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NO.559

機械に頭挟まれ男性死亡 愛知・新城の工場

■■ ESHの解決策
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2023.1.25 No.559

企業の環境&安全衛生、ISO14001、ISO45001の担当者、管理責任者を
支援するサポーターメールマガジン

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◆ご挨拶

先週から繰り返し注意を呼びかけられた10年に一度の「最強寒波」。強風や大
雪で交通機関が運休したり、電車内に足止めされたりと大きな影響が出ました。

この後もしばらく警戒が必要とのことですので、外出の際はくれぐれもお気を
つけください。

奇しくも本日1月25日は「日本最低気温の日」。1902(明治35)年1月25日、北海
道旭川市で氷点下41℃を観測し、日本最低気温の公式記録となったことにちな
んで記念日が制定されています。

冬本番を迎え、まだまだ寒い日が続きますので、くれぐれもお体を大切にお過
ごしください。(門)

 

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◆オンラインセミナー「安全衛生エキスパート」録画受講のお知らせ

「労働安全衛生を体系的に学ぶ機会はないか?」というご要望にお応えし、
弊社では、2021年4月より6コースのオンラインセミナーを開催し、企業内安全
衛生担当者、コンサルタント、ISO審査員など延べ178名にご参加いただき、
92.7%のご満足を頂戴いたしました。

多くの方々から今年度の受講希望や録画受講希望を頂戴したため、昨年度セミ
ナーの録画受講のシステムを構築し受付を開始しております。

詳細は次のサイトをご覧ください。

https://esh.hp.peraichi.com/2022seminar

 

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■環境不祥事の教訓

◆ガソリン2000リットル漏洩か エネオス、室蘭の水道混入/北海道 (1/16)

北海道室蘭市にあるENEOS(エネオス)グループのガソリンスタンドから有害
物質のベンゼンが土壌に漏れ、水道管に混入した問題で、エネオスは16日、
推定約2100リットルのガソリンが漏れたことを明らかにした。15日に開いた
地元住民への説明会で公表した。漏れた時期は令和2年10月以降から、市の
指摘で営業を停止した昨年7月までとみられる。

説明会には住民約30人が参加。道はガソリンスタンドの敷地を土壌汚染対策法
に基づく「要措置区域」に指定し、汚染された土壌や地下水の浄化作業を10年
4月までに完了させるよう求めているが、エネオスは汚染範囲を特定できない
ため、その時期までの作業完了は「難しい」としている。
(産経新聞)

◆解説

水道の利用者から異臭がすると報告を受けた室蘭市が7月に調査したことが
発端でした。

同社はガソリンの配管に異常を見つけ、敷地内の土壌や地下水からベンゼンが
検出されました。

ガソリンスタンドは、7月以降は営業を停止しています。

2020年10月時点でのタンクおよび配管の法定点検では問題は検出されず、
漏洩覚知後の2022年7月に実施した同一点検で異常が検出されました。

2022年11月には、室蘭市が実施した健康影響調査の結果、近隣住民の中で、
体内のベンゼン代謝物・トルエン代謝物の濃度が高い方がおられたとのことで
す。

同社は、土壌の入替等の浄化作業開始までに汚染がさらに拡大することを防止
するため、1月16日より揚水ばっ気による地下水の浄化作業を開始するとして
います。

企業は、定期的に点検していても、それだけでは十分ではく、モニタリングと
予防的な老朽化対策が必要なことを教訓としなければなりません。

★揚水ばっ気のプロセスと土壌・地下水汚染を回避するため対策について
「ESHエキスパート」で解説しています!

 

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

☆【ESHエキスパート】は大手ISO審査機関で審査員教育用資料として
採用されています。

 

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■労働災害の真相

◆機械に頭挟まれ男性死亡 愛知・新城の工場 (1/14)

14日午後0時50分ごろ、愛知県の電気機械器具卸売業の工場で、自営業の男性
(56)が木材を持ち上げる機械に頭部を挟まれた。男性は病院に運ばれたが、
死亡した。

愛知県警新城署によると、機械は「テーブルリフター」と呼ばれ、部品を交換
しようとしたところ、機械が降下したという。男性は同社側から修理の委託を
受けていた。油圧調整が利かなくなった可能性があるといい、同署が詳しい
状況を調べている。
(産経新聞)

◆解説

毎々お伝えしていますが、労働災害発生に不可欠な二つの要素は、「人」と
「エネルギー」です。

本件は、リフターの油圧が利かなくなりテーブルなどの機械が降下したもので、
重力のエネルギーが作業者に襲い掛かったものと考えられます。

「リフターの天板に挟まれた」という記事もあり、外部業者の方が修理中に
亡くなった残念な事故です。

重力のエネルギーを除去するためには、安全ブロックやロックピンなどを挿入
することが必要です。

【ご参考情報】
筆者は、会社員時代にテーブルリフターによる死亡災害を経験しています。
板状の材料を供給するために自動で高さを調整するテーブルリフターでした。

当時、テーブルリフターが再降下位置に下がるときにテーブルの下部と床面の
間に足をはさまれる事故がありました。そこで、テーブル下部にセンサーを
付け、センサーが検知したらリフターが上昇する安全対策を施していました。

ある土曜日、事業所でTPM(予防保全)活動が開始されたため、作業者が休日
出勤して設備の隅々まで清掃をしていました。

リフターのテーブルに腹ばいで潜り込み材料供給装置の奥の方を清掃した際に、
足がセンサーに触れてしまい、リフターが上昇しました。

テーブルと上部の機械との間に挟まれ、胸部圧迫で亡くなりました。

もともとは上部に機械は無かったのですが、後付けで設置されたものでした。

原因は次の2点です。
・作業者が機械の電源を切らなかったこと
(装置前に大きく「非定常作業時には電源を切る」と表示されていたため、
法的処分は免れました)

・テーブルリフターの上部に機械が追加される際の「変更管理」が不適切だっ
たこと

労働安全衛生マネジメントの欠陥が招いた災害でした。

★「ISO 45001:2018箇条8.1.4.2請負者」において求められる対応のポイント
を「ESHエキスパート」で解説しています!

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

 

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★環境・安全衛生のリスク察知感性と解決策の提示力を高める

◆本日発行「ESHエキスパート」の記事紹介

■復活!今日の言霊

「感謝」の反対語は「当たり前」

■新着情報

・MOCAの製造・取扱業務を健康管理手帳の交付対象に追加

・化学物質管理専門家の要件に係る作業環境測定士に対する講習

・YouTube「安全衛生アカデミー」新着動画

超おすすめサイト「実務家のための労働安全衛生サイト」化学物質管理も
コンサルタント受験対策も
https://youtu.be/Csb_VOE94RA

 

■環境不祥事の教訓

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■労働災害の真相

より詳細な解説とベストプラクティス紹介

■環境事故・ニュースレポート

全国の事故・事件情報 1件

■労働災害レポート

全国の労働災害・書類送検情報 23件

 

【ESHエキスパート】 → https://www.esh.co.jp/expert.html

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【発行元】
環境ワークス株式会社
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発行責任者 黒崎

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