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NO.382

川崎工場火災:解体作業中に引火 600人が一時避難

■■ ESHの解決策
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                          2015.9.2 No.382

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◆ご挨拶

残暑の時期とは思えないほど涼しい日が続いています。過ごしやすい反面、夏
が終わってしまったようで寂しくもあります。

急に涼しくなったので、体調を崩されている方も多いのではないでしょうか?
熱帯夜と比べると格段に寝やすくなりましたが、朝起きても何となくすっきり
しないということありますよね。

睡眠時間と同じように「寝る姿勢」が健康に大きく影響することをご存知でし
ょうか?

近年話題のホリスティック医学(体・心・気の全体的な健康観に基づいた療
法)の考え方によると、身体の左側はリンパが支配しているため、左側を向い
て眠ると、全身のリンパ液が流入するリンパ系の本幹(胸管)を介して、毒素
やリンパ液を排出する働きがあるそうです。

また、左向き睡眠は、体内の老廃物を取り除く機能を向上させ、さらには、栄
養分を速やかに抽出し、毒素を排出することができるため、消化器官のために
も左向きの姿勢が最適とのことです。

夏の疲れを癒すためにも是非お試しください。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆サンメッセ、大垣市の工場でA重油が川に流出 (8/20)

総合印刷会社のサンメッセ株式会社は、21日、岐阜県大垣市の本社工場で20日
にA重油が流出したと発表した。

調査の結果、依頼していたディーゼル発電機への送油管の工事の際、施工不良
で送油管が外れ、A重油が水路へ漏出し、水門川に流出したことが判明したと
いう。

油膜は水門川下流の福束大橋付近までの範囲で確認されており、油拡散防止の
ため大垣市、岐阜県から協力を得てオイルフェンス、油吸着マットを設置し、
流出した重油の回収を行っている。

河川に流出した油の量は320リットル(消防本部調べ)と想定。同社は「流出
拡大を防止する措置を講じるとともに、今後このようなことが発生しないよう
再発防止に万全を尽くす」としている。
(Logistics Today)

◆解説

同社のホームページでは、21日に同様のお詫びのニュースリリースを出してい
ますので、それがニュースソースになったものと考えられます。

また、同様の内容は、岐阜県西濃県事務所からも当日、発表されています。

それらを総合すると次の経緯となります。

午前7時30分頃から、原因施設において、ディーゼル発電機への送油管の工
事を実施していたが、施工不良により送油管が外れ、東側水路に重油が漏出し
た。

午前10時頃に重油漏れに気付き、直ちに対応したため、それ以降の新たな重
油の流出はない。

11時10分頃、付近住民から大垣消防組合消防本部を通じて県西濃県事務所
に「サンメッセ本社工場から重油が漏れ、下流部の水路に油が流れている。」
との通報があり、直ちに現地調査を実施した。

したがって、社内対応はしていたものの、河川への流出対応や行政への通報は
遅れてしまったと考えられます。

県の発表では、「原因者に対し厳重注意するとともに、水質汚濁防止法に基づ
く事故報告書及び再発防止策を文書で提出するよう指導した」と記されていま
す。

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■労働災害の真相

◆川崎工場火災:解体作業中に引火 600人が一時避難 (8/25)

川崎市川崎区浮島町1の鋼管メーカー「日鉄住金鋼管」川崎製造所で24日午
前に発生した火災は、床面積約1万平方メートルの倉庫1棟を全焼し約5時間
半後に消し止められた。近くで作業員が使っていたガスバーナーの火花が、周
辺に付着していた油などに引火したのが原因とみられる。けが人はなかった。
同社は「有害物質の外部流出はない」としている。

市消防局などによると、日鉄住金鋼管の委託を受けた作業員5人が、倉庫近く
にある屋外冷却槽をガスバーナーで溶かし解体する作業をしていた。

同製造所に隣接する日用品大手「花王」川崎工場の外壁に取り付けられたパイ
プダクトにも延焼し、工場にいた社員ら約600人が屋外に一時避難した。

日鉄住金鋼管川崎製造所は自動車や建材用の鋼管を月間4000トンほど製造
していた。鹿島製造所(茨城県鹿嶋市)に生産拠点を集約することになり、6
月2日に操業を休止、11月末に完全閉鎖する予定だったという。屋外冷却槽
の解体も閉鎖に向けた作業だった。

同社の社長は24日、川崎市役所で記者会見し「周辺の住民や企業などにご迷
惑をおかけし、心よりおわびする。二度とこのようなことが起きないように対
策を打ちたい」と陳謝した。
(毎日新聞)

(続報)冷却施設の油染みフィルターに火花か 倉庫火事 (8/25)

川崎市川崎区の鋼管メーカー「日鉄住金鋼管」川崎製造所の平屋倉庫を全焼し
た火災で、川崎臨港署と消防は25日、現場で実況見分を行った。

その結果、ガスバーナーを使った解体作業中、油分が染み込んだ冷却施設のフ
ィルターに火花が飛び、出火した可能性が高いことがわかった。

同署などによると、火災が発生した24日は、工場閉鎖に伴い、倉庫近くにあ
る冷却施設を、バーナーで溶断する作業が行われていた。実況見分で、燃え残
った同型のフィルターを調べたところ、油分の付着が確認され、倉庫の壁や床
にも潤滑油が染み込んでいた。火は風にあおられ、冷却施設から約2メートル
離れた倉庫の壁に燃え移り、倉庫全体に広がったとみられる。
(読売新聞)

◆解説

同社のホームページでは、「2015年6月に操業を停止し、設備の撤去作業を順
次行っており、工場内部の設備等は大半が撤去済でありました」と記されてい
ます。

撤退するプラントの撤去工事ということで油断があったのでしょうか。

ガスバーナーを使った溶断工事中とのことで、工事前の養生が不十分だったよ
うです。

委託を受けた作業員がガスバーナーを使ったとのことですが、その前の養生は
発注企業側の責任です。

フィルターのみならず、倉庫の壁や床にも潤滑油が染み込んでいた、とのこと
であり、養生の問題だと断定できそうです。

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