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NO.381

第1原発で死亡労災事故 安全対策再点検、全作業停止へ

■■ ESHの解決策
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                          2015.8.21 No.381

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◆ご挨拶

暑さも少し和らぎ、いくぶん過ごしやすくなってきました。夏の疲れも出やす
い時期ですので、体調を崩さないようくれぐれもお気をつけください。

連日熱戦が繰り広げられた甲子園も幕を閉じました。

決勝は大物ルーキー・清宮選手を擁する早稲田実業と俊足が売りのオコエ選手
を擁する関東第一の東京対決かと注目を集めていましたが、その2校に圧勝し
た仙台育英と東海大相模の対戦となりました。

激戦を制したのは東海大相模。45年ぶりの優勝を果たしました。

地方大会から長期間にわたり全力を尽くしてプレーしたすべての選手たちに
「お疲れさま」と伝えたいです。(門)

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■環境不祥事の教訓

◆汚水排出容疑で6人書類送検へ 千葉、不二サッシ子会社 (8/11)

千葉県市原市の工場から基準値を上回る汚水を東京湾に排出したとして、千葉
海上保安部が11日にも、建材製造会社「不二ライトメタル」(熊本県長洲町)
と、汚水処理の担当者6人を、水質汚濁防止法違反容疑で書類送検することが
捜査関係者への取材で分かった。

同社は建材大手「不二サッシ」(川崎市)の子会社。市原市の工場ではアルミ
製窓枠の部材などを製造している。

捜査関係者によると、同社は2014年6月2日から同30日までの間、9回にわ
たり、製造過程で出た水素イオン指数(pH)の法令基準値を上回る強酸性や
強アルカリ性の汚水を海に流した疑いが持たれている。

同社などの内部調査では09年ごろに汚水の浄化装置が壊れて処理能力が低下し
ていたが、修理せず放置。14年8月まで汚水の浄化が不十分なまま排出してい
たことが判明している。

千葉海保は14年9月、工場などを家宅捜索。市原市は同11月、水質汚濁防止法
に基づき、不二ライトメタルに改善命令を出し、不二サッシにも改善を指示し
た。2社は浄化装置の改善や、排水の水質確認を徹底するといった再発防止策
を実施しているという。
(日本経済新聞)

◆解説

同社がホームページに掲載している原因と対策は、次のサイトから見ることが
できます。

http://www.fuji-lm.co.jp/20141105info.pdf

その報告によれば、2009年から2014年までの5年間にわたり排水処理施設の処
理能力低下を放置し、自動分析装置を操作してまで、夜間に違法な排水を続け
たことは悪質だと思います。

当該レポートの中には、原因として「コンプライアンス教育の不徹底」という
記述がありますが、多くの企業不祥事後のトップの記者会見で同様のコメント
が述べられます。

しかし、コンプライアンスは言い訳やアリバイのツールではなく、リスクマネ
ジメントであり、ガバナンスを強化しなければなりません。

多くの企業では、排水処理施設に対する専門的な監査を実施していません。し
かし、専門家でない限り排水処理上の不正を見抜くのは困難です。性悪説に立
った専門的監査が期待されます。

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■労働災害の真相

◆第1原発で死亡労災事故 安全対策再点検、全作業停止へ (8/9)

8日午前6時25分ごろ、東京電力福島第1原発で大型バキューム車を清掃し
ていた男性作業員が、車両後部のタンクのふたに頭部などを挟まれ、約1時間
30分後に搬送先の病院で死亡が確認された。第1、2原発での死亡労災事故
は今年に入り3人目。死亡労災事故の発生を受け、東電は第1原発構内の全て
の作業を当面停止し、安全対策を再点検する。30~40年かかるとされる廃
炉作業を着実に進めるためには、政府と東電による過酷な作業環境と現場の安
全管理能力の改善が急務となる。

双葉署によると、死亡したのは協力企業の作業員(52)。男性は同僚と2人
で車両後部のタンク内の清掃などを行っており、同僚が車両の助手席側にある
操作盤からタンクのふたを閉めた際、男性が巻き込まれたとみられる。ふたの
開閉は油圧式だった。男性らは全面マスクに防護服、ヘルメットを着けて作業
していた。操作盤の場所からは、男性がいたとみられる車両後部は見えにくい
という。同署などが事故の状況を詳しく調べている。

2011(平成23)年3月の原発事故後、第1原発で発生した死亡労災事故
は3件目。第2原発を含めると4件目となる。
(福島民友ニュース)

◆解説

東京電力のプレスリリースによれば、福島第一原子力発電所構内の土捨場にお
いて、陸側遮水壁工事で使用した工事車両の清掃を行っていた協力企業作業員
が、車両後部にあるタンクの蓋(ハッチ)に頭部を挟まれ死亡したとのことで
す。

早朝の7時前に全面マスクと防護服を着用しての作業ですので、過酷な条件と
言えそうです。おそらく同僚とのコミュニケーションも取り辛かったことでし
ょう。

常に防護が必要な厳しい環境下で、作業者は被ばく限度の関係で長くは勤務で
きない最悪の作業場と言えそうです。これが30年以上続くのですから厳しいで
すね。

東京電力は17日、9日から中断していた作業を、安全確認後に順次再開する
と発表しました。本格的な再開は18日以降になる見通しですが、東電による
と、作業員らが今回の事故を踏まえて再発防止策などを話し合い、重機の操作
手順や作業中の監視態勢などを点検するそうです。

点検結果を東電と協力企業で確認して、作業を再開させるかどうか判断すると
のことですが、「作業員らが今回の事故を踏まえて再発防止策などを話し合
う」ことで解決する問題なのか、厳しい状況が続きそうです。

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