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NO.545

下水道汚水の漏出、マンホールポンプの容量不足が原因/茨城

■■ ESHの解決策
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2022.6.22 No.545

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

日曜日に石川県能登地方で震度6弱の地震がありました。その後も余震とみら
れる揺れが何度も発生しています。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し
上げます。

最近では、石川県だけでなく、北海道や徳島県でも震度4の地震がありました。
日本全国いつでもどこでも大きな地震が発生する可能性があり、地震に対する
備えを再確認する必要を感じました。

東京都発行 防災ブック「東京防災」より「発災時のNG行動」をご紹介します
ので、今一度ご確認ください。(門)
・ガスに引火して爆発する危険があるので、火をつけない。
・火災の危険があるので、ブレーカーを上げて通電させない。
・火災や爆発の危険があるので、電気のスイッチに触らない。
・閉じ込められる危険があるので、エレベーターは使わない。
・電話回線がパンクするので、発災直後に不要不急の電話の使用を控える。
・ケガをする危険があるので、部屋の中を裸足で歩かない。
・ケガをする危険があるので、救出活動はひとりではなく複数で行う。
・緊急車両の通行の妨げになるので、避難に車は使わない。

 

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◆オンラインセミナー「安全衛生エキスパート」録画受講のお知らせ

「労働安全衛生を体系的に学ぶ機会はないか?」というご要望にお応えし、
弊社では、2021年4月より6コースのオンラインセミナーを開催し、企業内安全
衛生担当者、コンサルタント、ISO審査員など延べ178名にご参加いただき、
92.7%のご満足を頂戴いたしました。

多くの方々から今年度の受講希望や録画受講希望を頂戴したため、昨年度セミ
ナーの録画受講のシステムを構築し受付を開始しております。

詳細は次のサイトをご覧ください。

https://esh.hp.peraichi.com/2022seminar

 

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■環境不祥事の教訓

◆下水道汚水の漏出、マンホールポンプの容量不足が原因/茨城 (6/11)

茨城県常陸太田市は10日、商業施設などの誘致を目指して同市塙町などに整備
している区画整理事業の区域内で、公共下水道のマンホールポンプが必要な
容量の3分の1しかなかったと発表した。同市では、4月に団地の公共下水道
から汚水があふれるトラブルがあり、市が汚水量を過小に見積もったために
容量不足のマンホールポンプが設置されたことが原因と判明。これを受け、
他の公共下水道を調査したところ新たなミスが明らかになった。

ミスが見つかったのは、市役所北側で整備している「東部土地区画整理事業」
の区域のうち、既に施工が完了していたA・B街区。市の調査によると、2019年
度に公共下水道事業計画を変更する際、同区域に商業施設が建つことを考慮し
て計画汚水量を算定すべきところを、住宅地なども含めた市全体の平均汚水量
を基に過小に算出した。このためマンホールポンプは毎分0.58立方メートルの
容量が必要だったにもかかわらず、毎分0.18立方メートルのものが設置されて
いた。未着工のC・D街区でも、同様の設計ミスが見つかった。

A・B街区にはスーパーマーケットやホームセンターが入ることが決まっていて、
来春開業の見通し。市は10日、今年度中に改修工事を終えられるよう、市議会
の6月定例会に771万円の補正予算案を追加提出し、可決された。C・D街区に
ついても実施設計を今年度予算の範囲内で見直す予定。

宮田達夫市長は同日の記者会見で「市民の信頼を回復するために、職員一丸と
なって適切な事務事業の執行に努めたい。マンホールポンプは早急に改修し、
事業計画に遅れが出ないようにしたい」と陳謝した。

常陸太田市の団地「四季の丘はたそめ」で公共下水道から汚水があふれた問題
で、市は10日、下水道課職員ら6人を7日付で減給の懲戒処分としたと発表した。
処分理由について「不適切な事務処理により事業計画、実施計画が作成され、
本来整備すべき規格より小規模な公共下水道を整備した」と説明している。
退職者5人にも給料の自主返納を働きかけているという。

また、一連のトラブルの責任を取り、市長は減給50%、副市長は30%、教育長は
20%(いずれも3カ月)とする条例改正案を10日の6月定例市議会に追加提出し、
可決された。
(毎日新聞)

◆解説

ポンプの能力不足で公共下水道から汚水が溢れるというトラブルです。

設計不良による能力不足は珍しいことですが、ポンプの能力低下で排水が溢れ
ることは稀ではありません。

その災害の原因はポンプの詰まりによるものです。特に豪雨などによりゴミが
流れ込み、ポンプのサクション(吸入口)を塞いでしまいます。

それを防ぐためにスクリーンを設けます。自動で除去する装置もありますが、
その能力を超える場合は、誰かがそれを除去しなければなりません。

多くのケースでは施設や環境の担当者がその役割を担いますが、まさに縁の下
の力持ちです。

地味な役割ではありますが、それを担う人々が評価される企業や社会である
ことを願います。

★豪雨時の雨水の適切な排水管理と経済産業省・国土交通省の役立つ資料を
「ESHエキスパート」でご紹介しています!

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■労働災害の真相

◆6月には、ロックアウト・タグアウトで防ぐことができた労働災害と送検事
案3件が発生していますのでご紹介します。

●ミキサー清掃中、刃に挟まれ重傷 中間貯蔵の受け入れ分別施設/福島
(6/12)

10日午後11時55分ごろ、双葉町郡山字四斗蒔の中間貯蔵施設の受け入れ分別
施設で会社員の男性(64)がミキサーの刃に挟まれた。男性は左太ももの骨を
折るなどの重傷。双葉署は労災事故とみて調べている。

同署によると、男性がミキサーの清掃作業をしていたところ、何らかの原因で
動き出したミキサーに下半身を挟まれたという。作業当時、ミキサーは停止し
ていた。

ミキサーは仮置き場から運ばれた土を細かく砕く機械で、大きさは縦1.5メー
トル、横2.7メートル。当時は約20人で作業しており、別の作業員が119番通報
した。
(福島民友新聞)

●プレス機に挟まれ25歳男性死亡 プラ工場/兵庫 (6/14)

13日午後6時20分ごろ、兵庫県丹波市春日町のプラスチック加工会社の工場で、
従業員の男性(25)が機械に挟まれたと同僚の男性から119番があった。男性
は食品トレーのプレス加工機に頭を挟まれ、搬送先の病院で死亡した。

兵庫県警丹波署によると、男性は機械を止めて作業中、動き出した機械に挟ま
れたとみられる。当時は他に2人の男性従業員がおり、署が事故の詳しい原因
を調べている。
(産経新聞)

●誤起動防がず送検 コンベヤーの労災で 鹿嶋労基署 (6/14)

茨城・鹿嶋労働基準監督署は、コンベヤーの誤起動防止措置を怠ったとして、
バンドー化学(兵庫県神戸市中央区)と同社主事を労働安全衛生法第20条(事
業者の講ずべき措置等)違反の容疑で水戸地検土浦支部に書類送検した。令和
3年9月、同社の鹿嶋市内の製鉄工場内において労働者が死亡する労働災害が
発生している。

同社は、労働者にベルトコンベヤーの検査作業を行わせる際、コンベヤーの
起動装置に対して表示板を設置するなどの誤起動防止措置を講じなかった疑い。
死亡した労働者は検査作業中、起動したベルトとプーリーの間に巻き込まれて
いる。【令和4年4月13日送検】
(労働新聞社)

◆解説

3件は、何れも不意に起動した機械にはさまれ・巻き込まれて死亡したもので
す。

労働安全衛生規則第107条が遵守されていれば防ぐことができた労働災害で、
とても残念なことです。

(掃除等の場合の運転停止等)
第百七条 事業者は、機械(刃部を除く。)の掃除、給油、検査、修理又は
調整の作業を行う場合において、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、
機械の運転を停止しなければならない。ただし、機械の運転中に作業を行わな
ければならない場合において、危険な箇所に覆いを設ける等の措置を講じたと
きは、この限りでない。
2 事業者は、前項の規定により機械の運転を停止したときは、当該機械の
起動装置に錠を掛け、当該機械の起動装置に表示板を取り付ける等同項の作業
に従事する労働者以外の者が当該機械を運転することを防止するための措置を
講じなければならない。

本メールマガジンでもたびたびお伝えしていますが、ロックアウト・タグアウ
トが確実に実施されることを願うばかりです。

★ロックアウト・タグアウトプログラムとその概要を分かりやすく伝えるハン
ドアウトの例を「ESHエキスパート」でご紹介しています!

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◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。
楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに楽しむ。

■新着情報

・プラスチック資源循環法における計画認定等に関する事業者向け説明会

・無料WEBセミナー「IoT・AIなどのICTを活用した労働安全衛生の最新動向」
~情報をつなげば「安全」と「生産性向上」は両立できる~
(株式会社日立ソリューションズ)

・YouTube「安全衛生アカデミー」新着動画

【実験映像】化学物質暴露防止、防毒マスクの管理を誤ると拙い!
https://youtu.be/PYrDVBNvaw8

工場火災で6名死亡、避難訓練の法令要求は?
https://youtu.be/h4Sd1lB7Ubk

■環境不祥事の教訓

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 3件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 15件

 

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環境ワークス株式会社
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発行責任者 黒崎

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