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NO.564

新潟 三幸製菓工場火災 “有毒ガス含む煙で避難困難” 消防庁

■■ ESHの解決策
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2023.4.5 No.564

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

新年度がスタートいたしました。先日、娘が大学の入学式に出席し、4年ぶり
に再開した対面でのサークル勧誘で多くの先輩と交流でき、嬉しそうに帰って
きました。新型コロナウイルスの影響で自粛を余儀なくされた高校生活でした
が、様々な経験を通して充実した大学生活を過ごしてほしいと思います。

さて、人事労務分野の情報機関である産労総合研究所が「2023年度(令和5年
度)新入社員のタイプ」を発表しました。

「可能性は∞(無限大)AIチャットボットタイプ」

新型コロナウイルス感染症の猛威のなか、大学生活のほとんどをオンラインの
カリキュラムで過ごした今年の新入社員。インターンシップや就職活動もオン
ラインでの選考がごく自然に盛り込まれ、むしろ対面での機会を増やそうと
いう流れの中で入社を迎えた彼らは、対面でのコミュニケーション不足から、
こちらに特別意図のない発言やしぐさでも、ストレスに感じてしまうことが
ある。一方で、知らないことがあればその場でごく自然に検索を始めるデジタ
ルネイティブ世代である彼らは、さまざまなツールを扱い答えを導き出すこと
にかけては、すでに高いスキルをもっている。
先輩社員は、彼らの未熟な面や不安をこれまで以上に汲み取りながらコミュニ
ケーションを取ってほしい。AIチャットボットが適切なデータを取得すること
で進化していくように、彼らは適切なアドバイスを受けることで、想定を超え
る成果を発揮する可能性に満ちている。(引用)

私もAIなど驚異的なスピードで進化する時代に取り残されないよう、精一杯
頑張っていきたいと思います。(門)

 

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◆オンラインセミナー「安全衛生エキスパート」録画受講のお知らせ

「労働安全衛生を体系的に学ぶ機会はないか?」というご要望にお応えし、
弊社では、2021年4月より6コースのオンラインセミナーを開催し、企業内安全
衛生担当者、コンサルタント、ISO審査員など多くの方々に受講いただき、
高いご満足を頂戴しております。

詳細は次のサイトをご覧ください。

https://esh.hp.peraichi.com/2022seminar

 

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■環境不祥事の教訓

◆油漏れ「検査済み」と虚偽記録作成 給油所の運営会社 ガソリン漏洩で
有害なベンゼン検出 (3/29)

北海道・室蘭市のガソリンスタンドでガソリンが漏れ出し、水道水に有害な
「ベンゼン」が含まれていた問題で、給油所の運営会社が、義務付けられて
いた油漏れの検査をしていないのに「検査済み」とウソの記録を作成していた
ことがわかった。

室蘭市消防本部などによると、ガソリンが漏れた室蘭市のガソリンスタンドを
運営していた「北海道エネルギー」は、2021年11月から市から使用停止命令を
うけた2022年7月までの間、週1回以上義務付けられていた油漏れの検査を行わ
なかったうえ「検査済み」との虚偽の記録を作成していたという。

この問題では、あわせて2100リットルのガソリンが漏れ、発がん性がある
「ベンゼン」が周辺の住宅の水道水から検出されていた。

北海道エネルギーは「認識が甘く書類上、不備があった。再発防止に努めた
い」と謝罪している。
(STVストレイトニュース)

◆解説

ガソリンスタンドからのガソリン漏洩により水道水がベンゼンで汚染された
問題について、虚偽の検査記録が明らかとなりました。

本当に残念ながら、日本企業のデータ不正は、環境関連のみならず品質不正な
どあらゆる分野・組織にまん延しています。

モラルの欠如かガバナンスの欠落か、両者だと考えますが、日本のインフラが
老朽化する一方のご時世で、検査データが安易に偽装されてはいずれ大きな
問題に至ることは容易に想像できることです。

一時の手抜きやコスト削減が大問題に繋がることを認識していただきたいもの
です。

★事故の再発防止や是正処置としてチェックリストに依存する弊害と具体的な
対応事例を「ESHエキスパート」でご紹介しています!

 

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関で審査員教育用資料として
採用されています。

 

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■労働災害の真相

◆新潟 三幸製菓工場火災 “有毒ガス含む煙で避難困難” 消防庁 (3/31)

去年2月、新潟県村上市にある「三幸製菓」の荒川工場で火災が起き、従業員
6人が死亡した。この火災について、総務省消防庁は、31日、最終的な報告書
をまとめ、公表した。

それによると、せんべいの乾燥機にたまった油分を含んだかけらが乾燥機の
熱を受け、酸化反応を起こしたことで高温になって火が出たとしている。

また、再現実験の結果から、会社が断熱材として工場の天井に吹きつけていた
発泡ポリウレタンに着火し、延焼が拡大したと結論づけている。

多数の死傷者が出た要因についても検討し、火災が急速に拡大し夜間に停電し
たうえ、有毒ガスを含んだ黒煙が大量に発生したことから避難が困難だったと
考えられるとしている。

さらに、当時、夜間に勤務していた従業員の多くは消防訓練に参加したことが
無く、防火シャッターや非常時の出口が周知されていなかったことが、避難を
より困難にさせたと考えられると指摘した。
(NHK NEWS WEB)

◆解説

6人が犠牲になったこの火災の被害を拡大させた大きな原因の一つが天井に
吹き付けた発泡ウレタンであることが明らかとなりました。

発泡ウレタンは、高い断熱性能(低熱伝導率)、軽量、高耐久性、高防水性能
といった長所があり広く使用されている一方で、燃えやすく火災のリスクを
高めます。

そのため、火災のリスクを軽減するために、いくつかの国や地域では発泡ウレ
タンの使用に制限が課せられている場合があります。

例えば、ヨーロッパでは、建築物の断熱材に関する法規制(例:ヨーロッパの
建築物エネルギー性能指令(EPBD))があります。

米国のNFPA(National Fire Protection Association)におけるNFPA 286
「Standard Methods of Fire Tests for Evaluating Contribution of Wall
and Ceiling Interior Finish to Room Fire Growth」は、内装仕上げ材料が
火災成長に与える影響を評価するための試験方法について定めています。発泡
ウレタンを建築物の内装仕上げ材料として使用する場合、この基準に従って
適切な防火処理が施されていることが求められます。

本メルマガでは何度もお伝えしていますが、日本の消防法は、火災リスクに
対して決して万全ではありません。

特にBCP上重要な施設や高額な設備や製品を扱う建設物では、日本の消防法は
最低基準であることを認識し、よりハイレベルな防災・消防設備を備えること
を考えていただきたいと願います。

★RBAなどの二社監査基準で求められる火災リスクアセスメントのポイントを
「ESHエキスパート」でご紹介しています!

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

 

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

失敗は発見

■新着情報

★4/1施行:同じ場所で作業を行う労働者以外の人への配慮

★4/1施行:化学物質の自律的管理に関する改正

・「カーボンフットプリント ガイドライン」の公表

・YouTube「安全衛生アカデミー」新着動画

派遣社員の辛すぎる災害、梱包機械に挟まれ死亡
https://youtu.be/5QV2Ju17uGI

■環境不祥事の教訓

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 5件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 22件

 

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

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(2回/月:第一、第三水曜日発行)

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のご意見やご要望をお待ちしております。是非ともお寄せください。

◇ info@esh.co.jp まで

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【発行元】
環境ワークス株式会社
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発行責任者 黒崎

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