが、現実にデータに現れるとやはり業界に与えるショックは大きい
ものです。

最大の原因はコスト以上のメリットが感じられないことにあると考えます。審
査やコンサルティングに関わる者としては、量より質を重んじて、費用対効果
の向上に努めて参りたいと考えております。

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★新型インフルエンザ対応・マスク再入荷のご案内

新型インフルエンザの国内感染が拡大し続けていますが、対策はいかがです
か?
秋以降には通常のインフルエンザと重なって流行することも懸念されています。
今から備えを万全にしておくことをお勧めします。

弊社では新型インフルエンザ対応マスク「バクー・ウィルソン801(N95
規格対応)」を取り扱っております。数量に限りがございますので、購入をご
希望される方はお早めにご相談ください。

お問い合わせは → info@esh.co.jp

ところで、厚生労働省は、動画「新型インフルエンザから身を守る知っておき
たい感染予防策」のをYouTubeで提供しています。

是非ともご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=WNQ7Y9d4D4k&feature=channel

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■環境不祥事の教訓

◆日本原燃:廃棄物ドラム缶2万本 保安院、改善報告求める (8/31)

日本原燃の再処理工場関連施設から出る大量の低レベル放射性廃棄物が未処理
のまま、施設内に仮置きされていることが31日分かった。工場の完成時期の
度重なる延期で廃棄物の焼却装置を動かせないのが原因。完成時期がさらに1
年2カ月延期されたのを受け、経済産業省原子力安全・保安院は同日、改善策
を7日後までに報告するよう、文書で異例の早期回答を求めた。

日本原燃によると、廃棄物は使用済み燃料受け入れ貯蔵施設で放射線に汚染さ
れた作業着や手袋、紙、木材など。工場完成後、付属設備で焼却し、コンクリ
ートなどと混ぜてドラム缶に封入して保管する計画だった。

しかし、99年の稼働以降、廃棄物を焼却して減量できないため、貯蔵施設は
既にほぼ満杯状態。ドラム缶約2万1000本分に及び、そのうち約8000
本分はポリ袋に包んで鉄かごに入れ、あちこちの建物内に積み上げられた状態
だ。保安院は口頭で改善を再三指示してきたが、原燃は「工場が完成すれば処
理できる」として対応してこなかった。

保安院は「完成延期でさらに未処理の汚染物が増える。災害の恐れもあり、可
能な限り早期に改善してほしい」と求めている。

◆解説

放射性廃棄物だから関係ないとは考えないでいただきたいと思います。

予算の関係から、産業廃棄物という”不良資産”を溜め込む排出事業者は多い
ものです。

ちなみに中間処理業者が保管できる量は、1日で処理可能な量の14日分以内と
されています。

また、先入れ先出しが守られず、古い廃棄物が残ってドラム缶などの容器が腐
食するケース、担当者が退職/異動し、内容物が不明になるケースも散見され
ます。

これらを防ぐためには容器への表示が有効です。排出部署(担当者)、排出年
月日、内容物を明記したラベルや札を付ける事業所は多いものです。

日本では産業廃棄物への表示は義務付けられていませんが、委託業者への情報
伝達のためにも実践したいものです。

★廃棄物保管のベストプラクティスについて、ESHエキスパートで詳述しま
す!

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■労働災害の真相

◆事故:機械調べた社員、額に鉄棒刺さる-韮崎の工場/山梨 (8/29)

28日午前7時15分ごろ、韮崎市龍岡町のプラスチック製品製造会社「東名
化学工業」の山梨工場で、社員(32)が機械の不具合を調べていたところ、
機械が突然動き、額に長さ約40センチ、直径約1センチの鉄棒が突き刺さっ
た。社員は甲府市の病院に搬送されたが、重傷とみられる。

韮崎署によると、同工場は食品容器を製造している。容器を並べる機械が不調
だったため、社員がうつぶせに上半身を機械内に入れたところ、突然ふたが下
り、頭をはさまれた。容器を整理するための鉄棒が数本、下から突き出ており、
うち1本が刺さった。同署は、安全管理に不備がなかったか調べている。

◆解説

突然ふたが下りてきた原因は、重力なのか、またはシーケンス的なものかは不
明ですが、いずれにしても「期待しないエネルギー」によるものです。

「期待しないエネルギー」は、重力ならブロックや棒などの挿入、電気であれ
ば電源OFFで排除することができ、作業前に排除しておけば事故は防げた訳
です。

米国OSHA(労働安全衛生庁)が定めるロックアウト/タグアウト(LOT
O)プログラムでは、「期待しないエネルギー」を調査し、事前に排除するこ
とを義務付けています。

「期待しないエネルギー」としては、電気 、位置の他にも化学、熱、流体
(空気、水、油)、機械(ばね)などがあります。

事前にリスクアセスメントで 「期待しないエネルギー」とその排除方法を決
定しておき、施錠(ロックアウト)するとともに表示(タグアウト)して他人
による誤起動を防ぐものです。

まずは対象機械について、どのようなエネルギー源があるか、そしてどのよう
な非定常作業があるかをリストアップしてみましょう。

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電子部品製造会社で品質及び環境ISOの事務局を担当しています。
約1年前にインターネットから偶然アクセスし、内容を拝見した瞬間に「入会
金に見合う」と思いました。

毎月2回配信される【ESHエキスパート】の「新着情報」では法令の制・改内容
がコメント付きで分かり易く、「環境不祥事の教訓」は環境リスクアセスメン
ト、内部環境監査チェックシートのブラッシュアップに利用させていただいて
います。また、「労働災害の真相」は解説内容を自分なりに編集し、社内安全
衛生委員会に展開させていただいています。

これらの情報を毎月発行している「社内環境報告書」に盛り込み、内部コミュ
ニケーションのツールとしてISO認証機関の審査員からもお褒めの言葉を頂
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■今日の言霊

「チャンスは、準備された心に降り立つ。(Chance favors the prepared
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■新着情報

・パンフレット「温暖化から日本を守る 適応への挑戦」の作成について

・「生物多様性民間参画ガイドライン」の公表について

・「振動障害の予防のために」リーフレットの公表について

・全国労働衛生週間について

■環境不祥事の教訓

 より詳細な解説と参考事例紹介

■労働災害の真相

 より詳細な解説とベストプラクティス紹介
 

■環境事故・ニュースレポート

 全国の事故・事件情報5件

■不法投棄関連情報

 全国の不法投棄情報2件

■労働災害レポート

 全国の労働災害・書類送検情報8件

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